2024年01月18日
岩壁登っちゃったよ 朝日岳東南陵 冬期登攀
1月3日(水)~1月4日(木)
ついに朝日岳東南稜冬期登攀の日がやってきました。朝日岳東南稜はいわゆるバリエーションルートで、正規の登山道ではありません。そのバリエーションルートを厳冬期に登るというかなり難易度の高い挑戦です。この日のために、クライミングジムや日和田山で訓練してきたんですよね。さあ、いよいよ本番。冬期登攀は成功したんでしょうか。
本編に入る前に、ボクの冬期登攀用の手袋を紹介します。ショーワグローブの防寒テムレスです。ホームセンターでも買えるただのゴム手袋なんですが、透湿素材でできているから蒸れないし寒くても硬くならない素材でできているうえに、作業用手袋だから細かい手作業なんかもできるんですよ。そしてなんといっても1000円札2枚で十分おつりが来るというリーズナブルさです。
最初に買ったのはさすがに5年ほど使ったので、指先に穴があいちゃったので買い直ししました。

近くのコーナンで1680円でしたが、アマゾンさんなら1300円くらいでしたよ。色も青じゃなくてモスグリーンを選べるようになっていました。
次をクリックしてみてね 防寒テムレス
1月3日(水)
わが家のジムニーくんで異能☆さんと前乗り。大丸駐車場で前泊しました。
車中泊には充電式ランタンが一つあると便利です。ゴールゼロが定番ですが、わが家のはコレ。本物の半分の値段で機能盛りだくさんです。 RIBU LEDランタン

朝、全員が揃ったところで出発です。
今回のザックはこんな感じ。ワカン、ピッケル、12本爪アイゼン、チェーンアイゼン、ハーネス、ガチャも持っているので30Lのザックがパンパンです。

しばらく登ると峠の茶屋駐車場に到着。駐車場のすぐ上にはいつもの鳥居があります。雪が多いと下をくぐれなくなるんですが、今回は普通に下を通過できますね。

急登を登ると樹々の間から朝日岳が見えましたよ。テンション上がります。

樹林帯を抜けると朝日岳の全体がハッキリ見えました。あのギザギザな左側の稜線を登るんですね。

正面には茶臼岳も見えましたが、今回は行きませんよ。あくまで朝日岳東南稜です。

バリルートとの分岐に到着。正面の岩稜をまっすぐに登るんですね。こんな尾根を本当に登れるの?

いよいよバリルートに足を踏み入れます。こっちの世界からあっちの世界への第一歩です。登山道ではないので道なき道になります。

取り付きに行くには、いくつかの砂防堤防の上を渡ります。

方向はこっちなんですが・・・突然崖の上に出ました。ここは右側に巻くようです。

部分的にトレースもありますが、見失いがち。方向を頼りに突き進みます。

いよいよ岩稜に取り付きます。稜線に雪はほとんど無いようですがチェーンアイゼンは履いたまま。もろい地面がボロボロ崩れるのでアイゼンが役に立ちます。

振り向くと茶臼岳が。この方角から見るのは初めてですが、かっこいい!

岩稜は落石の巣です。歩くたびに岩がボロボロ崩れるので後ろを歩くのは危険です。間隔を開けて一人ずつ慎重に登ります。

やっと稜線に出ました。こんなところを登ってきたんですが、通常のルートからは外れたものと思われます。

行く手には、通称「門」が見えましたよ。確かに門ですね。あの間を行くみたいです。

門の奥は崖でした。どうやら門の左側の岩を登るようです。

左側の岩を巻きながら進むと・・・裏側は切れ落ちていました。

手前の壁に支点が造られていましたよ。ここにロープを懸けて懸垂下降で降ります。

練習の成果ですね。全員無事壁を下りることができました。

岩稜地帯を抜けるとザレて歩きにくい尾根道です。地味に体力を削られます。

ところどころに岩稜登りも。

下から見た通り、かなりの急登です。

さあ、山頂も近くなりましたよ。ここでまた雪が出てきました。ここまではほとんど夏道でしたが、危険が増すので慎重に。

雪の上に両側が切れ落ちていますね。一歩一歩確実に進みます。

突然行き止まりに。どうやらこれがラスボスですね。

ラスボスの壁を左側に回り込むと、どうにか登れそうな斜面がありました。ここはロープ確保無しのフリーで登ります。

岩壁の練習もしてきたので、このくらいの斜面なら問題なし。

ついに山頂に到着しました。やりましたよ!達成感あるなぁ
一般ルートからは何度も登っている山頂ですが、今回は気分が全く違います。
これであっち側の人になっちゃいましたよ(笑)

一般ルートなので、ここからはそうそう死ぬこともないでしょう。肩まで降りたらやっと落ち着いてランチタイムにします。パンも持って来ましたが、差し入れでいただいたどら焼きをいただきます。

さあ、下山しましょう。さすが一般登山道、やっぱり歩きやすいですね。

それにしても、あの稜線を歩いて来たなんて信じられませんね

あとはのんびりとウィニングラン。天気にも恵まれ、よい一日でした。

ということで、ついにあっちの世界に足を踏み入れちゃいました。でもこれはまだまだ入口なんですよね。もっともっと奥深い世界が待ち受けています。奥に行くには更に訓練が必要です。
ついに朝日岳東南稜冬期登攀の日がやってきました。朝日岳東南稜はいわゆるバリエーションルートで、正規の登山道ではありません。そのバリエーションルートを厳冬期に登るというかなり難易度の高い挑戦です。この日のために、クライミングジムや日和田山で訓練してきたんですよね。さあ、いよいよ本番。冬期登攀は成功したんでしょうか。
本編に入る前に、ボクの冬期登攀用の手袋を紹介します。ショーワグローブの防寒テムレスです。ホームセンターでも買えるただのゴム手袋なんですが、透湿素材でできているから蒸れないし寒くても硬くならない素材でできているうえに、作業用手袋だから細かい手作業なんかもできるんですよ。そしてなんといっても1000円札2枚で十分おつりが来るというリーズナブルさです。
最初に買ったのはさすがに5年ほど使ったので、指先に穴があいちゃったので買い直ししました。
近くのコーナンで1680円でしたが、アマゾンさんなら1300円くらいでしたよ。色も青じゃなくてモスグリーンを選べるようになっていました。
次をクリックしてみてね 防寒テムレス
1月3日(水)
わが家のジムニーくんで異能☆さんと前乗り。大丸駐車場で前泊しました。
車中泊には充電式ランタンが一つあると便利です。ゴールゼロが定番ですが、わが家のはコレ。本物の半分の値段で機能盛りだくさんです。 RIBU LEDランタン
朝、全員が揃ったところで出発です。
今回のザックはこんな感じ。ワカン、ピッケル、12本爪アイゼン、チェーンアイゼン、ハーネス、ガチャも持っているので30Lのザックがパンパンです。
しばらく登ると峠の茶屋駐車場に到着。駐車場のすぐ上にはいつもの鳥居があります。雪が多いと下をくぐれなくなるんですが、今回は普通に下を通過できますね。
急登を登ると樹々の間から朝日岳が見えましたよ。テンション上がります。
樹林帯を抜けると朝日岳の全体がハッキリ見えました。あのギザギザな左側の稜線を登るんですね。
正面には茶臼岳も見えましたが、今回は行きませんよ。あくまで朝日岳東南稜です。
バリルートとの分岐に到着。正面の岩稜をまっすぐに登るんですね。こんな尾根を本当に登れるの?
いよいよバリルートに足を踏み入れます。こっちの世界からあっちの世界への第一歩です。登山道ではないので道なき道になります。
取り付きに行くには、いくつかの砂防堤防の上を渡ります。
方向はこっちなんですが・・・突然崖の上に出ました。ここは右側に巻くようです。
部分的にトレースもありますが、見失いがち。方向を頼りに突き進みます。
いよいよ岩稜に取り付きます。稜線に雪はほとんど無いようですがチェーンアイゼンは履いたまま。もろい地面がボロボロ崩れるのでアイゼンが役に立ちます。
振り向くと茶臼岳が。この方角から見るのは初めてですが、かっこいい!
岩稜は落石の巣です。歩くたびに岩がボロボロ崩れるので後ろを歩くのは危険です。間隔を開けて一人ずつ慎重に登ります。
やっと稜線に出ました。こんなところを登ってきたんですが、通常のルートからは外れたものと思われます。
行く手には、通称「門」が見えましたよ。確かに門ですね。あの間を行くみたいです。
門の奥は崖でした。どうやら門の左側の岩を登るようです。
左側の岩を巻きながら進むと・・・裏側は切れ落ちていました。
手前の壁に支点が造られていましたよ。ここにロープを懸けて懸垂下降で降ります。
練習の成果ですね。全員無事壁を下りることができました。
岩稜地帯を抜けるとザレて歩きにくい尾根道です。地味に体力を削られます。
ところどころに岩稜登りも。
下から見た通り、かなりの急登です。
さあ、山頂も近くなりましたよ。ここでまた雪が出てきました。ここまではほとんど夏道でしたが、危険が増すので慎重に。
雪の上に両側が切れ落ちていますね。一歩一歩確実に進みます。
突然行き止まりに。どうやらこれがラスボスですね。
ラスボスの壁を左側に回り込むと、どうにか登れそうな斜面がありました。ここはロープ確保無しのフリーで登ります。
岩壁の練習もしてきたので、このくらいの斜面なら問題なし。
ついに山頂に到着しました。やりましたよ!達成感あるなぁ
一般ルートからは何度も登っている山頂ですが、今回は気分が全く違います。
これであっち側の人になっちゃいましたよ(笑)
一般ルートなので、ここからはそうそう死ぬこともないでしょう。肩まで降りたらやっと落ち着いてランチタイムにします。パンも持って来ましたが、差し入れでいただいたどら焼きをいただきます。
さあ、下山しましょう。さすが一般登山道、やっぱり歩きやすいですね。
それにしても、あの稜線を歩いて来たなんて信じられませんね
あとはのんびりとウィニングラン。天気にも恵まれ、よい一日でした。
ということで、ついにあっちの世界に足を踏み入れちゃいました。でもこれはまだまだ入口なんですよね。もっともっと奥深い世界が待ち受けています。奥に行くには更に訓練が必要です。
Posted by そーしん at 23:31│Comments(4)
│那須岳(朝日岳)
この記事へのコメント
手の指先から足先まで全身で
岩にしがみついている感じが、
しっかりと伝わってきました。
これでもスゴイ光景ですが、
これからもっと、難易度が上がるんですよね。
もう一般人には意味が分からない世界です。
岩にしがみついている感じが、
しっかりと伝わってきました。
これでもスゴイ光景ですが、
これからもっと、難易度が上がるんですよね。
もう一般人には意味が分からない世界です。
Posted by なまずの里
at 2024年01月19日 15:57

なまずの里さん
いよいよこれが、あっちの世界への入り口です。
ついに一歩踏み出してしまいました。もう戻れません(笑)
いよいよこれが、あっちの世界への入り口です。
ついに一歩踏み出してしまいました。もう戻れません(笑)
Posted by そーしん
at 2024年01月20日 22:42

そーしんさん
これは……ここを登り降りですか。気候がよいシーズンでもすごいのに、冬の環境でこの荷物量でとは、さすがです。ゆるゆる川旅派からみると、ほんとにあっちの世界!
さらに、ブログをスクロールして、続いて現れる麻布台ヒルズとの落差がまたすさまじい(笑)
今年もよろしくお願いいたします。
これは……ここを登り降りですか。気候がよいシーズンでもすごいのに、冬の環境でこの荷物量でとは、さすがです。ゆるゆる川旅派からみると、ほんとにあっちの世界!
さらに、ブログをスクロールして、続いて現れる麻布台ヒルズとの落差がまたすさまじい(笑)
今年もよろしくお願いいたします。
Posted by REI at 2024年01月21日 10:25
REIさん
ついに、あっちの世界に足を踏み入れちゃいました。
あっちの世界も奥が深そうで、しばらくハマりそうです。
ユルユルからあっちの世界まで、今年も遊び倒したい思います。
来週はよろしくお願いします。
ついに、あっちの世界に足を踏み入れちゃいました。
あっちの世界も奥が深そうで、しばらくハマりそうです。
ユルユルからあっちの世界まで、今年も遊び倒したい思います。
来週はよろしくお願いします。
Posted by そーしん
at 2024年01月21日 16:14
