2015年09月15日
閉山直後の富士登山 日本人なら一度は登らなきゃ!
富士は日本一の山。
日本人なら一度は登らなきゃ!とは思っていたんですけどね。
マイカー規制はあるし、登山道は渋滞するって言うし、8合目の小屋は大混雑らしい・・・
そんな思いしてまで登りたくないや!っていうのが本音でした。
でも・・・
色々調べてみると、それらの問題を一気に解決できる登り方があるんですね。
まあ、裏技といえば裏技ですが。
ということで9月12日、閉山直後の須走口から日帰り富士登山をやってきました。
標高差1800mの日帰り・・・
ものすご~く疲れたけど、やっぱり富士山は日本一の山でした
㋈11日(金)
会社から帰って慌てて準備をして、いつもの山友ふじぶんさん家に到着したのが21時30分。
首都高・東名で一路御殿場インターへ。
24時を過ぎてから出口を出ると高速代が安くなるので、足柄SAで時間つぶしをしていたら、
思いがけずエヴァンゲリオン初号機の立像を発見。
こんなの出来てたんだ。知らなかったなぁ
そんなこんなで、予定通り0時1分、御殿場インターを降りて12時40分に須走口の五合目駐車場
に着きました。
ちなみに、富士山に登るには全部で4つの登山口・ルートがあります。

(富士登山オフィシャルサイトから拝借)
一番コースタイムが短いのが、静岡県側から登る青い線の富士宮ルート。
時間・距離とも一番短いルートですが、一番短いルートで行くのも何だなぁ
ということで今回はパス。
二番目に短いのが、山梨県側から登る黄色線の富士吉田ルート。
こちらのルートは、この週末まで開山していてマイカー規制期間中でした。
どっちみち一番人気のこのルートは、登山者が多くて混雑するのでパスですが。
そして三番目が、今回登った赤線の須走ルート。
前日の9/10で閉山したため、マイカー規制も解除されています。
マイカー規制期間中は、麓の臨時駐車場に車を止めてシャトルバスに乗り
換えなくてはいけないんですよね。
シャトルバスは、乗換えが面倒な上に、時間の制約もあり、さらに有料(1600円)
ということで、規制が解除されるこのタイミングを狙っていました。
しかも、もともと登山客が少なめのこのルート。
のんびりとした登山が期待できます。
ちなみに、もっとも長い御殿場ルートは年間通じてマイカーの規制はありませんが、
ダントツに長い(汗)
㋈12日(土)
須走口5合目の駐車場で車中泊。
朝方はけっこう寒くて目が覚めちゃいました。
標高2000mをなめちゃいけませんね。
シュラフを引っ張り出してもう一眠り。
朝5時、目を覚まして準備をしていると、ちょうど日の出の時刻になりました。
朝日を浴びて赤く染まる富士山。
今から行くから待ってろよ~

雲の間からご来光。
これを見るために駐車場まで登ってこられた方も多かったみたいです。

準備も完了。
5時50分、さあ行きますか。
閉山したとはいえ、しばらくは小屋も営業しているようです。
これも、閉山直後に登る理由のひとつなんですよね。
小屋が営業しているので、万が一何かあっても安心です。
トイレも借りられますしね。

登山道の入り口には、閉山を告げる看板がありました。
理由は降雪のため。
富士山は9月になると、いつ雪が降っても不思議ないんですよね。
一般の登山者は、9月というと雪山の装備も持たずに入山するので事故がおきやすい。
しばらくすると、本当の雪山になって上級者のみの世界になりますが、この週くらいだと
リスクも少なく富士登山が楽しめるということになります。
ただし、あくまで自己責任の世界ですよ。
まあ、登山はいついかなる時も自己責任ですけどね。
※ちなみに、閉山後は入山料(1000円)も徴収されません
登山口からしばらくは樹林帯を歩きます。
天気は良さそうですね。

樹林帯を抜けると、山頂が見えました。
けっこう遠いなぁ。

振り返ると雲の海。
さすがは富士山、五合目でも雲の上なんですね。

登りはじめてほどなく六合目の長田山荘に到着。
こちらの小屋も、まだ営業をしていました。
まだまだ先は長いので、立ったまま休憩。

6合目を後にして、しばらくすると次の小屋が。
えっ!もう7合目!と期待しちゃいましたが、本六合目の瀬戸館でした。
「本」ってなんだよ!

振り返ると雲海が。
いや~絶景!
見とれますね。

遠く斜面を眺めると、下山をしている人の姿が小さく見えました。

よ~く見ると、何やら斜面を小走りで駆け下りてます。
なるほど、これが須走ルートの下山道名物、「砂走り」ってやつですね。
ボクの嫌いな下山ですが、これは良さそう。
帰りが楽しみだな♪

左端の遠く雲の上に出ているのは八ヶ岳でしょうか。

七合目、八合目を過ぎ、順調に高度を上げていきます。
八合目からちょっと歩くとまた小屋がありました。
もう九合目かな?
いえいえ、やっぱり「本」八合目でした。
ちぇ!このパターン多いなぁ
山頂でご来光を見ようとする人たちは、この辺りの小屋で泊まって夜中に山頂を
目指すんですよね。
シーズンの週末は、普段から雑魚寝の小屋ですが、さらに混み合うみたいです。
これも富士登山を敬遠していた理由のひとつなんですが、山頂で日の出を見る目的
がなければ、十分日帰りで登れます。

ふと腕時計の高度計を見ると、標高3300mをオーバーしていました。
ついに、去年登った日本2位の山、北岳の3193mを越えましたよ。
自己最高記録更新です。
さあ、これから日本最高点の3776mを目指しますよ。

本八合目からは吉田ルートと合流します。
さすがは人気の吉田ルート、一気に登山者の数が増えました。

九合目です。
遠くに見えるのが山頂にあるという神社でしょうか?
期待しちゃいますが、またまた「本」九合目だったりして(笑)

下界の風景もだいぶ変わってきました。
雲もあんなに下の方になっちゃいました。
絶景ですな。

山頂に向かって人がたくさん歩いているのが見えます。
シーズン中はこの辺りから山頂までずーっと渋滞が続くんだそうです。
この日は、さすがに人を待つようなことにはならずに、ノンストレスで登れましたよ。
これも、オフシーズンを選ぶメリットですね。

ちょうど雲のあたりに六合目の小屋が見えます。
ずいぶん登ってきたな~
午後に向けて、雲も上がってきている感じです。
先を急ぎましょう。

さあ、いよいよ山頂が近づいてきましたよ~
あと一息。

じゃーん!
登りはじめから5時間弱で、吉田・須走口山頂に到着しました。
お疲れでーす!
山頂には鳥居と神社と山小屋がありました。
でも、コレといったポイントが無いのでイマイチ実感が湧きずらいかな。

左側に広がる雲海。遠くに八ヶ岳。

八ヶ岳のアップ。
一番高いのが赤岳かな。
いつも見るのと反対側なのでよくわかりませんね。

下を見ると、登ってきた登山道。
いや~八合目を過ぎた辺りからけっこうきつかったな~

神社の脇に座ってランチタイム。
お湯を沸かして・・・
先日買ったプリムスの2243、高度に弱いといわれるイグナイターも一発着火しました。
なかなか優秀ですね。
もちろん火力も十分。

そして、言うまでも無くお昼はカップラーメン。
日本最高点の富士山頂で食すカップラーメン、やっぱうまいなぁ。

こちらの吉田・須走口山頂、山頂といいながら実は標高3710mしかありません。
小学校の頃習った富士山の標高は、確か3776mだったはず・・・
WHY?
実は富士山の最高点は、ここではなく剣ヶ峰という別な場所にあるんです。
ということで、山頂の火口をぐるっと一回りしながら本物の最高点「剣ヶ峰」に登る
お鉢巡りをしますよ。

火口の反対側に見えるのが剣ヶ峰です。
何やら建物が見えますね。
それにしても、富士山の火口ってこんなにデカイんだ!
見るまで分かりませんね。

火口の縁、稜線を歩きます。

関東方面の稜線歩き。
おそらく、東京方面から富士山の山頂として見えるのはこの辺りの稜線になるはずです。
これから富士山を見るたびに、今日のことを思い出すんだろうな。

残念ながら、下界は雲に覆われていて地面はわずかしか見えませんでした。
わが家の近くからも晴れていれば富士山が見えるので、ここからも見えたんでしょうけどね。

前方に海が見えてきました。
駿河湾ですね。
とすると左側に見えているのは伊豆半島でしょう。

下に小さく突き出ているのが宝永山ですね。
富士山の脇にチョコっと出ているアレです。
上から見ると、こうなっているんだ。

そして、こちらが富士山の噴火口全景。
恐ろしく切り立っています。
落っこちたら登るのは不可能でしょう。

30分ほど歩くと、御殿場口、富士宮口の頂上に着きました。
登り口で着く山頂がそれぞれ違うんですね。
さすがにこちらから登ってくる人は少なかった。

小屋には、荷物運搬用のブルドーザーがありました。
昔は強力さんが荷物を運んだようですが、今はこれで荷揚げをしているんですね。
富士山の強力さんについては、わが郷土出身の作家新田次郎さんの「強力伝」や
「富士山頂」等に詳しく書かれていますので、興味ある方は読んでみてくださいね~
ブルドーザーの中にはイスもついていましたよ。
小屋の人とかはこれで登ってくるのかな。

日本最高点にある公衆トイレ。
ちょうどいい頃あいだったので、話のタネに小用を足しました。
300円と料金も最高クラスでしたが、とってもきれいでしたよ。

お鉢巡りは山頂を東側からぐるっと一周するので、365度のパノラマが楽しめます。
こちらは南西側。
駿河湾の先まで見えました。
下に流れるている川は、どうやら富士川だったようです。

さあ、いよいよ富士山最高点、いや日本最高点の剣ヶ峰山頂です。

最後の急登を登り終えると・・・山頂まで30mくらいの渋滞(汗)
どうやら山頂に碑があって、そこで写真を獲るための渋滞のようです。
ここまできたら、しょうがないから並びますか。
この建物は富士山測候所の跡だそうです。
ちょうど正面の建物の上に、白いレーダードームが乗っていたんですね。
われわれの年代にとって富士山頂というと、あの白いレーダードームが象徴でした。
ここにあったんだ。
ちなみに新田次郎さんもこちらの測候所でお仕事をされていたんですよね。
設置の経緯なども小説に書かれていますので、興味のある方はどうぞ。

最高点の標高を腕時計で確認しようと思ったら、3721mの表示。
う~ん、50mほどずれていますね。
まあ、中国製の安物だからこんなものでしょう。
それより、手袋がホームセンターで売っている軍手なのが恥ずかしい(汗)

30分ほど並んで、やっとわれわれの順番がやってきましたよ。
まずは三角点で記念撮影。
ちなみに富士山の三角点は二等三角点でした。
富士山なんだから一等でしょ!って感じですが、この一等とか二等は設置された時期による
んですよね。
山の高さやランクとは関係が無いみたいです。

そしてこちらが、日本最高峰富士山剣ヶ峰の碑。
いや~ついにやりました!
日本にはここより高い場所は無いんですよね。
感動です。

剣ヶ峰を後にすると、今度は北側の眺望です。
奥の方に見えるのは、先月登った南アルプスの山々ですね。
右側に見えるのが甲斐駒ケ岳、続く高峰が昨年登った富士山に続く第2位の高さを誇る北岳。
続くのが3位タイの間ノ岳でしょうかね。
今回で、日本の高い山ベスト3は制覇しましたよ~
3位タイの奥穂は来年の夏あたりかな。

最後に八ヶ岳が見えてきて、くるり一周お鉢巡り終了です。

さあ、名残惜しくはありますが、そろそろ山頂を後にしますか。
須走ルートは、登山ルートと下山ルートがほとんど別です。
帰りは例の砂走りもあるので、靴に石ころが入らないようにスパッツを装着します。

さあ、行きますか。
下りはほとんどがブルドーザーが通る砂利道です。
ずるずる滑るので登りに使うのはきついんでしょうが、膝にはとっても優しい。
気持ちのよいお散歩ルートです。

軽快な下山路。
この道好きだなぁ

七合目を過ぎると、お待ち兼ねの砂走り。
砂煙を上げて急坂を疾走します。
ボクは前を走っていて気が付かなかったんですが、ふじぶんさんはボクの上げた
砂煙で大変だったみたい。
失礼しました~

おっ! 上から集団が下りてきますね。
やっぱりスゴイ砂煙。
ここ、スキー場のゲレンデみたいで楽しかったな♪

調子よく、6合目あたりまで下りてきました。
だいぶ雲が近くなりましたね。
あの下はやっぱり曇っているんでしょうか。
それにしても最後に来て膝が笑ってきたぞ。

ついに雲に突入。
あれほど晴れていたのが嘘のようにガスっちゃいました。
この辺りまで来ると、天気同様かなりバテバテで心も曇ってきちゃいました

ガスガスの中、膝が笑っちゃう状況でしたが、15時50分どうにか膝痛の再発も無く無事
富士登山が終了しました。
ちょうど10時間の登山、コースタイムよりはだいぶ短い時間で降りてこられたかな。
それにしても標高差1800mの日帰り登山、よく歩いたなぁ。
五合目の小屋で、お約束のお山バッジをゲット。
富士山料金で高い・・・かと思いきや、400円と普通の山よりお安かった。

まだ夕方なので、このまま東名で帰れば十分家まで帰れるんですが、お山に登ったらやっぱり
ビールが飲みたいでしょ!
ということで、スーパーでお買い物をしてお近くの村営山中湖キャンプ場に。
まあ、このまま帰っても東名の30km渋滞につかまるだけですもんね。

こちらのキャンプ場、村営だけあってサイト料1000円プラス1名300円。
2人だとお一人800円と、山のテント場なみの料金です。
しかも、ボク好みの広葉樹の林間サイト。
いい雰囲気です。

さっそく、ソロテントを2張り設営。

そして、お待ちかねのプシュ~

きくぅ~
この一杯が飲みたかったんですよ。

その後は枝豆を茹でたり・・・

キムチ鍋で芋焼酎。
プリムス2243の五徳は、こんな時にこそ威力を発揮。
抜群の安定感です。

このキャンプ場、残念なことに焚き火台を使っても焚き火は禁止なんだとか。
本当なら、そろそろ焚き火をしながら一杯なんて楽しい季節なんですけどね。
まあ、朝早くから山登りしてくたびれていたので、20時過ぎにはテントの中に。
夢も見ずに眠りました
9月13日(日)
いや~本当によく寝た。
2000m近い五合目の駐車場が寒かったので心配してたんですが、ちょうど快適な気温でした。
朝は目覚めのコーヒーを一杯。
こちらのキャンプ場、われわれ以外はファミリーだらけ。
いいなぁファミリーキャンプ。
しかも、最近流行のお高い幕とかじゃなくてホームセンターで売っているような幕ばっかり。
なんか微笑ましいなぁ
みなさん、これからいろいろ楽しんでくださいね。

朝ごはんは、鍋の残りにうどんぶち込み、朝からがっつりといただきました。

9時には撤収完了。
せっかくだから、石割山に登って遠くから富士山を眺めて帰りませんか?
ってふじぶんさん誘ってみたんですが・・・
当然のごとく、即却下
昨日アレだけ登って、今日また山登ろうって変態君はボクだけみたいです(笑)
ということで、あきらめて帰りました。
まあ、天気もイマイチでしたしね。
東名は渋滞も無く、11時過ぎには自宅に到着。
お疲れ様でした~
さてさて、来月はどこ行きましょうかね。
今回もログを取ってみました。
日本人なら一度は登らなきゃ!とは思っていたんですけどね。
マイカー規制はあるし、登山道は渋滞するって言うし、8合目の小屋は大混雑らしい・・・
そんな思いしてまで登りたくないや!っていうのが本音でした。
でも・・・
色々調べてみると、それらの問題を一気に解決できる登り方があるんですね。
まあ、裏技といえば裏技ですが。
ということで9月12日、閉山直後の須走口から日帰り富士登山をやってきました。
標高差1800mの日帰り・・・
ものすご~く疲れたけど、やっぱり富士山は日本一の山でした

㋈11日(金)
会社から帰って慌てて準備をして、いつもの山友ふじぶんさん家に到着したのが21時30分。
首都高・東名で一路御殿場インターへ。
24時を過ぎてから出口を出ると高速代が安くなるので、足柄SAで時間つぶしをしていたら、
思いがけずエヴァンゲリオン初号機の立像を発見。
こんなの出来てたんだ。知らなかったなぁ
そんなこんなで、予定通り0時1分、御殿場インターを降りて12時40分に須走口の五合目駐車場
に着きました。
ちなみに、富士山に登るには全部で4つの登山口・ルートがあります。

(富士登山オフィシャルサイトから拝借)
一番コースタイムが短いのが、静岡県側から登る青い線の富士宮ルート。
時間・距離とも一番短いルートですが、一番短いルートで行くのも何だなぁ
ということで今回はパス。
二番目に短いのが、山梨県側から登る黄色線の富士吉田ルート。
こちらのルートは、この週末まで開山していてマイカー規制期間中でした。
どっちみち一番人気のこのルートは、登山者が多くて混雑するのでパスですが。
そして三番目が、今回登った赤線の須走ルート。
前日の9/10で閉山したため、マイカー規制も解除されています。
マイカー規制期間中は、麓の臨時駐車場に車を止めてシャトルバスに乗り
換えなくてはいけないんですよね。
シャトルバスは、乗換えが面倒な上に、時間の制約もあり、さらに有料(1600円)

ということで、規制が解除されるこのタイミングを狙っていました。
しかも、もともと登山客が少なめのこのルート。
のんびりとした登山が期待できます。
ちなみに、もっとも長い御殿場ルートは年間通じてマイカーの規制はありませんが、
ダントツに長い(汗)
㋈12日(土)
須走口5合目の駐車場で車中泊。
朝方はけっこう寒くて目が覚めちゃいました。
標高2000mをなめちゃいけませんね。
シュラフを引っ張り出してもう一眠り。
朝5時、目を覚まして準備をしていると、ちょうど日の出の時刻になりました。
朝日を浴びて赤く染まる富士山。
今から行くから待ってろよ~
雲の間からご来光。
これを見るために駐車場まで登ってこられた方も多かったみたいです。
準備も完了。
5時50分、さあ行きますか。
閉山したとはいえ、しばらくは小屋も営業しているようです。
これも、閉山直後に登る理由のひとつなんですよね。
小屋が営業しているので、万が一何かあっても安心です。
トイレも借りられますしね。
登山道の入り口には、閉山を告げる看板がありました。
理由は降雪のため。
富士山は9月になると、いつ雪が降っても不思議ないんですよね。
一般の登山者は、9月というと雪山の装備も持たずに入山するので事故がおきやすい。
しばらくすると、本当の雪山になって上級者のみの世界になりますが、この週くらいだと
リスクも少なく富士登山が楽しめるということになります。
ただし、あくまで自己責任の世界ですよ。
まあ、登山はいついかなる時も自己責任ですけどね。
※ちなみに、閉山後は入山料(1000円)も徴収されません

登山口からしばらくは樹林帯を歩きます。
天気は良さそうですね。
樹林帯を抜けると、山頂が見えました。
けっこう遠いなぁ。
振り返ると雲の海。
さすがは富士山、五合目でも雲の上なんですね。
登りはじめてほどなく六合目の長田山荘に到着。
こちらの小屋も、まだ営業をしていました。
まだまだ先は長いので、立ったまま休憩。
6合目を後にして、しばらくすると次の小屋が。
えっ!もう7合目!と期待しちゃいましたが、本六合目の瀬戸館でした。
「本」ってなんだよ!
振り返ると雲海が。
いや~絶景!
見とれますね。
遠く斜面を眺めると、下山をしている人の姿が小さく見えました。
よ~く見ると、何やら斜面を小走りで駆け下りてます。
なるほど、これが須走ルートの下山道名物、「砂走り」ってやつですね。
ボクの嫌いな下山ですが、これは良さそう。
帰りが楽しみだな♪
左端の遠く雲の上に出ているのは八ヶ岳でしょうか。
七合目、八合目を過ぎ、順調に高度を上げていきます。
八合目からちょっと歩くとまた小屋がありました。
もう九合目かな?
いえいえ、やっぱり「本」八合目でした。
ちぇ!このパターン多いなぁ
山頂でご来光を見ようとする人たちは、この辺りの小屋で泊まって夜中に山頂を
目指すんですよね。
シーズンの週末は、普段から雑魚寝の小屋ですが、さらに混み合うみたいです。
これも富士登山を敬遠していた理由のひとつなんですが、山頂で日の出を見る目的
がなければ、十分日帰りで登れます。
ふと腕時計の高度計を見ると、標高3300mをオーバーしていました。
ついに、去年登った日本2位の山、北岳の3193mを越えましたよ。
自己最高記録更新です。
さあ、これから日本最高点の3776mを目指しますよ。
本八合目からは吉田ルートと合流します。
さすがは人気の吉田ルート、一気に登山者の数が増えました。
九合目です。
遠くに見えるのが山頂にあるという神社でしょうか?
期待しちゃいますが、またまた「本」九合目だったりして(笑)
下界の風景もだいぶ変わってきました。
雲もあんなに下の方になっちゃいました。
絶景ですな。
山頂に向かって人がたくさん歩いているのが見えます。
シーズン中はこの辺りから山頂までずーっと渋滞が続くんだそうです。
この日は、さすがに人を待つようなことにはならずに、ノンストレスで登れましたよ。
これも、オフシーズンを選ぶメリットですね。
ちょうど雲のあたりに六合目の小屋が見えます。
ずいぶん登ってきたな~
午後に向けて、雲も上がってきている感じです。
先を急ぎましょう。
さあ、いよいよ山頂が近づいてきましたよ~
あと一息。
じゃーん!
登りはじめから5時間弱で、吉田・須走口山頂に到着しました。
お疲れでーす!
山頂には鳥居と神社と山小屋がありました。
でも、コレといったポイントが無いのでイマイチ実感が湧きずらいかな。
左側に広がる雲海。遠くに八ヶ岳。
八ヶ岳のアップ。
一番高いのが赤岳かな。
いつも見るのと反対側なのでよくわかりませんね。
下を見ると、登ってきた登山道。
いや~八合目を過ぎた辺りからけっこうきつかったな~
神社の脇に座ってランチタイム。
お湯を沸かして・・・
先日買ったプリムスの2243、高度に弱いといわれるイグナイターも一発着火しました。
なかなか優秀ですね。
もちろん火力も十分。
そして、言うまでも無くお昼はカップラーメン。
日本最高点の富士山頂で食すカップラーメン、やっぱうまいなぁ。
こちらの吉田・須走口山頂、山頂といいながら実は標高3710mしかありません。
小学校の頃習った富士山の標高は、確か3776mだったはず・・・
WHY?
実は富士山の最高点は、ここではなく剣ヶ峰という別な場所にあるんです。
ということで、山頂の火口をぐるっと一回りしながら本物の最高点「剣ヶ峰」に登る
お鉢巡りをしますよ。
火口の反対側に見えるのが剣ヶ峰です。
何やら建物が見えますね。
それにしても、富士山の火口ってこんなにデカイんだ!
見るまで分かりませんね。
火口の縁、稜線を歩きます。
関東方面の稜線歩き。
おそらく、東京方面から富士山の山頂として見えるのはこの辺りの稜線になるはずです。
これから富士山を見るたびに、今日のことを思い出すんだろうな。
残念ながら、下界は雲に覆われていて地面はわずかしか見えませんでした。
わが家の近くからも晴れていれば富士山が見えるので、ここからも見えたんでしょうけどね。
前方に海が見えてきました。
駿河湾ですね。
とすると左側に見えているのは伊豆半島でしょう。
下に小さく突き出ているのが宝永山ですね。
富士山の脇にチョコっと出ているアレです。
上から見ると、こうなっているんだ。
そして、こちらが富士山の噴火口全景。
恐ろしく切り立っています。
落っこちたら登るのは不可能でしょう。
30分ほど歩くと、御殿場口、富士宮口の頂上に着きました。
登り口で着く山頂がそれぞれ違うんですね。
さすがにこちらから登ってくる人は少なかった。
小屋には、荷物運搬用のブルドーザーがありました。
昔は強力さんが荷物を運んだようですが、今はこれで荷揚げをしているんですね。
富士山の強力さんについては、わが郷土出身の作家新田次郎さんの「強力伝」や
「富士山頂」等に詳しく書かれていますので、興味ある方は読んでみてくださいね~
ブルドーザーの中にはイスもついていましたよ。
小屋の人とかはこれで登ってくるのかな。
日本最高点にある公衆トイレ。
ちょうどいい頃あいだったので、話のタネに小用を足しました。
300円と料金も最高クラスでしたが、とってもきれいでしたよ。
お鉢巡りは山頂を東側からぐるっと一周するので、365度のパノラマが楽しめます。
こちらは南西側。
駿河湾の先まで見えました。
下に流れるている川は、どうやら富士川だったようです。
さあ、いよいよ富士山最高点、いや日本最高点の剣ヶ峰山頂です。
最後の急登を登り終えると・・・山頂まで30mくらいの渋滞(汗)
どうやら山頂に碑があって、そこで写真を獲るための渋滞のようです。
ここまできたら、しょうがないから並びますか。
この建物は富士山測候所の跡だそうです。
ちょうど正面の建物の上に、白いレーダードームが乗っていたんですね。
われわれの年代にとって富士山頂というと、あの白いレーダードームが象徴でした。
ここにあったんだ。
ちなみに新田次郎さんもこちらの測候所でお仕事をされていたんですよね。
設置の経緯なども小説に書かれていますので、興味のある方はどうぞ。
最高点の標高を腕時計で確認しようと思ったら、3721mの表示。
う~ん、50mほどずれていますね。
まあ、中国製の安物だからこんなものでしょう。
それより、手袋がホームセンターで売っている軍手なのが恥ずかしい(汗)
30分ほど並んで、やっとわれわれの順番がやってきましたよ。
まずは三角点で記念撮影。
ちなみに富士山の三角点は二等三角点でした。
富士山なんだから一等でしょ!って感じですが、この一等とか二等は設置された時期による
んですよね。
山の高さやランクとは関係が無いみたいです。
そしてこちらが、日本最高峰富士山剣ヶ峰の碑。
いや~ついにやりました!
日本にはここより高い場所は無いんですよね。
感動です。
剣ヶ峰を後にすると、今度は北側の眺望です。
奥の方に見えるのは、先月登った南アルプスの山々ですね。
右側に見えるのが甲斐駒ケ岳、続く高峰が昨年登った富士山に続く第2位の高さを誇る北岳。
続くのが3位タイの間ノ岳でしょうかね。
今回で、日本の高い山ベスト3は制覇しましたよ~
3位タイの奥穂は来年の夏あたりかな。
最後に八ヶ岳が見えてきて、くるり一周お鉢巡り終了です。
さあ、名残惜しくはありますが、そろそろ山頂を後にしますか。
須走ルートは、登山ルートと下山ルートがほとんど別です。
帰りは例の砂走りもあるので、靴に石ころが入らないようにスパッツを装着します。
さあ、行きますか。
下りはほとんどがブルドーザーが通る砂利道です。
ずるずる滑るので登りに使うのはきついんでしょうが、膝にはとっても優しい。
気持ちのよいお散歩ルートです。
軽快な下山路。
この道好きだなぁ
七合目を過ぎると、お待ち兼ねの砂走り。
砂煙を上げて急坂を疾走します。
ボクは前を走っていて気が付かなかったんですが、ふじぶんさんはボクの上げた
砂煙で大変だったみたい。
失礼しました~
おっ! 上から集団が下りてきますね。
やっぱりスゴイ砂煙。
ここ、スキー場のゲレンデみたいで楽しかったな♪
調子よく、6合目あたりまで下りてきました。
だいぶ雲が近くなりましたね。
あの下はやっぱり曇っているんでしょうか。
それにしても最後に来て膝が笑ってきたぞ。
ついに雲に突入。
あれほど晴れていたのが嘘のようにガスっちゃいました。
この辺りまで来ると、天気同様かなりバテバテで心も曇ってきちゃいました

ガスガスの中、膝が笑っちゃう状況でしたが、15時50分どうにか膝痛の再発も無く無事
富士登山が終了しました。
ちょうど10時間の登山、コースタイムよりはだいぶ短い時間で降りてこられたかな。
それにしても標高差1800mの日帰り登山、よく歩いたなぁ。
五合目の小屋で、お約束のお山バッジをゲット。
富士山料金で高い・・・かと思いきや、400円と普通の山よりお安かった。
まだ夕方なので、このまま東名で帰れば十分家まで帰れるんですが、お山に登ったらやっぱり
ビールが飲みたいでしょ!
ということで、スーパーでお買い物をしてお近くの村営山中湖キャンプ場に。
まあ、このまま帰っても東名の30km渋滞につかまるだけですもんね。
こちらのキャンプ場、村営だけあってサイト料1000円プラス1名300円。
2人だとお一人800円と、山のテント場なみの料金です。
しかも、ボク好みの広葉樹の林間サイト。
いい雰囲気です。
さっそく、ソロテントを2張り設営。
そして、お待ちかねのプシュ~
きくぅ~
この一杯が飲みたかったんですよ。
その後は枝豆を茹でたり・・・
キムチ鍋で芋焼酎。
プリムス2243の五徳は、こんな時にこそ威力を発揮。
抜群の安定感です。
このキャンプ場、残念なことに焚き火台を使っても焚き火は禁止なんだとか。
本当なら、そろそろ焚き火をしながら一杯なんて楽しい季節なんですけどね。
まあ、朝早くから山登りしてくたびれていたので、20時過ぎにはテントの中に。
夢も見ずに眠りました

9月13日(日)
いや~本当によく寝た。
2000m近い五合目の駐車場が寒かったので心配してたんですが、ちょうど快適な気温でした。
朝は目覚めのコーヒーを一杯。
こちらのキャンプ場、われわれ以外はファミリーだらけ。
いいなぁファミリーキャンプ。
しかも、最近流行のお高い幕とかじゃなくてホームセンターで売っているような幕ばっかり。
なんか微笑ましいなぁ
みなさん、これからいろいろ楽しんでくださいね。
朝ごはんは、鍋の残りにうどんぶち込み、朝からがっつりといただきました。
9時には撤収完了。
せっかくだから、石割山に登って遠くから富士山を眺めて帰りませんか?
ってふじぶんさん誘ってみたんですが・・・
当然のごとく、即却下

昨日アレだけ登って、今日また山登ろうって変態君はボクだけみたいです(笑)
ということで、あきらめて帰りました。
まあ、天気もイマイチでしたしね。
東名は渋滞も無く、11時過ぎには自宅に到着。
お疲れ様でした~
さてさて、来月はどこ行きましょうかね。
今回もログを取ってみました。