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2023年07月25日

南八ヶ岳 人が歩かないルートはやっぱり難ルートだった

7月14日(土)~7月16日(月)

八ヶ岳のキレット小屋を通るルートをやってみたくてヤマレコの記録を調べていたら、面白いルートの記録を見つけちゃった。
南八ヶ岳のメインの山々を縦走しながら出発場所まで周回してるじゃないですか!
回送せずに周回出来て駐車場も無料!まさに理想の周回ルートなんですが、どうしてマイナーなんだろ・・・ とりあえずやってみることにしました。




7月14日(土)

自宅を19時に出発。駐車場のある舟山十字路には23時に到着しました。3連休中日ということで心配したんですが、さすがマイナールートの駐車場、問題なく駐車できましたよ。さあさあ、一杯飲んで寝ましょうか。
そうそう、車載用にこんなものを買っちゃいましたよ。ゴールゼロのパチモンです。本物は値段が下がったとはいえ以前の価格と比べるとずいぶん高いので買うのに躊躇していたんですよね。アマゾンさんで調べると、本物そっくりなパチモンがたくさん売っていました。しかもどれもけっこう評価が高い。値段は半分近いのに、シェードに三脚まで付いているんですよ。試しに買ってみました。
明るさはそん色ないですね。



しかも、下が磁石になっていて、吊るす場所がなくても車に付けることができましたよ~ 先発の弱点を改良できるという後発の利点をフルに活かした商品ですね。これはかなり使えます。



USB充電で懐中電灯にもなるので、緊急用に車に入れておくのにもってこいです。 ちなみにボクのはRIBUさんというメーカーです。

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7月14日(土)

朝は5時にお目覚め。良く寝たなぁ  さすがに朝には駐車場ほぼ満車ですね。まあ、もともと10台ほどしか停められないんですが。



今回のザックはこんな感じです。ボク的にはかなりなウルトラライト装備になります。今回のルートは途中水場が無い可能性があるので、水3.5L持っているんですよね。それで12kg。けっこう頑張りました。



さあ、行きますか。通行止めのゲートの脇から登山のスタートです。



最初は車も通れるダートでスタートです。この手の道を今までは「ジムニーなら通れる」と表現してきましたが、自分のジムニーでは通りたくないので今後は「人のジムニーなら通れる」と呼ぶことにします(笑)



美濃戸からの分岐に着きました。美濃戸から歩いて来られたご夫婦に聞いたら、駐車場がパンパンでえらいことになっていたとか。さすが3連休。



このルートは御小屋尾根というんですが、名前の由来となっている御小屋山の山頂に到着しました。といってもピーク感は全くなく、眺望も無いので写真だけ撮って通過点します。



登山道脇には夏の花々が。これはたぶんシャクナゲですね。白い花ってなんで白いんだろう?普通は受粉してもらう昆虫とかに目立つように赤や黄色の花をつけるんですよね。白って地味で目立たないイメージだけど・・・ 登山中は暇なので、こんなことを考えながら登っていたりしています(笑)



う~ん、いよいよ急登が始まりましたね。



展望台って書いてあるけど真っ白で何も見えないじゃんか。天気予報、晴れって言ったのに嘘つき!



いよいよ森林限界を超えましたね。本当なら景色が見えるんでしょうけど・・・真っ白



梯子とか出てきたし・・・



ロープも出てきたし・・・ ボクはへそ曲がりだから使わないで登るけど。



なんかハードなルートになってきたな。



ここを下りるの? 危ないなぁ 集中してないとヤバイやつです。



ヤバイルートもやっと終わり。登りが緩やかになったと思ったら視界が開けて山頂に到着しました。それにしても景色も何もないなぁ



久しぶりの阿弥陀岳山頂、自撮りで記念撮影します。
本当なら赤岳、横岳がかっこよく見えるんですけどね。残念。



少し待ったら晴れるかな、と思いながらランチタイムにします。お昼はいつものランチパックです。



いつまでたっても晴れそうにないので、赤岳方面に下ります。
ここの下りは急なんだよな。



さあ、鞍部まで下りてきました。今度は中岳に登り返しますよ。本当なら左右八ヶ岳の絶景を見ながらの稜線歩きなんですけど真っ白ですね。



中岳山頂に到着しました。
あいかわらず何も見えないので自撮りで写真だけ撮って先に進みます。



中岳を下りたところで振り返ると一瞬ガスが晴れて中岳が全容を現しました。このまま晴れてくれないかな。



祈りもむなしく山頂方面は真っ白のまま。
さあ、赤岳に登り返しますよ。この尾根は1か月半前に登ったばかりですが。



核心部の岩場まで登って来ました。文三郎尾根から登ってきた人が合流したので急に人が多くなりましたね。



振り返っても真っ白です。



岩場をガッツリ登ったら、赤岳山頂です。
なんだかすごい人の数だな。ずーっと向こうの展望荘まで人が並んでるし。



山頂に行って分かったんですが、あの人は山頂で写真を撮るための行列でした。こんな行列見たの富士山の剣ヶ峰以来だな。
並ぶのはご免なので、この看板だけ撮ったらとっとと山頂を後にしました。



いや~下山もすごい人だ。延々登って来るので、すれ違いを待っていたらいつまでたっても下れません。多少強引に行かないといつまでも待つことになります。こんな赤岳初めてだな。侮りがたし3連休。



途中の分岐をキレット小屋方面に向かうと。やっと人が少なくなりました。



ここからは上級者向け、要注意な区間の始まりです。



出た!ごっつい梯子です。



続いてごっつい鎖場。



細いトラバース道。



ヤバイ梯子。



そしてザレた岩場。



なかなか強烈な道でしたがやっと鞍部が見えました。



鞍部にはキレット小屋がありました。コロナからずっと休業しているんですよね。何でも8月から営業を開始するとの噂が。



キレット小屋の下にあるテン場にテントを張らせていただきました。



今回張ったのは初投入の、ビッグスカイというガレージブランドのウィスプ1MVというテント?シェルターです。トレッキングポールを使って立てるので重さわずか700gという超軽量幕、ウルトラライト化に貢献しています。
あれ? 張り方がうまくいかないな、だるーんてなっちゃってるし。ちょっと研究の必要ありだな。



さあ、水場はどうでしょうか。一応大目には持ってきたけど水は大事ですからね。
残念、ちょろちょろで汲むのも大変なレベルですね。水もあまり冷たくないのでちょこっとチューハイを冷やしただけで退散しました。



さあ、お待ちかね。いっただきま~す!!思ったより冷えていました。



凍らせて持ってきたソーセージをボイルしていただきます。



どんどん晴れてきましたね。赤岳ビューの絶景のテん場です。



テントに籠ってひと眠りしたところで夕食にしましょう。今日もカレーメシをいただきますよ。ジップロックに入れ替えて持って来ました。



赤岳を見ながらいただきます。



初投入のビッグスカイのウィスプですが、ちゃんとザックも室内に置けるし前室も広くて使いやすいですね。風にはあまり強そうではないので、稜線で張るのはちょっとな感じですが、軽さは魅力です。しこれから使用頻度が増える予感です。





7月16日(月)

朝です。
心配した結露も無く快適に眠れました。



朝食はスキムミルクにグラノーラを入れていただきます。



機能は気が付かなかったけど、テン場から富士山が見えたんですね。



撤収したら、さあ行きましょうか。本日は快晴!権現岳方面に向かいます。



赤岳の稜線から太陽が昇ってきました。



権現岳への稜線歩きです。



さあ、目指す権現岳が見えてきましたよ。



地面には高山植物の女王と呼ばれるコマクサですね。これほどの群生は珍しい!



小ピークのツルネ山頂に到着です。一応記念撮影。



振り返ると昨日から歩いて来た稜線が見えました。左の尾根から阿弥陀岳に登り、小ピークの中岳、右の赤岳に登った後真っすぐ下りてきたんですよね。



そしてこれから歩く稜線です。



旭岳の小ピークを越えて振り返る。険しい道だったなぁ



そしてついに出たー!! このルートで一番有名な長い梯子です。確かにこの長さは過去一だな。



登り終わってパチリ。怖いというより疲れた・・・



斜度が緩くなったと思ったら、ついに権現岳山頂がすぐそこに。



右手には東ギボシの尖がった山頂です。



権現岳方面に歩くと奥に富士山が見えました。それにしても今日は天気最高だな。



さあ、権現岳山頂に到着しました。久しぶりの権現さんで記念撮影。



岩の上が本当の山頂になるので登ってみました。前に来た時は雪山だったから登らなかったんですよね。
裏側には切れ落ちているけど絶景が広がっていました。



権現岳山頂からの360度の絶景は動画でどうぞ



さあ、先に進みましょう。青年小屋方面に下りますよ。



その前にちょっと寄り道。先ほど尖って見えた東ギボシのてっぺんに登ってみました。思った通りの絶景ですね。南アルプス、中央アルプス、北アルプスが大パノラマとなって広がっていました。



下に見えているのが編笠山ですね。手前に見えているポッコリは西ギボシです。



なんかけっこうな岩場だな、前回来た時にこんなところ通ったっけな?よく考えたら雪の時期にしか来たこと無いんですよね。その時は稜線上を歩いたんですね。



編笠に向けてガッツリと下ります。



ガッツリ下って青年小屋に到着しました。



小屋前には広いテン場が。さすが3連休ずいぶん賑わってますね。



青年小屋からは30分ほどで編笠山頂にも行けるんですが、今回は西岳方面に向かいます。樹林帯の中は涼しい風が吹いていました。



ゆるーく登ったら西岳山頂に到着♪



のんびりしようと思ったんですがアブがブンブン飛んでいてとてもゆっくりしていられない。逃げるように山頂を後にします。



ここからは舟山十字路に下るマイナールートです。標識には立場川方面となっていますね。初めて歩くルートです。



普通の登山道で延々と下ったんですが、さすがマイナールート、信玄の隠れ岩のところでトレースを見失ってルートミス。道なき斜面をGPSだけを頼りにこんな藪を漕いでどうにか林道らしき道に出ました。



林道と言っても廃道ですね。実際には車は通れないと思います。でも車道ですからね。これでのんびり歩けばゴールだろうと思っていたんですが・・・



突然林道が無くなったと思ったら、トレースは落ちたらヤバイ斜面のトラバースになっちゃった。
本当にこれがルート?GPSで何度も確認しちゃいました。



もう一度林道に出て今度こそ大丈夫だと安心したところ、こんな感じになっちゃった。でもGPSログによるとこっちの方向に進むらしい。完全に廃道ですね。



さらに廃道は川の中へ。本当にこれ渡るの・・・ しかなさそうですね。



渡渉の後は、またもトレースが見つけられず・・・あっちかこっちか迷った挙句2度目のルートロスト。
ウロウロしてどうにかルートに戻ったと思ったら2度目の渡渉かよ。



どうにかドボンせず2度目の渡渉が終わったらやっと舗装道路に出た。どうやら今度こそちゃんとした道だ。水場の水がやけに美味しかった。



舟山十字路に戻ってゴールです。
今回のルート、南八ヶ岳のオールスターを1泊で縦走周回できるというすばらしいルートにもかかわらずやっている人がほとんどいないというのは、一つは行と帰りの急登がゴツイこと。それよりなにより、この登山道とは呼べないようね道のせいですね。途中に営業小屋が無いので整備してくれる人がいないんでしょうね。整備すれば人気ルートになること間違いないのになぁ


ということで、今回の登山終了です。
このルート、素晴らしいんだけどしばらくはやりたくないな。



今回のログです。




家に帰ったらコレ レモンの炭酸水です。焼酎で割ってもウマいですよ。

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2018年04月11日

まだまだ雪山だった! 八ヶ岳 西岳・権現岳・編笠山 青年小屋冬期小屋泊

4月7日(土)~4月9日(月)

今月の、ふじぶんさんとの「日・月お山倶楽部」は、今回も南八ヶ岳に。

まだ歩いたことのなかった、西岳・権現岳・編笠山に行ってきました。

本当は、西穂高岳に行くつもりだったんですが、この週末北アルプス方面は雪の予報。

かろうじて、天気が持ちそうな八ヶ岳に変更しました。

結果として今シーズン、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、赤岳と登っていたので、冬期南八ヶ岳

主だった山は全て制覇ということになりました。







4月7日(土)

最近は、ふじぶんさんに車を出してもらってばっかりだったので、たまにボクがということで、

わが家のゴルフくんで出動!

21時50分に、ふじぶんさんの自宅を出発、小淵沢IC経由で0時50分に登山口のある

富士見高原ゴルフ場の駐車場に到着しました。

例によって、一杯やってからおやすみなさい。






4月8日(日)

5時30分起床。

世間は春だというのに、この辺りはまだまだ寒いですね。

ぐずぐずと準備を始めて、6時30分に出発です。

こちらの登山者用の駐車場は、ゴルフ場の従業員さんの駐車場と兼用なんですね。

駐車料金無料はありがたい。

駐車場に車は何台か止っていましたが、ほとんどが従業員さんの車みたいです。

登山者の姿はほぼなし。

赤岳や硫黄の登山口美濃戸はいつも一杯なのに。

阿弥陀や権現ってそれほど人気のお山じゃないんですね。




さあ、行きますか。

ここからが登山のスタートです。

地面にはうっすらと雪が積もっていますね。

どうやら昨夜雪が降ったようです。




しばらく登ると、長命水という水場がありました。

せっかくなので飲んでみます。

!?

さぞや冷たいだろうと覚悟をしていたのに、あまり冷たくない。

雪解けの水ではないようですね。

地下からの湧き水でしょうか。

やわらかで、美味しいお水でした。




東京は桜も散って、すっかり春という感じですが、この辺りはまだ冬なんですね。

ちょっと油断していました。

しっかりとした雪道です。




途中で地面が凍り始めたので、まずは6本爪の軽アイゼンを装着。

今回は12本爪ももって来ましたよ。

状況に応じて使い分けてみたいと思います。




青空が見えてきましたね。

テンションが上がります。




見晴らしの良い場所に出ると・・・

あれが編笠山ですね。

左右にキレイに広がった稜線が、まさに編笠みたい。

あちらの山頂には、明日行く予定です。




振り返ると、下界がくっきりと。

右の山の斜面に見える白い線は、富士見パノラマスキー場ですね。

となると、そのすぐ左上が入笠山。

八ヶ岳の絶景を楽しめる、お気に入りの山です。




登り始めから4時間ほどで、西岳の山頂に到着。

地味な林間歩きがけっこう長かった~

山頂の看板で記念撮影。




奥の方に見えるトンガリは、これから行くギボシですね。

マッターホルンみたいでかっこいい。

その左は、赤岳かな?




西岳山頂から一旦下って、本日のお泊りである編笠山頂直下の青年小屋を目指します。

実は、ここが難路でした。

雪が緩んできていて、踏み抜き地獄に。

登山道いたるところが地雷原みたいなもの。

どこが地雷かまったく分かりません。

歩いていると、突然ずぼっと腿まで埋まるんです。




右を踏み抜いて、踏ん張って抜け出そうとすると左足も踏み抜いたり・・・

心臓に悪いわ~ そして地味に体力を消耗します。




今回、小屋の近くに水場があると思い込んで、あまり水を持ってこなかったんですよね。

小屋の手前にあるはずの水場は、この時期涸れていました・・・

こりゃ、雪を溶かして水を確保するしかありませんね。




水場からほど近くに、青年小屋がありました。

冬期は営業をしていませんが、避難小屋として冬期小屋というのを開放しているとか。

手前の平らな場所ガどうやらテン場のようです。




テン泊のつもりでテントを担いできましたが、一応冬期小屋の中を覗いてみましょう。




へー、畳が敷いてありますね。

10畳くらいでしょうか。

ただし、電気は点かないし、窓も閉まっていて中は真っ暗。

う~ん、でもここ貸切ならかなり快適に眠れそうですね。

テントで眠るよりずっと広いし。

こっちに泊まっちゃう?




とりあえず、薄暗い中ですが外は風も出始めているので小屋内で、マルちゃん正麺の

ランチをいただきます。

暖まるな~

これから権現岳に登って戻ってくるんですが、戻ってきて誰もいなければ小屋泊に

しちゃおうかっていう話にまとまりました。




小屋に荷物をデポして、アイゼンは12本爪にチェンジ、ピッケルを持って権現岳に向かいます。

正面に真っ白に見えているのが権現岳。

まだまだ遠そうですね。




本日、権現岳に向かうのはわれわれだけのようです。

新雪が積もっていて踏み跡なし。

ルートファインディングが必要になります。

スマホのGPSで方向を確認しながら進みます。

しばらく登って振り返ると、編笠山がばーん!

明日が楽しみです。

下に小さく見えるのが青年小屋ですね。




きつい樹林帯の直登ルートを登り終わると眺望が開けました。

左のトンガリが西ギボシ、右のなだらかに見える山が目指す権現岳ですね。

待ってろよ~




あの岩山に登るの?

かなりハードじゃね。




ていうか、実際ハードだと思うんですけど・・・




鞍部からは諏訪湖が見えました。

ウチの実家があるんですよね。

最近、よく八ヶ岳までは来るけど実家には立寄ってないな。




やっぱ、すげえ崖だ!

雪が付いてないからまだいいけど、前回の阿弥陀岳と同じくらいの斜度です。




おいおい、雪も付いてきちゃったよ。

ピッケルが活躍します。




緊張感のある岩岩を乗り越えると、西ギボシのてっぺんに到着しました。

おっかなびっくり記念撮影。

裏側は稜線になっているので、正面から見えたみたいなトンガリでは無いようです。




続いて見えるトンガリが東ギボシ。

やっぱりトンガリです。

今度はあちらを登るみたいですね。




東ギボシへは両側切れ落ちたナイフリッジを通らなくてはなりません。

しかも、踏み跡なし。

新雪なので、下がどうなっているのかわからないので、慎重に歩きます。




ナイフリッジを越えると今度は東ギボシの崖登り。

帰りにここを下ると思うと今から気が重いぞ・・・


(ふじぶんさん撮影)


崖を登ったら今度はトラバース。

鎖がしっかりと出ていますが、気は抜けませんな。




権現小屋が見えてきました。




その手前にもナイフリッジ。

ここは、ボクが先頭で。

慎重に慎重に。

急に天気も悪くなってきましたよ。


(ふじぶんさん撮影)


最後にアイスバーンのトラバースをして、権現小屋に到着しました。

コチラも冬季は休業中。




小屋の脇を通って上の尾根まで出ると、山頂まではもうすぐ先。




やったー!

権現岳の山頂に到着です。

いやぁ、やたらと達成感のあるお山です。

眺望は何にもないけど。




吹雪の山頂はとっとと後にしてきた道を戻ります。




途中は本当に真っ白になっちゃったので写真は無し。

途中、ふじぶんさんとはぐれて、まさか遭難?という事態もありましたが、どうにか編笠が

見えるところまで戻ってきました。

標高が下がるにつれガスが晴れてきましたね。




左に目を移すと・・・

富士山!

こりゃ絶景だ。




ここまで来れば一安心。

でも、下りの難所を越えたあたりが一番事故が多いって言いますからね。

気を引き締めていきましょう。




無事、青年小屋まで帰ってきました。

今日は10時間以上歩いて、もうクタクタ。

気になっていましたが、中に他の登山者はいませんでした。

これで冬期小屋泊決定です。

これからテントを設営しなくて済むのは助かるな~




小屋は例によって真っ暗。

ヘッデンの明かりが頼り・・・なんですが、お昼には問題なく点いていたペツル・アクティックコア

が点かない(汗)

スイッチを押しても、うんともすんともいいません。

誤作動させて、点けっぱなしにしてバッテリーが無くなっちゃったのかな?

そうそう、アクティックコアのバッテリーはUSBで充電が出来るんですよね。

ということで、スマホ用に持ってきていたモバイルバッテリーで充電。

こういうリスクヘッジが出来るのもこの機種の魅力・・・のはずですが、

充電が始まると赤いランプが点くはずなのに、点いてもすぐ消えちゃいます。

どうやらバッテリーの故障?みたいです。

この場は、ふじぶんさんの予備電池を借りてどうにかしのぎました(汗)


小屋内の気温はマイナス2度。

小屋といっても暖房があるわけではないので、気温は外と変わらないようです。

まあ、風が無いだけでも全然ありがたい。



※バッテリーの件、家に帰ってから購入店に連絡をしたところ、保証期間内ということで、
 新しい コアと取り替えてもらいました。こんなことも想定して予備電池も常に持って
 おいた方が良さそうです。


水場で水を確保できなかったので、雪を溶かして水を作ります。

雪を入れて、呼び水を追加。

溶けるたびに雪を追加します。

これで、けっこう簡単に水は作れるんですが、ガスは多めにもってこないとですね。




何はともあれ、お疲れ様でした~




今日の晩飯もやっぱりキムチ鍋。

何とかの一つ覚えみたいですが、これが一番簡単で暖まるんですよ(笑)




最近、ビールの後のお酒は、焼酎をストレートで飲むことにしています。

お湯割りとかだと、水分を取りすぎてトイレが近くなって困るんですよね。

雪山でシュラフを抜け出して外に出るのって本当にやなんですよ。

ストレートで飲むようになって、大分改善されました。





4月9日(月)

5時30分に起床。

モンベル#1のシュラフにシュラフカバーでぐっすりと眠れました。

でも小屋だからといって、テントより暖かいってことはありませんね。

昨夜の鍋の残りはカチカチに凍っていました。

カチカチの鍋に、これまたカチカチに凍ったご飯を投入。

たぶん、凍っているだろう玉子を乗っけて溶かします。

まあ、変わり映えのしない、いつもの朝飯ですが。




食後はそれぞれで撤収作業開始。

このあたりはもう、あうんの呼吸。

準備が出来たら、さあ行きますか。

予報では晴れ?のはずなんですけどね、何故か雪が。

しかも風も吹いていて、世間ではこれを吹雪と呼ぶんじゃね。

しかも、アイゼンを履いているので岩の上は歩きにくいったらないし。




岩岩でルートファインディングも難しいし、踏み跡も新雪で消されて登山道も探さなくっちゃ

いけません。

帰りはお手軽ルートだと思ったら、そうもいかないようです。

なんか修行だな。




やっとわかりやすい登山道発見して一安心。

そこから景色も無い中、ひたすら登ると・・・




はい!編笠山山頂に到着です。

でも何にも見えませんねぇ

吹雪なので、写真だけ撮って、とっとと後にします。




また始まった岩岩地獄。

しかも、体を持っていかれるくらいの強風が。

まあ、われわれの八ヶ岳はこうでなくっちゃ、っていう展開ですな(笑)




どうにか樹林帯に逃げ込んで人心地。

あとから考えると、あの岩岩ではアイゼン外せばよかったんですよね。




ひたすら長い下りが待っていました。




樹林帯で変化の乏しい登山道に、いいかげんうんざりし始めた頃、登山口に戻ってきました。

昨日の雪も、すっかりなくなっていました。

この辺りまで降りてくると、周りはすっかり春だし。

さっきまでの凍えるような冬景色が嘘のようです。

さすがにこれで、今期の雪山は終わりかな。

いやいや、やっぱり西穂はやりたいな!っていうことで、GWに再チャレンジしようかな。




ボクの仕事の都合で、しばらく続いた、ふじぶんさんとの「日・月お山倶楽部」も今回が最後。

これから、ふじぶんさんと泊まりのお山は難しくなっちゃうなぁ

この先、どうなっちゃうんだろ。





今回のログです。