2022年06月17日
日本百名山青森遠征(後編) 91座目は岩木山 レンタカーのカギを落として1.5往復
6月08日(水)~6月11日(土)
日本百名山90.91座目、1泊4日で行った青森遠征の後編です。
※前編はコチラ
6月10日(金)
無事90座目の八甲田山に登頂し、登山口近くの酸ヶ湯キャンプ場で朝を迎えました。

さあ朝食をいただきましょうか。最近お気に入りの釜玉うどんにしますよ。

冷凍うどんを茹でて・・・玉子、玉子・・・ あれ?玉子が無い。
玉子ってパックでしか売っていないので、1個だけエッグケースに入れて自宅から持ってきたはずなんですが・・・忘れてきたようです。
ということで、朝食は素うどん(汗)

気を取り直して、朝5時30分に酸ヶ湯キャンプ場を出発。岩木山は独立峰なので遠くからでもよく見えます。かっこいいな。待ってろよ~

登山口すぐ手前の岩木山神社でちょこっとお参り。鳥居の奥に岩木山が見えます。山がご神体なんですね。

登山口横の岩木山桜林公園キャンプ場で水を補充。こちらはなんと予約も不要、無料のキャンプ場です。

キャンプ場脇の駐車場に車を停めて、さあ出発です。

まずはスキー場のゲレンデ横を歩きます。お天気は良さそうですね。山の上の雲がちょっと気になりますが。

ここから本格的な登山道に入るようです。

樹林の中を歩きます。
登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)

カラスの休場だそうです。ボクはカラスさんではないので休憩はしません(笑)

これはたぶん、チシマササのタケノコですね。この辺りではネマガリタケと呼ぶんですが、昨夜煮物で食べたヤツです。今がちょうど旬なんでしょうね。これを採っている方も数人すれ違いました。

これはワラビでしょうかね。この辺りはちょうど山菜採りのシーズンみたいです。
キノコとか、大人になると美味しく食べられるようになるものって多いんですが、ワラビは今だに好きになれませんな。

鼻コクリに到着しました。変わった名前ですが、看板も無いのでどういう謂れかはわかりません。

しばらく歩くと姥石に出ました。これも看板だけで説明が無いのでどんな謂れかわかりません。まあ、だいたい山に入っておばあさんが何かの加減で岩になったって話でしょうけど。

お花いっぱいの登山道。この花は知ってるぞ。ツツジですね(笑)でも、〇〇ツツジって何か頭に付くんですよね。

ずーっと樹林帯を登ってきましたが、急に平行移動になったと思ったらやっと眺望が開けました。あー気持ちいい。

しばらく平行移動が続いたと思ったら焼止り避難小屋がありました。

中を覗いてみましょう。中はこんな感じです。3段ベッドって珍しいですね。でも薄暗くてあまり泊まりたい感じではありません。

小屋のちょっと先から、いよいよ雪渓が始まりました。

チェーンアイゼンを装着します。

しばらく登ると前方に雪の壁が。これ登るの? まさかねぇ でもトレースらしきものもあるし・・・
チェーンアイゼンじゃ心許ないけど行くしかないか。雪面を蹴り込んで登ります。う~ん雪が腐ってうまく足場が確保できませんね。
それでも無理して登っていると足元の雪が崩れてプチ滑落。20mほどで止まりましたがかなりヒヤっとしました。
実は他にもっと大きな問題があったんですがそれは後ほど。

どう考えてもおかしいよな。こんなの登れるわけないし。
GPSで方向を確認すると、右に折れ曲がるこっちが正解だったようです。

雪渓の急登は延々と。ですが振り向くとこの絶景!

本当に長い雪渓。白馬の大雪渓並み・・・急登っぷりはそれ以上です。

こっちが山頂ですね。もう少しで稜線に出ます。

稜線に出ました。どうやらこれが最後の雪渓です。

雪渓歩きも後ちょっと。本当に長い雪渓でした。

雪渓が終わるとその先には鳳鳴ヒュッテがありました。

ヒュッテといってもただの避難小屋のようです。中はこんな感じ。これはとても寝る気になりませんね。この山の避難小屋はどれもあまり手入れされていない感じです。

しばらく登って振り向くと小屋の向こうにリフト乗り場が見えました。この山って実は8合目まで車で来られるんですよ。そこからリフトに乗ると、すぐそこまで来れちゃうんですよね。単に百名山のピークを踏むだけだったらすごく簡単な山なんですが、ボクとしてはせっかく登るならちゃんと時間が許す限り長いルートを歩きたいんですよね。
平日だしそんな暇人あまりいないみたいで、ボクと同じルートで登ったのはあと一人だけ。リフト方面からはたくさん人が登ってきて今まで一人しか登山者を見かけませんでしたが、突然人が増えました。

しばらく登ると、いよいよ山頂が見えました。

最後の登りです。

あの三角が山頂ですね。

スタートから3時間、山頂に到着しました。

日本百名山91座目ゲットです。

晴れてはいるんですが、雲があって残念ながら360度の眺望とはいかないようです。

フラットな山頂の奥には、岩木山神社の奥宮がありました。

避難小屋もありますね。

中はこんな感じ。う~ん、これもなぁ

山頂で大休憩。カレーパンならぬカリーパンをいただきます。

さあ無事目的達成したことだし帰りましょうか。

帰りは、雪が腐ってアイゼンが効かない雪渓の下り。怖いのでストックの片方スノーバスケットを外して深く刺さりやすいようにしました。

ズルズル滑りながら下ります。危ない、危ない。

長い雪渓、滑って転んで2度ほどプチ滑落しました。

行きと同じ道を戻り、樹林帯を抜けて、スキー場まで戻ってきました。やっとゴールです。標高差1300m長かったなぁ
車を開けようとカギを探すと・・・ 無い! レンタカーのカギが無い!
確かに太もも横のポケットに入れたはずなのに。
念のためザックを引くり返してみましたがありません。
まさか・・・山中で落としたのか?
どう考えてもそれ外考えられないよな。

本当に疲れてるんだけど・・・もう一度登って探しに行く?
行っても見つかる保証はないしなぁ。むしろ見つからない確率の方が高いよな。
広い山の中どこで落としたかわからないですからね。
でもカギがないと弘前まで戻ることもできないし。
タクシーで8合目まで行って、下りながら探すか?
いや、下りてくる人が拾ってくれて持ってくるかもしれないしな。
本当にイヤだけどもう一度登り返すか。幸い時間だけはたっぷりあります。

カラスの休場、鼻コクリ、姥石とさっき見たばかりの光景を通り過ぎ、下界が見えるスポットに。

平行移動して焼止り避難小屋まで戻って来ました。この階段で休憩したときに落とした可能性もあると思ったんですが、ありませんね。
ガッカリだ。

また雪渓が始まります。
ここがプチ滑落した場所ですね。あの滑落したときに落とした可能性はあるよな。と斜面を登って行くと・・・

あった・・・ 雪の上にポツンと。本当にあった!
砂浜で1粒の砂を探すようなものなので、見つからないと覚悟していたんですが、本当にありました!

いや〜良かった。
これで帰れるぞ。

絶叫したいほど嬉しいところで自撮りで1枚。

意気揚々と2度目の下山、スキー場まで戻って来ました。あれから3時間もたっちゃいましたね。ちなみに標高差でいうと、1回目の登山が1300m、2回目が800メートル登って下りてきたので合計2100m登り下りしたことになります。これは国内でもっともキツイと言われる剱岳の早月尾根や甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に匹敵する標高差なんですよね。そりゃ疲れるわけだ。

UNLOCKボタンを押すと、無事開錠。感動の瞬間です。

本当は、暇だし太宰治の生家「斜陽館」でも見に行くつもりでしたが、そんな時間も元気もなく、お隣のキャンプ場でテントを干しながらゴロ寝。いや~本当に疲れた。でも本当に良かった。

それにしても、こんなキャンプ場が無料って本当にうらやましいな。

テントが乾いたところで、汗を流しにすぐそばの百沢温泉へ。

東北っぽい渋い温泉ですね。

夕食は好物のラーメンをいただきます。青森といえば煮干し系のラーメンだそうです。食べログで高評価のお店へ。

煮干し系のラーメン600円でした。安いな。煮干しの香りたっぷりの美味しいラーメンで大満足。

無事、駅前でレンタカーを返せました。カウンターのお姉さん、途中でいろいろ相談していたので、カギが見つかったのを我がことのように喜んでいただきました。ご迷惑をお掛けしました。
もう運転しないので、駅の待合室でお待ちかねの一杯。

帰りも21時発のJAMJAMライナー3列シートだったけど、真ん中の席になっちゃった。やっぱこのバスは窓側が正解ですね。

朝6時40分に大宮駅到着。お疲れさまでした。

※今回はレンタカーのカギを落とすという大失態を犯しました。カーゴパンツ風の腿のサイドポケット(ホックで止めるタイプ)にカギを入れてあったんですが、滑落の時に滑って口が開いて落ちたようです。大事なものは、もっとジッパーで止められるような場所か、ザックの開かないような場所にしまうべきでしたね。
ちなみに、カギをなくしたときの対応をレンタカー会社の方に聞いたところ、まず車はその日のうちに車はレッカー移動するそうです。本人はレッカー車に乗れないので自分で帰ってくれとの事。今回は人里に近い登山口だからどうにかなったと思いますが、レッカー車が入れないような登山口やタクシーが迎えに来るだけで30分以上かかるような登山口もありますからね。そんなところで落としたらどうなっちゃうんだろう。
車のカギはシリンダーの交換になり2.3万円かかるんじゃないかとのことでした。カギを作っている間の車を使えない費用を請求される場合もあるようです。そうなると、合計で軽く5万、へたすると10万円コースですね。かなり大きなリスクです。皆さんカギにはくれぐれも気をつけましょう。
日本百名山90.91座目、1泊4日で行った青森遠征の後編です。
※前編はコチラ
6月10日(金)
無事90座目の八甲田山に登頂し、登山口近くの酸ヶ湯キャンプ場で朝を迎えました。
さあ朝食をいただきましょうか。最近お気に入りの釜玉うどんにしますよ。
冷凍うどんを茹でて・・・玉子、玉子・・・ あれ?玉子が無い。
玉子ってパックでしか売っていないので、1個だけエッグケースに入れて自宅から持ってきたはずなんですが・・・忘れてきたようです。
ということで、朝食は素うどん(汗)
気を取り直して、朝5時30分に酸ヶ湯キャンプ場を出発。岩木山は独立峰なので遠くからでもよく見えます。かっこいいな。待ってろよ~
登山口すぐ手前の岩木山神社でちょこっとお参り。鳥居の奥に岩木山が見えます。山がご神体なんですね。
登山口横の岩木山桜林公園キャンプ場で水を補充。こちらはなんと予約も不要、無料のキャンプ場です。
キャンプ場脇の駐車場に車を停めて、さあ出発です。
まずはスキー場のゲレンデ横を歩きます。お天気は良さそうですね。山の上の雲がちょっと気になりますが。
ここから本格的な登山道に入るようです。
樹林の中を歩きます。
登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)
カラスの休場だそうです。ボクはカラスさんではないので休憩はしません(笑)
これはたぶん、チシマササのタケノコですね。この辺りではネマガリタケと呼ぶんですが、昨夜煮物で食べたヤツです。今がちょうど旬なんでしょうね。これを採っている方も数人すれ違いました。
これはワラビでしょうかね。この辺りはちょうど山菜採りのシーズンみたいです。
キノコとか、大人になると美味しく食べられるようになるものって多いんですが、ワラビは今だに好きになれませんな。
鼻コクリに到着しました。変わった名前ですが、看板も無いのでどういう謂れかはわかりません。
しばらく歩くと姥石に出ました。これも看板だけで説明が無いのでどんな謂れかわかりません。まあ、だいたい山に入っておばあさんが何かの加減で岩になったって話でしょうけど。
お花いっぱいの登山道。この花は知ってるぞ。ツツジですね(笑)でも、〇〇ツツジって何か頭に付くんですよね。
ずーっと樹林帯を登ってきましたが、急に平行移動になったと思ったらやっと眺望が開けました。あー気持ちいい。
しばらく平行移動が続いたと思ったら焼止り避難小屋がありました。
中を覗いてみましょう。中はこんな感じです。3段ベッドって珍しいですね。でも薄暗くてあまり泊まりたい感じではありません。
小屋のちょっと先から、いよいよ雪渓が始まりました。
チェーンアイゼンを装着します。
しばらく登ると前方に雪の壁が。これ登るの? まさかねぇ でもトレースらしきものもあるし・・・
チェーンアイゼンじゃ心許ないけど行くしかないか。雪面を蹴り込んで登ります。う~ん雪が腐ってうまく足場が確保できませんね。
それでも無理して登っていると足元の雪が崩れてプチ滑落。20mほどで止まりましたがかなりヒヤっとしました。
実は他にもっと大きな問題があったんですがそれは後ほど。
どう考えてもおかしいよな。こんなの登れるわけないし。
GPSで方向を確認すると、右に折れ曲がるこっちが正解だったようです。
雪渓の急登は延々と。ですが振り向くとこの絶景!
本当に長い雪渓。白馬の大雪渓並み・・・急登っぷりはそれ以上です。
こっちが山頂ですね。もう少しで稜線に出ます。
稜線に出ました。どうやらこれが最後の雪渓です。
雪渓歩きも後ちょっと。本当に長い雪渓でした。
雪渓が終わるとその先には鳳鳴ヒュッテがありました。
ヒュッテといってもただの避難小屋のようです。中はこんな感じ。これはとても寝る気になりませんね。この山の避難小屋はどれもあまり手入れされていない感じです。
しばらく登って振り向くと小屋の向こうにリフト乗り場が見えました。この山って実は8合目まで車で来られるんですよ。そこからリフトに乗ると、すぐそこまで来れちゃうんですよね。単に百名山のピークを踏むだけだったらすごく簡単な山なんですが、ボクとしてはせっかく登るならちゃんと時間が許す限り長いルートを歩きたいんですよね。
平日だしそんな暇人あまりいないみたいで、ボクと同じルートで登ったのはあと一人だけ。リフト方面からはたくさん人が登ってきて今まで一人しか登山者を見かけませんでしたが、突然人が増えました。
しばらく登ると、いよいよ山頂が見えました。
最後の登りです。
あの三角が山頂ですね。
スタートから3時間、山頂に到着しました。
日本百名山91座目ゲットです。
晴れてはいるんですが、雲があって残念ながら360度の眺望とはいかないようです。
フラットな山頂の奥には、岩木山神社の奥宮がありました。
避難小屋もありますね。
中はこんな感じ。う~ん、これもなぁ
山頂で大休憩。カレーパンならぬカリーパンをいただきます。
さあ無事目的達成したことだし帰りましょうか。
帰りは、雪が腐ってアイゼンが効かない雪渓の下り。怖いのでストックの片方スノーバスケットを外して深く刺さりやすいようにしました。
ズルズル滑りながら下ります。危ない、危ない。
長い雪渓、滑って転んで2度ほどプチ滑落しました。
行きと同じ道を戻り、樹林帯を抜けて、スキー場まで戻ってきました。やっとゴールです。標高差1300m長かったなぁ
車を開けようとカギを探すと・・・ 無い! レンタカーのカギが無い!
確かに太もも横のポケットに入れたはずなのに。
念のためザックを引くり返してみましたがありません。
まさか・・・山中で落としたのか?
どう考えてもそれ外考えられないよな。
本当に疲れてるんだけど・・・もう一度登って探しに行く?
行っても見つかる保証はないしなぁ。むしろ見つからない確率の方が高いよな。
広い山の中どこで落としたかわからないですからね。
でもカギがないと弘前まで戻ることもできないし。
タクシーで8合目まで行って、下りながら探すか?
いや、下りてくる人が拾ってくれて持ってくるかもしれないしな。
本当にイヤだけどもう一度登り返すか。幸い時間だけはたっぷりあります。
カラスの休場、鼻コクリ、姥石とさっき見たばかりの光景を通り過ぎ、下界が見えるスポットに。
平行移動して焼止り避難小屋まで戻って来ました。この階段で休憩したときに落とした可能性もあると思ったんですが、ありませんね。
ガッカリだ。
また雪渓が始まります。
ここがプチ滑落した場所ですね。あの滑落したときに落とした可能性はあるよな。と斜面を登って行くと・・・
あった・・・ 雪の上にポツンと。本当にあった!
砂浜で1粒の砂を探すようなものなので、見つからないと覚悟していたんですが、本当にありました!
いや〜良かった。
これで帰れるぞ。
絶叫したいほど嬉しいところで自撮りで1枚。
意気揚々と2度目の下山、スキー場まで戻って来ました。あれから3時間もたっちゃいましたね。ちなみに標高差でいうと、1回目の登山が1300m、2回目が800メートル登って下りてきたので合計2100m登り下りしたことになります。これは国内でもっともキツイと言われる剱岳の早月尾根や甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に匹敵する標高差なんですよね。そりゃ疲れるわけだ。
UNLOCKボタンを押すと、無事開錠。感動の瞬間です。
本当は、暇だし太宰治の生家「斜陽館」でも見に行くつもりでしたが、そんな時間も元気もなく、お隣のキャンプ場でテントを干しながらゴロ寝。いや~本当に疲れた。でも本当に良かった。
それにしても、こんなキャンプ場が無料って本当にうらやましいな。
テントが乾いたところで、汗を流しにすぐそばの百沢温泉へ。
東北っぽい渋い温泉ですね。
夕食は好物のラーメンをいただきます。青森といえば煮干し系のラーメンだそうです。食べログで高評価のお店へ。
煮干し系のラーメン600円でした。安いな。煮干しの香りたっぷりの美味しいラーメンで大満足。
無事、駅前でレンタカーを返せました。カウンターのお姉さん、途中でいろいろ相談していたので、カギが見つかったのを我がことのように喜んでいただきました。ご迷惑をお掛けしました。
もう運転しないので、駅の待合室でお待ちかねの一杯。
帰りも21時発のJAMJAMライナー3列シートだったけど、真ん中の席になっちゃった。やっぱこのバスは窓側が正解ですね。
朝6時40分に大宮駅到着。お疲れさまでした。
※今回はレンタカーのカギを落とすという大失態を犯しました。カーゴパンツ風の腿のサイドポケット(ホックで止めるタイプ)にカギを入れてあったんですが、滑落の時に滑って口が開いて落ちたようです。大事なものは、もっとジッパーで止められるような場所か、ザックの開かないような場所にしまうべきでしたね。
ちなみに、カギをなくしたときの対応をレンタカー会社の方に聞いたところ、まず車はその日のうちに車はレッカー移動するそうです。本人はレッカー車に乗れないので自分で帰ってくれとの事。今回は人里に近い登山口だからどうにかなったと思いますが、レッカー車が入れないような登山口やタクシーが迎えに来るだけで30分以上かかるような登山口もありますからね。そんなところで落としたらどうなっちゃうんだろう。
車のカギはシリンダーの交換になり2.3万円かかるんじゃないかとのことでした。カギを作っている間の車を使えない費用を請求される場合もあるようです。そうなると、合計で軽く5万、へたすると10万円コースですね。かなり大きなリスクです。皆さんカギにはくれぐれも気をつけましょう。
タグ :百沢温泉岩木山桜林公園キャンプ場
2022年06月15日
日本百名山青森遠征(前編) 90座目は八甲田山
6月08日(水)~6月11日(土)
挑戦中の日本百名山ですが、現在89座で達成まであと11座。もう少しで完登かと思われる数字ですが、残りの11座が北海道9座と青森2座なんですよね。どちらも遠い・・・
今週は平日休みを利用して、中でもまだ近い青森2座に挑戦してきました。
長いので全編・後編に分けてレポさせていただきます。
6月08日(水)
今回は、旅費節約のため往復とも夜行バス利用、1泊4日で行きますよ。
仕事の後、自宅で食事して風呂入って準備して・・・22時40分、大宮駅に到着です。

23:10発のJAMJAMライナーで弘前に向かいました。

JAMJAMライナーは3列シートなんですよね。500円アップで窓側を指定できます。たまたま窓側しか空いて無かったんですが、窓側はほぼ個室状態になるので快適ですね。500円払う価値はあります。

6月09日(木)
車中でグッスリ眠って7:40に弘前駅に到着。これで5500円はとってもお得でした。

駅前のオリックスレンタカーは8:00から営業開始なので、駅でトイレをすまして少し待って受付。2日間のレンタカー代8970円をお支払いしました。都市部は競争が激しくてレンタカー代も安くなるんですが、弘前はちょっとお高めですね。

駅からレンタカーで1時間ちょっと、八甲田山登山口のある酸ヶ湯温泉公共駐車場に到着しました。平日とあって車は数台だけ、ガラガラです。

準備をしたら、鳥居をくぐって登山スタートです。

この辺りは火山性有毒ガスに注意なんですよね。確か以前に自衛隊の方が何人か亡くなった事故がありました。あまり長く立ち止まらないようにしましょう。

登山道にはまだ雪が残っている箇所もありました。さすが北東北ですね。

しばらく歩くと南八甲田方面の眺望が開けました。う~ん、どうも山の上だけ雲がかかっているパターンみたいですね。

急斜面の雪渓トラバースが出てきました。急斜面ですが、トレースしっかりあるのでそれほど心配はありません。

トラバース中に下を見るとこんな感じ。気を抜いて滑落したら大けがですね。

渡りきったところにスコップが常備されていました。渡り終わってからあっても・・・下山者には安心なんでしょうけどね。

八甲田山最高峰の八甲田大岳が見えました。
よくあるパターンですが、八甲田山という名前のピークは無くて、この山塊のいくつかのピークの総称が八甲田山というんですね。その中でも百名山の対象は最高峰ということになっているので、今回は大岳登頂で百名山ゲットということになります。

急に視界が開けたと思ったら湿原が現れました。木道もあってプチ尾瀬といったところでしょうか。

湿原の脇からは残雪が本格的に出てきましたよ。下から見る限り山頂あたりに雪は無いようなので、チェーンアイゼンは着けずにツボ足で行きます。

登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません。
※この先、このパターンたくさん出てきます。調べるのが面倒だし覚える気も無いので気になる方は自分で調べてください(笑)

登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)

思った通り、雪のある区間は少しで夏道に戻りました。振り返ると眺望はこんな感じ。

登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)

少し登ったらあっけなく山頂に到着しました。

日本百名山90座目ゲットです。単に百名山ハントするだけならピストンで戻ってもいいんですが、やっぱり山の雰囲気を味わわないとね。ということで、いくつかのピークを縦走することに。

その前に腹ごしらえ。ランチタイムにします。

さあ、一旦大岳を下山して、正面の井戸岳方面に登り返します。

鞍部への下りは雪がたっぷり。先行している年配の登山者たち、アイゼンも着けずにすいすいと下っていきます。聞いたら地元の方々でした。やっぱり慣れているんですね。

鞍部には大岳避難小屋がありました。

中を覗いてみる・・・とてもきれいですね。これなら泊まってみたい感じです。

さあ、井戸岳に向かいましょう。噴火口跡と思われる池に映る山の景色がキレイです。

もう一度登り返しますよ。

登りきると、思いもかけず裏側は巨大な噴火口になっていました。これはダイナミックな光景だな。これが八甲田山らしい景色なんですね。

噴火口の縁を歩いて井戸岳山頂に着きました。あまり山頂という感じではありませんが。

噴火口とは別れて、お次は赤倉岳方面に向かいます。

赤倉岳山頂がありました。特にピークという感じではありませんね。景色も特にないんですけど・・・

下に見える湿原が毛無岱ですかね。後ほど通る予定です。

赤倉岳の右側は絶壁になっていました。何でも爆発で吹き飛んでこんな形になったのだとか。

すごい規模の爆発だったんですね。ここまできてやっと赤倉岳の山頂の意味が分かりました。

しばらく樹林の中を下ると毛無岱への分岐がありました。目立たないので危うく見落とすところでした。

ここからが大変弟子tあ。道はドロドロ、笹薮が登山道を覆っていてプチやぶ漕ぎを強いられます。

おまけに残雪の場所はトレースも不明瞭でルーファイ必須。どっちかわからない不安って地味に心を削られます。

延々続いたドロ道もやっと終わりました。急に開けたと思ったら湿原の毛無岱です。これで一安心。木道に癒されます。

この花はボクでも知ってますよ。水芭蕉ですね。

でもこっちは知りません(笑)

お花いっぱいの登山道です。名前は知りませんが(笑)

池塘がありました。やっぱりプチ尾瀬ですね。

ゆるーく下って酸ヶ湯温泉の脇に出ました。ゴールです。

車で1分、今晩のお泊り酸ヶ湯キャンプ場に着きました。チェックインすると、今年はこの日からの営業でボクが今年最初のお客さんだそうです。

ちゃっちゃと設営完了。広い芝生のキャンプ場です。

まずは汗を流しに行きましょうか。車で2分、酸ヶ湯温泉に戻ります。

雰囲気のあ温泉ですね。

千人風呂・・・なんと混浴です。うっほほーい!なんて喜ぶ歳でもないんですが・・・やっぱりご年配が端っこの方にいらっしゃるだけでした。

※写真はHPから拝借しました。
さあ、夕食の買い出しに行きましょうか。
その前に、八甲田山といえば新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」ですよね。小学生の時に映画を見て、山をやり始めてから原作を読み、興味を持って実際に何が起こったかいくつかの文献も読んだんですよね。雪山で200人近い方が亡くなった日本の山岳遭難史上最大の事故です。
まずはその象徴である後藤伍長の銅像です。一人救助を呼ぶため青森に向かい仮死状態で立っていたんだそうです。後ろに見えるのが八甲田山。

雪の多さにてこずり露営することになった第一露営地です。

すぐ先に第2露営地がありました。悪天候で道に迷い1日でわずかこれしか進めなかったんですね。

そしてこちらが本来泊まるはずだった田代の温泉。わずか数キロ手前まで来ながらたどり着くことはありませんでした。

田代には記念碑がありました。最近は訪れる人も少ないのか、草で道が覆われていました。

最後は後藤伍長が発見された場所。ここで力尽きたんですね。仮死状態となりながら立っていたため発見が早まったといわれています。

マックスバリューでお酒と夕食を買ってキャンプ場に戻ります。

キャンプ場に戻ると、すっかりお天気になっていました。大岳もくっきり見えますね。

さあ、いただきましょう。

まずは、煮物とお浸し。この小さなタケノコはこの地方でよく食べられるんですよね。ネマガリタケのタケノコです。ウマイ!

仙台名物の鶏の味噌漬けもいただきます。

〆はイカソーメンの軍艦。青森ってイカが名物だったりするんですよね。

結局キャンプ場にはバイクソロのお兄さんとボクだけ。広くて平らで気持ちの良いキャンプ場です。

焼酎を飲みながら初日の夜は更けていくのでした。

後編につづく
挑戦中の日本百名山ですが、現在89座で達成まであと11座。もう少しで完登かと思われる数字ですが、残りの11座が北海道9座と青森2座なんですよね。どちらも遠い・・・
今週は平日休みを利用して、中でもまだ近い青森2座に挑戦してきました。
長いので全編・後編に分けてレポさせていただきます。
6月08日(水)
今回は、旅費節約のため往復とも夜行バス利用、1泊4日で行きますよ。
仕事の後、自宅で食事して風呂入って準備して・・・22時40分、大宮駅に到着です。
23:10発のJAMJAMライナーで弘前に向かいました。
JAMJAMライナーは3列シートなんですよね。500円アップで窓側を指定できます。たまたま窓側しか空いて無かったんですが、窓側はほぼ個室状態になるので快適ですね。500円払う価値はあります。
6月09日(木)
車中でグッスリ眠って7:40に弘前駅に到着。これで5500円はとってもお得でした。
駅前のオリックスレンタカーは8:00から営業開始なので、駅でトイレをすまして少し待って受付。2日間のレンタカー代8970円をお支払いしました。都市部は競争が激しくてレンタカー代も安くなるんですが、弘前はちょっとお高めですね。
駅からレンタカーで1時間ちょっと、八甲田山登山口のある酸ヶ湯温泉公共駐車場に到着しました。平日とあって車は数台だけ、ガラガラです。
準備をしたら、鳥居をくぐって登山スタートです。
この辺りは火山性有毒ガスに注意なんですよね。確か以前に自衛隊の方が何人か亡くなった事故がありました。あまり長く立ち止まらないようにしましょう。
登山道にはまだ雪が残っている箇所もありました。さすが北東北ですね。
しばらく歩くと南八甲田方面の眺望が開けました。う~ん、どうも山の上だけ雲がかかっているパターンみたいですね。
急斜面の雪渓トラバースが出てきました。急斜面ですが、トレースしっかりあるのでそれほど心配はありません。
トラバース中に下を見るとこんな感じ。気を抜いて滑落したら大けがですね。
渡りきったところにスコップが常備されていました。渡り終わってからあっても・・・下山者には安心なんでしょうけどね。
八甲田山最高峰の八甲田大岳が見えました。
よくあるパターンですが、八甲田山という名前のピークは無くて、この山塊のいくつかのピークの総称が八甲田山というんですね。その中でも百名山の対象は最高峰ということになっているので、今回は大岳登頂で百名山ゲットということになります。
急に視界が開けたと思ったら湿原が現れました。木道もあってプチ尾瀬といったところでしょうか。
湿原の脇からは残雪が本格的に出てきましたよ。下から見る限り山頂あたりに雪は無いようなので、チェーンアイゼンは着けずにツボ足で行きます。
登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません。
※この先、このパターンたくさん出てきます。調べるのが面倒だし覚える気も無いので気になる方は自分で調べてください(笑)
登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)
思った通り、雪のある区間は少しで夏道に戻りました。振り返ると眺望はこんな感じ。
登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)
少し登ったらあっけなく山頂に到着しました。
日本百名山90座目ゲットです。単に百名山ハントするだけならピストンで戻ってもいいんですが、やっぱり山の雰囲気を味わわないとね。ということで、いくつかのピークを縦走することに。
その前に腹ごしらえ。ランチタイムにします。
さあ、一旦大岳を下山して、正面の井戸岳方面に登り返します。
鞍部への下りは雪がたっぷり。先行している年配の登山者たち、アイゼンも着けずにすいすいと下っていきます。聞いたら地元の方々でした。やっぱり慣れているんですね。
鞍部には大岳避難小屋がありました。
中を覗いてみる・・・とてもきれいですね。これなら泊まってみたい感じです。
さあ、井戸岳に向かいましょう。噴火口跡と思われる池に映る山の景色がキレイです。
もう一度登り返しますよ。
登りきると、思いもかけず裏側は巨大な噴火口になっていました。これはダイナミックな光景だな。これが八甲田山らしい景色なんですね。
噴火口の縁を歩いて井戸岳山頂に着きました。あまり山頂という感じではありませんが。
噴火口とは別れて、お次は赤倉岳方面に向かいます。
赤倉岳山頂がありました。特にピークという感じではありませんね。景色も特にないんですけど・・・
下に見える湿原が毛無岱ですかね。後ほど通る予定です。
赤倉岳の右側は絶壁になっていました。何でも爆発で吹き飛んでこんな形になったのだとか。
すごい規模の爆発だったんですね。ここまできてやっと赤倉岳の山頂の意味が分かりました。
しばらく樹林の中を下ると毛無岱への分岐がありました。目立たないので危うく見落とすところでした。
ここからが大変弟子tあ。道はドロドロ、笹薮が登山道を覆っていてプチやぶ漕ぎを強いられます。
おまけに残雪の場所はトレースも不明瞭でルーファイ必須。どっちかわからない不安って地味に心を削られます。
延々続いたドロ道もやっと終わりました。急に開けたと思ったら湿原の毛無岱です。これで一安心。木道に癒されます。
この花はボクでも知ってますよ。水芭蕉ですね。
でもこっちは知りません(笑)
お花いっぱいの登山道です。名前は知りませんが(笑)
池塘がありました。やっぱりプチ尾瀬ですね。
ゆるーく下って酸ヶ湯温泉の脇に出ました。ゴールです。
車で1分、今晩のお泊り酸ヶ湯キャンプ場に着きました。チェックインすると、今年はこの日からの営業でボクが今年最初のお客さんだそうです。
ちゃっちゃと設営完了。広い芝生のキャンプ場です。
まずは汗を流しに行きましょうか。車で2分、酸ヶ湯温泉に戻ります。
雰囲気のあ温泉ですね。
千人風呂・・・なんと混浴です。うっほほーい!なんて喜ぶ歳でもないんですが・・・やっぱりご年配が端っこの方にいらっしゃるだけでした。

※写真はHPから拝借しました。
さあ、夕食の買い出しに行きましょうか。
その前に、八甲田山といえば新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」ですよね。小学生の時に映画を見て、山をやり始めてから原作を読み、興味を持って実際に何が起こったかいくつかの文献も読んだんですよね。雪山で200人近い方が亡くなった日本の山岳遭難史上最大の事故です。
まずはその象徴である後藤伍長の銅像です。一人救助を呼ぶため青森に向かい仮死状態で立っていたんだそうです。後ろに見えるのが八甲田山。
雪の多さにてこずり露営することになった第一露営地です。
すぐ先に第2露営地がありました。悪天候で道に迷い1日でわずかこれしか進めなかったんですね。
そしてこちらが本来泊まるはずだった田代の温泉。わずか数キロ手前まで来ながらたどり着くことはありませんでした。
田代には記念碑がありました。最近は訪れる人も少ないのか、草で道が覆われていました。
最後は後藤伍長が発見された場所。ここで力尽きたんですね。仮死状態となりながら立っていたため発見が早まったといわれています。
マックスバリューでお酒と夕食を買ってキャンプ場に戻ります。
キャンプ場に戻ると、すっかりお天気になっていました。大岳もくっきり見えますね。
さあ、いただきましょう。
まずは、煮物とお浸し。この小さなタケノコはこの地方でよく食べられるんですよね。ネマガリタケのタケノコです。ウマイ!
仙台名物の鶏の味噌漬けもいただきます。
〆はイカソーメンの軍艦。青森ってイカが名物だったりするんですよね。
結局キャンプ場にはバイクソロのお兄さんとボクだけ。広くて平らで気持ちの良いキャンプ場です。
焼酎を飲みながら初日の夜は更けていくのでした。
後編につづく