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2021年10月20日

百名山を目指す仲間と89座目空木岳 ~千畳敷から縦走

10月08日(金)~10月10日(日)

ワクチン接種もだいぶ進み、週末も休めることが多くなってきました。

そんな土日休みの週末、百名山を目指すお仲間と89座目となる空木岳に登って来ました。

普通にピストンしてもつまらないので、千畳敷から縦走。

好天にも恵まれて、中央アルプスの稜線歩きを堪能しました。





10月08日(金)

今回のメンバーは、盛岡遠征で「早池峰山」「岩手山」「八幡平」をご一緒したTさんと、「薬師岳」「黒部五郎岳」をご一緒したRyuさんです。

二人とも同じトレランチームに所属しているんですよね。普段から山を走っている二人に、おっさんのボクが付いて行けるかとっても心配です。

Tさんと待ち合わせの府中本町駅を22時に出発。Ryuさんを中央道日野バス停でピックアップして駒ケ根ICを降り菅の台バスセンターには1時に到着しました。

この時間で、すでにしらび平行きのバスチケット売り場前とバス乗り場は場所取りが始まっていました。世間は紅葉シーズンなんですね。ボクらも荷物を置いて場所取りを済ませてから仮眠。



10月09日(土)

朝4時起床。起きるとバスチケット売り場前には100人以上の行列ができていました。昨夜のうちに場所取りしておいて良かった。

始発の5時45分始より早い5時35分発の臨時便に無事乗車できました。



バスに揺られること30分ほどで、駒ケ岳ロープウェイしらび平駅に到着。こちらも臨時ダイヤで9分間隔運航ということでほとんど待つことなくロープウェイに乗ることができました。



ロープウェイに乗っていると、ちょうど南アルプスから朝日が昇ってきました。幸先いいですね。



ロープウェイは10分ほどで千畳敷駅に到着しました。下界の雲海が美しい。



駅舎を一歩出ると、目の前に千畳敷の大パノラマが広がります。朝日に染まる宝剣岳と千畳敷カール、美しいの一言に尽きます。



これを見ると宝剣岳にも登りたくなりますが、今回はそっちには行きませんよ。カールの左側の斜面を稜線に向かって登り上げます。紅葉もちょうど見頃のようです。



稜線まで登ると、前方に大きな山塊が見えました。これが空木岳?じゃないよね。空木岳にしては近過ぎでしょ。

スマホで山座同定してみると三沢岳(さんのさわだけ)でした。名前も知らない山だけど独立峰っぽくてかっこいい山容です。



さあ、ここから中央アルプスの縦走が始まりますよ。



三沢岳を右手に見ながらの稜線歩きです。三沢岳、かっこいい。宝剣岳あたりからピストンできるみたいですね。そのうち登ってみたいなぁ



正面方向、ずーっと先に見えているのが空木岳ですね。今日のゴールはあの山頂を越えたところにある避難小屋です。かなり歩きごたえがありそうですね。



左を見ると、雲海の向こうに八ヶ岳。右も左も正面も・・・絶景の稜線歩きです。



さすが若者、Ryuさん歩くペースが速いなぁ  おっさんは付いて行くのがやっと(-_-;) 最後まで持つかなぁ



稜線歩きといってもアップダウンの連続です。まずは一旦下って正面に見える檜尾岳を登り返します。こりゃかなり下るぞ。



檜尾岳のキツい登りに息を切らせながら振り返ると歩いてきた稜線です。



ガツっと登り返して、さあ本日1座目のピーク、檜尾岳山頂に到着しました。



檜尾岳(ひのきおだけ)ですが、バス車内のアナウンスで聞いた時はてっきりピノキオ岳だと思っていたんですよね。

ピノキオなんてシャレた名前の山があるもんだなと。ということで、ピノキオの鼻が伸びるポーズで記念撮影(笑)



さあ、まだまだ紅葉の稜線歩きは続きますよ。



お次は熊沢岳です。山頂にある岩が特徴的で、遠くから見てもわかります。



岩場や鎖場が出てきました。泊りのザックで登るのはけっこうキツイ。



さあ、あとちょっとで山頂です。



特徴的な岩が近付いて来ました。



さあ本日2座目、熊沢岳山頂に到着です。ここも眺めがいいですね。



さあ、先を急ぎましょう。ここからはしばらくアップダウンが少ない天空の散歩道が続きます。こういうところは好きだなぁ



空木岳もだいぶ近付いて来ました。



その前に東川岳が待っていますね。



もうちょっとで東川岳山頂です。



はい、本日3座目、東川岳山頂に到着しました。



東川岳山頂で、空木岳を見ながらランチにします。ランチパックならぬスナックサンド(笑)



お腹がいっぱいになったところでさあ、行きましょうか。ここからまた大きく下って登り返すみたいです。



ガツっと下りますねぁ その分登り返さなきゃいけません(-_-;)

最下部に木曽殿山荘が見えました。



木曽殿山荘は営業小屋です。この日も営業しているようでした。ただ水場は枯れていると書いてありましたよ。今回のような縦走だと水場のあるなしがが大きな課題なんですよね。幸い水は多めに持ってきたのでここでの補給はなしで大丈夫です。



さあ、空木岳への最後の登りです。なかなかキツイ登りだな。泊り用のザックは重さが応えます。



さあ、あと一息。あそこが山頂か・・・



下から山頂に見えた場所まで登って来ました。やっと着いた・・・と思ったら良くあるパターンですが、本当の山頂はまだ先。これってけっこうメンタルやられます。



さらに疲れた体にムチ打つように、けっこう強烈な岩場・鎖場が現れましたよ。さすが空木岳、簡単には登らせてくれませんね。



歩き始めから6時間、やっと空木岳山頂に到着しました。百名山89座目ゲットです。いや~疲れた。



さあ、下山しましょう。下に見えるのは駒峰ヒュッテですね。地元山岳会が運営する営業小屋です。確か今週まで営業しているとか。



駒峰ヒュッテに到着しました。かなり小ぶりな小屋ですね。



小屋は明日で営業終了ということで、玉ねぎが無料になっていました。よりによってボクの苦手な玉ねぎ・・・間違っても持ち帰りたくありませんね(笑) ビールだけ購入。



さあ、本日宿泊予定の空木平避難小屋まではあと少し。紅葉の中、枯れ沢の登山道を下ります。



歩き始めから7時間、空木平避難小屋に到着しました。避難小屋の問題は予約制ではないので行ってみるまでどのくらい混雑しているかわからないこと。さあ、紅葉シーズンの週末ですがボクらの寝るスペースは空いていますかね。空いていないとツェルトでビバークすることになります。



中を見ると・・・ じゃーん!空いていました!よかったよかった。最悪土間で寝ることも覚悟していましたがちゃんと眠れそうです。

※最終的にはこの後来られた方でほぼ満員になりました。



駒峰ヒュッテのおねえさんに教えてもらった水場に行ってみましょう。小屋の前の沢が枯れていても、下流に行くと水が湧いていることが多いとのこと・・・ じゃーん!水場も無事ありました。沢の下から湧き出ているようです。



水はとってもきれいに見えますが、沢水なので煮沸したほうが良いみたいです。ボクにはこれがありますからね。BE FREE 携帯浄水器です。常に持ち歩いているんですがなかなか実践投入の機会がなかったんですが、やっと活躍してくれました。



小屋に戻ったら、さあさあお待ちかね、ビールで乾杯です。

うめ~

ビールの後は焼酎に切り替えて水割りをいただきます。



そろそろ夕食にしましょうか。夕食はこれまた最近の定番、カレーメシにソーセージと生卵インでいただきました。

栄養満点です。



そうこうするうちに、あっという間に稜線に日が落ちて・・・ ちょっと早いけどおやすみなさい。





10月10日(日)

朝4時に起床。これまた夏の朝食の定番、スキムミルク&シリアルの朝食です。

簡単で早いのが取り柄。



まだ暗い中ヘッデンで出発します。本日はまっすぐ下山するだけの予定でしたが、せっかくなので名物の巨岩「駒石」に寄って朝日を拝んで帰ることにします。

歩いていると、東の空が明るくなってきました。



分岐にザックをデポして、空身で駒石まで30分ほど登り返します。



どんどん明るくなってきましたよ。下界は雲海が広がっています。今日も天気良さそうですね。



巨岩の駒石、どこをどう登るの?という岩でしたがどうにかよじ登り、てっぺんで日の出を待ちます。しばらくすると・・・さあ、お待ちかねのご来光です。北岳のてっぺんから太陽が昇り始めました。

すごい光景・・・ これは寄り道して良かったな。



この時だけ急に雲がかかったんですが、これがまた幻想的な演出でした。



さあ、下りましょうか。少し下ったところで振り向くと、右側にあるのが今しがた登った巨岩の駒石です。あのてっぺんからご来光を拝んだんですよね。



眼下に広がる雲海。



下山路は基本緩やかな下りなんですがところどころ難所が。これが小地獄・大地獄というやつでしょうか。痩せ尾根に岩場・鎖場が連続します。



池山小屋まで下りてきました。こちらは避難小屋という名称ではありませんが今は避難小屋になっているようです。



中は広々してキレイでした。ここにザックをデポして山頂に向かう人が多いようですね。たくさんザックが置いてありました。下山して宴会するのに良さそうです。



小屋から少し下ったところには水場が。ここはちゃんと水が出ていました。下から上がる人には便利ですね。



出発から5時間、空木岳の登山口駒ヶ根高原スキー場の駐車場に到着しました。下り、長かったな~

こちらなら駐車料金は無料です。オフシーズンや平日ならこちらに止めることをお勧めします。



スキー場の駐車場から徒歩5分ほど下って、ついに菅の台の駐車場に戻って来ました。これにて今回の登山は終了です。お疲れさまでした。



おまけ 

高速に乗る前に汗を流して帰ろう、ということに。すぐ近くに日帰り温泉がありました。

車で2分、こまくさの湯に到着です。



こまくさの湯は、入浴・ランチのセットがお得でした。入浴700円ですが、1200円のランチセットを購入。駒ヶ根名物ソースかつ丼を食べて帰りましたとさ。



これにて今回の登山が終了。百名山は89座となりました。残りは11座、あと少しというイメージですが、残りは北海道が9座、青森が2座なんですよね。全部飛行機を使わなくちゃいけない。しかも北海道は広いので、計画では北海道だけで4回行かなくちゃいけないんですよ。ここからは気長にやっていきましょう。定年後の楽しみも取っておかないとね。