2021年06月09日
今度は谷川岳から逆向きに主脈縦走 越路避難小屋泊
5月31日(月)〜6月02日(水)
GWに初めてやった平標山から谷川岳の主脈縦走、すっかり気に入っちゃって今度は反対から歩いてみました。
日本三大急登の西黒尾根を登って、谷川岳から平標山まで。
主脈縦走では、絶景の稜線歩きを楽しめたのは言うまでもありませんが、夏道の西黒尾根は、日本三大急登をたっぷりと味わうことになりました。
5月31日(月)
仕事はワクチン接種会場の運営業務をすることになり、しばらくは平日休みです。
木・土・日以外は比較的自由に休めるので、天気予報の様子をみながら、今週は火水で連休を取りました。
月曜日の21時15分に自宅を出発。24時30分に白毛門登山口の駐車場に到着。
一杯飲んだらおやすみなさい
6月01日(火)
目覚ましをかけて4時30分起床。
さすが平日、駐車場はガラガラですね。
お天気も良さそう。
朝ご飯は、こんなものを持ってきましたよ。
「飲むおにぎり」
早朝ってあんまりお腹が空かないからこれでちょうどいいかなと思って。
何より投げ売りで5個100円でした(笑)
さっそくいただいてみましょう。
ウゲっ!
これは不味い。
おかゆみたいなものかと思ったら、中途半端にご飯だ。まぁエネルギーだと思って無理やり飲み込みました。
今回は、ウルトラライト仕様で行きますよ。といってもボクにとってのですが。
ザックは水3Lを入れて12kgです。
前回は避難小屋がいっぱいだった時のためにテントを持ってきましたが、今回は平日だしいっぱいてことはないでしょ。一応ツェルトだけは持ちました。
さあ、行きますか。
車道を歩いて、見慣れたいつもの西黒尾根の登山口に到着。
ここから日本三大急登のひとつ、西黒尾根が始まります。
いきなりの急登です。
この尾根、雪の時期に2回登っているんですが、よく考えたら夏道で歩くのは初めて。
雪の時期はひたすら直登するんですが、夏道はクネクネとつづら折りが延々と続きます。
登り始めて1時間ほどで鉄塔に到着。
そういえば、3月に登った時は鉄塔もショートカットして登っちゃったから、久しぶりの鉄塔です。
西黒尾根ルートは、ひたすら樹林の登りが続きます。
振り向くと木々の間から白毛門が見えました。
雪の時期は葉っぱが落ちて、木々の間からけっこう景色が見えるんですが、この時期は緑に覆われて変化の乏しい樹林帯歩きが続きます。
やっと、開けた場所に出たと思ったら、あれは天神平のスキー場ですね。
1か月前は雪で覆われていたのに、見事に溶けて無くなっています。
どうやらラクダのこぶまで来たようですね。
長かった樹林歩きが終わり、こんな岩場が現れました。
岩の間にはこんな可憐な花が疲れた心を癒してくれます。
ミヤマキンバイだったかな?花の名前はけっこうテキトーです。
まあ、ボクのブログを見る人でお花に興味のある人はいないと思うので、そういうことにしておきましょう(笑)
ついに谷川岳が見えましたよ。
やっぱり存在感があるなぁ
右に目を転ずると、こちらは白毛門、笠ヶ岳、朝日岳から馬蹄形縦走の山々がくっきりと見えました。
野に咲く花々、これはイワカガミ?だったかな。コイワカガミってやつかもしれません。
まあ、テキトーです。
う~ん、こんなに岩場があったのか。
雪の時期には歩いた記憶の無い壁が現れました。こんな壁も雪に覆われていると、キックステップで登っちゃうからそんなに意識しないものですね。
振り返ると登ってきた尾根道。
樹林帯を抜けて、ついに谷川岳が全容を現しましたよ。
でっかいなぁ
こちらは白毛門方面。谷が深い。
ラクダのコブ、ギザギザのアップダウンが続きます。
これはシャクナゲですね。葉っぱの形でわかります。
シャクナゲも〇〇シャクナゲとかって、いろいろあるようですがシャクナゲってことで(笑)
本当にこんなに鎖場記憶にありません。
雪の時期、いったいどうなっていたんだろう。
岩場鎖場の連続は、雪の時期よりむしろ手こずりますね。
宿泊装備のザックもずっしりと肩にのしかかります。
さあ、ラクダの背までやってきましたよ。すっかり樹木も無くなり視界が開けました
振り返ると登ってきたラクダのコブ。
谷川岳への直登ルートが見えました。
さあここからは正面の山を直登しますよ。
さすが日本三大急登といわれるだけあって本当に急登ですね。
このルートってこんな岩場だったんだ。雪の時期はただの急登なんですが、夏道は岩壁になって冬以上に手こずります。
少し登って振り返るとこんな感じ。気を抜くとケガをしますね。
岩の間には、名前も知らない高山植物。
さあ、いよいよ谷川岳大きく迫ってきましたね。
西黒尾根は岩壁が続きます。
ザンゲ岩まで登ってきました。
ここまで来ればあと一息です。
お隣の天神尾根が良く見えますね。人気のルートですが、ロープウェイ運行前なので人の姿は見えません。
こちらが登ってきた西黒尾根の稜線です。
ザbゲ岩を過ぎると、いよいよ山頂が近付いてきましたよ。
山頂直下、天神尾根と合流すると急に完全な雪山になりました。そういえば1か月前はこんな感じでしたね。直登します。
後方に肩の小屋が見えましたよ。
さあ、あと一息で双耳峰のひとつトマの耳に到着です。
トマの耳に到着♪
一か月ぶりの山頂です。
お隣が双耳峰のもう一つ、オキの耳です。
奥に見えるのは、馬蹄形縦走の一ノ倉岳と茂倉岳。
そしてこれが、これから歩く谷川岳の主脈稜線。ずーっとまっすぐに続いています。
テンション上がりますね。
肩の小屋まで下りたらいよいよ主脈縦走のスタートです。
それにしても、宿泊装備の西黒尾根はキツかったなぁ 普通ならこれで終了、達成感も十分っていうところですが、主脈縦走はここからがスタートです。
小屋の下で咲いていた、これはハクサンイチゲですかね。高山植物って「ミヤマ〜」や「ハクサン〜」って名前多いので、名前分からなければ、ミヤマ〇〇って言っておけば大体それっぽくなります(笑)
さあ、まずはオジカ沢の頭を目指しますよ。
途中、中ゴー尾根ルートの分岐がありました。谷川岳の山域って全く知らないルートが結構あるんですね。今度調べてみよう。
マツダランプの標識が出てきました。
今は聞かない会社名ですが、調べると現在の東芝と関係がある会社みたいです。
見た目より岩々で手強いオジカ沢の頭への登山道。
左右はキレ落ちてますね。とにかく山深い山域です。
さあ、オジカ沢の頭に到着しました。
前回、平標から歩いたときは西から東に向かって歩いたんで、午前中は山が逆光だったんですよね。
今回は思った通りの順光。絶景が広がります。
山頂直下には避難小屋が。
ところどころに避難小屋があるので、安心して歩ける稜線です。
途中で大障子の頭を経由して正面に見える万太郎山までまっすぐの稜線を歩きます。
雪が消えて一斉に花が咲く季節なんですね。
登山道脇にはお花がたくさん。
名も知らぬ花ですが、癒されます。
先日泊まった大障子避難小屋に到着しました。
この稜線からしばらく下ったところに水場があるはずなんですよね。
それにしても急坂だな。
まだ持ってきた水はたっぷりあるんですが、補充していきましょう。
雪渓の上部まで下りてみましたが、水場は見当たりませんでした。
水場が雪渓の下だったのか、それともこの枯れた沢が水場だったのか。
ここがダメだとこの稜線上に水場は無いってことになるな。
ちょっと小腹がすいたので、またまた飲むおにぎりをいただきますよ。
う〜ん、やっぱり不味いなぁ
おかゆなら問題ないんだけど、おにぎりってとこに無理がある感じですね。これを作った企業の幹部も試食しただろうに、よく商品化にGOサインが出したな。
さあ、稜線歩き再開です。
お次は大障子の頭を目指しますよ。
振り返ると歩いてきた稜線が。
これが大障子の頭。
小ピークとはいえ、なかなかのもの。
ガツっと登って大障子の頭ピークに到着です。
お次はいよいよ万太郎山。
だけど、その前にまたこんなに下るんですね。
キツイな。
鞍部まで急な坂を降りてきましたよ。岩場もあったりしてちょっとした難所でした。
さあ、万太郎山山頂を目指しますよ。
しばらく登って振り返ると、歩いてきた稜線が。
万太郎山山頂手前に分岐の看板がありました。
吾策新道だそうです。これも調べてみよう。
この山域とにかく山深い。
そして、平日ということもあるんだろうけど、とにかく人を見ない。
ここまで見かけたのは、トレランの人一人だけ。
さあ、万太郎山山頂に到着です。
もちろん絶景独り占め。
誰もいないので、自撮りで記念撮影。
万太郎山からの360度絶景は動画でどうぞ
ここからまたまた絶景の稜線歩き。
左手には谷川岳からの歩いてきた稜線が。
右手にはこれから歩くエビス大黒から仙ノ倉山への稜線です。
前回はガスってこの景色が見られなかったんですよね。念願がかないました。
花溢れる登山道。
さあ、ここから真っすぐ伸びる稜線を歩きますよ。
左の尖ったピークがエビス大黒、右のなだらかな山頂が仙ノ倉山です。
しばらく下って越路避難小屋に到着しました。
まだ昼過ぎなんですが、本日はこちらで終了にします。
中は大障子避難小屋よりだいぶ狭いですね。
でも本日も貸し切りのようですから広々と使えます。
小屋のすぐ下に雪渓がありました。
ラッキー!
まずは持ってきたチューハイをキンキンに冷やします。
大分水も飲んじゃったので、水作りをしましょう。
明日も暑くなる予報です。
キンキンに冷えたところで、かんぱ〜い!
うめ〜
おつまみはポテチ。
このシリーズ、不思議と壊れませんね。一緒に持ってきたパンとかかなり潰れているんですけど。
夕食は、先日まさ☆さんにごちそうになった焼きカレーをパクらせてもらいました。
チョリソーはただのソーセージ、ミニトマトは省略ですが。
これやっぱり美味いなぁ 軽くて簡単で美味い。山メシとしてはかなり強力メニューです。
夏の定番に昇格ですな。
日が落ちてきました。
夕焼けを楽しみにしていたんですが、この写真を撮った後シュラフに潜り込んでいたら寝落ちしてしまい見そびれました(-_-;)
6月02日(水)
4時30分に目が覚めました。
夕焼け見そびれたなぁ 失敗失敗。
さあ朝食を食べましょう。朝食はまたまた飲むおにぎりです。だって買いすぎちゃったんだもん。
お湯に入れておかゆにしてみましょう。
中身をフライパンに出して、水を入れてみます。見た目も、恐ろしいほど不味そうですね。
お湯を沸かして一口パクり・・・ そのままよりは、ちょっとましですがそれでも不味いな。
準備をしたら2日目の行動開始。
さあ、行きましょうか。
あれ?今日はガスってるな。
鞍部に向けて下っていると・・・ うわ!真っ白だ。何も見えません。
このぶんだと今日は修業だぞ。
鞍部を過ぎて、エビス大黒の稜線を登っているとガスが晴れてきて万太郎山が姿を現しました。
正面にはエビス大黒の頭も見えましたよ。
標高を上げると様子が分かってきました。
万太郎山とエビス大黒の鞍部がちょうど雲の通り道になっていて、関東方面から新潟方面に流れていたんですね。
ちょうど避難小屋のあたりがあのガスの中にあったわけです。
エビス大黒の頭山頂に到着です。
晴れではないものの視界はクッキリ。修行にならなくてよかった。
さあ、お次は仙ノ倉山です。
いやぁまたずいぶん下るね。
その分登り返すんだよな。
山の天気って変わりやすいんですよね。
さっきまであんなにハッキリ見えて居た稜線が一瞬でガスに覆われました。
ガスが斜面を下っていきます。
ガスは一瞬で晴れて、エビス大黒避難小屋が見えました。
この避難小屋は狭いうえに湿っているからあんまり泊まりたくない小屋です。
ガツっと登り返して振り返ると、先ほどピークに立っていたエビス大黒の頭が。
急登をガツっと登って仙ノ倉山山頂に到着です。
ここに来るのは3回目ですが、前2回は真っ白だったんですよね。
やっと景色が見れました。
仙ノ倉山からはハイキングコース。木道も整備されています。ここまで来れば一安心。
左手を見ると、エビス大黒の頭が雲にポッカリと浮いて見えました。
さあ、平標山に向かう稜線。広々として気持ちがいい。
仙ノ倉山からのんびりと稜線を歩いて、1時間ほどで平標山の山頂に到着しました。
平日とはいえ、お花を楽しむ登山者の姿もちらほらと。
これが平標山から下る最後の主脈稜線、有終の美にふさわしいきれいな稜線です。。
苗場山を見ながら気持ちの良い稜線歩き。
松手山山頂に到着しました。いくつものピークを越えてきましたが、いよいよ最後のピークです。
振り返ると平標山。
見覚えある鉄塔まで下ってきました。
西黒の鉄塔よりずいぶん立派な鉄塔です。
本日のスタートから5時間、登山口まで下りてゴールです。
縦走ですからね、車を止めた白毛門登山口まで戻らなくちゃいけません。
まずはバスで越後湯沢駅に向かいます。
バスに乗ること30分ほどで越後湯沢駅に到着。
電車の時間まで40分ほどあったので、お昼を食べることに。
食べログで評価の高かった、ぼんしゅ館の中の雪ん洞で爆弾おにぎりをいただきます。
南魚沼産コシヒカリの中でも一番美味しいと言われているしおざわ地区で収穫された"本物"のコシヒカリ米100%を自家精米し、越後湯沢の美味しい水を使い大きな羽釜で一気に炊き上げた逸品だとか。
デカっ!
それもそのはず、米1合のおにぎりです。
具はボクの大好きなフキ味噌でした。
普通、1合なんて食べられないんですが、下山直後とあってペロリといっちゃいました。
米ってやっぱりうまいなぁ。
電車で土合駅まで戻ります。
土合駅と言えばホームが地下深いので有名ですよね。あれを登らなきゃいけないのか・・・と内心ブルーだったんですが、上り電車のホームは地上だったんですね。ほっとしました。
土合駅から徒歩10分ほどで白毛門登山口の駐車場に戻って、今回の主脈縦走終了です。
すっかり気に入っちゃったこの縦走路、やっぱりいいですね。
ただ、この先は雪渓も融けちゃうから水場が問題でしょうね。
来年またやろう。
今回のログです。
GWに初めてやった平標山から谷川岳の主脈縦走、すっかり気に入っちゃって今度は反対から歩いてみました。
日本三大急登の西黒尾根を登って、谷川岳から平標山まで。
主脈縦走では、絶景の稜線歩きを楽しめたのは言うまでもありませんが、夏道の西黒尾根は、日本三大急登をたっぷりと味わうことになりました。
5月31日(月)
仕事はワクチン接種会場の運営業務をすることになり、しばらくは平日休みです。
木・土・日以外は比較的自由に休めるので、天気予報の様子をみながら、今週は火水で連休を取りました。
月曜日の21時15分に自宅を出発。24時30分に白毛門登山口の駐車場に到着。
一杯飲んだらおやすみなさい
6月01日(火)
目覚ましをかけて4時30分起床。
さすが平日、駐車場はガラガラですね。
お天気も良さそう。
朝ご飯は、こんなものを持ってきましたよ。
「飲むおにぎり」
早朝ってあんまりお腹が空かないからこれでちょうどいいかなと思って。
何より投げ売りで5個100円でした(笑)
さっそくいただいてみましょう。
ウゲっ!
これは不味い。
おかゆみたいなものかと思ったら、中途半端にご飯だ。まぁエネルギーだと思って無理やり飲み込みました。
今回は、ウルトラライト仕様で行きますよ。といってもボクにとってのですが。
ザックは水3Lを入れて12kgです。
前回は避難小屋がいっぱいだった時のためにテントを持ってきましたが、今回は平日だしいっぱいてことはないでしょ。一応ツェルトだけは持ちました。
さあ、行きますか。
車道を歩いて、見慣れたいつもの西黒尾根の登山口に到着。
ここから日本三大急登のひとつ、西黒尾根が始まります。
いきなりの急登です。
この尾根、雪の時期に2回登っているんですが、よく考えたら夏道で歩くのは初めて。
雪の時期はひたすら直登するんですが、夏道はクネクネとつづら折りが延々と続きます。
登り始めて1時間ほどで鉄塔に到着。
そういえば、3月に登った時は鉄塔もショートカットして登っちゃったから、久しぶりの鉄塔です。
西黒尾根ルートは、ひたすら樹林の登りが続きます。
振り向くと木々の間から白毛門が見えました。
雪の時期は葉っぱが落ちて、木々の間からけっこう景色が見えるんですが、この時期は緑に覆われて変化の乏しい樹林帯歩きが続きます。
やっと、開けた場所に出たと思ったら、あれは天神平のスキー場ですね。
1か月前は雪で覆われていたのに、見事に溶けて無くなっています。
どうやらラクダのこぶまで来たようですね。
長かった樹林歩きが終わり、こんな岩場が現れました。
岩の間にはこんな可憐な花が疲れた心を癒してくれます。
ミヤマキンバイだったかな?花の名前はけっこうテキトーです。
まあ、ボクのブログを見る人でお花に興味のある人はいないと思うので、そういうことにしておきましょう(笑)
ついに谷川岳が見えましたよ。
やっぱり存在感があるなぁ
右に目を転ずると、こちらは白毛門、笠ヶ岳、朝日岳から馬蹄形縦走の山々がくっきりと見えました。
野に咲く花々、これはイワカガミ?だったかな。コイワカガミってやつかもしれません。
まあ、テキトーです。
う~ん、こんなに岩場があったのか。
雪の時期には歩いた記憶の無い壁が現れました。こんな壁も雪に覆われていると、キックステップで登っちゃうからそんなに意識しないものですね。
振り返ると登ってきた尾根道。
樹林帯を抜けて、ついに谷川岳が全容を現しましたよ。
でっかいなぁ
こちらは白毛門方面。谷が深い。
ラクダのコブ、ギザギザのアップダウンが続きます。
これはシャクナゲですね。葉っぱの形でわかります。
シャクナゲも〇〇シャクナゲとかって、いろいろあるようですがシャクナゲってことで(笑)
本当にこんなに鎖場記憶にありません。
雪の時期、いったいどうなっていたんだろう。
岩場鎖場の連続は、雪の時期よりむしろ手こずりますね。
宿泊装備のザックもずっしりと肩にのしかかります。
さあ、ラクダの背までやってきましたよ。すっかり樹木も無くなり視界が開けました
振り返ると登ってきたラクダのコブ。
谷川岳への直登ルートが見えました。
さあここからは正面の山を直登しますよ。
さすが日本三大急登といわれるだけあって本当に急登ですね。
このルートってこんな岩場だったんだ。雪の時期はただの急登なんですが、夏道は岩壁になって冬以上に手こずります。
少し登って振り返るとこんな感じ。気を抜くとケガをしますね。
岩の間には、名前も知らない高山植物。
さあ、いよいよ谷川岳大きく迫ってきましたね。
西黒尾根は岩壁が続きます。
ザンゲ岩まで登ってきました。
ここまで来ればあと一息です。
お隣の天神尾根が良く見えますね。人気のルートですが、ロープウェイ運行前なので人の姿は見えません。
こちらが登ってきた西黒尾根の稜線です。
ザbゲ岩を過ぎると、いよいよ山頂が近付いてきましたよ。
山頂直下、天神尾根と合流すると急に完全な雪山になりました。そういえば1か月前はこんな感じでしたね。直登します。
後方に肩の小屋が見えましたよ。
さあ、あと一息で双耳峰のひとつトマの耳に到着です。
トマの耳に到着♪
一か月ぶりの山頂です。
お隣が双耳峰のもう一つ、オキの耳です。
奥に見えるのは、馬蹄形縦走の一ノ倉岳と茂倉岳。
そしてこれが、これから歩く谷川岳の主脈稜線。ずーっとまっすぐに続いています。
テンション上がりますね。
肩の小屋まで下りたらいよいよ主脈縦走のスタートです。
それにしても、宿泊装備の西黒尾根はキツかったなぁ 普通ならこれで終了、達成感も十分っていうところですが、主脈縦走はここからがスタートです。
小屋の下で咲いていた、これはハクサンイチゲですかね。高山植物って「ミヤマ〜」や「ハクサン〜」って名前多いので、名前分からなければ、ミヤマ〇〇って言っておけば大体それっぽくなります(笑)
さあ、まずはオジカ沢の頭を目指しますよ。
途中、中ゴー尾根ルートの分岐がありました。谷川岳の山域って全く知らないルートが結構あるんですね。今度調べてみよう。
マツダランプの標識が出てきました。
今は聞かない会社名ですが、調べると現在の東芝と関係がある会社みたいです。
見た目より岩々で手強いオジカ沢の頭への登山道。
左右はキレ落ちてますね。とにかく山深い山域です。
さあ、オジカ沢の頭に到着しました。
前回、平標から歩いたときは西から東に向かって歩いたんで、午前中は山が逆光だったんですよね。
今回は思った通りの順光。絶景が広がります。
山頂直下には避難小屋が。
ところどころに避難小屋があるので、安心して歩ける稜線です。
途中で大障子の頭を経由して正面に見える万太郎山までまっすぐの稜線を歩きます。
雪が消えて一斉に花が咲く季節なんですね。
登山道脇にはお花がたくさん。
名も知らぬ花ですが、癒されます。
先日泊まった大障子避難小屋に到着しました。
この稜線からしばらく下ったところに水場があるはずなんですよね。
それにしても急坂だな。
まだ持ってきた水はたっぷりあるんですが、補充していきましょう。
雪渓の上部まで下りてみましたが、水場は見当たりませんでした。
水場が雪渓の下だったのか、それともこの枯れた沢が水場だったのか。
ここがダメだとこの稜線上に水場は無いってことになるな。
ちょっと小腹がすいたので、またまた飲むおにぎりをいただきますよ。
う〜ん、やっぱり不味いなぁ
おかゆなら問題ないんだけど、おにぎりってとこに無理がある感じですね。これを作った企業の幹部も試食しただろうに、よく商品化にGOサインが出したな。
さあ、稜線歩き再開です。
お次は大障子の頭を目指しますよ。
振り返ると歩いてきた稜線が。
これが大障子の頭。
小ピークとはいえ、なかなかのもの。
ガツっと登って大障子の頭ピークに到着です。
お次はいよいよ万太郎山。
だけど、その前にまたこんなに下るんですね。
キツイな。
鞍部まで急な坂を降りてきましたよ。岩場もあったりしてちょっとした難所でした。
さあ、万太郎山山頂を目指しますよ。
しばらく登って振り返ると、歩いてきた稜線が。
万太郎山山頂手前に分岐の看板がありました。
吾策新道だそうです。これも調べてみよう。
この山域とにかく山深い。
そして、平日ということもあるんだろうけど、とにかく人を見ない。
ここまで見かけたのは、トレランの人一人だけ。
さあ、万太郎山山頂に到着です。
もちろん絶景独り占め。
誰もいないので、自撮りで記念撮影。
万太郎山からの360度絶景は動画でどうぞ
ここからまたまた絶景の稜線歩き。
左手には谷川岳からの歩いてきた稜線が。
右手にはこれから歩くエビス大黒から仙ノ倉山への稜線です。
前回はガスってこの景色が見られなかったんですよね。念願がかないました。
花溢れる登山道。
さあ、ここから真っすぐ伸びる稜線を歩きますよ。
左の尖ったピークがエビス大黒、右のなだらかな山頂が仙ノ倉山です。
しばらく下って越路避難小屋に到着しました。
まだ昼過ぎなんですが、本日はこちらで終了にします。
中は大障子避難小屋よりだいぶ狭いですね。
でも本日も貸し切りのようですから広々と使えます。
小屋のすぐ下に雪渓がありました。
ラッキー!
まずは持ってきたチューハイをキンキンに冷やします。
大分水も飲んじゃったので、水作りをしましょう。
明日も暑くなる予報です。
キンキンに冷えたところで、かんぱ〜い!
うめ〜
おつまみはポテチ。
このシリーズ、不思議と壊れませんね。一緒に持ってきたパンとかかなり潰れているんですけど。
夕食は、先日まさ☆さんにごちそうになった焼きカレーをパクらせてもらいました。
チョリソーはただのソーセージ、ミニトマトは省略ですが。
これやっぱり美味いなぁ 軽くて簡単で美味い。山メシとしてはかなり強力メニューです。
夏の定番に昇格ですな。
日が落ちてきました。
夕焼けを楽しみにしていたんですが、この写真を撮った後シュラフに潜り込んでいたら寝落ちしてしまい見そびれました(-_-;)
6月02日(水)
4時30分に目が覚めました。
夕焼け見そびれたなぁ 失敗失敗。
さあ朝食を食べましょう。朝食はまたまた飲むおにぎりです。だって買いすぎちゃったんだもん。
お湯に入れておかゆにしてみましょう。
中身をフライパンに出して、水を入れてみます。見た目も、恐ろしいほど不味そうですね。
お湯を沸かして一口パクり・・・ そのままよりは、ちょっとましですがそれでも不味いな。
準備をしたら2日目の行動開始。
さあ、行きましょうか。
あれ?今日はガスってるな。
鞍部に向けて下っていると・・・ うわ!真っ白だ。何も見えません。
このぶんだと今日は修業だぞ。
鞍部を過ぎて、エビス大黒の稜線を登っているとガスが晴れてきて万太郎山が姿を現しました。
正面にはエビス大黒の頭も見えましたよ。
標高を上げると様子が分かってきました。
万太郎山とエビス大黒の鞍部がちょうど雲の通り道になっていて、関東方面から新潟方面に流れていたんですね。
ちょうど避難小屋のあたりがあのガスの中にあったわけです。
エビス大黒の頭山頂に到着です。
晴れではないものの視界はクッキリ。修行にならなくてよかった。
さあ、お次は仙ノ倉山です。
いやぁまたずいぶん下るね。
その分登り返すんだよな。
山の天気って変わりやすいんですよね。
さっきまであんなにハッキリ見えて居た稜線が一瞬でガスに覆われました。
ガスが斜面を下っていきます。
ガスは一瞬で晴れて、エビス大黒避難小屋が見えました。
この避難小屋は狭いうえに湿っているからあんまり泊まりたくない小屋です。
ガツっと登り返して振り返ると、先ほどピークに立っていたエビス大黒の頭が。
急登をガツっと登って仙ノ倉山山頂に到着です。
ここに来るのは3回目ですが、前2回は真っ白だったんですよね。
やっと景色が見れました。
仙ノ倉山からはハイキングコース。木道も整備されています。ここまで来れば一安心。
左手を見ると、エビス大黒の頭が雲にポッカリと浮いて見えました。
さあ、平標山に向かう稜線。広々として気持ちがいい。
仙ノ倉山からのんびりと稜線を歩いて、1時間ほどで平標山の山頂に到着しました。
平日とはいえ、お花を楽しむ登山者の姿もちらほらと。
これが平標山から下る最後の主脈稜線、有終の美にふさわしいきれいな稜線です。。
苗場山を見ながら気持ちの良い稜線歩き。
松手山山頂に到着しました。いくつものピークを越えてきましたが、いよいよ最後のピークです。
振り返ると平標山。
見覚えある鉄塔まで下ってきました。
西黒の鉄塔よりずいぶん立派な鉄塔です。
本日のスタートから5時間、登山口まで下りてゴールです。
縦走ですからね、車を止めた白毛門登山口まで戻らなくちゃいけません。
まずはバスで越後湯沢駅に向かいます。
バスに乗ること30分ほどで越後湯沢駅に到着。
電車の時間まで40分ほどあったので、お昼を食べることに。
食べログで評価の高かった、ぼんしゅ館の中の雪ん洞で爆弾おにぎりをいただきます。
南魚沼産コシヒカリの中でも一番美味しいと言われているしおざわ地区で収穫された"本物"のコシヒカリ米100%を自家精米し、越後湯沢の美味しい水を使い大きな羽釜で一気に炊き上げた逸品だとか。
デカっ!
それもそのはず、米1合のおにぎりです。
具はボクの大好きなフキ味噌でした。
普通、1合なんて食べられないんですが、下山直後とあってペロリといっちゃいました。
米ってやっぱりうまいなぁ。
電車で土合駅まで戻ります。
土合駅と言えばホームが地下深いので有名ですよね。あれを登らなきゃいけないのか・・・と内心ブルーだったんですが、上り電車のホームは地上だったんですね。ほっとしました。
土合駅から徒歩10分ほどで白毛門登山口の駐車場に戻って、今回の主脈縦走終了です。
すっかり気に入っちゃったこの縦走路、やっぱりいいですね。
ただ、この先は雪渓も融けちゃうから水場が問題でしょうね。
来年またやろう。
今回のログです。