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2021年08月04日

お山デビューした思い出の北岳に再訪

7月22日(木)〜7月25日(日)

ボクが本格的にお山デビューしたのは7年前のこと。

昔からの友人T田くんに北岳に連れて行ってもらったんですよね。

日本で2番目に高い北岳・3番目に高い間ノ岳を縦走するという、今にして思えばかなりハードルの高いデビュー戦でした。

でも、このチョイスがズバリはまり、その後毎月のように山に登り、百名山も78座まで登ることになるわけですが。

ワクチン供給不足の影響で暇になった週末、北岳・間ノ岳に加え、農鳥岳まで歩く白峰三山縦走をやってきました。

7年前を思い出しながら。7年後の北岳はやっぱりすばらしい山でした。

7年前のお山デビュー戦の様子はコチラ


ボクに山のすばらしさを教えてくれたT田くん。当時から自分のお店を持ちたいといっていたんですが、夢をかなえて居酒屋のオーナーになりました。T田くんが開いたお店は魚貝ののぶ。高円寺の駅から近いのでお近くの方はぜひ行ってみてください。

T田くん、毎日晴海の市場で新鮮な魚介を仕入れています。仕入れの様子はフェイスブックで確認できますよ。



7月22日(木)

木曜の夜20時に自宅を出発。

オリンピックで料金が値上がりしている首都高を避けて川島ICから圏央道・中央道経由で1時に奈良田に到着。

さすが世間は4連休とあって駐車場は満杯。路駐する車がずーっと連なっており、なんとか隙間を見つけて駐車しました。

朝も早いので一杯飲んだらおやすみなさい。




7月23日(金)

朝4時30分起床。

延々と路駐の車が連なっています。連休2日目ですから昨日から止めている人も多いんでしょうね。



急いで準備をしてバス停へ。5時30分発の始発バスに乗って北岳登山口のある広河原に向かいます。

バスは乗車人員に合わせて増車するんでしょうか。この日は4台のバスが奈良田を出ましたが全員着席できました。

芦安=広河原のバスは立って乗ることがありますからね。1時間近くたたされるのはけっこういついのでラッキーでした。



乗車前に係員に1250円お支払い。特に説明もありませんでしたが、内200円はマイカー規制協力金だったようです。



高度感のあるクネクネ道を50分ほど揺られたら広河原インフォメーションセンター前に到着です。

ビジターセンター横では何やら新築工事が行われていました。川向こうの広河原山荘がリニューアルするみたいですね。アフターコロナを見据えての対応でしょう。すばらしい。



ビジターセンターからは北岳のてっぺんが見えました。さあ、行くぞ!



懐かしの吊り橋を渡ったらスタートです。



少し登ると分岐がありました。

右に行っても左に行っても山頂には向かうんですが、今回も前回と同じ左に折れて大樺沢ルートで行きます。



えっ! さすが4連休ですね。登山道はまさかの渋滞発生中。

少し歩いては止まって・・・ こりゃあまいったな。



大樺沢ルートは沢沿いなので、爽やかな風が吹き抜けます。先日の東北遠征では暑さにやられたけど、さすがにアルプス系は風がエアコンのようで気持ちがいい。



歩みの遅い団体さんが休憩しだしたので、脇を追い抜いて渋滞解消。ほっと一安心です。



北岳さん、徐々に見えてきましたよ。



振り返ると鳳凰三山が。そういえば鳳凰三山からも北岳が良く見えたっけ。



沢にはこの時期にも大きな雪渓が残っていました。



スタートから2時間ほどで、大樺沢二股の分岐に到着です。

前回はここを左に行って八本歯のコルに登りましたが、今回は右に行って肩の小屋から一筆書きで登ることにします。



右に折れたら正面の尾根まで登るんですが、ここが一番きつかった。延々と急登が続きます。



左手には山頂が見えます。だいぶ近付いて来ました。

さっきまで雲一つない青空だったのが、雲が沸いて来ましたね。急がねば。

午後になると天気が崩れる予報です。



急登を登ること1時間30分、ヘロヘロになりながらどうにか尾根まで登って来ました。テント担ぐとやっぱりキツイな。

尾根まで来ると、向こうに仙丈ケ岳が見えました。さすが南アルプスの女王と呼ばれるだけあって気品が漂います。



ここからは比較的傾斜の緩い尾根歩きに。山頂付近がガスっているのが気になるな。



南アルプスは山深いんですよね。尾根の下はどこまでも続く斜面です。



ちょっとした岩場が出てきました。乳酸の溜まった足には効きますね。



振り返ると歩いてきた稜線です。本格的にガスが上がってきましたね。



北岳肩の小屋のテン場に到着しました。ここは予約がいらないので、ここに泊まるつもりでいましたが、昨夜ネットを見ていたら北岳山荘のテン場に空きが出ていたのでそちらを予約しました。白峰三山をやるときは、北岳山荘まで行った方が全体のバランスがいいんですよね。

山頂方面はガスで覆われちゃいました。



肩の小屋に到着しました。ひと休憩したいところですが、山頂まではあと少し。晴れている間に登っちゃいましょう。



肩の小屋も増築をしていました。コロナの時代、密を避けるためには小屋を大きくするしかないですもんね。正しい選択だと思います。



さあ、山頂まで急ぎますよ。



北岳といえば固有種のキタダケソウが自生していることで有名です。時期が遅いのでもう見れないと思っていましたが、たぶんこれがキタダケソウ。



仙丈ケ岳がクッキリと見えました。



振り返ると方の小屋がずいぶん小さくなりました。下からガスが登ってきていますね。



さあ、あと一息で山頂!やっと着くぞ。



と思ったら、山頂はまだ岩稜帯の先でした。ショック!

前回は反対から登ったからこんあ風になっているとは知らなかった。



振り返ると歩いてきた岩稜帯。3000mを越えているだけあって迫力がありますね。



ついに山頂に到着!どうにかガスに覆われる前に山頂まで来ることができました。

懐かしの山頂です。7年前ここでT田くんと歓喜の握手したっけ。



自撮りで記念撮影。看板が大きすぎて文字が入らなかった(-_-;)



いや~疲れた。

ここで大休憩。ランチタイムにいたします。今回のランチはランチパック。コンパクトだし食べ応えもあっていいですね。気に入りました。



さあ、下山しましょう。今度は反対側に下ります。



ちょうどお花の季節なんですね。登山道脇はお花畑になっていました。



尾根の向こうに北岳山荘が見えましたよ。本日のゴールはあと少し。



尾根を歩いて、予定よりだいぶ早く12時30分に北岳山荘に到着しました。

北岳山荘は今年からテン場も完全予約制になったんですよね。前日にネットで予約してテン場代1100円もネット決済で完了しました。スマホで決済完了の画面を見せてチェックイン。住所を書く手間もありませんでした。山小屋にも新たな時代が訪れつつありますね。



さすが完全予約制、テン場は空いていますね。眺めの良さそうな場所に設営完了。



冷たい飲み物はお金で解決。1本500円のチューハイですが、ダブルで逝っちゃいました(笑)



昨年買ったエスパースソロというテント、メルカリで格安で手に入れたんですが、軽いし思ったより広いですね。

長く歩くような縦走の時はこれを使おう。

朝も早かったのでテントでお昼寝タイムにします。



どうやら御昼寝している間に夕立が降ったようです。夏山は午後になると天気が崩れるんですよね。

目が覚めると日が射して虹が出ていました。



手が届きそうなところにでっかい虹です。



さあ、夕食にしましょうか。

今回は、八ヶ岳でまさ☆さんに作ってもらった焼きカレーをパクってもどきを作りたいと思います。

ソーセージを冷凍して持ってきました。お湯でボイルします。



そこに袋に移し替えたカレーメシを投入。



スライスチーズを載せたら出来上がり。ミニトマトとか端折っちゃってますが、あくまでもどきです。



軽くて美味い!ヤマメシとしてはかなりの出来じゃないでしょうか。気に入ったのでまた作ろう。


一杯飲んだらまた眠くなり、おやすみなさ~い。





7月24日(土)

朝は4時にお目覚め。

本当は食べたくないけど、まだ残っているんですよね、飲むおにぎり。

持ち運びには便利だし、日持ちもするから登山のメシとしてはかなり使えるはずなんですけどね。

いかんせん不味い。



万能調味料お茶漬けの素でどうにかごまかします。

ご飯ものでゼリー飲料のようなパッケージ、アイデアは良いんですが・・・ どこか別のメーカーがリニューアルして再販してくれないかな。

普通におかゆ的な味にするだけで良いんだけど。



外に出ると、間ノ岳方面はガスってますが、山の影はみえています。



北岳も姿を現しましたよ。



東の空が明るくなってきました。



間ノ岳も姿を現しましたよ。どうやら晴れみたいです。



ついに太陽が顔を出しました。



朝5時、テントを撤収して本日は間ノ岳・農鳥岳を縦走します。



あれ?テン場を後にして5分ほど歩いたところでポケットにこんなものが入っているのに気が付いた。

いけね!テントに付ける目印持ってきちゃった。これ再利用するやつだよな。

荷物を置いて小屋まで戻りました。



さあ、気を取り直して再スタートです。

これから歩く3000m天空の縦走路、楽しみです。



振り返ると、北岳がずいぶん遠くになりました。



これが歩いてきた縦走路です。



歩き始めて間もなく中白根山山頂に到着。これも立派な3000m峰です。



今日もいい天気です。

こんなに良い天気なのに午後は崩れる予報なんですよね。先を急ぎましょう。。



遠くなる北岳。右側にちょこんと出ているのは甲斐駒さんですね。



右手には中央アルプスの山々が見えます。



さあ、目指す間ノ岳が近付いて来ました。



あれ!間ノ岳山頂にガスが。いくら何でも早すぎでしょ。



山頂まであとちょっと。ガスが上がって来てるなぁ



ガスのおかげで良いこともありましたよ。山頂直下でブロッケン現象です。これは儲けた。



出発から1時間30分、山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。



ありゃりゃ、山頂がガスで覆われちゃ居ました。まだ7時前なのに。矢印を頼りに先に進みます。



う~ん、ガスガスだ。



少し下るとガスが晴れてきました。山の麓に見えるのが農取小屋ですね。そうするとその上の山塊が農鳥岳か。



小屋の手前に農鳥小屋のテン場がありました。

稜線上で風が強いんですかね。ずいぶん頑丈な壁が作ってありました。



農取小屋に到着しました。

こちらの小屋は色んな意味で有名なんですよね。まずは名物小屋番の「農取おやじ」さん。理由は様々みたいですが、このおやじさんに怒られた人は数知れず。良く言えば昔ながらの小屋のおやじさんのようです。この日は売店にいらっしゃいました。話しかけてブログネタを作ろうかとも思いましたが、朝から気分を害す恐れがあるのでやめておきました(笑)

もうひとつの名物はトイレの匂い。これは小屋に近づいただけでかなり匂っていました。まあ、昔ながらの小屋といえばそれまでですが、北岳山荘はじめバイオトイレなんかを導入する小屋が増える中、時代に取り残されてしまいそうです。



さあ、それでは農鳥岳への登り開始です。なかなかの急登。



ガスの中に山頂がある?もう少し。と思ったらら山頂はもっと先だったという良くあるパターン。



今度こそ山頂!と思ったら左前方のが山頂みたいです。



さあ、今度こそ本当の西農鳥岳の山頂です。



農取小屋から1時間で西農鳥岳の山頂に到着しました。



さあ、お次は農鳥岳を目指しましょう。



これは去年のGWに登った塩見岳ですね。ずいぶん近付きました。



さあ、今度こそ農鳥岳の山頂でしょうか。



あと少しで白峰三山縦走が完成です。



出発から4時間で農鳥岳山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。



今日もランチパックのお昼ご飯です。



南アルプスはやっぱり山深いなぁ



さあ、下山しますか。この尾根を下っていくようです。



ここも東海特殊フォレスト所有の山なんですね。何気に「ここはオレっちのやまだけんど、お前らにあそばせてやってるんだぞ」という意識が見え隠れする看板です。



農鳥岳からの下りは意外とハード、こっちから反対回りで回る人がいるみたいだけどそいつはごめんだなぁ



尾根から少し逸れて下り始めました。



大門沢の分岐に到着しました。さあここから2時間ひたすら下ります。



樹林の中で景色もない下り。最近身に付けた小走りで下ります。さすが、トレランもどきなのでどんどん人を追い抜きます。



これが大門沢でしょうか。雪解け水で強い流れになっていました。



11時30分大門沢小屋に到着しました。ここでテン場代1000円をお支払い。昨日の北岳山荘といい大門沢小屋といい、コロナを理由にテン場代を2倍に値上げする小屋があるなか、お値段据え置きは良心的です。サービスと対価が見合わないビジネスは長く続きませんからね。



眺めの良い一等地にテントを設営。



なんと、徒歩0分に専用水場もありました。



テントからの眺めです。



下りてくる途中で知り合った南アルプスマスターのおじさんと意気投合。一杯飲みます。

おじさんはなんと!熊の平の小屋に1週間滞在して南アルプスを満喫していたとのこと。1週間か、スゲエなぁ

とにかく南アルプスのことなら小屋や水場登山ルートまで何でも知っているのでいろいろと教えてもらいました。



さすが4連休、夕方にはテン場もかなり混んできてこの状態に。



本日も午後はお昼寝タイム。やっぱり夕立がありました。

お昼寝から目覚めたところで夕食にしますか。冷たいハイボールをもう一本。



今日はカレーメシの姉妹品、ウマーメシの夕食です。

韓国風のクッパ風です。



これもなかなかいけました。これからは、夏の定番にしよう。


お腹がいっぱいになったらテントでひとり焼酎を飲み、いつの間にか夢の中へ。



7月25日(日)

朝はゆっくりめの起床。テントの前には富士山がドーンと。

昨日は曇っていてわからなかったけど、富士山ビューのテン場だったんですね。



今日も朝メシは飲むおにぎり。慣れたっちゃ慣れたけど不味いものは不味い。



無理やりお茶漬け味にしてるけど、それでも不味い。ただのお茶漬けなら美味いのに。



めずらしくのんびりコーヒーブレイク。今日は3時間ほど下るだけですからね。



6時に撤収完了。さあ帰りましょうか。



ちなみにこの小屋のトイレの小便器はこんな感じ。立ちションとどう違うのというレベルです。

立ちションの方がもう少し人の見えないところに行くけどな(笑)



大門沢を渡渉しながらの下りです。



昨夜の夕立のせいでしょうか。登山道が川になっていました。



途中からは苔むす森に。



大きな吊り橋がありました。



突然広い河原に出ました。ここで登山ルートが不明に。



先を行っていたご夫婦と後から来た男性と一緒になって登山道を探します。

どうやらこの川に架かっていた仮設橋が流されてしまったようです。仕方がないので岩伝いに渡渉。これはかなりスリルがありました。

実は後から知ったんですが、車道に一度出て奥に見えるコンクリートの橋を渡れたみたいです。



もう一度大きな吊り橋を渡り。



最後は林道歩き。



ゲート前に5台ほどの駐車スペースがありました。オフ期ならここに車を止めてバスに乗るのが正解ですね。



バス停までは1分ほど。



30分ほど車道を歩いて、第2駐車場まで戻ってきました。



道路脇にあんなにたくさん止めてあった車もスカスカになっていました。


さあ、帰りましょう。

ボクが山登りを始めるきっかけとなった北岳。7年ぶりに再訪しました。

やっぱり良い山ですね。あれから百名山には78座登りましたがやっぱりベト1は北岳。

それを確認した山旅でした。



  


2014年09月15日

ついにお山デビュー! テント担いで南アルプスへ 北岳&間ノ岳

最近は子供たち、あんまり遊んでくれなくないんですよねガーン

暇な週末が増えてきました。

そろそろお山登りでも始めてみようかな~

なんて思っていた時に、古くからのお友達T田くんと再会。

飲んでいたらお山の話になって、それじゃあ今度北岳でも登りましょうかという話に。

北岳ってどんな山?オレ、ど素人なんだけど。

ダイジョブですよ!死ぬことはありませんから。

・・・

まあ思い切って行ってみましょう!

ということで、ど素人の分際でテントを担いで南アルプスの最高峰北岳・間ノ岳登山に

チャレンジしてきました。

はたして結末は・・・





9月13日(土)

料理人のT田くんの仕事が終わってからの出発なので、夜中の1時に高円寺駅で待ち合わせ。



そこから車で約2時間。

甲府昭和IC経由で芦安市営駐車場に到着しました。

北岳に登るためには、登山口のある広河原に行かなくてはいけないんですが、

マイカー規制がかかっているため、芦安でバスに乗り換えなくてはなりません。

ところが駐車場はどこも車でいっぱいビックリ

いくら3連休とはいえ、お山に登る人がこんなにもたくさんいるとは・・・

驚きです。


第1駐車場から順に第5駐車場まで行ってもダメ。

もどって第4駐車場で何とかスペースを見つけて駐車できました。


車中で仮眠・・・といっても4時30分には起きなきゃいけないので実質1時間もありませんが・・・

ちょっとウトウトするとすぐ4時30分に。

急いで準備をして、5時15分の始発バスで広河原に行くべくバス停に行くとそこには長蛇の列がビックリ

登山人口ってこんなにいるんだ。

バスは5台?出ましたがどれも満車。

出遅れたわれわれは、広河原まで立っていくハメになりました。



立ったままバスに揺られること1時間、やっと広河原に到着しました。

吊り橋が見えますね。あそこから登山がスタートします。



まずは登山届提出。

これがあの有名な登山届けか(笑)

初めて見たぞ。



湧き水で飲料水を補給したら、いざ出発です。



この登山のために、55Lのザックを買いました。

あとは普段使っているものばかり。

貧弱装備ですが大丈夫かな?

貧弱装備とはいえ、水2.8L+水筒500mlを含めると16kgの装備です。

普通がどのくらいかわかりませんが、肩にずっしりくる重さです。



朝7時。

さあ、吊り橋を渡って、ど素人による北岳・間ノ岳登山のスタートです。

たぶん正面に見えているのが北岳かな?



歩き始めてすぐに最初の分岐がありました。

左に行くと大樺沢沿いを登るルート、もう一方は白池御池小屋を経由する林間コース。

とりあえず時間が短縮できる大樺沢沿いのルートを選択しました。




しばらくは樹林帯の中を進みます。



振り返るときれいなお山が。方向的には鳳凰三山かな?



沢のようなところも歩くので、靴は防水じゃないと濡れちゃいますね。



樹林帯を抜けると、目の前の景色が開けます。



雪渓も残っていました。



出発して2時間ほどで、大樺沢の二俣に到着しました。

北岳に登るルートは2つあり、ここで右俣ルートと左俣ルートに分かれます。



眺望もよさそうなので、八本歯のコルに向かう沢沿いの左俣ルートで行くことに。

道中、いたるところにお花が咲いていました。残念ながら花の名前はわかりません(笑)



時々休憩をとりながら登ります。



下の眺めはこんな感じ。

ずいぶんと登ってきたな~



岩ごろごろの登山道を進むと、右前方に巨大な岩の岸壁が見えてきました。



北岳バットレスですね。ロッククライミングなんかをする人たちもいるようです。



さらに上ると出た!

有名なはしご場です。




このはしごがなかなかの曲者。

なにしろ16kgの荷物を背負ってスクワット運動をしている感じ。

キツ~



このはしごが延々と続きます。



右手を見ると先ほどの北岳バットレスに取りついている人が見えました。

お~怖ビックリ



はしごが終わるとやっとの事で八本歯のコルに到着。

ガスってきましたね。


ガスっていて下がよく見えないものの、かなりの崖みたいです。

ここら辺が森林限界のようで、高い木が一切なくなりました。



さてここでまた分岐がありました。

時間は13時30分くらい。

ここから50分の北岳山頂に行くか、このまま本日のお泊り北岳山荘に向かうか・・・



山頂方向はみごとにガスってますね。

ということで、本日の山頂はあきらめて北岳山荘に向かうことにしました。

まあ正直言って、ガスってくれていてラッキーチョキって感じだったんですが。

1000メートル以上一気に登ってきたので、実はへろへろでした。



高低差もない稜線を北岳山荘まではお散歩、と思ったら・・・。

うそ!まじ!そんなところ行くの。



ここからはT田くん撮影。高所恐怖症なので、やっぱりちょっと腰が引けてますね。



やっぱり腰が引けてるな~ だって怖いんだもん。



まあ無理もないよね。だぁーっと下までの急斜面。

踏み外したら、命の保証はありません。

でも下がガスっていてよく見えなかったのがよかったかも。



こんなところが結構な長く続くのでした。



崖歩きの後しばらく歩くと、ガスが晴れて稜線が見えてきました。

見事に左右で天気が分かれています。

ちなみにガスっているのは今登ってきた広河原方面です。

まんなかに小さく本日お泊りの北岳山荘が見えます。



カラフルなテントが見えてきました。

もうすぐ本日のゴールです。



14時30分、北岳山荘に到着しました。7時間30分か~ よく歩いたなぁ。



テント場の使用料800円を支払って、テントを設営します。

さすがに3連休だけあって、平らな所はどこもいっぱい。

ちょと斜めですが、どうにか空地を見つけて設営しました。

この時間にいっぱいだったら、後の人たちどうなるの?って思ったら、

最後はトイレのよこのちょっとしたスペースまでテントでいっぱいになっていました。

テントは昔から使っているルクセのスピードアップ。

インナーがメッシュの3シーズン用ですがどうにかなるでしょ。



小屋で買ってきた、きんきんに冷えた缶ビール(500円)で乾杯!

とりあえず無事、3000mのテン場までたどり着くことができました。



あれ?北岳の山頂晴れてるし・・・

まあ気にしない気にしない。



反対側の様子はこんな感じ。

中央に見えているのが間ノ岳だと思っていたんですが、実はもっと遠かった(汗)




時間が早いので、お気に入りの作家の本を読んだり・・

お昼寝したりとのんびり過ごしました。


ちなみにテントの周りもお花だらけ。

わざと植えたかと思うほど、そこらじゅうお花がいっぱいでした。



そうこうするうちに夕日が沈んでいきました。



夕食はフリーズドライのクッパ・・・のつもりでしたが、T田くんがキムチ鍋を用意してくれましたクラッカー

お山で鍋とかいいよね!

じゃあ今度やりましょう!

なんて会話はあったんですが、まさか今回用意しているとは思いませんでしたテヘッ

しかも芋焼酎まで・・・

小屋の裏に絶景を眺められるテーブル&イスに座って食べるなんて、なんとも贅沢ですね。


キャベツ、ニラ、えのき、しめじ、豚肉・・・

次々と食材が投入されます。

さすが料理人味付けもばっちりです。



焼酎を入れたボトルをランタン代わりに夜景を眺めながら3000mのキムチ鍋。

気温は一桁という冬並みの寒さの中、マジで感動的なうまさ!

疲れが一気に吹っ飛びました。

T田くんありがとう。


色とりどりのテントの夜景を眺めながら・・・


夜は満点の星空天体ショー。

芋焼酎のお湯割りを飲みながら眺める天の川。

本当に来てよかったな~としみじみと感じました。



9月14日(日)

朝は4時起床。

テントは中まで霜だらけでびっくり。

さすが3000m、この時期でここまでとは。

シュラフは3シーズン用のダウンしか持っていなかったので心配しましたが、

T田くんにもらったホッカイロを足に貼ってウルトラライトダウンの上にカッパまで着込んで

寝たので寒くはありませんでした。



4時40分起床。

標高日本第3位(この前まで4位だったのにいつの間にか3位になったみたいです)のお山、

間ノ岳を目指して出発です。

ここでちょっとトラブル。

長年使っていたジェントスのヘッドランプの調子が悪くなりご臨終。

真っ暗な山道ですが、T田くんに後ろから照らしてもらいながら歩きました。

テントにまた戻ってくるので荷物はそのままに。

荷物といえば、水筒と行動食だけなのでめちゃめちゃ身軽です。


しばらく歩くと空が明るくなり、雲海の上に富士山が浮かんでいました。


北岳も見事なシルエットを見せてくれました。

後で行くから待ってろよ!



美しい光景にしばし見入ってしまいました。

やっぱり来てよかったな。



いよいよ太陽が顔を出しました。すばらしい朝日です。



朝焼けに染まる北岳。



間ノ岳って北岳のおまけみたいなつもりでいましたが、そこは3000m級、日本第3位のお山です。

けっこうハードな場所を超えていかなくてはいけません。

なめたらアカンな。



山荘を出発して1時間30分くらいでしょうか。やっと山頂が見えてきました。



じゃーーん!

標高3189.5m 日本で3番目に高い山、間ノ岳山頂に到着しました。


三角点にもタッチ。


山頂からの富士山もいい眺め。

サイコーの気分です。



あまりのんびりしていられません。

来た道を引き返します。

稜線を歩いてきたんですが、けっこう歩いてきたなぁ



途中こんな尾根道を歩くんですが・・・



一歩間違えると滑落です(汗)



こんな眺望を楽しみながら・・・



北岳山荘まで戻ってきました。




テントのそばで、昨夜のキムチ鍋の残りにフリーズドライのクッパを入れて朝食。

あったまるな~



テントを撤収して北岳山荘とはお別れ。




いよいよ日本第2位のお山、北岳に向かいます。



登山道が見えますね。けっこう大変そう。



やっぱり大変。楽はさせてもらえませんね。



下を見るとこーんな感じ。ずーっとなーんにもありません。



それでも一歩一歩山頂は近づいてきますね。



振り返ると歩いてきた稜線が。

また広河原方面だけがガスってますね。

小屋があんなに小さくなっちゃいました。



さあいよいよ山頂です。


じゃーん!

ついに3193m! 北岳の山頂に到着しました。

いや~感動的ですね。ここまで連れてきてくれたT田くんとがっちりと握手。



やっぱり記念撮影でしょ!



さらに調子に乗って・・・



こんなところでも(笑)


いや~本当に疲れたけど、本物の感動がありますね。

きっと一生忘れないでしょう。

T田くん、ありがとう。



帰りは反対側に下ります。

やっぱりこんな山道を下り。



北岳肩の小屋が見えてきました。


肩の小屋でひと休憩。



登ってくる人たちは、さすがにばてばての人がたくさんいます。

中には子供もいてびっくりです。



さてさて、クライマックスは終了。よかったよかった。

後は下るだけ・・・と思ったらた大間違い。

ここから標高差1600mの一気下りのキツさを身をもって知ることになります。

こちらはきつい登りで有名な草すべりという場所。

まあ、こっちは下りですから・・・とご機嫌で下っているとひざに痛みがビックリ

古傷の左ひざの痛みが、急激な負荷で再発しちゃいました。



まだまだここから3時間以上下らなくちゃいけません汗

ひざの下をぎゅっとしばって応急処置をしながら、苦悩の下りが始まりました。

左ひざをかばいながら歩くと、右足まで負荷がかかり足が上がらなくなってきました。

まずいな~

痛みにこらえて歩き続けていると、ようやく白池御池小屋が見えてきましたニコニコ

ところがなぜか、ちっとも近づいてくれません(汗)



小屋から下の道は、なだらかになるかと思ったらまさかのアップダウン。

なぜここからアップするの?

こういう段差のある道が一番ひざにきます。



苦悶に耐えること3時間。ついに最初の分岐まで戻ってきましたニコニコ

考えると、朝4時40分からずっと歩いているんですよね。

今が15時ですから、10時間以上歩いているんだから疲れるわけだ。

昨日この分岐を左に行ったのが、遠い昔のことみたいに感じます。



そしてついに、ゴールのつり橋に到着。

いや~最後はきつかった。

さすが3000m、楽じゃないですね。

でも、目的だった北岳・間ノ岳に登れて大満足テヘッ

たくさんの感動をもらいました。



この後たっぷり1時間以上バスを待たされて、芦安の駐車場についたときには18時。

あたりは暗くなり始めていました。

そうそう忘れていましたが、北岳山荘でお山バッジしっかり買ってきましたよ~

しんちゃんへのお土産です。

大事にしろよな!



というわけで、そーしんパパの本格的なお山デビューが無事終了しました。

いきなりテント担いで北岳はやっぱりきつかったけど、いろんなことを覚えて

良い勉強になりました。

まあしばらくは本格的なお山はじゃなくて、家族でのんびりとしたお山を登りたいな。

そしていつかは北アルプス・・・ と心に誓うのでした。





  
タグ :百名山登山