2021年08月04日
お山デビューした思い出の北岳に再訪
7月22日(木)〜7月25日(日)
ボクが本格的にお山デビューしたのは7年前のこと。
昔からの友人T田くんに北岳に連れて行ってもらったんですよね。
日本で2番目に高い北岳・3番目に高い間ノ岳を縦走するという、今にして思えばかなりハードルの高いデビュー戦でした。
でも、このチョイスがズバリはまり、その後毎月のように山に登り、百名山も78座まで登ることになるわけですが。
ワクチン供給不足の影響で暇になった週末、北岳・間ノ岳に加え、農鳥岳まで歩く白峰三山縦走をやってきました。
7年前を思い出しながら。7年後の北岳はやっぱりすばらしい山でした。
7年前のお山デビュー戦の様子はコチラ
ボクに山のすばらしさを教えてくれたT田くん。当時から自分のお店を持ちたいといっていたんですが、夢をかなえて居酒屋のオーナーになりました。T田くんが開いたお店は魚貝ののぶ。高円寺の駅から近いのでお近くの方はぜひ行ってみてください。
T田くん、毎日晴海の市場で新鮮な魚介を仕入れています。仕入れの様子はフェイスブックで確認できますよ。
7月22日(木)
木曜の夜20時に自宅を出発。
オリンピックで料金が値上がりしている首都高を避けて川島ICから圏央道・中央道経由で1時に奈良田に到着。
さすが世間は4連休とあって駐車場は満杯。路駐する車がずーっと連なっており、なんとか隙間を見つけて駐車しました。
朝も早いので一杯飲んだらおやすみなさい。
7月23日(金)
朝4時30分起床。
延々と路駐の車が連なっています。連休2日目ですから昨日から止めている人も多いんでしょうね。

急いで準備をしてバス停へ。5時30分発の始発バスに乗って北岳登山口のある広河原に向かいます。
バスは乗車人員に合わせて増車するんでしょうか。この日は4台のバスが奈良田を出ましたが全員着席できました。
芦安=広河原のバスは立って乗ることがありますからね。1時間近くたたされるのはけっこういついのでラッキーでした。

乗車前に係員に1250円お支払い。特に説明もありませんでしたが、内200円はマイカー規制協力金だったようです。

高度感のあるクネクネ道を50分ほど揺られたら広河原インフォメーションセンター前に到着です。
ビジターセンター横では何やら新築工事が行われていました。川向こうの広河原山荘がリニューアルするみたいですね。アフターコロナを見据えての対応でしょう。すばらしい。

ビジターセンターからは北岳のてっぺんが見えました。さあ、行くぞ!

懐かしの吊り橋を渡ったらスタートです。

少し登ると分岐がありました。
右に行っても左に行っても山頂には向かうんですが、今回も前回と同じ左に折れて大樺沢ルートで行きます。

えっ! さすが4連休ですね。登山道はまさかの渋滞発生中。
少し歩いては止まって・・・ こりゃあまいったな。

大樺沢ルートは沢沿いなので、爽やかな風が吹き抜けます。先日の東北遠征では暑さにやられたけど、さすがにアルプス系は風がエアコンのようで気持ちがいい。

歩みの遅い団体さんが休憩しだしたので、脇を追い抜いて渋滞解消。ほっと一安心です。

北岳さん、徐々に見えてきましたよ。

振り返ると鳳凰三山が。そういえば鳳凰三山からも北岳が良く見えたっけ。

沢にはこの時期にも大きな雪渓が残っていました。

スタートから2時間ほどで、大樺沢二股の分岐に到着です。
前回はここを左に行って八本歯のコルに登りましたが、今回は右に行って肩の小屋から一筆書きで登ることにします。

右に折れたら正面の尾根まで登るんですが、ここが一番きつかった。延々と急登が続きます。

左手には山頂が見えます。だいぶ近付いて来ました。
さっきまで雲一つない青空だったのが、雲が沸いて来ましたね。急がねば。
午後になると天気が崩れる予報です。

急登を登ること1時間30分、ヘロヘロになりながらどうにか尾根まで登って来ました。テント担ぐとやっぱりキツイな。
尾根まで来ると、向こうに仙丈ケ岳が見えました。さすが南アルプスの女王と呼ばれるだけあって気品が漂います。

ここからは比較的傾斜の緩い尾根歩きに。山頂付近がガスっているのが気になるな。

南アルプスは山深いんですよね。尾根の下はどこまでも続く斜面です。

ちょっとした岩場が出てきました。乳酸の溜まった足には効きますね。

振り返ると歩いてきた稜線です。本格的にガスが上がってきましたね。

北岳肩の小屋のテン場に到着しました。ここは予約がいらないので、ここに泊まるつもりでいましたが、昨夜ネットを見ていたら北岳山荘のテン場に空きが出ていたのでそちらを予約しました。白峰三山をやるときは、北岳山荘まで行った方が全体のバランスがいいんですよね。
山頂方面はガスで覆われちゃいました。

肩の小屋に到着しました。ひと休憩したいところですが、山頂まではあと少し。晴れている間に登っちゃいましょう。

肩の小屋も増築をしていました。コロナの時代、密を避けるためには小屋を大きくするしかないですもんね。正しい選択だと思います。

さあ、山頂まで急ぎますよ。

北岳といえば固有種のキタダケソウが自生していることで有名です。時期が遅いのでもう見れないと思っていましたが、たぶんこれがキタダケソウ。

仙丈ケ岳がクッキリと見えました。

振り返ると方の小屋がずいぶん小さくなりました。下からガスが登ってきていますね。

さあ、あと一息で山頂!やっと着くぞ。

と思ったら、山頂はまだ岩稜帯の先でした。ショック!
前回は反対から登ったからこんあ風になっているとは知らなかった。

振り返ると歩いてきた岩稜帯。3000mを越えているだけあって迫力がありますね。

ついに山頂に到着!どうにかガスに覆われる前に山頂まで来ることができました。
懐かしの山頂です。7年前ここでT田くんと歓喜の握手したっけ。

自撮りで記念撮影。看板が大きすぎて文字が入らなかった(-_-;)

いや~疲れた。
ここで大休憩。ランチタイムにいたします。今回のランチはランチパック。コンパクトだし食べ応えもあっていいですね。気に入りました。

さあ、下山しましょう。今度は反対側に下ります。

ちょうどお花の季節なんですね。登山道脇はお花畑になっていました。

尾根の向こうに北岳山荘が見えましたよ。本日のゴールはあと少し。

尾根を歩いて、予定よりだいぶ早く12時30分に北岳山荘に到着しました。
北岳山荘は今年からテン場も完全予約制になったんですよね。前日にネットで予約してテン場代1100円もネット決済で完了しました。スマホで決済完了の画面を見せてチェックイン。住所を書く手間もありませんでした。山小屋にも新たな時代が訪れつつありますね。

さすが完全予約制、テン場は空いていますね。眺めの良さそうな場所に設営完了。

冷たい飲み物はお金で解決。1本500円のチューハイですが、ダブルで逝っちゃいました(笑)

昨年買ったエスパースソロというテント、メルカリで格安で手に入れたんですが、軽いし思ったより広いですね。
長く歩くような縦走の時はこれを使おう。
朝も早かったのでテントでお昼寝タイムにします。

どうやら御昼寝している間に夕立が降ったようです。夏山は午後になると天気が崩れるんですよね。
目が覚めると日が射して虹が出ていました。

手が届きそうなところにでっかい虹です。

さあ、夕食にしましょうか。
今回は、八ヶ岳でまさ☆さんに作ってもらった焼きカレーをパクってもどきを作りたいと思います。
ソーセージを冷凍して持ってきました。お湯でボイルします。

そこに袋に移し替えたカレーメシを投入。

スライスチーズを載せたら出来上がり。ミニトマトとか端折っちゃってますが、あくまでもどきです。

軽くて美味い!ヤマメシとしてはかなりの出来じゃないでしょうか。気に入ったのでまた作ろう。

一杯飲んだらまた眠くなり、おやすみなさ~い。
7月24日(土)
朝は4時にお目覚め。
本当は食べたくないけど、まだ残っているんですよね、飲むおにぎり。
持ち運びには便利だし、日持ちもするから登山のメシとしてはかなり使えるはずなんですけどね。
いかんせん不味い。

万能調味料お茶漬けの素でどうにかごまかします。
ご飯ものでゼリー飲料のようなパッケージ、アイデアは良いんですが・・・ どこか別のメーカーがリニューアルして再販してくれないかな。
普通におかゆ的な味にするだけで良いんだけど。

外に出ると、間ノ岳方面はガスってますが、山の影はみえています。

北岳も姿を現しましたよ。

東の空が明るくなってきました。

間ノ岳も姿を現しましたよ。どうやら晴れみたいです。

ついに太陽が顔を出しました。

朝5時、テントを撤収して本日は間ノ岳・農鳥岳を縦走します。

あれ?テン場を後にして5分ほど歩いたところでポケットにこんなものが入っているのに気が付いた。
いけね!テントに付ける目印持ってきちゃった。これ再利用するやつだよな。
荷物を置いて小屋まで戻りました。

さあ、気を取り直して再スタートです。
これから歩く3000m天空の縦走路、楽しみです。

振り返ると、北岳がずいぶん遠くになりました。

これが歩いてきた縦走路です。

歩き始めて間もなく中白根山山頂に到着。これも立派な3000m峰です。

今日もいい天気です。
こんなに良い天気なのに午後は崩れる予報なんですよね。先を急ぎましょう。。

遠くなる北岳。右側にちょこんと出ているのは甲斐駒さんですね。

右手には中央アルプスの山々が見えます。

さあ、目指す間ノ岳が近付いて来ました。

あれ!間ノ岳山頂にガスが。いくら何でも早すぎでしょ。

山頂まであとちょっと。ガスが上がって来てるなぁ

ガスのおかげで良いこともありましたよ。山頂直下でブロッケン現象です。これは儲けた。

出発から1時間30分、山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。

ありゃりゃ、山頂がガスで覆われちゃ居ました。まだ7時前なのに。矢印を頼りに先に進みます。

う~ん、ガスガスだ。

少し下るとガスが晴れてきました。山の麓に見えるのが農取小屋ですね。そうするとその上の山塊が農鳥岳か。

小屋の手前に農鳥小屋のテン場がありました。
稜線上で風が強いんですかね。ずいぶん頑丈な壁が作ってありました。

農取小屋に到着しました。
こちらの小屋は色んな意味で有名なんですよね。まずは名物小屋番の「農取おやじ」さん。理由は様々みたいですが、このおやじさんに怒られた人は数知れず。良く言えば昔ながらの小屋のおやじさんのようです。この日は売店にいらっしゃいました。話しかけてブログネタを作ろうかとも思いましたが、朝から気分を害す恐れがあるのでやめておきました(笑)
もうひとつの名物はトイレの匂い。これは小屋に近づいただけでかなり匂っていました。まあ、昔ながらの小屋といえばそれまでですが、北岳山荘はじめバイオトイレなんかを導入する小屋が増える中、時代に取り残されてしまいそうです。

さあ、それでは農鳥岳への登り開始です。なかなかの急登。

ガスの中に山頂がある?もう少し。と思ったらら山頂はもっと先だったという良くあるパターン。

今度こそ山頂!と思ったら左前方のが山頂みたいです。

さあ、今度こそ本当の西農鳥岳の山頂です。

農取小屋から1時間で西農鳥岳の山頂に到着しました。

さあ、お次は農鳥岳を目指しましょう。

これは去年のGWに登った塩見岳ですね。ずいぶん近付きました。

さあ、今度こそ農鳥岳の山頂でしょうか。

あと少しで白峰三山縦走が完成です。

出発から4時間で農鳥岳山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。

今日もランチパックのお昼ご飯です。

南アルプスはやっぱり山深いなぁ

さあ、下山しますか。この尾根を下っていくようです。

ここも東海特殊フォレスト所有の山なんですね。何気に「ここはオレっちのやまだけんど、お前らにあそばせてやってるんだぞ」という意識が見え隠れする看板です。

農鳥岳からの下りは意外とハード、こっちから反対回りで回る人がいるみたいだけどそいつはごめんだなぁ

尾根から少し逸れて下り始めました。

大門沢の分岐に到着しました。さあここから2時間ひたすら下ります。

樹林の中で景色もない下り。最近身に付けた小走りで下ります。さすが、トレランもどきなのでどんどん人を追い抜きます。

これが大門沢でしょうか。雪解け水で強い流れになっていました。

11時30分大門沢小屋に到着しました。ここでテン場代1000円をお支払い。昨日の北岳山荘といい大門沢小屋といい、コロナを理由にテン場代を2倍に値上げする小屋があるなか、お値段据え置きは良心的です。サービスと対価が見合わないビジネスは長く続きませんからね。

眺めの良い一等地にテントを設営。

なんと、徒歩0分に専用水場もありました。

テントからの眺めです。

下りてくる途中で知り合った南アルプスマスターのおじさんと意気投合。一杯飲みます。
おじさんはなんと!熊の平の小屋に1週間滞在して南アルプスを満喫していたとのこと。1週間か、スゲエなぁ
とにかく南アルプスのことなら小屋や水場登山ルートまで何でも知っているのでいろいろと教えてもらいました。

さすが4連休、夕方にはテン場もかなり混んできてこの状態に。

本日も午後はお昼寝タイム。やっぱり夕立がありました。
お昼寝から目覚めたところで夕食にしますか。冷たいハイボールをもう一本。

今日はカレーメシの姉妹品、ウマーメシの夕食です。
韓国風のクッパ風です。

これもなかなかいけました。これからは、夏の定番にしよう。

お腹がいっぱいになったらテントでひとり焼酎を飲み、いつの間にか夢の中へ。
7月25日(日)
朝はゆっくりめの起床。テントの前には富士山がドーンと。
昨日は曇っていてわからなかったけど、富士山ビューのテン場だったんですね。

今日も朝メシは飲むおにぎり。慣れたっちゃ慣れたけど不味いものは不味い。

無理やりお茶漬け味にしてるけど、それでも不味い。ただのお茶漬けなら美味いのに。

めずらしくのんびりコーヒーブレイク。今日は3時間ほど下るだけですからね。

6時に撤収完了。さあ帰りましょうか。

ちなみにこの小屋のトイレの小便器はこんな感じ。立ちションとどう違うのというレベルです。
立ちションの方がもう少し人の見えないところに行くけどな(笑)

大門沢を渡渉しながらの下りです。

昨夜の夕立のせいでしょうか。登山道が川になっていました。

途中からは苔むす森に。

大きな吊り橋がありました。

突然広い河原に出ました。ここで登山ルートが不明に。

先を行っていたご夫婦と後から来た男性と一緒になって登山道を探します。
どうやらこの川に架かっていた仮設橋が流されてしまったようです。仕方がないので岩伝いに渡渉。これはかなりスリルがありました。
実は後から知ったんですが、車道に一度出て奥に見えるコンクリートの橋を渡れたみたいです。

もう一度大きな吊り橋を渡り。

最後は林道歩き。

ゲート前に5台ほどの駐車スペースがありました。オフ期ならここに車を止めてバスに乗るのが正解ですね。

バス停までは1分ほど。

30分ほど車道を歩いて、第2駐車場まで戻ってきました。

道路脇にあんなにたくさん止めてあった車もスカスカになっていました。

さあ、帰りましょう。
ボクが山登りを始めるきっかけとなった北岳。7年ぶりに再訪しました。
やっぱり良い山ですね。あれから百名山には78座登りましたがやっぱりベト1は北岳。
それを確認した山旅でした。
ボクが本格的にお山デビューしたのは7年前のこと。
昔からの友人T田くんに北岳に連れて行ってもらったんですよね。
日本で2番目に高い北岳・3番目に高い間ノ岳を縦走するという、今にして思えばかなりハードルの高いデビュー戦でした。
でも、このチョイスがズバリはまり、その後毎月のように山に登り、百名山も78座まで登ることになるわけですが。
ワクチン供給不足の影響で暇になった週末、北岳・間ノ岳に加え、農鳥岳まで歩く白峰三山縦走をやってきました。
7年前を思い出しながら。7年後の北岳はやっぱりすばらしい山でした。
7年前のお山デビュー戦の様子はコチラ
ボクに山のすばらしさを教えてくれたT田くん。当時から自分のお店を持ちたいといっていたんですが、夢をかなえて居酒屋のオーナーになりました。T田くんが開いたお店は魚貝ののぶ。高円寺の駅から近いのでお近くの方はぜひ行ってみてください。
T田くん、毎日晴海の市場で新鮮な魚介を仕入れています。仕入れの様子はフェイスブックで確認できますよ。
7月22日(木)
木曜の夜20時に自宅を出発。
オリンピックで料金が値上がりしている首都高を避けて川島ICから圏央道・中央道経由で1時に奈良田に到着。
さすが世間は4連休とあって駐車場は満杯。路駐する車がずーっと連なっており、なんとか隙間を見つけて駐車しました。
朝も早いので一杯飲んだらおやすみなさい。
7月23日(金)
朝4時30分起床。
延々と路駐の車が連なっています。連休2日目ですから昨日から止めている人も多いんでしょうね。
急いで準備をしてバス停へ。5時30分発の始発バスに乗って北岳登山口のある広河原に向かいます。
バスは乗車人員に合わせて増車するんでしょうか。この日は4台のバスが奈良田を出ましたが全員着席できました。
芦安=広河原のバスは立って乗ることがありますからね。1時間近くたたされるのはけっこういついのでラッキーでした。
乗車前に係員に1250円お支払い。特に説明もありませんでしたが、内200円はマイカー規制協力金だったようです。
高度感のあるクネクネ道を50分ほど揺られたら広河原インフォメーションセンター前に到着です。
ビジターセンター横では何やら新築工事が行われていました。川向こうの広河原山荘がリニューアルするみたいですね。アフターコロナを見据えての対応でしょう。すばらしい。
ビジターセンターからは北岳のてっぺんが見えました。さあ、行くぞ!
懐かしの吊り橋を渡ったらスタートです。
少し登ると分岐がありました。
右に行っても左に行っても山頂には向かうんですが、今回も前回と同じ左に折れて大樺沢ルートで行きます。
えっ! さすが4連休ですね。登山道はまさかの渋滞発生中。
少し歩いては止まって・・・ こりゃあまいったな。
大樺沢ルートは沢沿いなので、爽やかな風が吹き抜けます。先日の東北遠征では暑さにやられたけど、さすがにアルプス系は風がエアコンのようで気持ちがいい。
歩みの遅い団体さんが休憩しだしたので、脇を追い抜いて渋滞解消。ほっと一安心です。
北岳さん、徐々に見えてきましたよ。
振り返ると鳳凰三山が。そういえば鳳凰三山からも北岳が良く見えたっけ。
沢にはこの時期にも大きな雪渓が残っていました。
スタートから2時間ほどで、大樺沢二股の分岐に到着です。
前回はここを左に行って八本歯のコルに登りましたが、今回は右に行って肩の小屋から一筆書きで登ることにします。
右に折れたら正面の尾根まで登るんですが、ここが一番きつかった。延々と急登が続きます。
左手には山頂が見えます。だいぶ近付いて来ました。
さっきまで雲一つない青空だったのが、雲が沸いて来ましたね。急がねば。
午後になると天気が崩れる予報です。
急登を登ること1時間30分、ヘロヘロになりながらどうにか尾根まで登って来ました。テント担ぐとやっぱりキツイな。
尾根まで来ると、向こうに仙丈ケ岳が見えました。さすが南アルプスの女王と呼ばれるだけあって気品が漂います。
ここからは比較的傾斜の緩い尾根歩きに。山頂付近がガスっているのが気になるな。
南アルプスは山深いんですよね。尾根の下はどこまでも続く斜面です。
ちょっとした岩場が出てきました。乳酸の溜まった足には効きますね。
振り返ると歩いてきた稜線です。本格的にガスが上がってきましたね。
北岳肩の小屋のテン場に到着しました。ここは予約がいらないので、ここに泊まるつもりでいましたが、昨夜ネットを見ていたら北岳山荘のテン場に空きが出ていたのでそちらを予約しました。白峰三山をやるときは、北岳山荘まで行った方が全体のバランスがいいんですよね。
山頂方面はガスで覆われちゃいました。
肩の小屋に到着しました。ひと休憩したいところですが、山頂まではあと少し。晴れている間に登っちゃいましょう。
肩の小屋も増築をしていました。コロナの時代、密を避けるためには小屋を大きくするしかないですもんね。正しい選択だと思います。
さあ、山頂まで急ぎますよ。
北岳といえば固有種のキタダケソウが自生していることで有名です。時期が遅いのでもう見れないと思っていましたが、たぶんこれがキタダケソウ。
仙丈ケ岳がクッキリと見えました。
振り返ると方の小屋がずいぶん小さくなりました。下からガスが登ってきていますね。
さあ、あと一息で山頂!やっと着くぞ。
と思ったら、山頂はまだ岩稜帯の先でした。ショック!
前回は反対から登ったからこんあ風になっているとは知らなかった。
振り返ると歩いてきた岩稜帯。3000mを越えているだけあって迫力がありますね。
ついに山頂に到着!どうにかガスに覆われる前に山頂まで来ることができました。
懐かしの山頂です。7年前ここでT田くんと歓喜の握手したっけ。
自撮りで記念撮影。看板が大きすぎて文字が入らなかった(-_-;)
いや~疲れた。
ここで大休憩。ランチタイムにいたします。今回のランチはランチパック。コンパクトだし食べ応えもあっていいですね。気に入りました。
さあ、下山しましょう。今度は反対側に下ります。
ちょうどお花の季節なんですね。登山道脇はお花畑になっていました。
尾根の向こうに北岳山荘が見えましたよ。本日のゴールはあと少し。
尾根を歩いて、予定よりだいぶ早く12時30分に北岳山荘に到着しました。
北岳山荘は今年からテン場も完全予約制になったんですよね。前日にネットで予約してテン場代1100円もネット決済で完了しました。スマホで決済完了の画面を見せてチェックイン。住所を書く手間もありませんでした。山小屋にも新たな時代が訪れつつありますね。
さすが完全予約制、テン場は空いていますね。眺めの良さそうな場所に設営完了。
冷たい飲み物はお金で解決。1本500円のチューハイですが、ダブルで逝っちゃいました(笑)
昨年買ったエスパースソロというテント、メルカリで格安で手に入れたんですが、軽いし思ったより広いですね。
長く歩くような縦走の時はこれを使おう。
朝も早かったのでテントでお昼寝タイムにします。
どうやら御昼寝している間に夕立が降ったようです。夏山は午後になると天気が崩れるんですよね。
目が覚めると日が射して虹が出ていました。
手が届きそうなところにでっかい虹です。
さあ、夕食にしましょうか。
今回は、八ヶ岳でまさ☆さんに作ってもらった焼きカレーをパクってもどきを作りたいと思います。
ソーセージを冷凍して持ってきました。お湯でボイルします。
そこに袋に移し替えたカレーメシを投入。
スライスチーズを載せたら出来上がり。ミニトマトとか端折っちゃってますが、あくまでもどきです。
軽くて美味い!ヤマメシとしてはかなりの出来じゃないでしょうか。気に入ったのでまた作ろう。
一杯飲んだらまた眠くなり、おやすみなさ~い。
7月24日(土)
朝は4時にお目覚め。
本当は食べたくないけど、まだ残っているんですよね、飲むおにぎり。
持ち運びには便利だし、日持ちもするから登山のメシとしてはかなり使えるはずなんですけどね。
いかんせん不味い。
万能調味料お茶漬けの素でどうにかごまかします。
ご飯ものでゼリー飲料のようなパッケージ、アイデアは良いんですが・・・ どこか別のメーカーがリニューアルして再販してくれないかな。
普通におかゆ的な味にするだけで良いんだけど。
外に出ると、間ノ岳方面はガスってますが、山の影はみえています。
北岳も姿を現しましたよ。
東の空が明るくなってきました。
間ノ岳も姿を現しましたよ。どうやら晴れみたいです。
ついに太陽が顔を出しました。
朝5時、テントを撤収して本日は間ノ岳・農鳥岳を縦走します。
あれ?テン場を後にして5分ほど歩いたところでポケットにこんなものが入っているのに気が付いた。
いけね!テントに付ける目印持ってきちゃった。これ再利用するやつだよな。
荷物を置いて小屋まで戻りました。
さあ、気を取り直して再スタートです。
これから歩く3000m天空の縦走路、楽しみです。
振り返ると、北岳がずいぶん遠くになりました。
これが歩いてきた縦走路です。
歩き始めて間もなく中白根山山頂に到着。これも立派な3000m峰です。
今日もいい天気です。
こんなに良い天気なのに午後は崩れる予報なんですよね。先を急ぎましょう。。
遠くなる北岳。右側にちょこんと出ているのは甲斐駒さんですね。
右手には中央アルプスの山々が見えます。
さあ、目指す間ノ岳が近付いて来ました。
あれ!間ノ岳山頂にガスが。いくら何でも早すぎでしょ。
山頂まであとちょっと。ガスが上がって来てるなぁ
ガスのおかげで良いこともありましたよ。山頂直下でブロッケン現象です。これは儲けた。
出発から1時間30分、山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。
ありゃりゃ、山頂がガスで覆われちゃ居ました。まだ7時前なのに。矢印を頼りに先に進みます。
う~ん、ガスガスだ。
少し下るとガスが晴れてきました。山の麓に見えるのが農取小屋ですね。そうするとその上の山塊が農鳥岳か。
小屋の手前に農鳥小屋のテン場がありました。
稜線上で風が強いんですかね。ずいぶん頑丈な壁が作ってありました。
農取小屋に到着しました。
こちらの小屋は色んな意味で有名なんですよね。まずは名物小屋番の「農取おやじ」さん。理由は様々みたいですが、このおやじさんに怒られた人は数知れず。良く言えば昔ながらの小屋のおやじさんのようです。この日は売店にいらっしゃいました。話しかけてブログネタを作ろうかとも思いましたが、朝から気分を害す恐れがあるのでやめておきました(笑)
もうひとつの名物はトイレの匂い。これは小屋に近づいただけでかなり匂っていました。まあ、昔ながらの小屋といえばそれまでですが、北岳山荘はじめバイオトイレなんかを導入する小屋が増える中、時代に取り残されてしまいそうです。
さあ、それでは農鳥岳への登り開始です。なかなかの急登。
ガスの中に山頂がある?もう少し。と思ったらら山頂はもっと先だったという良くあるパターン。
今度こそ山頂!と思ったら左前方のが山頂みたいです。
さあ、今度こそ本当の西農鳥岳の山頂です。
農取小屋から1時間で西農鳥岳の山頂に到着しました。
さあ、お次は農鳥岳を目指しましょう。
これは去年のGWに登った塩見岳ですね。ずいぶん近付きました。
さあ、今度こそ農鳥岳の山頂でしょうか。
あと少しで白峰三山縦走が完成です。
出発から4時間で農鳥岳山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。
今日もランチパックのお昼ご飯です。
南アルプスはやっぱり山深いなぁ
さあ、下山しますか。この尾根を下っていくようです。
ここも東海特殊フォレスト所有の山なんですね。何気に「ここはオレっちのやまだけんど、お前らにあそばせてやってるんだぞ」という意識が見え隠れする看板です。
農鳥岳からの下りは意外とハード、こっちから反対回りで回る人がいるみたいだけどそいつはごめんだなぁ
尾根から少し逸れて下り始めました。
大門沢の分岐に到着しました。さあここから2時間ひたすら下ります。
樹林の中で景色もない下り。最近身に付けた小走りで下ります。さすが、トレランもどきなのでどんどん人を追い抜きます。
これが大門沢でしょうか。雪解け水で強い流れになっていました。
11時30分大門沢小屋に到着しました。ここでテン場代1000円をお支払い。昨日の北岳山荘といい大門沢小屋といい、コロナを理由にテン場代を2倍に値上げする小屋があるなか、お値段据え置きは良心的です。サービスと対価が見合わないビジネスは長く続きませんからね。
眺めの良い一等地にテントを設営。
なんと、徒歩0分に専用水場もありました。
テントからの眺めです。
下りてくる途中で知り合った南アルプスマスターのおじさんと意気投合。一杯飲みます。
おじさんはなんと!熊の平の小屋に1週間滞在して南アルプスを満喫していたとのこと。1週間か、スゲエなぁ
とにかく南アルプスのことなら小屋や水場登山ルートまで何でも知っているのでいろいろと教えてもらいました。
さすが4連休、夕方にはテン場もかなり混んできてこの状態に。
本日も午後はお昼寝タイム。やっぱり夕立がありました。
お昼寝から目覚めたところで夕食にしますか。冷たいハイボールをもう一本。
今日はカレーメシの姉妹品、ウマーメシの夕食です。
韓国風のクッパ風です。
これもなかなかいけました。これからは、夏の定番にしよう。
お腹がいっぱいになったらテントでひとり焼酎を飲み、いつの間にか夢の中へ。
7月25日(日)
朝はゆっくりめの起床。テントの前には富士山がドーンと。
昨日は曇っていてわからなかったけど、富士山ビューのテン場だったんですね。
今日も朝メシは飲むおにぎり。慣れたっちゃ慣れたけど不味いものは不味い。
無理やりお茶漬け味にしてるけど、それでも不味い。ただのお茶漬けなら美味いのに。
めずらしくのんびりコーヒーブレイク。今日は3時間ほど下るだけですからね。
6時に撤収完了。さあ帰りましょうか。
ちなみにこの小屋のトイレの小便器はこんな感じ。立ちションとどう違うのというレベルです。
立ちションの方がもう少し人の見えないところに行くけどな(笑)
大門沢を渡渉しながらの下りです。
昨夜の夕立のせいでしょうか。登山道が川になっていました。
途中からは苔むす森に。
大きな吊り橋がありました。
突然広い河原に出ました。ここで登山ルートが不明に。
先を行っていたご夫婦と後から来た男性と一緒になって登山道を探します。
どうやらこの川に架かっていた仮設橋が流されてしまったようです。仕方がないので岩伝いに渡渉。これはかなりスリルがありました。
実は後から知ったんですが、車道に一度出て奥に見えるコンクリートの橋を渡れたみたいです。
もう一度大きな吊り橋を渡り。
最後は林道歩き。
ゲート前に5台ほどの駐車スペースがありました。オフ期ならここに車を止めてバスに乗るのが正解ですね。
バス停までは1分ほど。
30分ほど車道を歩いて、第2駐車場まで戻ってきました。
道路脇にあんなにたくさん止めてあった車もスカスカになっていました。
さあ、帰りましょう。
ボクが山登りを始めるきっかけとなった北岳。7年ぶりに再訪しました。
やっぱり良い山ですね。あれから百名山には78座登りましたがやっぱりベト1は北岳。
それを確認した山旅でした。