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2023年02月02日

今年も西黒尾根で雪遊び 穴掘って雪洞泊

1月28日(土)~1月29日(日)

どうもこのところ週末のお天気が良くありませんね。関東に住んでいる方は「?」と思うかもしれませんが、関東平野は晴れていても、雪が降るような地方は「曇り」や「雪」なんですよ。今週もご多分に漏れず新潟方面は雪予報。ということで、昨年に引き続き谷川岳で、雪の日も楽しめる雪洞遊びをしてきました。
この遊びはやっぱり鉄板楽しいですね。また来年もやろう。




1月28日(土)

今回は、わが家のジムニー君出動です。朝6時にふじぶんさんの家にお迎えに行き、東松山から関越経由水上ICで降り10時前に谷川岳ロープウェイベースプラザに到着しました。ところどころ凍結しているような路面でしたが、さすが四駆のジムニー君、危なげなく登って来れました。



今回のザックは、水2.5L+0.5L入れて20kgです。冬場はこんなものですかね。テント持ってないのに何だか重いなぁ



雪が降りしきる中出発します。風も強め。大丈夫かな。



樹林に入ると、心配した風も納まりました。西黒尾根に取り付きます。
先行するバックカントリーの方がいたのでトレースあり。ルーファイしなくて良いのは助かります。



鉄塔まで登って来るとトレースが無くなりました。ここでワカンにチェンジ。ひざ下の新雪ラッセルです。



スタートから1時間ちょっと。良さげな斜面がありましたよ。
今年も最初からピークに行くつもりなし。雪洞堀って宴会だけが目的です。



ここに決めましょう。スコップを取り出して早速穴掘りです。



まずは、ふじぶんさんが掘り始めます。



人が入れる程度の穴を掘って奥に進みます。掘るのは5分交代。残った一人は掘った雪を処分する係です。



トラブル発生!まっすぐ奥に掘り進む予定でしたが、奥から地面が出て来ちゃいました。仕方ないので入り口から左と右に掘り進むことにします。



ふじぶんさんは入り口から右に。ボクは左に掘って各自自分のスペースを確保します。このくらい広くなると作業も楽になります。



掘り始めて約2時間、どうにか快適なスペースができました!!
こっちが入り口から左側のボクのスペースです。



入口の外に風除けの壁を作って作業完了。



さっそく乾杯です。



うめ~!!



雪洞内は0度。風がまったく無いので体感はかなり暖かいですね。



さあさあつまみにソーセージでもボイルしますかね。お湯を沸かしてっと・・・ ガス缶とシングルバーナーを取り出したところで重大な失敗に気が付いちゃいました。いつも雪山にはウルトラガスを持ってくるのに、間違えてノーマルガスを持って来ちゃった。大丈夫か?



案の定、火を点けてもとろ火にしかならず、お湯を沸かすのも厳しい状況です。
結局、ちゃんとウルトラガスを持ってきたふじぶんさんにお湯を沸かしてもらい、ガス缶をお湯で温めてどうにか復活(良い子はマネしないでね)。危ない危ない、ソロだったら致命傷になるところでしたね。
お湯を沸かしたついでに、湯煎して日本酒を熱燗でいただきます。



夕食は最近のお気に入り、水炊きをいただきます。ポン酢に七味を加えて・・・やっぱ旨いなぁ



二人で火を使うと、雪洞内は湯気で真っ白になっちゃいました。でも湯気の温もりで幸せです。



お腹も一杯。下記の使用で雪洞内もぬくぬくです。暖かくなったらすぐに眠くなっちゃった。
おやすみなさい





1月29日(日)

朝は5時にお目覚め。雪洞内は3度くらい。外は氷点下でしょうからやっぱり雪洞は暖かいですね。



あれ?雪洞がずいぶん狭くなったような??確かもっとゆとりがあったはずなんだけど。気のせい??
いや、昨夜ははっきり見えていたふじぶんさんがほとんど見えませんね。どうやら雪壁が一晩でだいぶ倒れてきたようです。
※前の日の夜の写真と比べてみてください。ほぼ同じ構図で撮っているのに、ふじぶんさんの側の雪洞が参画になっていますよね。




こりゃ呑気に朝飯も食ってる場合じゃありませんね。ということで夜明け前ですがヘッデン点けてとっとと退散します。
あれから雪が降り続いたようですね、前日のトレースもほぼ埋まっていました。



大急ぎで下山、夜が明けるころ無事ベースプラザに戻って来ました。めでたし めでたし


ということで、今年の雪洞遊びが終了。
今回はちょっとヤバかったですね。まさかあんなに雪洞が狭くなるなんて。掘ってるとき、入り口側は雪質が軽くて柔らかかったんですよね。ああいう雪質はヤバいんだ。まぁ良い勉強になりました。
これに懲りずにまたやるとしましょう。


今回のログです。
  


Posted by そーしん at 06:28Comments(4)西黒尾根 雪洞

2022年02月28日

大人の雪遊び 雪山で穴を掘って寝てみた

2月19日(土)~2月20日(日)

前から山友ふじぶんさんと、一度雪山で穴掘って泊まってみたいよねって言っていたんですよね。遭難したりした時のために、経験値を積むという意味もあって。
天気予報が思わしくなく武尊山稜線テン泊が中止になった週末、それではということで豪雪地帯谷川岳の麓で雪洞泊をしてきました。
雪の中で寝れるの?って思うかもしれませんが、雪洞はテントより暖かくて快適でしたよ。




2月19日(土)

わが家を5時45分に出発。東松山まで下道を走り関越道を水上ICまで乗って、谷川岳ベースプラザには9時45分に到着しました。
思ったより時間がかかっちゃいましたね。忘れてたけど、冬場の関越は渋滞するんでした。



さあ、準備しましょう。
今回のザック、重さは19kgです。ワカン、ピッケル、スコップ、色々持って行きますからね。食料を軽くして、どうにか20kg以下に抑えました。



登山指導センターまでは車道歩き。ここから車両通行止めなので、登山者だけの世界になります。さっそく12本爪アイゼンを装着します。



前日雪が降ったみたいですが、週末とあって数人分のトレースがありました。夏道は完全に雪の下なので、尾根に向けて急な登りを直登します。



がっつりと直登して鉄塔まで登って来ました。鉄塔も雪に埋もれて低くなってますね。



今回は穴を掘るのが目的ですからね。この辺から雪洞を掘るのに適した場所を探しながら登ります。雪崩の心配が無くて、雪がたくさん積もっていて、掘りやすそうな雪壁・・・ 
しばらく登ると良さそうな場所がありましたよ。ここに穴を掘ることにしましょう。



まずは入り口をイメージして掘ってみました。うん、なかなかいい感じじゃないですか。



穴を掘るのは一人しかできないので、とりあえず5分交代ということで掘り始めます。もう一人は、掘った雪を捨てる役目です。



思ったより雪はやわらかい感じ。スコップはしっかりと刺さります。
少し穴らしくなってきましたね。



入口は最後に蓋をして風や雪が入るのを防がなくてはいけないので、大きくするわけにいきません。寝っ転がったりしながら先に進みます。とにかくこの体勢がキツイ。



入口は小さいままにして、奥を拡張して二人で寝られるスペースを掘りますよ。奥のスペース、だいぶ広くなったので二人で作業ができるようになりました。二人で作業できるようになると、一気に作業が進みます。



どうにか寝られるスペースができましたね。後は壁を平らに削ったりして微調整を行います。



二人で約3時間、雪洞の完成です。
3時間も良くやったなぁ 意外なことに、無心で掘る作業って楽しいんですよね。成果もダイレクトにわかるし、何より自分たちが快適に過ごすためのスペースですからね。



雪洞の中はこんな感じ。二人用のテントよりは広くてはるかに快適です。
知らなかったんですが、雪洞内って音が吸収されるんですかね。声の響きがいつもと違って変な感じになります。



明かりが入るのは、入り口一ヶ所しかありませんが、雪の販社のおかげか奥まで意外と明るい感じです。
さあ、一杯やりましょう。



掘るのに夢中になって、お昼を食べ損ねました。遅めの昼?早めの夕食?でチキンラーメンをいただきます。



快適空間のために、雪でイスやテーブルを作るという計画もあったんですが、とてもそんな余裕はありませんね。マットを二つ並べるとパブリックスペースはこの程度。



つまみは、イワシのみりん干しをバーナーで炙っていただきます。



太陽が沈みました。明り取りの必要がなくなったので、入り口はブルーシートで塞ぎます。



壁を掘ってランタン置き場を作りましたよ。広い雪洞ですが、雪の反射で十分に明るいですね。



今回の反省点ですが、掘っている間は、雪に直接座ったり上から雪が落ちてきたりするので、ズボンが結構濡れちゃいました。上はハードシェルで防水なので問題ないんですが、下はカッパのズボンを履いて作業するべきでしたね。
濡れたズボンは脱いで、ダウンパンツでどうにか過ごしました。



雪洞内の温度はというと、0度くらいですね。四方を雪に囲まれているわけで、冷凍庫の中みたいに冷えるのでは?と思いましたが、全然快適です。人の体温や火器の使用で暖まった空気が雪の断熱効果で下がらないということでしょうか。外気温より明らかに高い。
かといって、天井から水滴が落ちるというようなこともなく、快適に夜を過ごせました。




2月20日(日)

雪洞内は快適で、朝6時過ぎまでぐっすりと眠れました。
外に出てみるとかなり吹雪いています。テントだったら風の音で目が覚めるところですが、雪の吸音効果でしょうか、風が吹いていることにすら気が付きませんでした。



雪洞内の温度は、なんとプラス2度。やっぱり外気温より明らかに高いですね。テントよりはるかに快適です。



朝食は、いつものようにおにぎり茶漬け、のつもりだったんですが永谷園のお茶漬けの素が家に無かったので、フリーズドライのしょうがスープを持って来ました。



玉子を入れて、雑炊にします。
これはこれで意外と美味かった。



当然山頂には行きませんよ。
名残惜しい感じもありますが、さあ帰りましょうか。



昨日のトレースは半分消えていて、ところどころラッセル。



下山は1時間かからずベースプラザに到着。
お疲れ様でした。


ということで、初めての雪洞制作、雪洞泊が終了しました。掘り方もある程度コツが掴めたし、反省点も含めて色々と勉強になりました。
いざという時の一人用の雪洞なら30分ちょっとで掘れるでしょうね。
雪洞訓練、また来年もやりましょう。  


Posted by そーしん at 06:31Comments(4)西黒尾根 雪洞