2023年03月09日
雪の白根隠山 絶景のテント泊はヤバかった
3月04日(土)~3月05日(日)
前に日光白根の五色沼避難小屋に泊まった時に、たまたま同宿した地元の若者が「この近くに白根隠山っていうのがあって、のんびりしたいときはテント張って山を眺めるんですよ」って言ってたんですよね。「山頂の手前にテントを張れる広い平なところがあるんですよ」とのこと。いつかやってみたいと思っていたんですよね。天気も良さそうな週末、思い切ってやってみることにしました。
稜線上の平らな場所、確かに絶景だったんですが・・・

3月04日(土)
朝5時15分にわが家を出発。高速代節約のためオール下道で走り、日光湯元の公営駐車場には8時15分に着きました。
ちなみにスキー場の駐車場に停めると1日1000円ですが、徒歩5分の公営駐車場なら無料です。

今回のザックはこんな感じ。できるだけ軽くしようと頑張って18.5kgでした。

さあ行きますか。車道を歩いて日光湯元スキー場から登山のスタートです。

オープン前の人気のないゲレンデの脇を歩いてゲレンデトップまで。ここからが本格的な登山道のスタートです。新雪がズボズボと沈むのでワカンを着けました。

夏道通りに進んでいると、トレースが無くなり・・・

尾根に上がりたいのに雪がサラサラでもがいてもなかなか尾根に上がれません。

時間も体力も消耗してやっと尾根上に出ました。
尾根に出てビックリ。尾根上はけっこう歩かれていて踏み固まっているじゃないですか。最初から尾根に上がれば良かったんだ。

本日はラッセルも覚悟していましたが、数人の踏み跡もあるし雪も締まっているので問題なさそうですね。ワカンから12本爪アイゼンにチェンジしました。

これでもかっていう急登を登り続けること1時間40分、やっと外山鞍部に出ました。
途中で下りてきた方と話をしたら、前白根から先は真っ白で何も見えなかったので引き返してきたとのこと。しかも暴風吹いているとか。
えー!ここはこんなに晴れているのに。山の天気はわかりませんね。

晴れの予報が当たるのを信じて、パンを食べながら休憩。この間に天気良くならないかなぁ

尾根に出れば緩やかな登りになります。トレースもあるし雪質も問題ありませんね。快適に歩けます。

しばらく登って振り返ると、男体山のファミリーが勢ぞろい。今年こそ大真名子小真名子もやりたいな。

そろそろ奥白根が見えるポイントなんだよな。こんなに晴れているのにまさか真っ白ってことある?ドキドキです。

展望スポットに出ましたよ。
日光白根がバーンとみえるじゃないですか!少しの時間で劇的に回復したみたいです。ラッキーだな。
そして今まで意識したこと無かったけど、手前の稜線が本日の目的地白根隠山です。左の一番高いところが山頂かな。

また少し登って前白根山山頂まで来ました。風は強いけど吹き飛ばされそうって程じゃないですね。風もだいぶ納まってくれたようです。

奥白根山(日光白根山)をバックに自撮りで記念撮影。

ここで山頂からはいったん下ります。
五色沼は氷が張って真っ白ですね。

五色沼避難小屋との分岐に着きました。いつもはここを右に下るんですが今回は真っすぐ行きますよ。真っすぐ方向はさすがにノートレースですね。

誰も歩いてないだけあってやっぱりアイゼンでは沈みます。ワカンをひっくり返して歯を上部に向け12本爪アイゼンとのハイブリッドで行くことにします。

ハイブリッドは快適・快適。気持ちの良い稜線歩きです。

吹きだまりの小ピークを越えて行きます。

不思議に広い平らな場所に出ました。以前、地元の若者が教えてくれたのはココですね。
眺めはいいんだけど・・・風除けになるものが何もありませんね。 う~ん、まあとりあえずここにザックとワカンをデポして白根隠山をピストンしてきますか。

白根隠山はもう目の前ですからね。

一旦下って登り返しすと、さあ最後の急登です。時折踏み抜きますがあとちょっとなので頑張ります。

山頂に到着♪
山頂からは中禅寺湖に男体山、最高の眺めですな。

こっちは奥白根ですね。天気もばっちり。

一応、自撮りで記念撮影

先にも稜線は続いているんですが、バリルートですからね。ここで引き返すとしましょう。

ザックをデポした2385mPというところまで戻ってきました。本当にここをテン泊地にするか悩みます。今は風が納まっていますが、ここは風が抜けない場所なのかたまたま今は風が無いだけなのか。木も無ければ段差も無くてまったく逃げ場がない場所です。

他に良い幕営地もなかったし、今から探し回るのも大変なので、今夜は風が吹かないということにしてここを幕営地といたしましょう。
さっそく土木作業開始です。

一応北側に壁のように雪を並べてみましたが、雪の量が少なくて壁というほどの物は作れませんでした。風よ吹くなよ。

ちゃっちゃとエスパースソロを設営完了です。
正面は中禅寺湖ビュー。絶景のテン場ですね。

バックは奥白根山。どっちも眺めは最高!

絶景を眺めながらカンパイです。
本日、この山域にはおそらくボク一人、最高ですね。

風も無く暖かな天気なのでお外で飲りますよ。ナルゲンにはいただきものの石垣島のおいしい泡盛を入れてきました。ジップロックにはあたりめが入っています。ストレートの泡盛効くなぁ

長く外にいるとさすがに寒くなってきたのでテントに入ります。夕食は、できるだけ軽量化したくてカレーメシにしました。

生卵をインして栄養満点。スーパーウマイって感じじゃないけどまあウマイよな。

西の稜線に太陽が沈んでいきました。この景色が見られるから稜線テン泊はやめられません。

夜は山が見えるほど月が明るい夜でした。

風も無く静かな夜です。向こうに見えるのは宇都宮の街でしょうか。夜景も美しい。

眠くなったらシュラフにもぐっておやすみなさい
3月05日(日)
朝はテントを揺らす轟音で目が覚めました。ヤバイ、やっぱり風が吹いたか。
テント内の温度はマイナス10度。この気温に強風か。参ったなぁ

すぐにテントが吹き飛ばされるようなことも無さそうなので、とりあえず朝食食べましょう。おにぎりをお茶漬けにしていただきます。

恐る恐るテントの外に出ると・・・ テントがまともに風を受けひん曲がっちゃっていました。あまりの事態にピンボケ?手振れ?。

朝焼けはきれいなんですが、吹き飛ばされる前にとっとと撤収しましょう。

慌てて荷物を片付け、ペグを刺したままポールだけ抜きました。これでテントが吹き飛ばされる心配はありませんね。

朝日が昇ってきました。写真だとほのぼのした雰囲気ですが、実際にはまだまだ強風が吹いています。
テントに乗っかりながら慎重にペグを抜き、グランドシート・フライ・本体はそのまま丸めてザックに入れて撤収完了。

とっとと帰りましょう。自分の足跡をたどって稜線を歩きます。帰りは12本爪アイゼンでズボズボ歩きながら下りました。

たおやかな稜線歩き。眺めはいいんですが風が。風って吹く場所と吹かない場所があるんですよね。テン場以上に鞍部は強風が吹いていました。

前白根の鞍部まで戻って来ました。ここまで来れば一般登山ルートですからね。一安心です。
振り返ると歩いて来た稜線が美しい。

ガツっと登って前白根山頂まで来ました。今日も奥白根は姿を見せてくれました。

帰りはさらにトレースバッチリで歩きやすい。

外山鞍部から激下りを下ってスキー場まで戻って来ました。ゲレンデの脇を歩きます。

駐車場に戻ってゴール。お疲れ様でした。

ということで、お天気にはめぐまれましたが最後に風にやられた山行が終わりました。
終わってみればなかなかいい経験をしたかなって感じです。
普通のテン場ならいざという時に逃げ込む小屋があるし、そもそも小屋の回りはそんな風が吹き曝しになりません。
稜線泊にはリスクがありますが、普通のテン場には無い魅力がたっぷりありますからね。今後も気をつけながら野良寝をするとしましょう。
山のランタンはこれで決まりですね。明るすぎないのがいい。充電の必要もないし。


今回もこれが活躍しました。

前に日光白根の五色沼避難小屋に泊まった時に、たまたま同宿した地元の若者が「この近くに白根隠山っていうのがあって、のんびりしたいときはテント張って山を眺めるんですよ」って言ってたんですよね。「山頂の手前にテントを張れる広い平なところがあるんですよ」とのこと。いつかやってみたいと思っていたんですよね。天気も良さそうな週末、思い切ってやってみることにしました。
稜線上の平らな場所、確かに絶景だったんですが・・・
3月04日(土)
朝5時15分にわが家を出発。高速代節約のためオール下道で走り、日光湯元の公営駐車場には8時15分に着きました。
ちなみにスキー場の駐車場に停めると1日1000円ですが、徒歩5分の公営駐車場なら無料です。
今回のザックはこんな感じ。できるだけ軽くしようと頑張って18.5kgでした。
さあ行きますか。車道を歩いて日光湯元スキー場から登山のスタートです。
オープン前の人気のないゲレンデの脇を歩いてゲレンデトップまで。ここからが本格的な登山道のスタートです。新雪がズボズボと沈むのでワカンを着けました。
夏道通りに進んでいると、トレースが無くなり・・・
尾根に上がりたいのに雪がサラサラでもがいてもなかなか尾根に上がれません。
時間も体力も消耗してやっと尾根上に出ました。
尾根に出てビックリ。尾根上はけっこう歩かれていて踏み固まっているじゃないですか。最初から尾根に上がれば良かったんだ。
本日はラッセルも覚悟していましたが、数人の踏み跡もあるし雪も締まっているので問題なさそうですね。ワカンから12本爪アイゼンにチェンジしました。
これでもかっていう急登を登り続けること1時間40分、やっと外山鞍部に出ました。
途中で下りてきた方と話をしたら、前白根から先は真っ白で何も見えなかったので引き返してきたとのこと。しかも暴風吹いているとか。
えー!ここはこんなに晴れているのに。山の天気はわかりませんね。
晴れの予報が当たるのを信じて、パンを食べながら休憩。この間に天気良くならないかなぁ
尾根に出れば緩やかな登りになります。トレースもあるし雪質も問題ありませんね。快適に歩けます。
しばらく登って振り返ると、男体山のファミリーが勢ぞろい。今年こそ大真名子小真名子もやりたいな。
そろそろ奥白根が見えるポイントなんだよな。こんなに晴れているのにまさか真っ白ってことある?ドキドキです。
展望スポットに出ましたよ。
日光白根がバーンとみえるじゃないですか!少しの時間で劇的に回復したみたいです。ラッキーだな。
そして今まで意識したこと無かったけど、手前の稜線が本日の目的地白根隠山です。左の一番高いところが山頂かな。
また少し登って前白根山山頂まで来ました。風は強いけど吹き飛ばされそうって程じゃないですね。風もだいぶ納まってくれたようです。
奥白根山(日光白根山)をバックに自撮りで記念撮影。
ここで山頂からはいったん下ります。
五色沼は氷が張って真っ白ですね。
五色沼避難小屋との分岐に着きました。いつもはここを右に下るんですが今回は真っすぐ行きますよ。真っすぐ方向はさすがにノートレースですね。
誰も歩いてないだけあってやっぱりアイゼンでは沈みます。ワカンをひっくり返して歯を上部に向け12本爪アイゼンとのハイブリッドで行くことにします。
ハイブリッドは快適・快適。気持ちの良い稜線歩きです。
吹きだまりの小ピークを越えて行きます。
不思議に広い平らな場所に出ました。以前、地元の若者が教えてくれたのはココですね。
眺めはいいんだけど・・・風除けになるものが何もありませんね。 う~ん、まあとりあえずここにザックとワカンをデポして白根隠山をピストンしてきますか。
白根隠山はもう目の前ですからね。
一旦下って登り返しすと、さあ最後の急登です。時折踏み抜きますがあとちょっとなので頑張ります。
山頂に到着♪
山頂からは中禅寺湖に男体山、最高の眺めですな。
こっちは奥白根ですね。天気もばっちり。
一応、自撮りで記念撮影
先にも稜線は続いているんですが、バリルートですからね。ここで引き返すとしましょう。
ザックをデポした2385mPというところまで戻ってきました。本当にここをテン泊地にするか悩みます。今は風が納まっていますが、ここは風が抜けない場所なのかたまたま今は風が無いだけなのか。木も無ければ段差も無くてまったく逃げ場がない場所です。
他に良い幕営地もなかったし、今から探し回るのも大変なので、今夜は風が吹かないということにしてここを幕営地といたしましょう。
さっそく土木作業開始です。
一応北側に壁のように雪を並べてみましたが、雪の量が少なくて壁というほどの物は作れませんでした。風よ吹くなよ。
ちゃっちゃとエスパースソロを設営完了です。
正面は中禅寺湖ビュー。絶景のテン場ですね。
バックは奥白根山。どっちも眺めは最高!
絶景を眺めながらカンパイです。
本日、この山域にはおそらくボク一人、最高ですね。
風も無く暖かな天気なのでお外で飲りますよ。ナルゲンにはいただきものの石垣島のおいしい泡盛を入れてきました。ジップロックにはあたりめが入っています。ストレートの泡盛効くなぁ
長く外にいるとさすがに寒くなってきたのでテントに入ります。夕食は、できるだけ軽量化したくてカレーメシにしました。
生卵をインして栄養満点。スーパーウマイって感じじゃないけどまあウマイよな。
西の稜線に太陽が沈んでいきました。この景色が見られるから稜線テン泊はやめられません。
夜は山が見えるほど月が明るい夜でした。
風も無く静かな夜です。向こうに見えるのは宇都宮の街でしょうか。夜景も美しい。
眠くなったらシュラフにもぐっておやすみなさい
3月05日(日)
朝はテントを揺らす轟音で目が覚めました。ヤバイ、やっぱり風が吹いたか。
テント内の温度はマイナス10度。この気温に強風か。参ったなぁ
すぐにテントが吹き飛ばされるようなことも無さそうなので、とりあえず朝食食べましょう。おにぎりをお茶漬けにしていただきます。
恐る恐るテントの外に出ると・・・ テントがまともに風を受けひん曲がっちゃっていました。あまりの事態にピンボケ?手振れ?。
朝焼けはきれいなんですが、吹き飛ばされる前にとっとと撤収しましょう。
慌てて荷物を片付け、ペグを刺したままポールだけ抜きました。これでテントが吹き飛ばされる心配はありませんね。
朝日が昇ってきました。写真だとほのぼのした雰囲気ですが、実際にはまだまだ強風が吹いています。
テントに乗っかりながら慎重にペグを抜き、グランドシート・フライ・本体はそのまま丸めてザックに入れて撤収完了。
とっとと帰りましょう。自分の足跡をたどって稜線を歩きます。帰りは12本爪アイゼンでズボズボ歩きながら下りました。
たおやかな稜線歩き。眺めはいいんですが風が。風って吹く場所と吹かない場所があるんですよね。テン場以上に鞍部は強風が吹いていました。
前白根の鞍部まで戻って来ました。ここまで来れば一般登山ルートですからね。一安心です。
振り返ると歩いて来た稜線が美しい。
ガツっと登って前白根山頂まで来ました。今日も奥白根は姿を見せてくれました。
帰りはさらにトレースバッチリで歩きやすい。
外山鞍部から激下りを下ってスキー場まで戻って来ました。ゲレンデの脇を歩きます。
駐車場に戻ってゴール。お疲れ様でした。
ということで、お天気にはめぐまれましたが最後に風にやられた山行が終わりました。
終わってみればなかなかいい経験をしたかなって感じです。
普通のテン場ならいざという時に逃げ込む小屋があるし、そもそも小屋の回りはそんな風が吹き曝しになりません。
稜線泊にはリスクがありますが、普通のテン場には無い魅力がたっぷりありますからね。今後も気をつけながら野良寝をするとしましょう。
山のランタンはこれで決まりですね。明るすぎないのがいい。充電の必要もないし。
今回もこれが活躍しました。