2015年08月26日
甲斐駒ケ岳&仙丈ケ岳 南アルプスの秀峰を北沢峠から
南アルプスの貴公子と呼ばれる「甲斐駒ケ岳」
遠くからも見える、白い山肌と脇に突き出た摩利支天。
昨年、金峰山・瑞牆山を登った帰りに見たその山容に、いつかは登ってみたいと思ったお山です。

一方、南アルプスの女王と呼ばれる「仙丈ケ岳」
女性的でなだらかな稜線を持っていますが、どうしてどうして3000m級の独立峰。
昨年、北岳から見た絶景に「いつかは仙丈!」と心に誓ったお山です。

憧れの南アルプス秀峰2山、ついに念願かなって土日で一気に両山とも登ってきました。
2日で2山、さすがに疲れたけど充実感たっぶりで大満足な週末でした
8月21日(金)
今回の山行、ご一緒させていただいたのは、いつもの山友ふじぶんさんと、
ご近所キャンパーのkanohanaさんです。
kanahanaさんとは、去年11月の金峰山・瑞牆山ぶり。
先週、偶然にも野田でお会いした時に声をかけさせていただき、ご一緒いただきました。
金曜の夜、わが家までふじぶんさんにお迎えに来ていただき、kanohana家を経由して芦安の
市営駐車場に向かいました。
0時30分頃、芦安駐車場に到着。
バス停に近い第2駐車場はすでに満車でしたが、すぐ下の第3駐車場に止めることができました。
これで一安心。
混んでいると、10分近く坂道を登らされるような駐車場になっちゃう時もありますからね。
缶ビールでかんぱ~い。そしておやすみなさ~い
8月22日(土)
ちょいと早めですが、朝4時00分起床。
急いで支度をして、バス停に向かいました。
去年北岳に登った時、のんびりしすぎて出発時間ぎりぎりにバス停に行って、
1時間立っていくハメになったという教訓を活かします。
暗い中バス停まで行ってみると、まだ乗り合いタクシーに乗れるとのこと。
ラッキー
乗り合いタクシーは人気なので、早くから並んでもすぐ一杯になっちゃうんですよね。
ちなみに、タクシーは一人1200円、バスは一人1130円(どちらも美化協力金込)だから、
料金差はたったの70円しかありません。
バスの場合、座れたとしてもデカいザックを膝に乗せなくてはいけないので、
快適とはとても言えない状況なんです。
確実に座れる上に、荷物は後部トランクに預けられるのでタクシーは快適さ100倍です。
そんなわけで、人気のタクシー、さすがに、われわれの5分後にはいっぱいになってました。
ぎりぎりセーフ

快適にタクシーで広河原まで行き、そこから路線バス(750円荷物持込料込)に乗り換えて、
7時過ぎにようやく北沢峠に到着しました。
さあ登山のスタート・・・
ではなく、まずは歩いて10分のところにある長衛小屋のテント場に向かいます。
今回、なんと重たいザックを担ぐのはテン場までの往復だけ。
甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳の中間点にある北沢峠でテン泊するので、大きな荷物は置いて
サブザックだけで両山に登れるんです。

長衛小屋前の受付で、500円を支払ってまずはテントを設営。
さすがは夏休み中の週末、テン場はほとんどカラフルなテントで埋め尽くされていましたが、
どうにか3張り設営できるスペースを見つけて設営完了しました。

テン場のすぐ下には川が流れています。
水はめちゃめちゃ冷たいので、天然の冷蔵庫で晩御飯のお肉を冷やしておきました。

さあ、行きますか。
本日は、甲斐駒ケ岳山頂を目指します。

気持ちの良い樹林帯の登山道。
道もよく整備されていて歩きやすいですね。

しばらく登ると、わずかに甲斐駒ケ岳の姿がチラリ。
真ん中に見えているのは駒津峰。
その先にチラッと見えているのが甲斐駒ケ岳の稜線です。
山頂部分はがっつりと雲に覆われていますね。
歩いているうちに晴れてくれるといいんだけど。

まずはその手前のピーク、双児山に到着。
たいした見晴らしも無いので、先を急ぎます。

このあたりで森林限界を超えたようですね。
ハイマツ帯なので、眺望が楽しめるはずなんですけど、急にガスってきちゃいました

先ほど遠くに見えていた小ピークの駒津峰到着。
ここも、本来であれば南アルプスの峰々の眺望が楽しめるようですが、ガスガスで
ほとんど見えません。

甲斐駒ケ岳も、右側の摩利支天だけがうっすら見えますが、山頂は完全にガスの中です。

山頂に行くまでには晴れることを願って先に進みます。
ここからが意外と大変な道に。
足場の悪い道の上にアップダウンの繰り返しです。

やっと主峰に取り付きました。
コチラが名物の山頂への直登コースと巻き道コースの分岐です。
左が直登、右が巻き道ですが、ボクとふじぶんは当然ハードな直登コースを選択。
高所恐怖症のkanohanaさんは巻き道で行くとのことです。
悪いことにこの時間帯、直登コースを行く人は誰もいません。
ということで、先行者のルートを参考には出来ませんがペンキの目印があるので
どうにかなるでしょ!ということでペンキを頼りに行ってみます。

手がかり足がかりはあるんですが、どうにも登りにくい大きな岩が。
手足膝まで使ってよじ登ります。

滑りにくい感じの岩なので危険な感じはありませんが、地味に疲れますね。
登っているところを、上からふじぶんさんに撮ってもらいました。
こうして見ると、高度感がありますね。

さすが直登コース、危険というよりは体力的にハードなコースでした。
いつまで続くの・・・
先が見えない中でのハードな直登が続きます。

ところが先が見えなかった分、最後はあっけなく頂上に。
標高2976m 甲斐駒ケ岳山頂です
でもガスって何も見えません

巻き道ルートから登ってくるkanohanaさんを待っている間、暇なのでランチタイム。
焼きそばパンは、荷物に押しつぶされてよくわからない食べ物になっていました(汗)
いつものようにカップラーメンにすればよかったな。
山頂にあった岩に登って本当の最高点を独り占めしたりして時間をつぶします。

30分ほど待ったところでkanohanaさん登場。
久しぶりのお山でけっこうバテたようです。
kanohanaさんランチの間、あま~いコーヒーをいただきました。
うまかった~

結局山頂に1時間以上滞在しましたが、最後まで晴れることは無くガスの中。
あきらめて下山します。
帰りはもちろん、巻き道コースを選択。

途中、摩利支天への分岐がありました。
ちょいちょいっと行ってこられるようですが、どうせ何も見えなさそうなのでスルー。

駒津峰に向かうルート、反対から見るとこんなだったんですね。
あの巨石は六方石というんだそうです。
デカいなぁ

駒津峰まで戻ってくると、ガスが晴れてきて、甲府盆地と鳳凰三山が見えました。

ここからは、仙水峠経由で下ります。
甲斐駒ケ岳ではホシガラスが結構見られます。
ハイマツの実が好物みたいですね。
野生の鳥なのに、かなり近付いても逃げません。
それよりライチョウ見てみたいなぁ

仙水峠まで下りてきて振り替えると、なんと甲斐駒ケ岳晴れてるし・・・
もう一回登る・・・なんてありえないな(笑)

仙水峠からは不思議な岩石帯が続きます。
右も左も、斜面もまるごと岩ゴロゴロ。
どうやってできたんだろ?

最後はのんびりとした沢沿いの下山。
山登りを始めて、苔を美しいと感じるようになりました。

17時に長衛小屋に到着。
8時から登りはじめたから約9時間の山歩き。
お疲れ様でした~ っていうか本当に疲れた

さあさあビールでしょ!
ほぼこの瞬間のためにがんばったといっても過言ではありません。
kanohanaさんは、高級生ビールですがボクは500円の高級缶ビール。
くぅ~ うめぇ!

忘れずにお山バッジも買いましたよ。

さあさ、ごはんを食べましょう。
ボクは最近のお気に入り、ジンギスカン。
凍らせて持ってきたお肉を、川で冷やしておきました。
お山だと、フリーズドライやレトルトが当たり前ですが、なんか味気ない感じがして・・・
やっぱり、お肉は元気が出ます

その辺にあった板をテーブル代わりに宴会です。
ビールの後は、芋焼酎の水割り。
水はもちろん、南アルプス天然水・・・ ってただの沢水ですけど。
隣のカップルさんには、仙丈ケ岳のコースについて教わっちゃいました。

朝も早かったのと疲れていたのとで、お酒のまわりも早い早い。
水割り3杯飲んだところでがまんできずにテントに入っておやすみなさい
8月23日(日)
2時くらいから出発する学生さんたちの音で目が覚めちゃいました。
こんな時間から出かけてどこを登るんだ?
しょうがないのでトイレに行くと、空は満点の星空。
これは晴れが期待できるカナ。
と期待したものの、夜明けとともにテントを抜け出すと、やっぱりガスガス・・・

予定通り朝5時出発。
本日は南アルプスの女王仙丈ケ岳を目指します。
2合目への近道を歩いていくと、ところどころ木の間から山が見えます。
あれはもしかして、鳳凰三山?
小さくオベリスクも見えました。

そして昨日登った甲斐駒ケ岳。
今日は晴れてるみたいですね。

樹林帯を抜け、森林限界を越えると・・・出た!
仙丈ケ岳? ではなく小仙丈ケ岳のようです。

振り返ると、アルプスの絶景。
あれは甲斐駒ケ岳。
そして左に伸びるギザギザの鋸山への稜線。
まさにアルプスって感じ、こういう景色を見たかったんですよね。

小仙丈ケ岳までは、たった30分のコースタイム。
遠くに見えるけど本当かな?

確かに30分で小仙丈ケ岳の山頂に到着。
それにしてもこの山は、おばさまの団体さんがやたらと多い。
比較的登りやすいからツアーで来る方が多いみたいです。
30人以上の団体さんで山頂も人でいっぱい。
山頂の看板も撮影希望者で渋滞中。

雲の切れ間からは、日本第2位の高山北岳も顔を覗かせてくれました。
右側は第3位の間ノ岳でしょうか。
去年はあっちからこっちを見ていたんですよね。

ここからは小仙丈尾根を歩きます。
気持ちの良い稜線歩きです。
でも、山頂付近はビミョーにガスってますね。
山頂までの間に晴れてくれるでしょうか。

と思っている間に見る見るうちに晴れてきました。
山の天気は10分毎にコロコロ変わります。

独特のスプーンで掬い取ったような地形はカールと呼ばれています。
なんでも、氷河が削り取ったんだとか。

尾根道を登りきると・・・じゃーん!
山頂が見えました。
こちらもカール地形ですね。

山頂に向けての尾根歩き。
天気が良いとテンションが上がりますね~

はい!3033m仙丈ケ岳の山頂に到着です。
久しぶりの3000m峰ですね。
甲斐駒ケ岳と比べれば、あまりややこしいところも無く体力的にも余裕を持って
登れました。
山頂が狭いのと、おばさま軍団が近づいてきたので、とっとと出発します。

山頂には、大仙丈ケ岳への分岐がありました。
この尾根歩きも楽しそうですね。
一通りいろんな山を登った後は、こんなバリエーションルートをやるのも楽しそうかな。

降りる途中でもう一度山頂を振り返ります。
穏やかで女性的な山・・・まさに女王の風格です。

仙丈小屋まで下りてきました。
あーあ、あっという間にガスっちゃいましたね。
山頂だけでも晴れていてよかったよかった。
ここでkanohanaさん、400円の高級ポカリスエット500mlを一気飲み。
よっぽどのどが渇いていたんですね(笑)

少し歩くと、仙丈小屋の水場が。
南アルプス天然水飲み放題。

ということで、ボクもいただきま~す。
冷たくてうまい!

さらに下って馬の背ヒュッテ。
ここでもkanohanaさん、400円の高級アクエリアスをお買い上げ。
おーリッチ!

ここからの道は、斜面を進む感じ。
ほとんど下らずに平行移動です。

藪沢新道の分岐。
今回は、往路と同じ大滝ノ頭方面に戻ります。

こちらは藪沢小屋。
人気がありません。
たぶん、営業はしていないと思われます。

こんな流れがときどき現れます。
途中の石とか落っこちてくることあるんだろうな。

大滝ノ頭から下は、今日登ってきたのと同じルート。
樹林帯の下りです。
帰りのバスの時間があるので、ここは急ぎます。
サッサと下りてくると、テン場が見えてきましたね。

12時30分、約7時間30分で長衛小屋のテン場まで戻ってきました。
ほぼ予定通り。
テン泊だった方はだいぶ撤収したみたいですね。
テントもほとんどなくなっていました。

バスの時間が気になって、上ではゆっくり出来なかったので、ここでランチタイム。
さてカップラーメンでも食べますか。
カップヌードル マッサマンカレー味。
マッサマンカレーって?
何でも世界で一番美味しい食べ物に選ばれたんだとか。
でも、日清のカップヌードルの中でも一番じゃないことだけは確かだな。

テントを撤収して、無事予定通りの13時30分のバスに乗車。
広河原14時30分発のバスに乗り換えて芦安駐車場まで行きました。

芦安駐車場で駐車してあった車に乗り換え帰路に着きましたが、
覚悟はしていたものの中央高速はやっぱりの30km渋滞。
これだから中央って嫌いなんだよな。
帰宅は21時30分。
いや~長い長い2日間でした。
ご一緒いただきましたお二人、ありがとうございました。
また行きましょう。
kanohanaさん、グッドプラン期待してますよ。
今回のログはこんな感じ
遠くからも見える、白い山肌と脇に突き出た摩利支天。
昨年、金峰山・瑞牆山を登った帰りに見たその山容に、いつかは登ってみたいと思ったお山です。
一方、南アルプスの女王と呼ばれる「仙丈ケ岳」
女性的でなだらかな稜線を持っていますが、どうしてどうして3000m級の独立峰。
昨年、北岳から見た絶景に「いつかは仙丈!」と心に誓ったお山です。
憧れの南アルプス秀峰2山、ついに念願かなって土日で一気に両山とも登ってきました。
2日で2山、さすがに疲れたけど充実感たっぶりで大満足な週末でした

8月21日(金)
今回の山行、ご一緒させていただいたのは、いつもの山友ふじぶんさんと、
ご近所キャンパーのkanohanaさんです。
kanahanaさんとは、去年11月の金峰山・瑞牆山ぶり。
先週、偶然にも野田でお会いした時に声をかけさせていただき、ご一緒いただきました。
金曜の夜、わが家までふじぶんさんにお迎えに来ていただき、kanohana家を経由して芦安の
市営駐車場に向かいました。
0時30分頃、芦安駐車場に到着。
バス停に近い第2駐車場はすでに満車でしたが、すぐ下の第3駐車場に止めることができました。
これで一安心。
混んでいると、10分近く坂道を登らされるような駐車場になっちゃう時もありますからね。
缶ビールでかんぱ~い。そしておやすみなさ~い

8月22日(土)
ちょいと早めですが、朝4時00分起床。
急いで支度をして、バス停に向かいました。
去年北岳に登った時、のんびりしすぎて出発時間ぎりぎりにバス停に行って、
1時間立っていくハメになったという教訓を活かします。
暗い中バス停まで行ってみると、まだ乗り合いタクシーに乗れるとのこと。
ラッキー

乗り合いタクシーは人気なので、早くから並んでもすぐ一杯になっちゃうんですよね。
ちなみに、タクシーは一人1200円、バスは一人1130円(どちらも美化協力金込)だから、
料金差はたったの70円しかありません。
バスの場合、座れたとしてもデカいザックを膝に乗せなくてはいけないので、
快適とはとても言えない状況なんです。
確実に座れる上に、荷物は後部トランクに預けられるのでタクシーは快適さ100倍です。
そんなわけで、人気のタクシー、さすがに、われわれの5分後にはいっぱいになってました。
ぎりぎりセーフ

快適にタクシーで広河原まで行き、そこから路線バス(750円荷物持込料込)に乗り換えて、
7時過ぎにようやく北沢峠に到着しました。
さあ登山のスタート・・・
ではなく、まずは歩いて10分のところにある長衛小屋のテント場に向かいます。
今回、なんと重たいザックを担ぐのはテン場までの往復だけ。
甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳の中間点にある北沢峠でテン泊するので、大きな荷物は置いて
サブザックだけで両山に登れるんです。
長衛小屋前の受付で、500円を支払ってまずはテントを設営。
さすがは夏休み中の週末、テン場はほとんどカラフルなテントで埋め尽くされていましたが、
どうにか3張り設営できるスペースを見つけて設営完了しました。
テン場のすぐ下には川が流れています。
水はめちゃめちゃ冷たいので、天然の冷蔵庫で晩御飯のお肉を冷やしておきました。
さあ、行きますか。
本日は、甲斐駒ケ岳山頂を目指します。
気持ちの良い樹林帯の登山道。
道もよく整備されていて歩きやすいですね。
しばらく登ると、わずかに甲斐駒ケ岳の姿がチラリ。
真ん中に見えているのは駒津峰。
その先にチラッと見えているのが甲斐駒ケ岳の稜線です。
山頂部分はがっつりと雲に覆われていますね。
歩いているうちに晴れてくれるといいんだけど。
まずはその手前のピーク、双児山に到着。
たいした見晴らしも無いので、先を急ぎます。
このあたりで森林限界を超えたようですね。
ハイマツ帯なので、眺望が楽しめるはずなんですけど、急にガスってきちゃいました

先ほど遠くに見えていた小ピークの駒津峰到着。
ここも、本来であれば南アルプスの峰々の眺望が楽しめるようですが、ガスガスで
ほとんど見えません。
甲斐駒ケ岳も、右側の摩利支天だけがうっすら見えますが、山頂は完全にガスの中です。
山頂に行くまでには晴れることを願って先に進みます。
ここからが意外と大変な道に。
足場の悪い道の上にアップダウンの繰り返しです。
やっと主峰に取り付きました。
コチラが名物の山頂への直登コースと巻き道コースの分岐です。
左が直登、右が巻き道ですが、ボクとふじぶんは当然ハードな直登コースを選択。
高所恐怖症のkanohanaさんは巻き道で行くとのことです。
悪いことにこの時間帯、直登コースを行く人は誰もいません。
ということで、先行者のルートを参考には出来ませんがペンキの目印があるので
どうにかなるでしょ!ということでペンキを頼りに行ってみます。
手がかり足がかりはあるんですが、どうにも登りにくい大きな岩が。
手足膝まで使ってよじ登ります。
滑りにくい感じの岩なので危険な感じはありませんが、地味に疲れますね。
登っているところを、上からふじぶんさんに撮ってもらいました。
こうして見ると、高度感がありますね。
さすが直登コース、危険というよりは体力的にハードなコースでした。
いつまで続くの・・・
先が見えない中でのハードな直登が続きます。
ところが先が見えなかった分、最後はあっけなく頂上に。
標高2976m 甲斐駒ケ岳山頂です

でもガスって何も見えません

巻き道ルートから登ってくるkanohanaさんを待っている間、暇なのでランチタイム。
焼きそばパンは、荷物に押しつぶされてよくわからない食べ物になっていました(汗)
いつものようにカップラーメンにすればよかったな。
山頂にあった岩に登って本当の最高点を独り占めしたりして時間をつぶします。
30分ほど待ったところでkanohanaさん登場。
久しぶりのお山でけっこうバテたようです。
kanohanaさんランチの間、あま~いコーヒーをいただきました。
うまかった~
結局山頂に1時間以上滞在しましたが、最後まで晴れることは無くガスの中。
あきらめて下山します。
帰りはもちろん、巻き道コースを選択。
途中、摩利支天への分岐がありました。
ちょいちょいっと行ってこられるようですが、どうせ何も見えなさそうなのでスルー。
駒津峰に向かうルート、反対から見るとこんなだったんですね。
あの巨石は六方石というんだそうです。
デカいなぁ
駒津峰まで戻ってくると、ガスが晴れてきて、甲府盆地と鳳凰三山が見えました。
ここからは、仙水峠経由で下ります。
甲斐駒ケ岳ではホシガラスが結構見られます。
ハイマツの実が好物みたいですね。
野生の鳥なのに、かなり近付いても逃げません。
それよりライチョウ見てみたいなぁ
仙水峠まで下りてきて振り替えると、なんと甲斐駒ケ岳晴れてるし・・・
もう一回登る・・・なんてありえないな(笑)
仙水峠からは不思議な岩石帯が続きます。
右も左も、斜面もまるごと岩ゴロゴロ。
どうやってできたんだろ?
最後はのんびりとした沢沿いの下山。
山登りを始めて、苔を美しいと感じるようになりました。
17時に長衛小屋に到着。
8時から登りはじめたから約9時間の山歩き。
お疲れ様でした~ っていうか本当に疲れた

さあさあビールでしょ!
ほぼこの瞬間のためにがんばったといっても過言ではありません。
kanohanaさんは、高級生ビールですがボクは500円の高級缶ビール。
くぅ~ うめぇ!
忘れずにお山バッジも買いましたよ。
さあさ、ごはんを食べましょう。
ボクは最近のお気に入り、ジンギスカン。
凍らせて持ってきたお肉を、川で冷やしておきました。
お山だと、フリーズドライやレトルトが当たり前ですが、なんか味気ない感じがして・・・
やっぱり、お肉は元気が出ます

その辺にあった板をテーブル代わりに宴会です。
ビールの後は、芋焼酎の水割り。
水はもちろん、南アルプス天然水・・・ ってただの沢水ですけど。
隣のカップルさんには、仙丈ケ岳のコースについて教わっちゃいました。
朝も早かったのと疲れていたのとで、お酒のまわりも早い早い。
水割り3杯飲んだところでがまんできずにテントに入っておやすみなさい

8月23日(日)
2時くらいから出発する学生さんたちの音で目が覚めちゃいました。
こんな時間から出かけてどこを登るんだ?
しょうがないのでトイレに行くと、空は満点の星空。
これは晴れが期待できるカナ。
と期待したものの、夜明けとともにテントを抜け出すと、やっぱりガスガス・・・
予定通り朝5時出発。
本日は南アルプスの女王仙丈ケ岳を目指します。
2合目への近道を歩いていくと、ところどころ木の間から山が見えます。
あれはもしかして、鳳凰三山?
小さくオベリスクも見えました。
そして昨日登った甲斐駒ケ岳。
今日は晴れてるみたいですね。
樹林帯を抜け、森林限界を越えると・・・出た!
仙丈ケ岳? ではなく小仙丈ケ岳のようです。
振り返ると、アルプスの絶景。
あれは甲斐駒ケ岳。
そして左に伸びるギザギザの鋸山への稜線。
まさにアルプスって感じ、こういう景色を見たかったんですよね。
小仙丈ケ岳までは、たった30分のコースタイム。
遠くに見えるけど本当かな?
確かに30分で小仙丈ケ岳の山頂に到着。
それにしてもこの山は、おばさまの団体さんがやたらと多い。
比較的登りやすいからツアーで来る方が多いみたいです。
30人以上の団体さんで山頂も人でいっぱい。
山頂の看板も撮影希望者で渋滞中。
雲の切れ間からは、日本第2位の高山北岳も顔を覗かせてくれました。
右側は第3位の間ノ岳でしょうか。
去年はあっちからこっちを見ていたんですよね。
ここからは小仙丈尾根を歩きます。
気持ちの良い稜線歩きです。
でも、山頂付近はビミョーにガスってますね。
山頂までの間に晴れてくれるでしょうか。
と思っている間に見る見るうちに晴れてきました。
山の天気は10分毎にコロコロ変わります。
独特のスプーンで掬い取ったような地形はカールと呼ばれています。
なんでも、氷河が削り取ったんだとか。
尾根道を登りきると・・・じゃーん!
山頂が見えました。
こちらもカール地形ですね。
山頂に向けての尾根歩き。
天気が良いとテンションが上がりますね~
はい!3033m仙丈ケ岳の山頂に到着です。
久しぶりの3000m峰ですね。
甲斐駒ケ岳と比べれば、あまりややこしいところも無く体力的にも余裕を持って
登れました。
山頂が狭いのと、おばさま軍団が近づいてきたので、とっとと出発します。
山頂には、大仙丈ケ岳への分岐がありました。
この尾根歩きも楽しそうですね。
一通りいろんな山を登った後は、こんなバリエーションルートをやるのも楽しそうかな。
降りる途中でもう一度山頂を振り返ります。
穏やかで女性的な山・・・まさに女王の風格です。
仙丈小屋まで下りてきました。
あーあ、あっという間にガスっちゃいましたね。
山頂だけでも晴れていてよかったよかった。
ここでkanohanaさん、400円の高級ポカリスエット500mlを一気飲み。
よっぽどのどが渇いていたんですね(笑)
少し歩くと、仙丈小屋の水場が。
南アルプス天然水飲み放題。
ということで、ボクもいただきま~す。
冷たくてうまい!
さらに下って馬の背ヒュッテ。
ここでもkanohanaさん、400円の高級アクエリアスをお買い上げ。
おーリッチ!
ここからの道は、斜面を進む感じ。
ほとんど下らずに平行移動です。
藪沢新道の分岐。
今回は、往路と同じ大滝ノ頭方面に戻ります。
こちらは藪沢小屋。
人気がありません。
たぶん、営業はしていないと思われます。
こんな流れがときどき現れます。
途中の石とか落っこちてくることあるんだろうな。
大滝ノ頭から下は、今日登ってきたのと同じルート。
樹林帯の下りです。
帰りのバスの時間があるので、ここは急ぎます。
サッサと下りてくると、テン場が見えてきましたね。
12時30分、約7時間30分で長衛小屋のテン場まで戻ってきました。
ほぼ予定通り。
テン泊だった方はだいぶ撤収したみたいですね。
テントもほとんどなくなっていました。
バスの時間が気になって、上ではゆっくり出来なかったので、ここでランチタイム。
さてカップラーメンでも食べますか。
カップヌードル マッサマンカレー味。
マッサマンカレーって?
何でも世界で一番美味しい食べ物に選ばれたんだとか。
でも、日清のカップヌードルの中でも一番じゃないことだけは確かだな。
テントを撤収して、無事予定通りの13時30分のバスに乗車。
広河原14時30分発のバスに乗り換えて芦安駐車場まで行きました。
芦安駐車場で駐車してあった車に乗り換え帰路に着きましたが、
覚悟はしていたものの中央高速はやっぱりの30km渋滞。
これだから中央って嫌いなんだよな。
帰宅は21時30分。
いや~長い長い2日間でした。
ご一緒いただきましたお二人、ありがとうございました。
また行きましょう。
kanohanaさん、グッドプラン期待してますよ。
今回のログはこんな感じ