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2021年04月14日

沢入山・波平ピーク・中倉山プチ縦走と河原でハンモック泊

4月10日(土)~4月11日(日)

この週末は、白毛門に登って雪山テン泊をと思っていたんですが、日本全国高気圧に覆われて晴れる予報なのに、なぜか谷川岳周辺だけ天気が悪いみたい。

けっこうよくあるパターンなんですが、あの山域って周りとちょっと違うんでしょうね。

それじゃあどこに行こうかな?というところで思い出したのが、山友ふじぶんさんがお気に入りの中倉山・沢入山というお山。

日光あたりの低山らしいんですが、ふじぶんさんが何度も登っているところを見るとたぶん良い山なんでしょうね。

試しに登ってみましょう。ということで、中倉山・沢入山に行ってきました。

下山後は最近お気に入りのハンモック泊も楽しみましたよ。




4月10日(土)

割と近い山なので、前泊せずに当日朝5時に自宅を出発。

オール下道で、8時前にスタート地点の銅親水公園駐車場に到着しました。

名前も知らない山なので、駐車場もがらがらなのかと思っていたらすでに満車じゃないですか。

どうやら知る人ぞ知る人気のお山のようです。

駐車スペースにはゆとりがあったので、端っこの方にどうにか駐車できました。



準備をしたら、さあ行きますか。

まずは車道歩きでスタートです。

この山域、噂には聞いていましたが本当に木があまり生えていませんね。

何でも、足尾鉱山の銅を精製する過程で、亜硫酸ガスの煙がまき散らされたんだとか。その煙が当たった場所の木が全部枯れてしまったんだそうです。風の向きなどもあって、煙が当たった斜面だけが枯れてしまったようですね。

下流の川の鉱毒訴訟は有名ですが、上流の山でもこんなことが起きていたんですね。



流れる川の水は本当にキレイ。

こんなキレイな川の水に鉱毒を流し続けていたんですよね。

まあ、自然環境とかより経済が優先される時代だったんでしょうけど。



車道は途中からダートになります。



ダートをしばらく歩くと、右手に看板がありました。

ここからが本格的な登山のスタートです。



しばらくは眺望もない急登を、ジグザグとひたすら高度を上げていきます。



先の方が開けてきましたね。

どうやらもう少しで尾根に出るようです。



尾根に出ましたよ。軍手さんが右に行けと教えてくれています。



尾根まで出ると視界が開けて眺望が広がります。



ここからは明るい尾根歩きです。

まずは中倉山山頂を目指します。



左手に見えてきたのが後で登る波平ピークと沢入山ですね。

波平ピーク・・・変わった名前ですが名前の由来は後ほど(笑)



樹林歩きから、突然展望台のような場所に出ました。

山肌に樹木が無いので、ずーっと下まで見えます。

かなり高度感がありますね。



スタートした駐車場も小さく見えます。

低山とは思えない眺めです。



さあ、あと一息で中倉山山頂。



坂を登り終わると、なだらかな稜線の先に中倉山山頂が見えました。

この辺りは完全に樹木がありませんね。

森林限界を越えたみたいな景色が広がります。



中倉山山頂に到着しました。

いや~天気が良いですね。ということで自撮りで記念撮影。



さあ、ここからは名物の天空の尾根歩きが始まりますよ。

本当に景色が良い。



アルプスバリの稜線歩きです。

木が枯れて土壌も流出してしまい独特の景観を作り上げていますね。成り立ちを考えるとちょっとビミョーな感じですが。



前方の木がもしかして・・・



そう、これがよくネットで見かける「孤高のブナ」でした。

周りの木はみんな枯れちゃったけど、コイツだけは耐えたんですね。



稜線には、こんな岩稜も。

本当にアルプス気分を味わえます。



さあ、いよいよ波平ピークですよ。

コミカルな名前ですが、なかなかかっこいい山ですね。栃木の鷲羽岳って感じです。



さあ、もうすぐピーク。



振り返ると今歩いてきた稜線です。

絶景!絶景!



さあ、波平ピークに到着しました。

なぜ波平ピークかというと・・・ お判りでしょう。

1本だけ残ったこの木が名前の由来です(笑)



波平ピークからの360度の眺望は動画でどうぞ



しばらく行って振り返ると・・・ うん、波平だ。



さあ、お次が目指す沢入山ですね。



なだらかな稜線の先にピークがありました。



三角点と小さな看板があるだけの質素な山頂です。



山頂の先にもまだ尾根と登山道が続いていました。右奥に見えるのが百名山の皇海山でしょうか。

今回はここで引き返しますが、いつかはこの先も歩いてみたいものです。



山頂直下に開けていて気持ちよさそうな場所がありました。



みなさん休憩しているので、ボクもここでランチタイムにします。

今回は、久しぶりに基本中の基本日清のカップヌードルを持ってきました。

発売から50年経つ今でも普通に美味しいと感じるからスゴイ商品ですよね。

生麺とは程遠い独特の麺ですがそれがまたウマイ・・・ スープは芸術的に完成された味ですよね。



ふと谷川岳方面に目をやると・・・ こんなに晴れているのに何故か谷川岳だけ雲の中ですね。手前の武尊山はすっきりと晴れているのに。

やっぱり白毛門に行かなくて良かった。



お腹いっぱいになったところで戻りましょうか。
来た道を引き返します。



波平ピークまで戻ってきました。

よく見ると、この木はもう枯れていますね。

というより朽ちかけている。

これが無くなっちゃったら波平ピークじゃなくなっちゃうな。



それにしても絶景ですねぇ



孤高のブナまで戻って気ました。

ここからは稜線を外れて巻き道で戻ります。



急坂をジグザグ下って、林道まで下りてきました。



この辺りもけっこう植林が行われているんですね。

環境を壊すのは一瞬だけど、再生には気の遠くなるような時間がかかります。

それでもきっと努力が実を結びいつの日か緑の森に戻ってくれることでしょう。



駐車場まで戻ってきましたよ。

駐車場の先には橋があって、その先に銅公園があるようです。

ちょっと覗いてみましょう。



橋からは立派な滝が間近に見えます。

マイナスイオンがたっぷり。



桜の奇麗な公園には資料館があって、そこのおじさんから色々話を聞くことができました。

ここで書いている鉱山や鉱毒に関する知識は、おじさんに教えてもらったものです。

おじさんからはダムカードものもいただいちゃいました。



さあ、それじゃあ今晩泊まる幕営地を探しましょうか。

幕営地といってもハンモックの場合、車を止める場所があって、人がいなくて木が2本あればOKなのでかなりハードルが低いんですよね。まさにフリーダム!

車を止めた駐車場下にも良さそうなスペースがあったんですが、登山者に見られそうなのでパス。

次に数百メートル手前の無料駐車場に車を止めて周辺をリサーチ。階段の上にもいい感じのスペースがあったんですが、試しに河原に降りてみたらこっちの方が解放感がある。ということで、河原泊に決定!

奥には当時の工場の煙突が見えます。この煙突がモクモクと煙を上げていたんでしょうね。



2本の木にハンモックを吊ったらあっという間に設営完了。

本当にお手軽です。



さあさあ、さっそく一杯やりましょう。かんぱ~い!

うまいなぁ

最近思うのは、登山って美味しいビールを飲むための準備運動じゃないかと(笑)



さあ、焚き火でもしましょう。

河原なので直火でもアリなんでしょうけど、一応焚き火台を使います。



薪はそこら中にいっぱい落ちています。というか辺りじゅう薪だらけ。

昔はゆかりの森もこんな感じだったのにな。



今回は焚き付けにこれを使います。

前回、八ヶ岳本沢温泉に行ったときにいっぱい落ちていた白樺の皮です。

焚き付け用に拾ってきました。



白樺の皮の上に小枝を載せて・・・



着火。

白樺の皮は油分を多く含んでいるので良く燃えるんですよね。

一発着火です。何より無料がうれしい。



久しぶりにセルフタイマーで自撮りをしてみましたよ。

こんな感じで、ハンモックがあると椅子もいらないので最小限の装備で済んじゃいます。



ビールの後は焼酎をいただきます。いただくのは「初代五郎」という焼酎。

何でも甑島という鹿児島の離島の地酒だとか。

実は先日屋久島に行った際に、GoToなんたらキャンペーンというのに応募したらしく、3等賞に当選したということで送られてきました。

送られてきたのは、これと大根のツボ漬け。ツボ漬けってこの辺でもよく食べると思うけど鹿児島の名産だったんですね。知らなかった。



さすがお高い焼酎は香りもふくよかでまろやかな味わい。

2・3杯飲んだらり眠くなり・・・昼寝タイムにします。



気持ちいいな~

気が付いたら1時間ほど眠っていました。



そろそろ日も落ちて暗くなってきましたね。

上に垂れ下がっていた枝に吊り下げたゴールゼロを点灯。



さあ、夕食にしましょうか。

今回は冷凍庫にあった豚バラと冷蔵庫にあったキャベツ・モヤシを持ってきました。

ベルの成吉思汗タレに付けると、どんな肉でもジンギスカン味になっちゃうんですよね。

これが美味いんです。

ちなみにジンギスカンは野菜の上に載せた肉を蒸し焼きにするの美味しくいただくコツです。



食後は焚き火タイム。

癒されますね。

そして眠くなったらそのままゴロン。

おやすみなさ~い


夜中に目を覚ますと、目の前に満天の星空が広がっていました。

星空の下で眠るってこの事ですね。





4月11日(日)

春だと思って油断しましたね。朝は思った以上に冷え込みました。

シュラフにも霜が降りています。



ハンモックにも霜が降りるんだ。



寒いので朝から焚火で暖まります。



さあ、朝食を食べましょう。

スーパーで、「プチっとうどん」なるものを見つけました。

ポーションなので山にも持って行けるんじゃないかと。



イオンで28円で売っていたうどんを茹でて、ポーションの液体を混ぜるだけでぶっかけうどんになるとか。

あれ?ガスが弱いなぁ そういえばノーマルガスって氷点下になると急に威力が出なくなるんですよね。お湯が沸くまでにずいぶん時間がかかりました。

もう春だと思って油断したな。



湯切りして混ぜ混ぜします。

お味はというと・・・ 美味いんだけど、具が無いとやっぱりちょっと寂しいかな。

まあ、山なら許容範囲ですが。



さあ、お腹もいっぱいになったことだし帰りましょうか。

ハンモックは撤収も簡単。

なかなか良い幕営地でした。また来よう。


後で知ったんですが、実はこの日山友ふじぶんさんがすぐ上の駐車場で前泊していたんだそうです。

知っていたら一杯飲んだのにな。

残念!



今回のログです。
  


Posted by そーしん at 22:53Comments(8)中倉山沢入山