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2024年04月18日

バリルート朝日岳東南稜やって那須岳避難小屋泊

4月13日(土)~4月14日(日)

今週は山友まさ☆さんと、1月にも登ったバリルートの朝日岳東南稜を再訪。さすがに2回目ですからね。しっかりご案内できました。
そして前回はできなかった避難小屋泊でのんびりとしてきました。





4月13日(土)

山友まさ☆さんとは新越谷駅で6時過ぎに待ち合わせ。今回は珍しく高速を使って那須ICで降り登山口のある峠の茶屋駐車場には9時過ぎに到着しました。
奥に朝日岳が見えますね。もう雪はだいぶ少ないみたいです。



今回のザックはこんな感じ。ロープって案外重いんですよね。50mのロープで2.5kgくらい。それを入れるとザックは20kgです。



ずっしりと重いザックを背負って、いつものように鳥居をくぐります。ちょっとくぐれば通れるくらいに雪は少なくなっていました。



雪の積もった樹林を抜けて、日当たりの良い斜面に出ると雪は全くなくなりました。チェーンアイゼンも外しちゃいます。



右手に朝日岳が見えます。今回も手前のギザギザした東南稜で山頂を目指します。



本来なら4番の標識のところから下って尾根に取りつくんですが、今回は泊りの装備なのでザックをデポするために峰の茶屋を目指します。



出発から1時間ほどで峰の茶屋に到着しました。峰の茶屋なんていうと何だかお土産物屋さんみたいですが単なる避難小屋です。



正面の入り口はまだ閉鎖されたままだったので、冬季の入り口である窓から中に入りました。
ハーネスにカラビナ、ビレイデバイスなんかを準備して、大きな荷物は小屋にデポ。アタックザックで来た道を引き返しました。



4番の標識まで戻ったら、東南稜を目指して道なき道を下ります。途中2か所ほど砂防ダムを横断。



さあ、東南稜に取り付きましたよ。前回1月に来たときはトラバースしながら尾根に登ったんだけど、脆い岩の岩稜帯でかなり苦戦したんで、今回は早めに尾根上に出るルートで行ってみます。



こっちが正解でしたね。前回の半分くらいの時間でセーフティーに門に出ることができました。



門からのルート、前回はどっちに行くかわからずウロウロしちゃいましたが、今回はわかっているから楽ですね。まずは左の門柱に取り付きます。



門柱に登った後はトラバース。ここは高度感があるんでちょっと緊張しましたね。



裏側に支点があるのでセルフビレイで確保した後、美麗デバイスを使って懸垂下降で10m弱下ります。



まずはまさ☆さんが行くそうです。いってらっしゃ~い!無事下降できました。



次いでボク。下から写真を撮ってもらいました。こういう角度の写真は初めてだな。



核心部を抜けたらザレた岩場の急登が連続します。地味にキツイ!



振り返ると登ってきた尾根はこんな感じです。浮石だらけでどんなに慎重に歩いても落石を引き起こしちゃうんですよね。下に人がいなくてよかったな。



そしてこれがラスボスです。前回同様ロープは出さずにフリーで登りましたよ。



ということで、はい!朝日岳山頂に到着です。前回は山岳会の仲間と会長に教わりながらの山行でしたが、今回はまさ☆さんと二人だけの山行ですからね。自信になりました。



山頂からはお隣の茶臼岳がいい眺め♪



ここでランチタイムにします。最近のお気に入り大きなデニッシュです。今回はチョコレート味にしてみました。このチョコはなんかよくあるインチキっぽいチョコレートでした。これはもう買わないな。



さあ、お腹もいっぱいになったところで峰の茶屋に戻りましょうか。人がたくさんの一般登山道で戻ります。左手には今しがた登ったゴジラの背のような尾根が。



さあ、剣ヶ峰のふもとまで降りてきました。この時期剣ヶ峰は夏道で巻けるんですが、ボクらは敢えて剣ヶ峰山頂を通るルートで行くことにしましたよ。恵比寿大黒の脇を直登します。



尾根まで登ったら案の定ルートが踏み跡がなりました。冬季限定ルートですからね。ちょっとした藪漕ぎをして剣ヶ峰山頂に到着しました。



剣ヶ峰は茶臼方面から見ると剣のように尖って見えるんですが、実は馬の背のように山頂部はフラットなんですよね。フラットな山頂から急坂を下って峰の茶屋へ。



峰の茶屋で装備を交換したら、これまた急な下りを下って那須岳避難小屋に到着しました。この辺りはまだけっこう雪が残っていますね。



あれ?小屋の戸が開いている・・・先客がいるんでしょうか。



と思ったら、扉が壊れて外れちゃっていたんですね。扉がありません。蝶番を見ると・・・すごい力で引きちぎられた感じですね。ところで扉はどこ?



探してみると、小屋の脇に無造作に置いてありました。扉は無傷ですね。ということは動物の仕業じゃありませんね。おそらくキチンと戸締りをしていなかったために強風に煽られて外れてしまったのではないかと。確かここは扉を閉めたら下に大きな石があるのでそれで押さてあったはずです。石を置かずに放置した人がいたんじゃないでしょうか。



中に入ってみましょう。恐る恐る中に入ると・・・小屋の中は平気でした。内側に扉があったおかげで、中は影響が無かったようです。



さあさあ、寝床の準備をしましょう。その前に・・・今回もサーマレストの極楽座椅子を持ってきましたよ。


この座椅子、エアーマットで作れるので余計な装備がいらないし、座り心地はまさに極楽。興味のある方はアマゾンさんで売ってますよ!https://amzn.to/3W3mxjg


さあさあ、お待ちかねですね。ビールは雪でキンキンに冷やしておきましたよ。



お天気も良く暖かかったのでお外でカンパイです。達成感のあるお山でしたね。



しばらく外で飲んでたんだけど、さすがに寒くなってきたので小屋の中で宴会の続きを。まさ☆さん、なんと!今回はカツ煮を作ってくれましたよ。これは旨くないわけないですよね。山でカツ煮が食えるとはおもいませんでした。今度やってみよ!



明るいけど酔っぱらってきたから夕食にしちゃいます。カツ煮よりだいぶ落ちるけど夕食は袋麺のヤキソバ。



ソーセージと玉子インでいただきます。UFOヤキソバ、濃厚ソースがうまかった。


食後は横になって話をしていたんだけど、いつの間にか夢の中へ・・・




4月14日(日)

朝です。
油断してたらちょっと寒かった。ダウンウェア持っていたのに着ずに寝ちゃったからな。
でも、外のお天気は良さそうですね。



朝食をいただきましょう。朝食は丸美屋の鳥雑炊です。お湯を入れるだけでできるんですが、簡単で軽くてうまくて言うことなしでした。



さあ、帰りましょうか。いい天気ですが、もちろん茶臼に登ったりしませんよ。目的の宴会は達成したから(笑)



稜線まで出ると、下界には雲海が。いい眺めだ。



昨日登った朝日岳東南陵を見ながら帰ります。それにしてもゴツイ尾根だよな。改めて達成感。幸せ、幸せ。




帰りも鳥居をくぐったら駐車場でゴール! お疲れさまでした~



駐車場の脇を見ると・・・あれ!もしかしてフキノトウ。しまった、先週道の駅で買っちゃったよ。今年は全然見かけなかったんだもん。まあいいや、いっぱいあっても困らないからね。ということで、ここでもたくさん摘んで家でフキ味噌を作って冷凍の作り置きにしました。


さあ、バリルートもけっこう自分たちで行けるようになってきましたね。ということで夏はまさ☆さんとアレにチャレンジしようかな。  


2022年01月30日

那須岳避難小屋復活! 久しぶりにゆるーく那須岳

1月22日(土)~1月23日(日)

2019年10月の台風で土台と建物がずれちゃった那須岳避難小屋、使用できなくなって2年の月日が経っちゃいました。もう、直さないのかな?とあきらめていたんですが、たまたま前を通りかかったふじぶんさんが、直っているの確認したとのこと。それじゃあ久しぶりに行きましょうか、ということで、新年会を兼ねて那須岳避難小屋に宿泊山行してきました。
初日は名物の猛吹雪にやられたものの、2日目は快晴。久しぶりに、ゆる~い那須岳を堪能しました。



1月22日(土)

コースタイムが短いので、ゆっくり目の6時30分にわが家を出発。朝から雲一つない快晴でしたが、那須に近付くにつれ雲が出始めました。那須って天気予報でいう「関東北部山沿い」という場所なので、冬型気圧配置だと関東平野が晴れでもかなりの確率で曇ったり雪が降っているんですよね。まあ、最初から覚悟の上ですが。



10時過ぎに登山口の大丸駐車場に到着。さっきまでの天気が嘘のようにモノクロの世界に。



駐車場から見た那須岳。やっぱり曇って上の方は見えません。まあ、ふじぶんさんとボクの山は大体こんな感じなので大して驚きもしませんが。



今回のザックはこんな感じ(左がボクのオスプレイ・イーサー60、右はふじぶんさんのイーサー70です)。小屋泊なので、テントも入っていないんですが重さ21kg。調子に乗ってお酒を持ちすぎたかな。ちなみにふじぶんさんも20kgオーバーだとか。考えることは同じだな(笑)



小雪が舞う中、ずしっと重いザックを背負ってスタートです。



まずは緩やかな登り。時折車道を横断しながらショートカットの登山道でロープウェイの駅に到着しました。シーズン中は観光客で賑わっていた駅舎も今はひっそりとしています。



駅舎からまたしばらく登ると、峠の茶屋の駐車場に到着しました。夏ならここまで車で来れるんですよね。
駐車場には、なぜか初音ミクが描かれたイタ車がボツンと放置されていた・・・まさか通行止めになる秋からずーっと止まっているのか?



峠の茶屋から本格的な登山道がスタートします。スタート地点にあるいつもの鳥居ですが、今年は完全にくぐれない状態です。今年はどこも雪多めみたいですね。



登山道はしばらく樹林の中を進みます。森林限界を超えて樹林帯を抜けると、突然風が強まり歩くのも厳しい状態に。
まあ、このくらいは想定内です。天気予報「てんきとくらす」も登山指数は終日Cだったし。



立って歩けるだけ今年はましですね。前に来たときはそれこそヨタヨタ・フラフラでしたからね。



強風の中がんばって、どうにか峰の茶屋跡避難小屋に到着しました。



小屋の中に入ってひと休憩しようかとも思いましたが、ここで休んだら出たくなくなっちゃうよね、ということでそのまま那須岳避難小屋まで進むことにします。ゴーグルにバラクラバ、フードをかぶって完全武装です。



峰の茶屋のある稜線は爆風の名所なんですよね。この日も多くの人が山頂をあきらめて、ここまでで引き返したようです。ボクらはさらに風に向かって斜面を下りることになるので、今まで以上の風圧で体を持って行かれそうになります。風が強いので雪はあまり積もっていないんですが、逆に表面が固く凍っていて滑落すれば止まらないでしょうね。吹雪で視界も効かない中、とにかく慎重に進みます。



しばらく歩くと、風は少し弱まりましたが、今度は踏み抜き地獄が待っていました。腿までの積雪でなかなか進めません。



もちろんトレースなんて無いので、ルートファインディングの問題もあります。方向感覚を頼りに進みます。



しばらく歩くと、小屋が見えました!
助かった・・・ いやぁ今回はプチ遭難でしたね。久しぶりにしびれました。



小屋の土台からのズレはちゃんと直っているのかな?雪に埋まっていて直っているかどうか外からは確認できません。中に入ってみるまで分かりませんね。



ちなみに、一昨年の夏に見た時の様子はこんな感じ。1m以上ズレちゃっていました。



小屋の入り口も掘り出さなきゃいけないかと心配しましたが、どうやらそれほど時間がかからずに開けられそうです。ピッケルで入り口の雪を掘ります。



5分ほどの作業で無事ドアオープン。ここが開かなかったらあの吹雪の中を引き返さなきゃいけないところですからね。正直ホッとしました。



恐る恐る中を覗くと・・・ 元の通りのキレイな小屋ですね。すっかり元に戻っていました。一安心です。
でも、どうやって直したんだろ?



小屋の中はマイナス10度、思った以上に低いですね。まあ問題はここからどこまで下がるかですが。



今回はテントを持たなくてよいので、こんな快適グッズを持って来ちゃいましたよ。寝るためのマットを座椅子にするキットです。座り心地が極楽になるんですよね。



お酒もたっぷり持って来ましたよ。缶ビール2本、諏訪の地酒真澄を入れたプラティパス1L、黒霧島250ml、これだけあれば今晩は大丈夫でしょ。



小屋の再開を祝して乾杯です。



さあ、腹が減りましたね。昼飯は前回の雪山ですっかり気に入ったチキンラーメンをいただきます。チキンラーメンって、今回初めて自分で買いました。



チキンラーメンには、やっぱり玉子を投入していただきますよ。これがまた合うんです。



ビールの後は真澄をお燗していただきます。寒い時は燗酒が旨いなぁ



先日、つっちーくん家で飲んだ時に後輩Tくんが持ってきたホタルイカの素干し。旨かったので買ってきちゃいました。



これを炙ると香りが立ってまた旨いんだ。



そうそう、今回こんなものを買っちゃいましたよ。キャリー・ザ・サンという名の太陽光充電のランタンです。ゴールゼロも相当優秀でお気に入りなんですが、山で使うには明るすぎなんですよね。ソロキャンプのメインランタンにちょうど良い感じ。
このランタン、山でザックに付けている人を時々見かけるんで調べてみたら、常夜灯にもできる程よい明るさなんだとか。災害時でも太陽光充電なら電源の心配もないしね。窓辺で充電しておいて、後で試してみましょう。



夕方になったので夕食をいただきましょうか。今回もスキヤキです。家に冷凍してあった肉を持ってきたんですが、牛か豚かよくわからなかったけど、牛で一安心。豚のスキヤキは食べたことないけど、たぶん・・・ですよね。



初投入のキャリー・ザ・サンですが、明るさが2段階で調節できるようになっていました。弱い方は期待した通り明るすぎることなく常夜灯にもぴったりです。この暖かな色味もGOODですね。



夜、ランタンを持って外に出てみると、風は収まり満月が輝いていました。明日は晴れるといいな。それではおやすみなさい。




1月23日(日)

朝は6時にお目覚め。気温はあれからほとんど下がることなくマイナス10度をキープしてくれたようで問題なく眠れました。
朝食は昨夜のスキヤキの残りにうどんを投入。



のんびりと撤収します。外は風も無く茶臼岳がクッキリ。お天気良さそうですね。



さあ、行きましょうか。まずは峰の茶屋の稜線を目指します。昨日、ボクらが付けたトレースがあるんじゃないかと期待したんですが、風ですっかり飛ばされちゃったみたいですね。朝からラッセルです。



昨日の風がウソみたいな快適さ。雪もl少し締まっていて踏み抜きも昨日ほどではありません。



稜線から太陽が顔を出しましたよ。風も無いので、登っていると汗ばむほどの陽気です。



茶臼岳にも光が当たって美しい。



振り返ると日光から尾瀬方面の山々。本当に良い天気ですね。



一昨年歩いた隠居倉をバックに記念撮影。



この辺りが今回の行程で唯一の滑落危険個所、慎重に歩きます。



さあ、あと一息で稜線に出ますよ。



ついに稜線に出ました。昨日の風が嘘のように穏やかな稜線です。茶臼岳に向かう登山者が見えますね。ボクらも茶臼岳に登ることにします。



剣ヶ峰に登って朝日岳方面に行く登山者もいますね。



どうせここまで戻って来るんだからザックをデポして行こうかとも思ったけど、トレーニングを兼ねて背負っていくことにしました。



途中、朝日岳の雄姿が。やっぱり朝日岳はかっこいいな。今度はあっちも登ろう。



下界には那須の街が見えてきましたよ。今日は眺めも最高だ。




風のせい?それとも地熱? 茶臼岳っていつも雪が少ないから歩きやすいんですよね。アイゼンの刺さり具合も快適で気持ちの良いお散歩です。



最後の急登を登り終えると・・・



茶臼岳山頂が見えました。ここまで来ればあと少し。



火口の縁を時計回りに歩いて山頂に到着。



それほど達成感はありませんが、一応標識と記念撮影。



奥には那須連山の最高峰三本槍岳が見えますね。今年もスノーシューで北温泉から登ろうかな。テン泊もいいな。



お鉢巡りをして下山しましょう。



急登を滑らないように慎重に下り・・・



かっこいい朝日岳を見ながら下山。



さあ、帰りますよ。



来た道をのんびり歩いて駐車場に戻って来たら、今回のゆる~い登山は終了。
お疲れさまでした~



ということで、3年ぶりとなる那須岳避難小屋泊のゆる~い那須岳が終了しました。新年の江戸川なんちゃって川旅と、この那須岳避難小屋泊のゆる~い那須岳は毎年の定番の遊びだっただけに小屋の復活はうれしいですね。来年もやろう。  


Posted by そーしん at 21:46Comments(2)那須岳避難小屋

2018年12月05日

今回も真っ白なのか!? ふじぶんさんと那須岳 避難小屋泊

12月01日(土)~12月02日(日)

土曜日になかなか休みが取れない山友ふじぶんさんから、今週末休みが取れましたよ

とのご連絡が。

それじゃあ、どこかお山に行きましょうということで、2週連続の山行に。

たまにはちょっとユルユルがいいですね、ということで毎年恒例の「那須岳避難小屋」泊。

テントを担がないのでお酒も食材もたっぷり持てますからね。

宴会メインのお山をやってきました。

ふじぶんさんと二人といえば高確率で真っ白地獄・・・ はたして今回はどうなりましたやら。






12月01日(土)

那須岳は距離的にも近いので、今回は朝出発。

6時30分にわが家を出発して、下道で那須岳に向かいます。

前方に那須連山が見えてきましたよ。

山頂も見えていますね。まずは一安心。

出発してから気が付いたんだけど、今回はデジカメの充電を忘れるというトラブル。

全編スマホ撮影です。




標高を上げるに従って、雲が出て天気が怪しくなってきたぞ。まさか・・・と思っていると、

やっぱりというか、11時に大丸駐車場に着いたときには雪が舞い始めました。

こうなると笑うしかないですね。

まあ、山頂がかろうじて見えているので、まだ真っ白じゃないのがせめてもの救いです。




本日からこの先通行止め。


峠の茶屋まで歩かなくっちゃいけません。

まあ、ある程度覚悟はしていたんですけどね。




準備をしたら歩き始めます。

まずはロープウェイの乗り場まで登ってきました。

もしかして・・・この状態、真っ白っていうんでしょうか。

いつものパターン始まりです。




グローブは今回も防寒テムレスにしましたよ。

防水だし透湿だし、コスパ最強のゴム手です。

色がおばさんっぽいのが弱点ですが、最近はアウトドアショップで黒色を取り扱い始めたとか。

でも、お値段高いみたいなので、ボクはこれで充分かな。




いつもの鳥居がありました。

積雪期はくぐれない事が多いんですが、まだ雪はそれほどでもないので今回は楽々くぐれました。




さあ、もうすぐ森林限界ですね。

風を遮る樹木が無くなると、風の影響をモロに受けることになります。

さあ風はどうでしょうかね。




出た~

森林限界を越えると猛吹雪。

飛んでくる雪の粒が顔に当たって痛い冷たい。

突風が吹くと耐風姿勢でやり過ごし、風の止み間に前進を繰り返します。




どうにか峰ノ茶屋跡避難小屋に逃げ込みひと休憩。

ここからはチェーンアイゼンを着けました

先日は、鎖部分が外れて難儀しましたが、無事修理できましたよ。




稜線を越えての下りは、冗談抜きでやばい風。

顔が凍傷になるかと思った。

とても写真を撮る余裕なんかなかったので、この間写真はなし。

やっとの思いで那須岳避難小屋に到着しました。




避難小屋から山頂方面を見上げると、吹雪が山肌を駆け上っていました。

これから増々天気が荒れそうです。

どうにか小屋にたどり着けて良かった〜




避難小屋の中はこんな感じ。

入口の左右に3畳ほどのスペースがあって、それぞれ2階があります。

建物は相変わらずきれいです。




今回はテントの代わりに飲み物たっぷり持ってきましたよ。

左からビール2本、芋焼酎、日本酒、バーボン。

何しろ今回は宴会メインですからね。

楽しみ♪




まずは、ビールでかんぱ~い!




日本酒の見ながら、キムチ鍋。

今回は肉やキャベツ、ニンジンに加え、豆腐も持ってきましたよ。

ランタンに風よけを付けて暖まります。



焼酎にバーボン、しこたま飲んだら、おやすみなさい。






12月02日(日)

目が覚めると6時30分。

よく寝たなぁ ハクキンカイロのおかげでヌクヌクでした。

外に出て、恐る恐る山頂方面に目をやると・・・ 昨日の暴風は収まっているようですね。

まずは一安心。

稜線もくっきり見えています。




小屋の温度計で確認すると、マイナス4度くらい。

まあこのくらいまでは快適に過ごせますね。




昨夜の鍋の残りに、ごはんと玉子を入れておじやの朝食。

これが、またウマイんですよね。

無駄も出なくてお山にぴったり。

暖まりました。




のんびりと撤収したら、さあ行きましょうか。

稜線に向かって登っていると、朝日が顔を出しましたよ。

太陽が出ると暖かいなぁ




振り向くと遠くの山々まで見渡せる絶景が。




今日は天気が良さそうだぞ。

期待が持てます。




いよいよ峰ノ茶屋跡の避難小屋がある稜線まで登ってきましたよ。

稜線の向こうには、那須の街方面もくっきり、絶景が広がっていました。

これはもう最高レベルのお天気ですね。

期待が確信に変わりました。




今日は好天の山歩き。

せっかくだから、左右に見える朝日岳と茶臼岳、両方やっちゃおうかな。

ということで、まずは朝日岳から。

普通に歩いてもつまらないので、手前の剣ヶ峰やってから行きましょうかということに。

通常この時期は、右手から巻いていくんですが、今回は前方に見える険しい山の山頂経由で

行く事にします。




ザレた急登を上り終えると馬の背状の稜線に出ました。

この景色、ちょっとアルプスっぽい景色ですよね。

那須岳って、手軽にアルプス気分が味わえる良い山です。




山頂を真っ直ぐ抜ける道があるはずなんですが、山頂を越えたところで道をロスト。

ガレガレの岩場を降りる羽目に。

まあ、ジャンダルムをやろうっていう二人ですからいい練習ですか。




もう一度登り返して、さあいよいよ朝日岳の山頂はもう目の前。




じゃーん!

朝日岳山頂に到着です。




山頂からは次に登る茶臼岳がくっきり。




360度絶景が広がります。

やっぱ、すげーな。

スケール感が違います。




山頂を後にしたら、もう一度峰の茶屋に戻ります。

今度は剣ヶ峰は経由せず、巻き道で。




途中、これから登る茶臼岳がバーンと。




さあ、茶臼岳に登りますよ。




あっという間に、見慣れた山頂に到着です。




こちらの山頂からも絶景が。

遠くまで見えますね。

昨日の真っ白がウソみたいに、今日は本当に天気がいい!




山頂の後は、噴火口の縁を回るお鉢めぐりでぐるっとひと回り。




峰ノ茶屋跡避難小屋まで戻ってきました。




小屋の前のベンチに座ってランチタイム。

いつものカップラー・・・と言いたいところですが、冬はカップラーだと3分待つ間にぬるく

なっちゃうんですよね。

ということで、冬はやっぱり袋麺。

今回はお気に入りの、マルちゃん正麺塩味です。

ウマシ!




お腹もいっぱいになったことだし、そろそろ帰りましょうか。

よく整備されたゆるやかな登山道を下り・・・




途中、通行止めになって車の通らない車道を歩いたりしながら・・・




いつもは雪で埋まっている階段を下りてゴール。

お疲れ様でした〜



最初はどうなるかと思った今回の山行。

ふじぶんさんと二人の時は、やっぱり真っ白だった(汗)

でも、終わり良ければ全て良し!

快晴の山歩きもできたし、気持ちの良い山旅でした。

これで今年の登り納め・・・ な訳はないですね。

さあ今年、あと何回お山行いけるかな。


今回のログです。


  


2018年02月21日

今年も那須岳避難小屋泊で宴会登山のはずが・・・

2月18日(日)~2月19日(月)

ここのところ定番となった、ふじぶんさんとの日・月お山倶楽部。

今月は、これまた定番の那須岳避難小屋泊のゆるゆる宴会登山をやろうということに。

この遊び2年連続でやっていますが、テントを担がない分お酒や食べ物をたくさん持てるんですよね。

今回も、ユルユルのお楽しみ♪  のはずだっやんですけど、またもや突風にやられて・・・


<突風を耐え忍ぶ、ふじぶんさん>




2月18日(日)

今年も茶臼岳に登ってから那須岳避難小屋泊の予定だったんですが、例の草津の噴火の影響で、

ママさんから活火山は行っちゃダメ指令が出ておりまして茶臼岳は回避、朝日岳のみやって、

那須岳避難小屋で宴会の予定です。

まあ、ユルユルなのであまり早く行ってもしょうがないですね、ということで6時30分にわが家を出発。

天気予報では、関東地方は晴れ!

でもねぇ

この辺りから那須岳がばーんと見えるはずなのに、前方の雲の中みたいなんですよ。

そういえば天気予報で、関東北部の山沿いは雪って言ってたっけ。

関東北部の山沿いってもしかして・・・




那須ICを過ぎる辺りから曇り始めて・・・ 山を登るに従い次第に雪が舞いはじめ・・・

10時に大丸駐車場に着いた時は軽く吹雪。

やっぱりな。

関東北部の山沿いって那須の事だった(汗)




雪も降ってるし、車の外に出るのもイヤだったんですが、仕方ないですね。準備をしましょう。

駐車場から足元はアイゼン。

今回は久しぶりに10本爪。




出発早々バラクラバまで使うとは・・・トホホ




さあ、行きますか。

今年の那須は、ずいぶん雪が多いですね。

しかも前日も降ったみたいで、いきなり膝までの雪。

こんな天気なので、先行者も数人しかいないみたいですね。

踏み跡もあまり踏まれていない感じです。

あれ? もう降りてくる人がいるぞ。

山頂まで行ってきたんですか? って聞いてみたら、鳥居の前で引き返したとの事。

けっこうな雪と風みたいです。

まあ、雪と風は慣れっこですからね。

それの今日はユルユルだし、ということで意に介さず進みます。




いつもの鳥居までやってきました。

この鳥居、例年だとかろうじて下をくぐれたりするんですが、今年はムリ。

脇を通らせてもらいます。




それにしてもすごい雪だな。

この辺りは日本海側の気候とリンクしてるのかな。

ズボズボと埋まりながら先に進みます。




やっと樹林帯を抜け、雪ガ少なくなって歩きやすくなると思ったら・・・ 

とたんに雪だけじゃなく突風が襲い掛かります。

20kgのザックを担いでいても吹き飛ばされそう。

ヤバイ ヤバイ




こりゃ、ユルユルのお散歩どころじゃないですね。

本気モード全開です。




とりあえず、岩の陰に隠れてストックをピッケルに持ち替えました。




前回の横岳と違って時々風が弱くなったりしているので、弱くなったタイミングで前に進みます。




突風が来るとしばらく耐風姿勢でやり過ごします。

この繰り返し。

ところどころ雪の斜面もあるので滑落注意。




やっとの思いで峰の茶屋跡避難小屋に到着しました。

いや~助かった。




小屋の中に入ってやっと一息。

よく見ると、窓の辺りは雪が吹き込んで大変なことに。

わずかな隙間から入り込んだんでしょうね。




いや~風が無いってのはなんてありがたいんだ。

ようやっと寛ぎます。




さあ、昼飯でも食べましょう。

最近はいつもコレ。

マルちゃん正麺の塩味。

乾燥野菜をプラスしていただきます。




避難小屋で風が収まるのを2時間ほど待ちましたが、いつまでたっても風はおさまりません。

それどころか、ジェット機が近くを飛んでいるかのごとき轟音がむしろ強くなっているみたい。

時間も時間だし、そろそろ行かなくちゃ。

まあ、那須岳避難小屋までは、ここから下りで1時間かかりませんからね。

稜線を過ぎればだんだん風も弱まるだろうし、しばらく降りれば樹林帯に入るし。

ということで小屋を後に那須岳避難小屋に向かいます。


ところが、小屋の影から出たとたん、想像を絶する風が!!

前回の横岳を上回る、まさに暴風。

慌ててピッケルを刺して耐風姿勢をとりましたが、それでも見事にひっくり返されました。

岩にしがみつきながら、どうにか避難小屋の影に戻って写真を1枚。

風は写真に写りませんね。

いや~命の危険を感じるレベルの暴風です。

どう考えても那須岳避難小屋に行くのはムリ。

といっても、もう15時。

あの防風の中、駐車場に戻るのも危険ですね。

ということで、本来、宿泊できない峰の茶屋跡避難小屋ですが、今回はビバークということで

泊まらせていただくという決断を。




そうなったら割り切りですね、奥の部屋に入って準備準備。

マットを膨らましてシュラフを引いたら準備OK!

今回は、いろいろお酒を持ってきましたよ。

ビールに赤ワイン、日本酒に焼酎、全部飲んじゃいますよ(笑)




まずはビールといいたいところですが、何せクソ寒くてビールを飲む気にはなりません。

ワンカップを湯煎して熱燗でいただきます。




かんぱ~い!

ふじぶんさん、ビール逝くんだ。




くぅー!

熱燗は効くねぇ

暖まります。




今回久しぶりに温度計を持って来ましたよ。

やっぱ寒いわけだよな、マイナス7度だって。




さあさああ、今回は食べ物も豪華版ですよ。

久しぶりに、スキヤキをいただいちゃいます。

もちろん、生玉子も持ってきましたよ。

ワインも湯煎してホットでいただいちゃいます。




いや~うまい!

お山でスキヤキ、さいこー!



しこたま飲んだところで、やっぱり寒いのでシュラフにもぐりこんでおやすみなさい。

朝方までジェット機が飛んでいる音は鳴り続けましたが、酔っ払っちゃえば怖いものなし。

朝までぐっすりと眠りました。





2月19日(月)

6時30分。

辺りが明るくなったところで目が覚めました。

モンベルの#1シュラフにオクトスのシュラフカバー、R値5.0のマットのおかげで寒さを感じることは

ありませんでした。

さあ、朝めしでも食べましょうか。

昨日のスキヤキの残りにうどんを入れてっと。

生玉子を割って・・・ あれ?

もしかして、生玉子凍ってるし。

玉子って凍るんだ。




しょうがないから、うどんにぶち込んじゃえ。

ということで冷凍玉子入りうどんに。




ゴーゴーという音は大分弱まった感じ。

もう大丈夫かな、と外に出てみると相変わらずの強風です。

それでも前日より大分ましになったかな。

糞日をしたら、さあ行きますか。

行きますかといっても、朝日岳に行こうなんて話はどちらからも出ませんでした(笑)

暗黙の了解、とっとと帰りましょう。




ピークを踏まずに敗退。

もしかしたら初めてかも。




振り返ると峰の茶屋跡避難小屋と剣ヶ峰。

また来年来ましょう。




前日の踏み跡はきれいに消えてなくなっていました。

夏道は何回も歩いているので大体の方向はわかっていますが、雪山のルートファインディングは

やっぱり難しい。




方向感覚をたよりに、膝までの雪や時折踏み抜いてももまで埋まったりしながらどうにか夏季の

駐車場まで戻ってきました。

振り返ると朝日岳が顔を出し・・・青空まで見え始めました。

帰りに晴れる・・・ なんか最近このパターン多いような。




駐車場から先も踏み跡が消えており、何回か道をロストしましたがどうにか大丸駐車場まで

戻ってきました。




いや~今回もまいったまいった。

まさかの敗退とは。

あの風、人生最大の風を更新しましたね。

まあ、良い経験になりました。



帰りは、上三川のジョイフル本田でお買い物。

TOHOのカセットガスゴールド、ジョイフルにあるとの情報で立寄ってみました。

あったあった!

このガス、イソブタン配合で低温に強い割りにお安いんですよね。

詰め替えように6本お買い上げ~

これでしばらく大丈夫だ。




さあ、次のお山は、ふじぶんさんの要望で赤岳・阿弥陀岳に決定。

セミワンタッチの12本爪も初使用の予定。

今度こそ晴天を祈りますよ~
  


Posted by そーしん at 22:14那須岳(朝日岳)那須岳避難小屋

2017年03月01日

今年もやっちゃいました。 雪の那須岳避難小屋泊

2月25日(土)~2月26日(日)

今年も雪の那須岳へ。

去年と同じく、泊まりは無人の避難小屋。

テント泊に比べたら、やっぱり広々として快適でした。

肝心のお山はというと、大事なところで曇ったり降られたり吹かれたり・・・

まあ、そんな時もありますね。

でもお酒はウマかったから、良しとしましょう♪



2月25日(土)

いつものように、朝6時に、ふじぶんさんにお迎えにきていただきました。

あざーっす!

那須方面だと、ほとんど国道4号で行けるので、オール下道で行けます。

ホント、お財布にやさしいんですよね。

宇都宮を過ぎたあたりで、雪を被った那須の山々が見えてきました。

テンションあがりますね~





ちょこっと渋滞している場所もありましたが、概ね順調で9時40分大丸駐車場に到着。

駐車場に着いてびっくり!

なんと、駐車場は満車なうえに路上に止めている車もたくさん。

どうやら、冬季はスキー客の駐車場になっているようです。

駐車場の係員さんに、路駐を勧められましたが、ボクたち1泊するんですよね。

事情を話したら、トイレの裏の駐車場を教えてもらえました。

トイレの裏の駐車場に止められて、どうにかセーフ。

そさくさと準備をします。

悩んだ末に、スパッツは装着、アイゼンは着けずに行く事にしました。





準備完了。

さあ、行きますか。

大丸駐車場からの階段、雪に埋まってただの坂道になっていました。

真ん中にある鉄の棒は何だろう?

びっくり 階段の手すりだ(笑)

手すりの上まで雪が積もっているんですね。




しばらく雪道を歩くと、ロープウェイ乗り場に出ました。

ロープウェイは冬場は営業していないので、ひっそりと静まりかえっています。

そういえば昔、家族でこのロープウェイを使って、那須岳登山したことあったなぁ

あの頃はどこに行くのも家族で一緒だったよな。

なんて、ちょっぴり感傷的になっちゃったりして・・・


5年前のファミリー登山の様子はコチラ





ロープウェイ乗り場からしばらく歩くと峠の茶屋に。

ここからが本格的な登山道の始まりです。

いつもの雪に埋もれた鳥居がありました。






去年はどうにかくぐれる高さでしたが今年はムリ。

ということで、脇から通らせてもらいました。





鳥居をくぐってしばらく樹林帯の中を歩くと、あっさりと森林限界を抜けて視界が開けます。

森林限界を抜けるまでの手軽さが、この山の魅力でもありますね。

茶臼岳の山頂方面も快晴。

山頂付近からの大パノラマ、楽しみだ。





右手に見えるのが朝日岳。

明日登る予定です。

個人的には主峰の茶臼岳より朝日岳の方が好みかな。





森林限界を超えると、急に雪が少なくなりました。

風で飛ばされちゃうからなのかな?と思いましたが、もしかすると火山で地熱が高いせいかもしれませんね。

岩ゴロゴロのゆるやかな斜面が続きます。

このくらいの雪なら、ノーアイゼンが正解ですね。





峰の茶屋までもうすぐ、滑落しないように慎重に歩きます。





峰の茶屋跡避難小屋到着しました。

昔は茶店だったみたいですが、今は無人の避難小屋になっています。

残念ながらこの避難小屋は宿泊は禁止なんですよね。

避難小屋といってもルールは様々なんです。

ちょうどお昼なので、ランチ休憩をすることに。

冬季はこの窓枠の横から入ります。





小屋の中は混みあっていましたが、どうにか座る場所とテーブルを確保。

ランチは最近のマイブーム、袋緬ラ王の坦々緬をいただきます。

寒い時期は熱々のラーメンがうまい!





食後は、小屋の脇にザックをデポして茶臼岳までお散歩に。

30分くらいで山頂まで行けるんですよね。





雪が付いていないので、アイゼンも必要なさそうですね。

ピッケルもストックも持たずに本当にお散歩スタイルで行くことにしました。

ところが、すれ違う人たちはみんな12本爪アイゼンを着けていて・・・

どうしよう、今更戻ってアイゼン着けるのもなぁ

ということで、行けるところまでノーアイゼンで行っちゃいますよ。

まあ、茶臼岳は滑落するようなポイントもありませんからね。





ところどころ凍っていて滑りやすくなっていますが、慎重に歩けば問題ない感じで一安心。





さっきまであんなに晴れていたのに、いつの間にかガスっちゃいましたね。

ここから本来なら180度の大パノラマが楽しめるんですが、残念ながら小パノラマ(笑)





息が上がる間もなくあっさりと山頂に到着しました。

山頂もやっぱりガスガス、しかも風がピューピュー。

う~ん、去年に引き続き茶臼岳とは相性が悪いみたいです。





長居は無用、ということで帰りは火口をくるっと回って下ります。





下りも結局ノーアイゼンで問題なし。

やっぱり那須岳に雪が無いのは地熱のせいでしょうかね。

向こうに見える、こっちより標高が低そうな山山々は雪を被って真っ白です。





無事、峰の茶屋まで戻ってきました。





全然歩き足りない感じですが、今回は宴会メインということで、ザックを担いで今晩のお泊り

那須岳避難小屋に向かいます。

こっち方面は、人が歩いた気配が全くありませんね。

最初のうちは、かろうじて夏道らしきルートをトレースしていたんですが・・・





途中から道の雰囲気すら完全になくなっちゃいました。

方向感覚を頼りに道なき道を進みます。




足跡発見!

と思ったら動物の足跡でした。

うさぎさんかな?





人が歩いていない新雪を歩くのは気持ちがいいですね。

この前の八ヶ岳みたいにラッセルになると大変ですが、足首から脛くらいまでの雪なら

快適に歩けます。





下りという事もあって、ズボズボと快調に歩きます。





すると、ありました、ありました!

那須岳避難小屋発見!!

さすがに人の気配はありません。

しばらく使われていない感じです。





入り口は雪が積もっていて開かなかったので、まずは雪かき・・・

どうにか入り口を開けられるようになりました。

中に入ると、じゃーん!

無人の避難小屋とはいえ、けっこうキレイです。

きちんと管理している方がいらっしゃるんですね。

感謝感謝です。




さあさあお待ちかねの、かんぱ~い!





落ち着いたところで、付近を散策。

まわりに人の気配は全くありません。

しばらくこっち方面に来た人はいないようです。





それにしても、山歩きが終わったとたんにこの天気。

風もおさまり、おだやかな好天。

皮肉なもんです。





ビールの後は、芋焼酎のお湯割りに切り替えて、キムチ鍋なんかをつつきながら、山道具の話や

登ってみたい山の話で盛り上がりました。





外の気温はマイナス1.5度、中は火を使っていることもあって3.7度。

これから夜にかけて、どこまで下がるんでしょうね。





今回、ロウソクランタンを持ってきました。

やさしい灯りに、癒されますね。





14時から飲み始めて、18時頃には起きていられなくなり、おやすみなさ~いZZZ…


あまりの早寝に、22時に目が覚めて飲み直し。

24時に2度目のおやすみなさいで朝までぐっすりでした。






2月26日(日)

小屋内が明るくなって、目が覚めました。

温度計を見ると、外はマイナス5.5度、小屋の中がマイナス4.5度。

テントと違って小屋は広いので、外と中の気温差が少ないんですね。

まあ、標高が低いので、気温もこの程度すんでいるんでしょうか。

安物シュラフの2枚重ねでも寒さを感じることはありませんでした。





山の向こうから朝日が昇るので、稜線と雲だけが明るくなって不思議な光景が。





朝食は、鍋の残りにごはんと玉子を入れていつもの雑炊。

これが暖まってうまいんですよね。

のんびりと撤収して、8時に小屋を出発。

当然踏み後なんてありませんから、ズボズボと新雪を踏みながら歩きます。





ちょっと油断すると、ズボ!

踏み抜いて腰まではまっちゃいました。

抜け出るのに一苦労汗





稜線までのトラバース、ここらへんからまた、急に雪が少なくなります。





稜線に出ました。

視界が悪い上にものすごい風が吹いています。

今日は、朝日岳まで歩くつもりでしたが・・・

「えっと・・・朝日岳どうします?」

「う〜ん、どっちでも・・・」

「もしかして、やめちゃったりします?」

「・・・」

「まあ・・・やめちゃいたい感じもあるんですが、それじゃあんまり軟弱すぎるので、せめて、

剣ヶ峰だけでも登りますか」

ということで、お手頃な妥協案で意見がまとまりました(笑)

正面に見える小ピークの剣ヶ峰だけ登ります。





アイゼンは・・・小ピークだし、まあいらないでしょ!

ということで、またもやノーアイゼンでいく事に。

ところが、思ったより急登で苦戦。

横着せずに、アイゼンは着けるべきだったかな。





剣ヶ峰、実は登るの今回が初めてなんですよね。

夏道はトラバースルートを通っているんですが、冬は雪崩の危険性があるので、この直登ルートを通る

のが一般的ねんです。

去年は横着してトラバースしちゃいましたからね。


急登が終わると、両側が切れ落ちていて、ちょっと迫力のある稜線歩き。

ガスってなければ朝日岳がバッチリ見えて、良い眺めのはず。

なかなか良いルートです。

来年また来るとしましょう。





剣が峰のピークにはこんな小さな看板が。

一応記念撮影しときます。





帰りは来た道を戻ります。

ノーアイゼンですから下りは登りより慎重に。

このあたりは滑落要注意です。





突風のうえに雪まで降ってきちゃった。

こりゃ、朝日岳行かなくて正解ですね。




いや~それにしてもスゴイ風です。

ふじぶんさんのズボンとか良く見ていただくとわかるんですが、雪が本当に真横に雪が

飛んで行きます。

歩くのもやっとという状態で、どうにか峰の茶屋まで戻ってきました。





峰の茶屋から下は風もおさまるので、後はゆるやかな道を下るだけ。

お散歩気分で歩いて、例の鳥居の脇を通過。




鳥居まで来ると夏道ならゴールなので、なんとなく終わった感があるんですが、ここから

大丸駐車場まで意外と距離があるんですよね。

まあ、今回はまったく疲れていないので、そう長くも感じませんでしたが。

例の手すりが埋まった階段を下りれば本当のゴール。




今回は天気もあって、ほとんど歩いた感がないゆるゆるのお山でしたね。

まあ、たまにはこういうのもいいでしょう。

それにしても、あっという間に雪山シーズンもあとわずかになっちゃいました。

来月は、がっつりと雪の北アルプスにでも行きたいなぁ

天気が良いといいんだけど。
  


Posted by そーしん at 22:25Comments(6)那須岳避難小屋