2023年03月01日
久しぶりに冷や汗かいた浅間山 外輪山のから前掛山周回
2月24日(金)~2月25日(土)
今回は、ボクにしてはめずらしく日帰りの山行をしてきました。
日帰り登山に選んだのは、外輪山からの浅間山周回ルート。夏は歩いたことがあるんですが冬は初めてなんですよね。
積雪期は「草すべり」という急坂がかなりの難所になるらしいんですが、はたしてどうなりましたでしょうか。
2月24日(金)
いつものように21時にわが家を出発。東松山ICまで下道を走ってから上信越道に乗り、佐久のSAで10分ほど時間つぶして高速料金が安くなる24時過ぎに小諸ICを出ました。登山口のある車坂峠の駐車場には0時30分に到着。いつものように一杯(2杯?)やって2時におやすみなさい。
2月25日(土)
朝6時行動を開始します。予報では晴れのはずだったんですが・・・雪が舞っていますね。
ボクとふじぶんさんが揃うと晴れ予報でも真っ白になるといういつものパターンです。
今回は久しぶりの日帰り登山です。30Lのザックを久しぶりに引っ張り出しました。
駐車場から車道を少し登ったところから登山のスタートです。
今回はデジカメも忘れちゃったんですよね。暗証番号入れて立ち上げるとか面倒んあですが、スマホでどうにか頑張るとしましょう。
しばらくは、なだらかな樹林歩きが続きます。
ずいぶん寒いなぁと思って温度計を見たら、なんとマイナス15度じゃないですか!
どおりで頬や鼻が痛い訳だ。慌ててバラクラバをかぶりました。
程よい斜度の坂道を1時間ほど歩いたところで槍が鞘に到着しました。ここから本当ならガトーショコラのような浅間山が見えるはずなんですが・・・真っ白ですね。しつこいようですが、本日は1日快晴の予報です。ボクらはやっぱり持ってますね。前掛山はあきらめるという案も浮上しましたが、とりあえずトーミの頭まで行ってみることに。
ところどころ青空も見えているんですが・・・
トーミの頭に到着。向こうに見えるはずの前掛山はやっぱり見えず真っ白。どうする?
帰るには早すぎるし、前掛山まで行ってみますか。
そうなると、いきなり核心部の草すべりを下ることになるんですよね。チェーンアイゼンを12本爪アイゼンに履き替えました。
草すべり、下り始めは九十九折りで問題なし。先ほどまでいたトーミの頭を下から見上げます。迫力ありますね~
いよいよ核心部ですよ。雪壁のような急斜面です。滑ったら止まりそうも無いですね。ここでストックをピッケルに持ち替えました。
急な下りが続きます。ここからは本当にヤバかったので写真はありません。
雪が少なくてアイゼンもピッケルも効かない斜面があり、蹴り込んだ一歩に全体重をかけるんですが滑ったら終わりというやつです。時間をかけて慎重に慎重に。脂汗がにじみます。久しぶりに命の危険を感じた斜面でした。
核心部を過ぎて一安心。生きて下れて良かった。
程よい急斜面は尻セードでヒュー!
一旦平らになったと思ったら、浅間山荘方面からの分岐に到着しました。草すべりではほとんど人を見ませんでしたが、こっちはメジャーなルートなので人がたくさん登って来ます。
分岐からしばらくは、ゆるやかな斜面が続きます。すると急に青空が広がり始めましたよ。これはもしかして・・・
出た~ ガスが晴れたと思ったらついに前掛山が姿を現しました。
遅ればせながら予報が当たってきたようです。いよいよ急登が始まりましたよ。
気温が低いのでアイゼンは良く効きます。トレースもバッチリなので歩きやすい。ガツガツと急登を登ります。
振り返ると後方には先ほど下りてきた外輪山が広がっていました。草すべりは左側の白い筋です。帰りはこの稜線を右から左まで歩いて戻ります。
火口部分に出ると急登は終了。火口の縁を歩いて前方に見える前掛山山頂を目指します。山頂付近はさすがに風が強いですね。強風で舞い上げられた雪が雪煙となって流れてゆきます。
風に背を向けながら黙々と歩いて、さああと一息で山頂です。
ついに山頂に到着しました。ということで記念撮影。
山頂から先は立ち入り禁止です。
浅間山の本当の山頂はこれなんですが、今も蒸気が出ているように活火山で噴火の恐れがあるということで規制されています。今立っているこの山頂も状況次第で規制される場所です。
立ち入り禁止の看板?も海老の尻尾で凄いことになっていました。
ミッションコンプリート、さあ戻りましょうか。下界の眺めも素晴らしい。
火口には噴火時の避難用にシェルターがあります。風除けになりそうなのでここでランチタイムにします。
風さえ無ければお日様ポカポカで良い天気です。今回はチキンラーメンにしましたよ。玉子を入れて栄養満点。
おなかもいっぱいになったし、下山しましょうか。一旦下りて正面の外輪山を目指します。夏道は左側にグッと入って大回りをするんですが、冬期は雪で覆われているのでショートカットルートで正面のJバンドを目指します。
ノートレースですが雪の量もたいしたことないので快適に歩けますね。
下から見上げる外輪山の縦走路
正面に見えるJバンドを稜線まで登り返します。
振り返ると今下りてきた前掛山がバーン!
Jバンドの下まで来ましたよ。見上げるとかなりの急登ですね。
ガツガツと直登。しばらくして振り返るとこんな景色が広がっていました。まあ、草すべりに比べればなんてことない斜度ですが。
Jバンドの最後の部分は岩場歩き。アルペン気分が増しますね。
Jバンドの上部稜線に出ました。ここからはザギザの稜線歩きです。
浅間山を左手に見ながら、ご褒美の稜線歩きを楽しみます。ボクとふじぶんさんでこんな景色を見るのは本当に久しぶりです。
左端にちょこんと出ているのが、朝登ったトーミの頭ですね。あそこまで稜線を縦走します。
ギザギザといってもそれほどアップダウンない気持ちの良い稜線歩き。癒されます。
黒斑山山頂まで来ました。稜線歩きもあと少し。
人がたくさんのトーミの頭はスルーして下山します。
ここで稜線歩きが終了。帰りは中コースから下ります。このルート、景色は無いけど程よい斜度の気持ちよく下れます。疲れた足に優しい♪
駐車場に戻ってゴールです。お疲れさまでした。
ということで、久しぶりの浅間山登山が終了。
草すべりは、状況によって難易度が大きく変わる感じですが、今回は冷や汗掻きました。でもこの緊張感がクセになるんですよね。しばらくはやりたくないと思うんだけど、またやりたくなっちゃうんですよ。
さあ、雪山は天気が安定するここからが本番です。次はどこに行こうかな。
今回のログです。
今回は、ボクにしてはめずらしく日帰りの山行をしてきました。
日帰り登山に選んだのは、外輪山からの浅間山周回ルート。夏は歩いたことがあるんですが冬は初めてなんですよね。
積雪期は「草すべり」という急坂がかなりの難所になるらしいんですが、はたしてどうなりましたでしょうか。
2月24日(金)
いつものように21時にわが家を出発。東松山ICまで下道を走ってから上信越道に乗り、佐久のSAで10分ほど時間つぶして高速料金が安くなる24時過ぎに小諸ICを出ました。登山口のある車坂峠の駐車場には0時30分に到着。いつものように一杯(2杯?)やって2時におやすみなさい。
2月25日(土)
朝6時行動を開始します。予報では晴れのはずだったんですが・・・雪が舞っていますね。
ボクとふじぶんさんが揃うと晴れ予報でも真っ白になるといういつものパターンです。
今回は久しぶりの日帰り登山です。30Lのザックを久しぶりに引っ張り出しました。
駐車場から車道を少し登ったところから登山のスタートです。
今回はデジカメも忘れちゃったんですよね。暗証番号入れて立ち上げるとか面倒んあですが、スマホでどうにか頑張るとしましょう。
しばらくは、なだらかな樹林歩きが続きます。
ずいぶん寒いなぁと思って温度計を見たら、なんとマイナス15度じゃないですか!
どおりで頬や鼻が痛い訳だ。慌ててバラクラバをかぶりました。
程よい斜度の坂道を1時間ほど歩いたところで槍が鞘に到着しました。ここから本当ならガトーショコラのような浅間山が見えるはずなんですが・・・真っ白ですね。しつこいようですが、本日は1日快晴の予報です。ボクらはやっぱり持ってますね。前掛山はあきらめるという案も浮上しましたが、とりあえずトーミの頭まで行ってみることに。
ところどころ青空も見えているんですが・・・
トーミの頭に到着。向こうに見えるはずの前掛山はやっぱり見えず真っ白。どうする?
帰るには早すぎるし、前掛山まで行ってみますか。
そうなると、いきなり核心部の草すべりを下ることになるんですよね。チェーンアイゼンを12本爪アイゼンに履き替えました。
草すべり、下り始めは九十九折りで問題なし。先ほどまでいたトーミの頭を下から見上げます。迫力ありますね~
いよいよ核心部ですよ。雪壁のような急斜面です。滑ったら止まりそうも無いですね。ここでストックをピッケルに持ち替えました。
急な下りが続きます。ここからは本当にヤバかったので写真はありません。
雪が少なくてアイゼンもピッケルも効かない斜面があり、蹴り込んだ一歩に全体重をかけるんですが滑ったら終わりというやつです。時間をかけて慎重に慎重に。脂汗がにじみます。久しぶりに命の危険を感じた斜面でした。
核心部を過ぎて一安心。生きて下れて良かった。
程よい急斜面は尻セードでヒュー!
一旦平らになったと思ったら、浅間山荘方面からの分岐に到着しました。草すべりではほとんど人を見ませんでしたが、こっちはメジャーなルートなので人がたくさん登って来ます。
分岐からしばらくは、ゆるやかな斜面が続きます。すると急に青空が広がり始めましたよ。これはもしかして・・・
出た~ ガスが晴れたと思ったらついに前掛山が姿を現しました。
遅ればせながら予報が当たってきたようです。いよいよ急登が始まりましたよ。
気温が低いのでアイゼンは良く効きます。トレースもバッチリなので歩きやすい。ガツガツと急登を登ります。
振り返ると後方には先ほど下りてきた外輪山が広がっていました。草すべりは左側の白い筋です。帰りはこの稜線を右から左まで歩いて戻ります。
火口部分に出ると急登は終了。火口の縁を歩いて前方に見える前掛山山頂を目指します。山頂付近はさすがに風が強いですね。強風で舞い上げられた雪が雪煙となって流れてゆきます。
風に背を向けながら黙々と歩いて、さああと一息で山頂です。
ついに山頂に到着しました。ということで記念撮影。
山頂から先は立ち入り禁止です。
浅間山の本当の山頂はこれなんですが、今も蒸気が出ているように活火山で噴火の恐れがあるということで規制されています。今立っているこの山頂も状況次第で規制される場所です。
立ち入り禁止の看板?も海老の尻尾で凄いことになっていました。
ミッションコンプリート、さあ戻りましょうか。下界の眺めも素晴らしい。
火口には噴火時の避難用にシェルターがあります。風除けになりそうなのでここでランチタイムにします。
風さえ無ければお日様ポカポカで良い天気です。今回はチキンラーメンにしましたよ。玉子を入れて栄養満点。
おなかもいっぱいになったし、下山しましょうか。一旦下りて正面の外輪山を目指します。夏道は左側にグッと入って大回りをするんですが、冬期は雪で覆われているのでショートカットルートで正面のJバンドを目指します。
ノートレースですが雪の量もたいしたことないので快適に歩けますね。
下から見上げる外輪山の縦走路
正面に見えるJバンドを稜線まで登り返します。
振り返ると今下りてきた前掛山がバーン!
Jバンドの下まで来ましたよ。見上げるとかなりの急登ですね。
ガツガツと直登。しばらくして振り返るとこんな景色が広がっていました。まあ、草すべりに比べればなんてことない斜度ですが。
Jバンドの最後の部分は岩場歩き。アルペン気分が増しますね。
Jバンドの上部稜線に出ました。ここからはザギザの稜線歩きです。
浅間山を左手に見ながら、ご褒美の稜線歩きを楽しみます。ボクとふじぶんさんでこんな景色を見るのは本当に久しぶりです。
左端にちょこんと出ているのが、朝登ったトーミの頭ですね。あそこまで稜線を縦走します。
ギザギザといってもそれほどアップダウンない気持ちの良い稜線歩き。癒されます。
黒斑山山頂まで来ました。稜線歩きもあと少し。
人がたくさんのトーミの頭はスルーして下山します。
ここで稜線歩きが終了。帰りは中コースから下ります。このルート、景色は無いけど程よい斜度の気持ちよく下れます。疲れた足に優しい♪
駐車場に戻ってゴールです。お疲れさまでした。
ということで、久しぶりの浅間山登山が終了。
草すべりは、状況によって難易度が大きく変わる感じですが、今回は冷や汗掻きました。でもこの緊張感がクセになるんですよね。しばらくはやりたくないと思うんだけど、またやりたくなっちゃうんですよ。
さあ、雪山は天気が安定するここからが本番です。次はどこに行こうかな。
今回のログです。
この記事へのコメント
急斜面で、一歩だけに命を預けるって
しびれますね~。怖っ。
白ガスコンビの悪天候パワーも、
他のたくさんの方の晴天パワーには、
負けたって感じでしょうか(笑)
やっぱり、晴天はいいですね。
しびれますね~。怖っ。
白ガスコンビの悪天候パワーも、
他のたくさんの方の晴天パワーには、
負けたって感じでしょうか(笑)
やっぱり、晴天はいいですね。
Posted by なまずの里 at 2023年03月03日 11:22
なまずの里さん
今回は久しぶりにしびれましたよ。
この緊張感って、終わった後の達成感もあってクセになるんですよね。
ほどほどにしておかないとヤバイやつです。
白ガスコンビですか(笑)
お互いに、相手が白ガス男だと思ってますけどね。
今回は久しぶりにしびれましたよ。
この緊張感って、終わった後の達成感もあってクセになるんですよね。
ほどほどにしておかないとヤバイやつです。
白ガスコンビですか(笑)
お互いに、相手が白ガス男だと思ってますけどね。
Posted by そーしん at 2023年03月03日 15:56