2022年04月10日
積雪期限定の焼岳南峰へ 絶景見ながらテント泊
4月01日(金)~4月03日(日)
今週は、共に百名山達成を目指す山友まさ☆さんと、焼岳南峰をやることに。まさ☆さんは、百名山ハンターでも最高地点を踏まないと納得できないタイプなんですよね。焼岳といえば通常はもう一つの山頂北峰に登るんですが、南峰の方がわずか1mだけ高い。通常期は岩が崩れやすくて南峰は登山禁止なんですが、積雪期だけ登ることができるんですよ。南峰を登りたいという まさ☆さんに付き合って、焼岳南峰をやってきました。

※偶然にも同じ日に元AKB好きの元新入社員のTくんが焼岳に行くことがわかって現地合流。楽しい時を過ごしましたよ。
4月01日(金)
いつものように、まさ☆さんとは高井戸のコンビニで合流。自宅を21時に出発して22時に待ち合わせのコンビニに到着しました。調布ICから中央道に乗って、実家のそばの諏訪湖SAで仮眠。
4月02日(土)
諏訪湖SAで朝5時に目を覚ますと、八ヶ岳の美しいシルエットを見ることができました。

中央道を走って松本ICで降り、下道を1時間で安房峠への分岐に到着しました。安房峠への道路は冬期通行止めのためゲートが閉まっていますが、手で開閉できます。

通行止めの道路の広くなったスペースに路駐したら、さあ行きますか。今回のザックはこんな感じ。先週よりワカンが減った分、ちょっと軽くなって19kgでした。

まずは車道歩きです。車道といっても通行止めの道なので車はほとんど通りません。

ほどなく中の湯温泉に到着。中の湯温泉さんの脇から登山のスタートです。

登山道はいきなりの雪道です。さっそく12本爪アイゼンを装着します。

スタートからなかなかの急登ですね。

しばらく登ると夏場の登山口に到着しました。登山口からは夏に登った穂高岳の雄姿が。やっぱり北アルプスですね。アルパイン感があってテンションが上がります。

引き続き急登の直登、なかなかハードです。でもトレースはバッチリなので歩きやすいのが救い。

急登が終わると斜面は急に緩やかになり、視界が開けてきます。登山道脇には共同装備と思しき大型テントが張ってありました。どこかの山岳会の雪山訓練ですかね。

ちょっと先に広場と呼ばれる平らなスペースがありました。樹木も減って眺めが良い。ついに焼岳の雄姿も現れました。

さあ、ここら辺で本日の幕営予定地を探しましょう。眺めが良さそうな場所を探していると・・・
おっ!!! ここいいね! 登山道から少し登った高台に良い場所がありましたよ。テントが4張り張れそうだし霞沢岳がバーン!

幕営地が決まったら土木作業の開始です。スコップを使って地面を掘って掘った雪で風除けを作ります。

1時間ほどの作業で設営完了。南西側には風除けの壁を作りました。まあ本日、風は吹かない予報なのでこのくらいでいいでしょう。穂高岳も見えるすばらしいテン場です。

穂高岳に霞沢岳も見えるすばらしいテン場です

さあ、腹が減りましたね。ランチにしましょうか。近くには最近掘られたと思しきイス&テーブルが残っていました。ありがたく使わせていただきます。

ランチはいつものチキンラーメンです。雪の時期はカップラーだと待っている間に冷めて美味しくなくなっちゃうんで袋麺にしているんですが、雪の時期が終われば元のカップラーに戻しますよ。

やっぱり生玉子をオンしていただきます。

食事も終わったし、それでは本日のメイン焼岳南峰を目指しますか。まずは左側の稜線に登ります。

稜線まで登ると霞沢岳の絶景が。眺める角度によってずいぶん印象が違います。

上の方、よく見るとクラックが入っていますね。これからのシーズン、雪崩に注意が必要です。

しばらくは緩やかな稜線歩きが続きます。

一旦下ってから最後の急登を登れば山頂です。

最後の急登、かなりの斜度です。アイゼンをしっかり蹴り込んで登ります。

滑ったり転んだりすると滑落する斜度、慎重に。

さあ、視界が開けました。山頂らしき場所に到着しましたよ。けっこう広いのでどこが最高点かよく分かりませんね。

特に標識とかある訳じゃないんで、この辺りかなという場所で記念撮影。

北峰方面が景色が良さそうなので両側が切れ落ちたちょっとスリルのある稜線を先の方まで行ってみます。

先端まで行くと、シューシュー煙の出ている北方が見えました。前回はあっちに登ったんだよな。

一応、ここでも記念撮影。

これが北峰側稜線から見た、南峰最高点です。荒々しい火山の様子がよくわかります。

ということで、百名山焼岳最高点南峰に登頂、ミッションコンプリートです。さあ下山しますか。下りは尾根を通らず直接下るルートに。この斜面、ヒップソリで下りれそう。持ってくればよかった。

さあ、幕営地に戻って来ましたよ。おや?テントが増えてますね。Tくんとお友達、無事合流できたようです。

幕営地には、Tくんと幼馴染のフジケンくんが待っていました。さあ、さっそく4人で宴会でも・・・と思ったら、二人はこれから山頂に行ってくるとのこと。もう14時なのにがんばるね。

じゃあ、こっちは先に一杯やってますか。まさ☆さんと登頂を祝ってかんぱ~い!

北アルプスの絶景を眺めながら、例のイス&テーブルで快適に宴会を始めます。

ふと見ると、もう斜面の中腹に二人の姿が、若いからやっぱり速いねぇ

まさ☆さんからは、肉団子(うずらの玉子入り)いただいちゃいました。ビールがうまい!

しばらくお外で宴会していたんですが、風が出てきたんで一旦テントに籠ります。

さあ、久しぶりに雪を融かして水作りでもしましょうか。前回、黒百合ヒュッテで水作りした時はゴミがいっぱい浮いていて、何か濾過できるものが無いかと考えていたんですよね。家のキッチンで良さそうなものを2つ見つけましたよ。一つは、排水口用のネット・ストッキングタイプです。もう一つはオイルポットに使った油を入れる時の油こし。とりあえずダブルでセットしてみました。

結果、油こしはクシュクシュに丸まっちゃったけど、良い具合に漏斗の口を塞いでくれてストレスなく水が落ちることが分かりました。排水口ネットも悪くはないんですが、やっぱり目が粗いですね。

濾過した水、日に透かして見ても、ゴミは全く見られません。

浸かった油こしを広げてみましょう。やっぱり小さなゴミが付いていますね。しっかり濾過していることが分かります。重さも値段も優等生。今度から油こしを常に常備しておこう。

そうこうするうちに、Tくん、フジケンくんが戻って来ました。見ると出発からまだ2時間しか経ってないじゃないですか。さすが若者は速いなぁ
さあさあ、それでは宴会の再開です。話題は今まで登った山やこれから登りたい山・・・山好きは話が尽きませんね。
Tくんからはホタルイカの干したのいただきました。これ、ライターで炙るとウマイんですよね。

フジケンくんからはエビスいただいちゃいました。自分では飲まないのにわざわざ担いで来てくれたとか。感謝しながら、美味しくいただきます。
裏銀座、ぜひ行こうね。

寒くなった頃お開きになり、いつの間にか眠っちゃった。目が覚めるとまだ19時30分でした。スタートが早かったからな。

実は、夕食をまだ食べていませんでした。夕食はカレーメシをいただきます。ソーセージ&玉子をインしてグツグツボイル。

出来上がったら、さらにチーズをオンしてボリュームアップしていただきます。

焼酎をチビチビやりながら、今度こそ本当におやすみなさい。

4月03日(日)
朝はモルゲンロートを期待していたんですが、赤くならずに日が昇っちゃいました。どうやら本日は曇りのようです。

テント内の温度はマイナス2度。雪山としてはかなり暖かいですね。

朝食はいつものように、おにぎりのお茶漬け。

のんびりと撤収したら、さあ帰りましょうか。

下りはあっという間。1時間で降りて来ちゃいました。

帰りもゲートは手動で開け閉めして今回の登山は終了。

お疲れさまでした~
今回も天気に恵まれました。大勢での宴会も楽しかったですね。
焼岳テン泊、すっかり気に入っちゃいました。また来年もやろう。
今週は、共に百名山達成を目指す山友まさ☆さんと、焼岳南峰をやることに。まさ☆さんは、百名山ハンターでも最高地点を踏まないと納得できないタイプなんですよね。焼岳といえば通常はもう一つの山頂北峰に登るんですが、南峰の方がわずか1mだけ高い。通常期は岩が崩れやすくて南峰は登山禁止なんですが、積雪期だけ登ることができるんですよ。南峰を登りたいという まさ☆さんに付き合って、焼岳南峰をやってきました。
※偶然にも同じ日に元AKB好きの元新入社員のTくんが焼岳に行くことがわかって現地合流。楽しい時を過ごしましたよ。
4月01日(金)
いつものように、まさ☆さんとは高井戸のコンビニで合流。自宅を21時に出発して22時に待ち合わせのコンビニに到着しました。調布ICから中央道に乗って、実家のそばの諏訪湖SAで仮眠。
4月02日(土)
諏訪湖SAで朝5時に目を覚ますと、八ヶ岳の美しいシルエットを見ることができました。
中央道を走って松本ICで降り、下道を1時間で安房峠への分岐に到着しました。安房峠への道路は冬期通行止めのためゲートが閉まっていますが、手で開閉できます。
通行止めの道路の広くなったスペースに路駐したら、さあ行きますか。今回のザックはこんな感じ。先週よりワカンが減った分、ちょっと軽くなって19kgでした。
まずは車道歩きです。車道といっても通行止めの道なので車はほとんど通りません。
ほどなく中の湯温泉に到着。中の湯温泉さんの脇から登山のスタートです。
登山道はいきなりの雪道です。さっそく12本爪アイゼンを装着します。
スタートからなかなかの急登ですね。
しばらく登ると夏場の登山口に到着しました。登山口からは夏に登った穂高岳の雄姿が。やっぱり北アルプスですね。アルパイン感があってテンションが上がります。
引き続き急登の直登、なかなかハードです。でもトレースはバッチリなので歩きやすいのが救い。
急登が終わると斜面は急に緩やかになり、視界が開けてきます。登山道脇には共同装備と思しき大型テントが張ってありました。どこかの山岳会の雪山訓練ですかね。
ちょっと先に広場と呼ばれる平らなスペースがありました。樹木も減って眺めが良い。ついに焼岳の雄姿も現れました。
さあ、ここら辺で本日の幕営予定地を探しましょう。眺めが良さそうな場所を探していると・・・
おっ!!! ここいいね! 登山道から少し登った高台に良い場所がありましたよ。テントが4張り張れそうだし霞沢岳がバーン!
幕営地が決まったら土木作業の開始です。スコップを使って地面を掘って掘った雪で風除けを作ります。
1時間ほどの作業で設営完了。南西側には風除けの壁を作りました。まあ本日、風は吹かない予報なのでこのくらいでいいでしょう。穂高岳も見えるすばらしいテン場です。
穂高岳に霞沢岳も見えるすばらしいテン場です
さあ、腹が減りましたね。ランチにしましょうか。近くには最近掘られたと思しきイス&テーブルが残っていました。ありがたく使わせていただきます。
ランチはいつものチキンラーメンです。雪の時期はカップラーだと待っている間に冷めて美味しくなくなっちゃうんで袋麺にしているんですが、雪の時期が終われば元のカップラーに戻しますよ。
やっぱり生玉子をオンしていただきます。
食事も終わったし、それでは本日のメイン焼岳南峰を目指しますか。まずは左側の稜線に登ります。
稜線まで登ると霞沢岳の絶景が。眺める角度によってずいぶん印象が違います。
上の方、よく見るとクラックが入っていますね。これからのシーズン、雪崩に注意が必要です。
しばらくは緩やかな稜線歩きが続きます。
一旦下ってから最後の急登を登れば山頂です。
最後の急登、かなりの斜度です。アイゼンをしっかり蹴り込んで登ります。
滑ったり転んだりすると滑落する斜度、慎重に。
さあ、視界が開けました。山頂らしき場所に到着しましたよ。けっこう広いのでどこが最高点かよく分かりませんね。
特に標識とかある訳じゃないんで、この辺りかなという場所で記念撮影。
北峰方面が景色が良さそうなので両側が切れ落ちたちょっとスリルのある稜線を先の方まで行ってみます。
先端まで行くと、シューシュー煙の出ている北方が見えました。前回はあっちに登ったんだよな。
一応、ここでも記念撮影。
これが北峰側稜線から見た、南峰最高点です。荒々しい火山の様子がよくわかります。
ということで、百名山焼岳最高点南峰に登頂、ミッションコンプリートです。さあ下山しますか。下りは尾根を通らず直接下るルートに。この斜面、ヒップソリで下りれそう。持ってくればよかった。
さあ、幕営地に戻って来ましたよ。おや?テントが増えてますね。Tくんとお友達、無事合流できたようです。
幕営地には、Tくんと幼馴染のフジケンくんが待っていました。さあ、さっそく4人で宴会でも・・・と思ったら、二人はこれから山頂に行ってくるとのこと。もう14時なのにがんばるね。
じゃあ、こっちは先に一杯やってますか。まさ☆さんと登頂を祝ってかんぱ~い!
北アルプスの絶景を眺めながら、例のイス&テーブルで快適に宴会を始めます。
ふと見ると、もう斜面の中腹に二人の姿が、若いからやっぱり速いねぇ
まさ☆さんからは、肉団子(うずらの玉子入り)いただいちゃいました。ビールがうまい!
しばらくお外で宴会していたんですが、風が出てきたんで一旦テントに籠ります。
さあ、久しぶりに雪を融かして水作りでもしましょうか。前回、黒百合ヒュッテで水作りした時はゴミがいっぱい浮いていて、何か濾過できるものが無いかと考えていたんですよね。家のキッチンで良さそうなものを2つ見つけましたよ。一つは、排水口用のネット・ストッキングタイプです。もう一つはオイルポットに使った油を入れる時の油こし。とりあえずダブルでセットしてみました。
結果、油こしはクシュクシュに丸まっちゃったけど、良い具合に漏斗の口を塞いでくれてストレスなく水が落ちることが分かりました。排水口ネットも悪くはないんですが、やっぱり目が粗いですね。
濾過した水、日に透かして見ても、ゴミは全く見られません。
浸かった油こしを広げてみましょう。やっぱり小さなゴミが付いていますね。しっかり濾過していることが分かります。重さも値段も優等生。今度から油こしを常に常備しておこう。
そうこうするうちに、Tくん、フジケンくんが戻って来ました。見ると出発からまだ2時間しか経ってないじゃないですか。さすが若者は速いなぁ
さあさあ、それでは宴会の再開です。話題は今まで登った山やこれから登りたい山・・・山好きは話が尽きませんね。
Tくんからはホタルイカの干したのいただきました。これ、ライターで炙るとウマイんですよね。
フジケンくんからはエビスいただいちゃいました。自分では飲まないのにわざわざ担いで来てくれたとか。感謝しながら、美味しくいただきます。
裏銀座、ぜひ行こうね。
寒くなった頃お開きになり、いつの間にか眠っちゃった。目が覚めるとまだ19時30分でした。スタートが早かったからな。
実は、夕食をまだ食べていませんでした。夕食はカレーメシをいただきます。ソーセージ&玉子をインしてグツグツボイル。
出来上がったら、さらにチーズをオンしてボリュームアップしていただきます。
焼酎をチビチビやりながら、今度こそ本当におやすみなさい。
4月03日(日)
朝はモルゲンロートを期待していたんですが、赤くならずに日が昇っちゃいました。どうやら本日は曇りのようです。
テント内の温度はマイナス2度。雪山としてはかなり暖かいですね。
朝食はいつものように、おにぎりのお茶漬け。
のんびりと撤収したら、さあ帰りましょうか。
下りはあっという間。1時間で降りて来ちゃいました。
帰りもゲートは手動で開け閉めして今回の登山は終了。
お疲れさまでした~
今回も天気に恵まれました。大勢での宴会も楽しかったですね。
焼岳テン泊、すっかり気に入っちゃいました。また来年もやろう。
この記事へのコメント
雪がある時だけ行ける場所ですか。
たった1mでも、これは行っておかないとですね。
ヒップソリで下りれそうって、
写真で見た感じは、
止まらなくなりそうですが(怖)
たった1mでも、これは行っておかないとですね。
ヒップソリで下りれそうって、
写真で見た感じは、
止まらなくなりそうですが(怖)
Posted by なまずの里
at 2022年04月14日 17:17

なまずの里さん
「限定」って言葉には心惹かれるものがありますよね。
特に最高地点ハンターでも無いんですが、つい登っちゃいました。
確かにヒップソリで下るのと滑落って紙一重ですね。
コントロールできなければ滑落と呼ぶかも。
「限定」って言葉には心惹かれるものがありますよね。
特に最高地点ハンターでも無いんですが、つい登っちゃいました。
確かにヒップソリで下るのと滑落って紙一重ですね。
コントロールできなければ滑落と呼ぶかも。
Posted by そーしん
at 2022年04月14日 18:02
