2022年04月04日
雪の300m峰乗鞍岳 今回もやっぱり稜線でテント泊
3月26日(土)~3月28日(月)
本当なら週末は、山友ふじぶんさんと一緒に雪の乗鞍岳をやるはずだったんですよね。ところが土曜日があいにく荒天予報ということで中止になっちゃいました。
でも予報を見ると日・月なら晴れるじゃないですか。ということで月曜日に休みを取って、ソロで雪の3000m峰乗鞍岳にテン泊でチャレンジしてきました。

3月26日(土)
今回は土曜日出発。0時を回らなくても高速が割引になるので、早めに出発します。18時30分に出発して調布ICから高速に乗り松本IC経由で休暇村乗鞍高原の駐車場には23時30分に到着しました。一杯飲んだらおやすみなさい。

3月27日(日)
本日はそれほど急がないので、5時に目覚ましで起床。駐車場はガラガラですね。

さあ、行きますか。今回のザックはこんな感じです。アイゼン、ピッケル、ワカン、ヘルメットのフル装備なのでちょうど20kg。

駐車場の脇からスタートです。

スキー場のゲレンデの脇を登ります。振り返るとちょうど朝日が昇るところでした。

ゲレンデの急登をひたすら登ります。

スタートから1時間20分ほどでリフトの最上部、ツアーコースの開始点に到着しました。営業開始まで待ってお金さえ払えばここまでリフトで来られるんですよね。まあいいでしょう。
さあ、ここからが本格的な登山のスタートです。

12本爪アイゼンを装着します。

本格的な登山道が始まると思ったんですが、リフトが無いだけでツアーコースというのもゲレンデの一部のようです。樹林が伐採されて開けた地形の登りが続きます。

途中に、雪崩注意の看板が。そういえば、昨年3月にこのコース上で雪崩が起きたんですよね。確かひとりお亡くなりになったかと。今日も気温が高めだし気をつけて行くことにしましょう。

斜面が急になる手前でザックをデポしてアタックザックで登ることにします。小腹が減ったので、ブルーベリーパイを食べてエネルギー補給。

さあ、行きましょうか。ここが昨年雪崩が発生した現場ですね。

確かに急斜面で雪崩れるのもわかる気がします。危険性の少ない左側の斜面に回り込んで登りることにします。

緊張しながら急斜面を登り切ると、広大な雪原が広がっていました。ここが位ヶ原という場所ですね。広い雪原だからテントは張り放題だけど風除けがないからここに張るのは危険ですね。

まずは、肩の小屋方面を目指します。先行するのはバックカントリースキーの方。スキーなので踏み跡ができる訳じゃないのでトップを歩くのと一緒。踵まで沈むので地味に体力を奪われます。

肩の小屋口に到着しました。ここでひと休憩。思ったよりかなりバテてますね。大丈夫かな。

さあ、がんばって行きますか。ここからがいよいよ核心部です。
あれ?登山靴のトレースがある。スキー場からの登山者はボクがトップのはずなんだけど。
どうやら位ヶ原山荘に泊まった方がここで合流したようです。助かった。このままノートレースだと、山頂までもつかどうか心配だったんですよね。

奥の方でたくさんの人が何やら立ち止まっていますね。どうしたんだろ?
帰ってからニュースを見て知ったんですが、このパーティの中ノ女性が1名150m滑落していたようです。

滑落した女性は肋骨を折る重傷でしたが、命に別状はなく県警に救助されたとのこと。良かった良かった。

稜線上はものすごい風が吹いています。しかもここから岩場の直登。吹き飛ばされそうになりながら踏ん張って登ります。

振り向くと登ってきたルートが。なかなか高度感がありますね。けっこう怖い。

トラバースしながら最高峰の剣ヶ峰に向かいます。トラバース中は風裏に入って快適な歩行ができました。

さあ、いよいよ最後の稜線まで来ました。稜線上は、またまた突風が吹いていて体を持って行かれそうになりますが、踏ん張って登ります。

山頂直下には確か池があったはずですが、権現池は雪に覆われていました。

乗鞍岳頂上小屋も雪に埋もれています。

小屋の屋根越しに北アルプスの絶景が。

さあ、あと一息で山頂です。

山頂の祠が見えました。

裏側に回り込むと、山頂の標識がありましたよ。ついに雪の3000m峰、乗鞍岳剣ヶ峰山頂に到着です。当然ながら誰もいませんね。

山頂にはお社がありました。

自撮りで記念写真の撮影。

鳥居の向こうには、昨年登った御嶽山が。

山頂からの360度の景色は動画でご覧ください。
風裏に入ってお昼ご飯タイム。今回もランチパックをいただきます。

下を見ると、登ってきたルートと奥には北アルプスのオールスターたち。誰も登って来ませんね。山頂を独り占めでした。

さあ、戻りましょうか。

肩の小屋口まで降りて来ました。上空には県警のヘリが。この時は何かあったのかな、という感じでしたが滑落した方の救助のためのヘリだったんですね。滑落したと思われる場所は、難易度の高い岩場の下りが終わった直後の場所です。普通に歩けば何でもない場所ですが、安心して気が緩んだんでしょうかね。事故は下りに起きると言いますが、気をつけましょう。

昨年、雪崩が発生した斜面まで降りて来ましたよ。去年の事故を知ってか知らずかあの斜面を滑っているスキーヤーがいますね。怖い怖い

デポしたザックをピックアップ。
さあ、今晩の幕営適地を探しましょうか。

少し下りながら良さそうな場所を物色。
ちなみにボクの幕営地選びの条件ですが、第1位は何といっても風を避けられること。この日は西風が吹く予報なので西側に樹林があり風よけになることです。第2位はやっぱり眺めが良いこと。せっかくなら景色を見ながら一杯やりたいですからね。第3位は平らなこと。雪の上なら多少斜めでも雪の掘方で調整できるから意外と順位が低いんです。
登山道から外れた場所に、三拍子そろった適地が見つけましたよ。

さあ、さっそく土木作業の開始です。

あまり風も強くない予報なので、このくらいでいいでしょう。30分ほどで完了です。

プロモンテVL22を設営完了。この中古で買った古いテント、シームテープが剥がれてきているので雨の予報では使えませんが、雪山なら十分使えます。

テント内からの景色もバッチリ。昨年登った奥穂から前穂の稜線がクッキリと見えます。

お待ちかね、ビールで乾杯です。

サイトの後方には先ほど登った剣ヶ峰が。

いつものようにステンレスボトルを直火で温めて湯たんぽを作ります。水はけっこうっ担いで来たので作らなくて大丈夫いでしょう。

そうこうするうちに北アルプスが夕日に染まり・・・

剣ヶ峰方面に日が沈んで行きました。

さあ、夕食をいただきましょうか。今回はカレーメシシリーズのシビーメシです。

生玉子とソーセージを入れてボリュームアップ。軽いけど満足度の高いお気に入りのメニューです。

焼酎をチビチビやりながら・・・

いつの間にか夢の中へ
3月28日(月)
朝は5時にお目覚め。

昨夜はホッカイロが熱いくらいでしたね。それもそのはず、雪の時期としては異例の暖かさ、マイナス2度です。

朝食はいつものように、お湯を沸かしておにぎりをぶち込み、永谷園のお茶漬けの素を入れて温まります。

さあ、太陽が昇って来ましたね。撤収して帰りましょう。

帰りは雪も締まってアイゼンが効いて楽々下山。

下りは1時間ちょっとで下山、休暇村乗鞍高原でゴールです。お疲れさまでした。

ということで、ここ数年の懸案だった雪の乗鞍岳をやっとやることができました。さすが雪の3000m峰、なかなかハードな山でしたね。体力不足を感じました。
世間は桜が咲いたりして春めいてきましたが、ボクの雪山シーズンはまだまだ終わりませんよ。さあ、次はどこに行こうかな。
本当なら週末は、山友ふじぶんさんと一緒に雪の乗鞍岳をやるはずだったんですよね。ところが土曜日があいにく荒天予報ということで中止になっちゃいました。
でも予報を見ると日・月なら晴れるじゃないですか。ということで月曜日に休みを取って、ソロで雪の3000m峰乗鞍岳にテン泊でチャレンジしてきました。
3月26日(土)
今回は土曜日出発。0時を回らなくても高速が割引になるので、早めに出発します。18時30分に出発して調布ICから高速に乗り松本IC経由で休暇村乗鞍高原の駐車場には23時30分に到着しました。一杯飲んだらおやすみなさい。
3月27日(日)
本日はそれほど急がないので、5時に目覚ましで起床。駐車場はガラガラですね。
さあ、行きますか。今回のザックはこんな感じです。アイゼン、ピッケル、ワカン、ヘルメットのフル装備なのでちょうど20kg。
駐車場の脇からスタートです。
スキー場のゲレンデの脇を登ります。振り返るとちょうど朝日が昇るところでした。
ゲレンデの急登をひたすら登ります。
スタートから1時間20分ほどでリフトの最上部、ツアーコースの開始点に到着しました。営業開始まで待ってお金さえ払えばここまでリフトで来られるんですよね。まあいいでしょう。
さあ、ここからが本格的な登山のスタートです。
12本爪アイゼンを装着します。
本格的な登山道が始まると思ったんですが、リフトが無いだけでツアーコースというのもゲレンデの一部のようです。樹林が伐採されて開けた地形の登りが続きます。
途中に、雪崩注意の看板が。そういえば、昨年3月にこのコース上で雪崩が起きたんですよね。確かひとりお亡くなりになったかと。今日も気温が高めだし気をつけて行くことにしましょう。
斜面が急になる手前でザックをデポしてアタックザックで登ることにします。小腹が減ったので、ブルーベリーパイを食べてエネルギー補給。
さあ、行きましょうか。ここが昨年雪崩が発生した現場ですね。
確かに急斜面で雪崩れるのもわかる気がします。危険性の少ない左側の斜面に回り込んで登りることにします。
緊張しながら急斜面を登り切ると、広大な雪原が広がっていました。ここが位ヶ原という場所ですね。広い雪原だからテントは張り放題だけど風除けがないからここに張るのは危険ですね。
まずは、肩の小屋方面を目指します。先行するのはバックカントリースキーの方。スキーなので踏み跡ができる訳じゃないのでトップを歩くのと一緒。踵まで沈むので地味に体力を奪われます。
肩の小屋口に到着しました。ここでひと休憩。思ったよりかなりバテてますね。大丈夫かな。
さあ、がんばって行きますか。ここからがいよいよ核心部です。
あれ?登山靴のトレースがある。スキー場からの登山者はボクがトップのはずなんだけど。
どうやら位ヶ原山荘に泊まった方がここで合流したようです。助かった。このままノートレースだと、山頂までもつかどうか心配だったんですよね。
奥の方でたくさんの人が何やら立ち止まっていますね。どうしたんだろ?
帰ってからニュースを見て知ったんですが、このパーティの中ノ女性が1名150m滑落していたようです。
滑落した女性は肋骨を折る重傷でしたが、命に別状はなく県警に救助されたとのこと。良かった良かった。
稜線上はものすごい風が吹いています。しかもここから岩場の直登。吹き飛ばされそうになりながら踏ん張って登ります。
振り向くと登ってきたルートが。なかなか高度感がありますね。けっこう怖い。
トラバースしながら最高峰の剣ヶ峰に向かいます。トラバース中は風裏に入って快適な歩行ができました。
さあ、いよいよ最後の稜線まで来ました。稜線上は、またまた突風が吹いていて体を持って行かれそうになりますが、踏ん張って登ります。
山頂直下には確か池があったはずですが、権現池は雪に覆われていました。
乗鞍岳頂上小屋も雪に埋もれています。
小屋の屋根越しに北アルプスの絶景が。
さあ、あと一息で山頂です。
山頂の祠が見えました。
裏側に回り込むと、山頂の標識がありましたよ。ついに雪の3000m峰、乗鞍岳剣ヶ峰山頂に到着です。当然ながら誰もいませんね。
山頂にはお社がありました。
自撮りで記念写真の撮影。
鳥居の向こうには、昨年登った御嶽山が。
山頂からの360度の景色は動画でご覧ください。
風裏に入ってお昼ご飯タイム。今回もランチパックをいただきます。
下を見ると、登ってきたルートと奥には北アルプスのオールスターたち。誰も登って来ませんね。山頂を独り占めでした。
さあ、戻りましょうか。
肩の小屋口まで降りて来ました。上空には県警のヘリが。この時は何かあったのかな、という感じでしたが滑落した方の救助のためのヘリだったんですね。滑落したと思われる場所は、難易度の高い岩場の下りが終わった直後の場所です。普通に歩けば何でもない場所ですが、安心して気が緩んだんでしょうかね。事故は下りに起きると言いますが、気をつけましょう。
昨年、雪崩が発生した斜面まで降りて来ましたよ。去年の事故を知ってか知らずかあの斜面を滑っているスキーヤーがいますね。怖い怖い
デポしたザックをピックアップ。
さあ、今晩の幕営適地を探しましょうか。
少し下りながら良さそうな場所を物色。
ちなみにボクの幕営地選びの条件ですが、第1位は何といっても風を避けられること。この日は西風が吹く予報なので西側に樹林があり風よけになることです。第2位はやっぱり眺めが良いこと。せっかくなら景色を見ながら一杯やりたいですからね。第3位は平らなこと。雪の上なら多少斜めでも雪の掘方で調整できるから意外と順位が低いんです。
登山道から外れた場所に、三拍子そろった適地が見つけましたよ。
さあ、さっそく土木作業の開始です。
あまり風も強くない予報なので、このくらいでいいでしょう。30分ほどで完了です。
プロモンテVL22を設営完了。この中古で買った古いテント、シームテープが剥がれてきているので雨の予報では使えませんが、雪山なら十分使えます。
テント内からの景色もバッチリ。昨年登った奥穂から前穂の稜線がクッキリと見えます。
お待ちかね、ビールで乾杯です。
サイトの後方には先ほど登った剣ヶ峰が。
いつものようにステンレスボトルを直火で温めて湯たんぽを作ります。水はけっこうっ担いで来たので作らなくて大丈夫いでしょう。
そうこうするうちに北アルプスが夕日に染まり・・・
剣ヶ峰方面に日が沈んで行きました。
さあ、夕食をいただきましょうか。今回はカレーメシシリーズのシビーメシです。
生玉子とソーセージを入れてボリュームアップ。軽いけど満足度の高いお気に入りのメニューです。
焼酎をチビチビやりながら・・・
いつの間にか夢の中へ
3月28日(月)
朝は5時にお目覚め。
昨夜はホッカイロが熱いくらいでしたね。それもそのはず、雪の時期としては異例の暖かさ、マイナス2度です。
朝食はいつものように、お湯を沸かしておにぎりをぶち込み、永谷園のお茶漬けの素を入れて温まります。
さあ、太陽が昇って来ましたね。撤収して帰りましょう。
帰りは雪も締まってアイゼンが効いて楽々下山。
下りは1時間ちょっとで下山、休暇村乗鞍高原でゴールです。お疲れさまでした。
ということで、ここ数年の懸案だった雪の乗鞍岳をやっとやることができました。さすが雪の3000m峰、なかなかハードな山でしたね。体力不足を感じました。
世間は桜が咲いたりして春めいてきましたが、ボクの雪山シーズンはまだまだ終わりませんよ。さあ、次はどこに行こうかな。
この記事へのコメント
今回も、景色の良いポイントに
テント泊してますね~。
ブログでは分かりませんが、
最適の幕営地をを探すのに、
良いと思って、近づくと、う~ん、などと
結構苦労しているのですか?
テント泊してますね~。
ブログでは分かりませんが、
最適の幕営地をを探すのに、
良いと思って、近づくと、う~ん、などと
結構苦労しているのですか?
Posted by なまずの里
at 2022年04月05日 16:31

なまずの里さん
今回も良い場所に張れました。
幕営地探しって、けっこう大変なんですよ。
キョロキョロしながら登って、良さそうな場所があったらウロウロして。
いくつかある候補地から、最後に一番良い場所を選んでいるんです。
ブログではすぐ見つかったように見えますが、実は苦労しているんです(笑)
今回も良い場所に張れました。
幕営地探しって、けっこう大変なんですよ。
キョロキョロしながら登って、良さそうな場所があったらウロウロして。
いくつかある候補地から、最後に一番良い場所を選んでいるんです。
ブログではすぐ見つかったように見えますが、実は苦労しているんです(笑)
Posted by そーしん
at 2022年04月05日 16:49
