2021年12月07日
南アの達人おじさんおススメ櫛形山へ ほこら小屋テント泊
11月28日(日)~11月29日(月)
今年7月に、北岳から農鳥岳まで白峰三山縦走をした時出会った「南アルプスの達人」おじさん。今回も1週間南アをぶらぶらしてきたとのこと。
大門沢小屋のテン場で一緒に一杯飲みながら色々と教えてもらったんですよね。
その時教えてもらったのが、8月の光岳・聖岳、9月の悪沢岳・赤石岳に登った沼平からのルートです。さすが達人、良いルート知ってますね。
さらに「雪の時期に面白い山ないですか?」と聞くと、「櫛形山が面白いよ。アクセスもしやすいし、あまり担がなくても小屋とテン場があるし、色んなルートがあって楽しめるよ」との答えでした。
今週どこに行こうかと考えた時に思い出したのが、その「櫛形山」です。雪には少し早いけど下見のつもりで行ってきました。
おじさんおススメの山、はたしてどうだったでしょうか。

11月28日(日)
今回は前泊するほどの山じゃない、ということで朝5時30分に自宅を出発。
節約のため下道で調布ICまで走って中央高速に乗り、甲府南ICで降りました。
山に向かって走っていると正面に見えるなだらかな稜線の山。
どうやらこれが櫛型山のようです。これといって目立つ山じゃありませんね。

グーグル先生の案内に従って走ると林道に入りました。すれ違うのがやっとという道幅です。対向車、来なければいいなと思いながら走っていると来るんですよね、対向車。バックしたりしてもらったり・・・長い林道でした。

9時にようやく林道の終点、池の茶屋駐車場に到着しました。駐車場はほぼほぼいっぱい。人気の山なのかもしれません。

外気温はというと・・・ 朝9じだというのにマイナス2.5度。なめてましたが、思った以上に寒いようです。

今回のザックはこんな感じ。重さは17kgです。寒くなるとザックがどうしても重たくなりますね。これからの季節はこれに12本爪アイゼンやピッケル、スコップが付くので20kgオーバーになっちゃいます。

駐車場にはご親切にも休憩のための小屋があり、トイレもありました。小屋の壁についたルートマップでお勉強。

今回は、一番標高差が少ないルートを途中でテン泊しながら周回することにします。トレッキングコース入り口の標識からスタート。

登山道はよく整備されていて、まさにハイキングコースです。なだらかな斜面をお散歩気分で進みます。

しばらく歩くと展望スポットが。そこからの眺めがコチラ。
右から悪沢岳、赤石岳、聖岳。いずれも8.9月に登った、南アルプスの秀峰です。

さらになだらかな道を進むと今度は立派なウッドデッキが。

展望台からは、右から甲斐駒ヶ岳、あさよ峰、ひときわ高いのが日本第2位の標高を誇る北岳です。櫛形山って南アルプスの展望台なんですね。

こちらの山は、どこも人の手が入って間伐されているので森自体がとても明るいんですよね。なんだか巨大な公園を歩いているみたいな気分です。

白樺の木がたくさんあって、皮がところどころに落ちています。これって焚き火の着火剤として使えるんですよね。拾って帰ります。

一旦ガツっと下ったら、もみじ沢というところに出ました。名前の通り、もみじの枯れ葉がたくさん落ちていたので秋は見事な紅葉を見られるんでしょうね。

登り返して尾根に出ました。ここからは明るい尾根歩き。

左手に南アルプスの白い峰を見ながら進みます。

見渡す限りの樹木に苔のようなものが垂れ下がっていますね。なかなか壮観です。

確か地衣類っていうんですよね。空気中の水分で生きているとか。これほどの規模は珍しいんじゃないかな。

鹿除けのネットが出てきました。

アヤメ平ですね。6月にはアヤメが見られるそうです。これほどの標高でアヤメの群生地っとすごいですね。その時期は登山者が凄そう。

群生地の隣にはアヤメ平避難小屋がありました。

中をチェックしましょう。う~ん、悪くはないんだけどちょっと狭いしあんまり泊まりたい感じじゃないかな。

アヤメ平からは唐松岳への分岐がありました。まだ時間も早いのでピストンで行ってみることにします。
当然、山に登るんだと思っていましたが、唐松岳までは基本下り基調。下から見たなだらかな山容の山にいくつかのピークがあるということのようです。20分ほど下ったところに唐松岳山頂がありました。山頂というより尾根のコブって感じですね。北アルプスの唐松岳とは大違いです。
とりあえずピークなので自撮りで記念撮影。

さあ、いい時間なので山頂でランチタイムにいたしましょう。冬場はいつものカップラーじゃなくて袋麺です。カップラーは3分待つ間に冷めちゃうんですよね。

食後はアヤメ平まで戻って、今度は裸山のピークを目指します。どうやらこの上が裸山のピークのようです。

はい、コブをちょこっと登ったら裸山の山頂に到着です。山頂からは南アルプスの絶景が。やっぱりここは南アルプスの展望台の山ですね。右から北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山。7月に歩いた稜線です。ちなみに、櫛形山というのはいくつかのピークの総称で、最高地点のある櫛形山は明日登る予定です。

さあ、テン場を目指しましょう。どこまでも明るい樹林が続きます。苔の美しい森を抜け、大きく下ったところに・・・

櫛形山ほこら避難小屋がありました。建物の下にあるのはトイレです。トイレがある避難小屋って珍しいですね。

では中を覗いてみましょう。
わお!ビューティフル!
広いしキレイな避難小屋ですね。テント持ってきたけどこっちに泊まっちゃおうかなと一瞬考えましたがせっかくここまで担いで来たのでテントを張ることにします。

小屋の裏には水場がありました。至れり尽くせりの避難小屋ですね。さすが達人おじさんのおススメだけあります。

テン場は小屋の少し上にありました。ずいぶん広いですね。でもビミョーに平らな部分が少なくて張る場所が難しい。

平らそうな場所を見つけて設営完了。本日は貸切のようです。

ささ、それではいただきましょうか。この時期はわざわざ冷やさなくてもウマイのが良いところ。

行動停止すると外は寒いのでテントに籠ります。

テーブル代わりに百均のまな板を。平らな部分があるって山では有難いものです。
焼酎を飲みながらのんびりなひと時。

夕食は定番のすき焼きをいただきます。お肉は外国産ですが美味い!

日が傾いてきましたね。

テント内の温度はマイナス3~4度ってところ。どこまで下がるんでしょうか。

前回の天狗岳で、冬期用シュラフのモンベル#1のファスナーが壊れて修理に出しているんですよね。今回はモンベル#3を持ってきたんですが、はたして#3でしのげるんでしょうか。

テン場からは甲府盆地の夜景がキレイに見えました。

さあ、早めですけどおやすみなさい。

11月29日(月)
朝です。東の空が明るくなってきました。
心配したモンベル#3ですが十分暖かかったですね。なかなか優秀なシュラフです。まあ、ガチな雪山じゃきついでしょうけど。

昨夜のすき焼きの残りにうどんを入れて朝食です。

富士山のそばから太陽が昇って気ました。

森も赤く染まります。この時間がいいですね。

のんびりと撤収したら、さあ行きますか。今日も明るい森を歩きます。

スタートから50分ほどで、あっさりと櫛形山山頂に着きました。やっぱりはフラットで山頂という雰囲気じゃありませんね。これでも一応200名山なんですが。

でも・・・木々の向こうに見えるのは富士山じゃないですか!

樹林の間からちらちらとは見えていたんですが、バーンと見えたのは初めてです。やっぱりテンション上がりますね。

一応自撮りで標識と記念撮影。

さあ、今回のピークハントはこれで終了。あとは下るだけです。途中にまたまた南アルプスの展望台がありました。

南アのオールスターが大集結って感じです。

さらに下って、駐車場に戻ってゴール!
お疲れさまでした。

ということで、今回の登山が終了。
さすが南アルプス達人のおじさん、良いところ知ってますね。言った通り面白い山でした。
何より、ほこら小屋とテン場はすっかり気に入っちゃいました。
今度は雪の時期に誰か誘って来ることにしましょう。
今年7月に、北岳から農鳥岳まで白峰三山縦走をした時出会った「南アルプスの達人」おじさん。今回も1週間南アをぶらぶらしてきたとのこと。
大門沢小屋のテン場で一緒に一杯飲みながら色々と教えてもらったんですよね。
その時教えてもらったのが、8月の光岳・聖岳、9月の悪沢岳・赤石岳に登った沼平からのルートです。さすが達人、良いルート知ってますね。
さらに「雪の時期に面白い山ないですか?」と聞くと、「櫛形山が面白いよ。アクセスもしやすいし、あまり担がなくても小屋とテン場があるし、色んなルートがあって楽しめるよ」との答えでした。
今週どこに行こうかと考えた時に思い出したのが、その「櫛形山」です。雪には少し早いけど下見のつもりで行ってきました。
おじさんおススメの山、はたしてどうだったでしょうか。
11月28日(日)
今回は前泊するほどの山じゃない、ということで朝5時30分に自宅を出発。
節約のため下道で調布ICまで走って中央高速に乗り、甲府南ICで降りました。
山に向かって走っていると正面に見えるなだらかな稜線の山。
どうやらこれが櫛型山のようです。これといって目立つ山じゃありませんね。
グーグル先生の案内に従って走ると林道に入りました。すれ違うのがやっとという道幅です。対向車、来なければいいなと思いながら走っていると来るんですよね、対向車。バックしたりしてもらったり・・・長い林道でした。
9時にようやく林道の終点、池の茶屋駐車場に到着しました。駐車場はほぼほぼいっぱい。人気の山なのかもしれません。
外気温はというと・・・ 朝9じだというのにマイナス2.5度。なめてましたが、思った以上に寒いようです。
今回のザックはこんな感じ。重さは17kgです。寒くなるとザックがどうしても重たくなりますね。これからの季節はこれに12本爪アイゼンやピッケル、スコップが付くので20kgオーバーになっちゃいます。
駐車場にはご親切にも休憩のための小屋があり、トイレもありました。小屋の壁についたルートマップでお勉強。
今回は、一番標高差が少ないルートを途中でテン泊しながら周回することにします。トレッキングコース入り口の標識からスタート。
登山道はよく整備されていて、まさにハイキングコースです。なだらかな斜面をお散歩気分で進みます。
しばらく歩くと展望スポットが。そこからの眺めがコチラ。
右から悪沢岳、赤石岳、聖岳。いずれも8.9月に登った、南アルプスの秀峰です。
さらになだらかな道を進むと今度は立派なウッドデッキが。
展望台からは、右から甲斐駒ヶ岳、あさよ峰、ひときわ高いのが日本第2位の標高を誇る北岳です。櫛形山って南アルプスの展望台なんですね。
こちらの山は、どこも人の手が入って間伐されているので森自体がとても明るいんですよね。なんだか巨大な公園を歩いているみたいな気分です。
白樺の木がたくさんあって、皮がところどころに落ちています。これって焚き火の着火剤として使えるんですよね。拾って帰ります。
一旦ガツっと下ったら、もみじ沢というところに出ました。名前の通り、もみじの枯れ葉がたくさん落ちていたので秋は見事な紅葉を見られるんでしょうね。
登り返して尾根に出ました。ここからは明るい尾根歩き。
左手に南アルプスの白い峰を見ながら進みます。
見渡す限りの樹木に苔のようなものが垂れ下がっていますね。なかなか壮観です。
確か地衣類っていうんですよね。空気中の水分で生きているとか。これほどの規模は珍しいんじゃないかな。
鹿除けのネットが出てきました。
アヤメ平ですね。6月にはアヤメが見られるそうです。これほどの標高でアヤメの群生地っとすごいですね。その時期は登山者が凄そう。
群生地の隣にはアヤメ平避難小屋がありました。
中をチェックしましょう。う~ん、悪くはないんだけどちょっと狭いしあんまり泊まりたい感じじゃないかな。
アヤメ平からは唐松岳への分岐がありました。まだ時間も早いのでピストンで行ってみることにします。
当然、山に登るんだと思っていましたが、唐松岳までは基本下り基調。下から見たなだらかな山容の山にいくつかのピークがあるということのようです。20分ほど下ったところに唐松岳山頂がありました。山頂というより尾根のコブって感じですね。北アルプスの唐松岳とは大違いです。
とりあえずピークなので自撮りで記念撮影。
さあ、いい時間なので山頂でランチタイムにいたしましょう。冬場はいつものカップラーじゃなくて袋麺です。カップラーは3分待つ間に冷めちゃうんですよね。
食後はアヤメ平まで戻って、今度は裸山のピークを目指します。どうやらこの上が裸山のピークのようです。
はい、コブをちょこっと登ったら裸山の山頂に到着です。山頂からは南アルプスの絶景が。やっぱりここは南アルプスの展望台の山ですね。右から北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山。7月に歩いた稜線です。ちなみに、櫛形山というのはいくつかのピークの総称で、最高地点のある櫛形山は明日登る予定です。
さあ、テン場を目指しましょう。どこまでも明るい樹林が続きます。苔の美しい森を抜け、大きく下ったところに・・・
櫛形山ほこら避難小屋がありました。建物の下にあるのはトイレです。トイレがある避難小屋って珍しいですね。
では中を覗いてみましょう。
わお!ビューティフル!
広いしキレイな避難小屋ですね。テント持ってきたけどこっちに泊まっちゃおうかなと一瞬考えましたがせっかくここまで担いで来たのでテントを張ることにします。
小屋の裏には水場がありました。至れり尽くせりの避難小屋ですね。さすが達人おじさんのおススメだけあります。
テン場は小屋の少し上にありました。ずいぶん広いですね。でもビミョーに平らな部分が少なくて張る場所が難しい。
平らそうな場所を見つけて設営完了。本日は貸切のようです。
ささ、それではいただきましょうか。この時期はわざわざ冷やさなくてもウマイのが良いところ。
行動停止すると外は寒いのでテントに籠ります。
テーブル代わりに百均のまな板を。平らな部分があるって山では有難いものです。
焼酎を飲みながらのんびりなひと時。
夕食は定番のすき焼きをいただきます。お肉は外国産ですが美味い!
日が傾いてきましたね。
テント内の温度はマイナス3~4度ってところ。どこまで下がるんでしょうか。
前回の天狗岳で、冬期用シュラフのモンベル#1のファスナーが壊れて修理に出しているんですよね。今回はモンベル#3を持ってきたんですが、はたして#3でしのげるんでしょうか。
テン場からは甲府盆地の夜景がキレイに見えました。
さあ、早めですけどおやすみなさい。
11月29日(月)
朝です。東の空が明るくなってきました。
心配したモンベル#3ですが十分暖かかったですね。なかなか優秀なシュラフです。まあ、ガチな雪山じゃきついでしょうけど。
昨夜のすき焼きの残りにうどんを入れて朝食です。
富士山のそばから太陽が昇って気ました。
森も赤く染まります。この時間がいいですね。
のんびりと撤収したら、さあ行きますか。今日も明るい森を歩きます。
スタートから50分ほどで、あっさりと櫛形山山頂に着きました。やっぱりはフラットで山頂という雰囲気じゃありませんね。これでも一応200名山なんですが。
でも・・・木々の向こうに見えるのは富士山じゃないですか!
樹林の間からちらちらとは見えていたんですが、バーンと見えたのは初めてです。やっぱりテンション上がりますね。
一応自撮りで標識と記念撮影。
さあ、今回のピークハントはこれで終了。あとは下るだけです。途中にまたまた南アルプスの展望台がありました。
南アのオールスターが大集結って感じです。
さらに下って、駐車場に戻ってゴール!
お疲れさまでした。
ということで、今回の登山が終了。
さすが南アルプス達人のおじさん、良いところ知ってますね。言った通り面白い山でした。
何より、ほこら小屋とテン場はすっかり気に入っちゃいました。
今度は雪の時期に誰か誘って来ることにしましょう。
この記事へのコメント
枝に垂れている苔?
こんな苔があるんですか。
僕だったら、目に止まらず、
そのままスルーしちゃってますね。
やっぱり知識がないと損しちゃう。
テン場から夜景かぁ。
なかなかおしゃれ。
こんな苔があるんですか。
僕だったら、目に止まらず、
そのままスルーしちゃってますね。
やっぱり知識がないと損しちゃう。
テン場から夜景かぁ。
なかなかおしゃれ。
Posted by なまずの里
at 2021年12月07日 17:17

なまずの里さん
枝から垂れている苔のようなものは、
地衣類といって霧が良く出るような山に生えているんですよね。
八ヶ岳なんかで時々見かけます。
霧から水分を取り入れて生きているんだそうですよ。
これほどの群生は初めて見ましたが、なかなかの迫力でした。
ここのテン場はなかなかのモノでした。
無料ってのが好きです(笑)
リピート確定ですね。
枝から垂れている苔のようなものは、
地衣類といって霧が良く出るような山に生えているんですよね。
八ヶ岳なんかで時々見かけます。
霧から水分を取り入れて生きているんだそうですよ。
これほどの群生は初めて見ましたが、なかなかの迫力でした。
ここのテン場はなかなかのモノでした。
無料ってのが好きです(笑)
リピート確定ですね。
Posted by そーしん
at 2021年12月07日 17:30
