2016年12月06日
震災後の熊本の現在
11月28日(月)~11月29日(火)
月・火で震災後の熊本の現状を見に行ってきました。
現状を知り、どうやって観光客を送り込むかというのが今回の課題です。
空港ではクマモンがお出迎えが。

ちょうどお昼時なので、空港そばの菅乃屋さんでランチをいただきました。

菅乃屋さん、熊本名物の馬肉料理専門店です。
全てのメニューが馬肉なんですが、たぶんこれが一押し?なのかな。
馬肉ハンバーグと馬肉のサイコロステーキ。
油分が少なくてヘルシーな感じですね。
くさみもありません。
もっともボクは長野出身なので、子供の頃から馬肉は食べ慣れているんですけどね。
わが家でスキヤキといえば、必ず馬肉でした(笑)

道路の復興状況ですが、阿蘇までの道路はまだ部分的に通行止めになっていますが、迂回路
を通れば問題なく行くことができます(赤字区間が通行止め)。

空港の周辺が被害の大きかった、あの益城町なんですね。
具体的にどの辺りなのか、まったくイメージできていませんでした。
車窓からも、瓦屋根の崩れた家がたくさん見られました。

阿蘇に向かう途中、道の駅・あそ望の郷くぎの で休憩。
隣にモンベルがあってビックリ。
モンベル、こんなところにもあるんだ。
ここからは、雄大な阿蘇山が一望にできます。

雲とごっちゃになっちゃっていますが、水蒸気が上がっているのも見えます。
火山活動は落ち着いているように見えますね。
阿蘇って言うと、まだ煙モクモクのイメージでしたが、実際にはこんな感じなんですね。
風評被害も多いと聞きました。

第3セクターの南阿蘇鉄道は、中松駅=高森駅間で運行再開しています。

運行ダイヤは1日3往復。

列車にも乗ってみます。
列車が入ってきました。
この列車が折り返し運転するようです。
1両編成でディーゼルです。

贅沢にも車両は貸切。
運転手さんが、いろいろガイドしながら走ってくれます。
これも、ローカル線ならではですね。

終点の高森駅には、ワンピース列車が止まっていました。
なんでも、前日から運行を始めたばかりとか。
熊本出身のワンピース作者尾田栄一郎さんが復興のために企画したそうです。
来年2月まで毎日運行ですよ。
ワンピースファンはぜひ、乗ってみてください。

続いて向かったのは、阿蘇神社。
あの建物が崩れた神社の様子はずいぶん報道されましたが、その後どうなっているんでしょう?
崩れた門はそのまま残っていました。

解体する方向のようですが、なかなか進んでいないようですね。
復元するそうです。
復元の過程が、良い観光資源になりそうですね。
建設途中のスカイツリーと一緒で、出来上がったものはいつでも見られますが、建設中を
見られるのは限られた時期だけですからね。

阿蘇神社の門前町は、水基めぐりが楽しめます。
なかなか雰囲気の良い街ですね。

こんな感じで、いたるところで湧水が出ていて、自由に呑むことが出来ます。
利き水をしながら、ぶらぶらするのも楽しそうです。

本日のお宿は内牧温泉。
温泉街も大きな被害を受けていて、まだ営業できていないホテルも多数見られました。
営業していないホテルっていうのも、さみしい風景ですね。

今回は、阿蘇プラザホテルさんにお世話になりました。
震災直後はだいぶ被害を受けられたようですが、今はほとんど感じられません。
夕食前に、7階の展望露天風呂に。
なんと貸切。
お客さん少ないんですね。
昼間は正面に、雄大な阿蘇山が眺められるようです。

夕食には熊本の名産が並びました。
もちろん銘酒も。
食べて飲んで復興支援。

11月29日(火)
お部屋の窓に、ちょっと遅めの朝日が昇ってきました。
九州は日没が遅いけど日の出もちょっと遅いんですよね。
阿蘇山と朝日、街にはガスがかかって幻想的な風景です。

コチラのホテルも、いくつかの源泉のうちの1本がお湯が出なくなっちゃったとのことで、
駐車場でボーリングをしていました。
650mくらい掘るのだとか。
まだまだ大変ですね。

8時30分にホテルを出発。
益城町の中心部を通過して熊本市内に向かいます。
この辺りは古い住宅が多く、被害が大きかったところですね。
被災した多くの家は撤去が済んで更地になっていました。

それでもまだまだブルーシートで応急手当をしただけの家が多数見られます。

この家は1階部分が倒壊したんでしょうね。
こんな家もまだまだ残されていて、復興はまだまだ始まったばかりという印象を受けました。

市内に入って熊本城を視察。
まだ城内は立ち入りは許されていませんが、特別に城中をご案内いただくことが出来ました。
一般の方も、二の丸広場までは入れるようになっていますので、天守閣を近くから見ることは
出来ますよ。

まず目に飛び込んできたのはこんな光景。
石垣が崩れて、今にも落ちそうな建物を、クレーンのようなもので支えています。

城内では石垣がいたるところで崩れていました。
かたずけてはいるんですが、まだまだ手が回っていないようです。

石に番号を書いて別な場所で保管をして、後日組みなおすようです。
気の遠くなるような作業ですね。

ここも大変だ。

先ほどのクレーンのようなもので支えていた場所に来ました。
コンクリートを打ってその上にこんなものを組み立てて支えていたんですね。
組み立てた後、手前から奥に押して入れたんだそうです。
想像もつきませんね。

重要文化財の門も無残な姿に。
この辺りは、創建当時の建物が残っているあたりだとか。

あちこちにこんな破片も落ちていました。

こちらの門も、半分崩れ落ちてしまっていますね。

いよいよ天守閣です。
遠めには、それほど被害がないようにも見えますが・・・

やはり近づくと・・・

お城の土台がむき出しになってしまっています。
天守閣は3年を目途で、復元するそうです。

天守閣も、一番上の瓦や鯱は全部落ちてしまって、瓦が散乱していました。

これはお土産物屋さん。

中は震災当時のまま、手をつけられていない状態でした。

お城の前の観光施設、城彩園では復興城主を募っていました。
一口1万円で、城主になれるみたいですよ。
一口いかがでしょう。

城彩園で馬刺しと、だご汁の昼食をいただきました。
馬刺しは赤身・霜降りとタテガミ。
タテガミって初めて食べたけど美味いな。

県の方やマスコミの方々といろいろ意見交換させていただき、熊本視察終了です。

熊本の地震も、報道量が減って情報が少なくなっていますが、復興はまだまだ先ですね。
観光業に携わるボクらが出来ることは、できるだけ多くの人を現地に送ることが重要だと実感しました。
人が動けばお金も動き、地域の活性化に繋がりますからね。
個人でできることは、九州のものを食べて飲むことかな。
まあ、芋焼酎なら毎日のように飲んでますけどね。
これからも、がんばって飲み続けます(笑)
月・火で震災後の熊本の現状を見に行ってきました。
現状を知り、どうやって観光客を送り込むかというのが今回の課題です。
空港ではクマモンがお出迎えが。
ちょうどお昼時なので、空港そばの菅乃屋さんでランチをいただきました。
菅乃屋さん、熊本名物の馬肉料理専門店です。
全てのメニューが馬肉なんですが、たぶんこれが一押し?なのかな。
馬肉ハンバーグと馬肉のサイコロステーキ。
油分が少なくてヘルシーな感じですね。
くさみもありません。
もっともボクは長野出身なので、子供の頃から馬肉は食べ慣れているんですけどね。
わが家でスキヤキといえば、必ず馬肉でした(笑)
道路の復興状況ですが、阿蘇までの道路はまだ部分的に通行止めになっていますが、迂回路
を通れば問題なく行くことができます(赤字区間が通行止め)。
空港の周辺が被害の大きかった、あの益城町なんですね。
具体的にどの辺りなのか、まったくイメージできていませんでした。
車窓からも、瓦屋根の崩れた家がたくさん見られました。
阿蘇に向かう途中、道の駅・あそ望の郷くぎの で休憩。
隣にモンベルがあってビックリ。
モンベル、こんなところにもあるんだ。
ここからは、雄大な阿蘇山が一望にできます。
雲とごっちゃになっちゃっていますが、水蒸気が上がっているのも見えます。
火山活動は落ち着いているように見えますね。
阿蘇って言うと、まだ煙モクモクのイメージでしたが、実際にはこんな感じなんですね。
風評被害も多いと聞きました。
第3セクターの南阿蘇鉄道は、中松駅=高森駅間で運行再開しています。
運行ダイヤは1日3往復。
列車にも乗ってみます。
列車が入ってきました。
この列車が折り返し運転するようです。
1両編成でディーゼルです。
贅沢にも車両は貸切。
運転手さんが、いろいろガイドしながら走ってくれます。
これも、ローカル線ならではですね。
終点の高森駅には、ワンピース列車が止まっていました。
なんでも、前日から運行を始めたばかりとか。
熊本出身のワンピース作者尾田栄一郎さんが復興のために企画したそうです。
来年2月まで毎日運行ですよ。
ワンピースファンはぜひ、乗ってみてください。
続いて向かったのは、阿蘇神社。
あの建物が崩れた神社の様子はずいぶん報道されましたが、その後どうなっているんでしょう?
崩れた門はそのまま残っていました。
解体する方向のようですが、なかなか進んでいないようですね。
復元するそうです。
復元の過程が、良い観光資源になりそうですね。
建設途中のスカイツリーと一緒で、出来上がったものはいつでも見られますが、建設中を
見られるのは限られた時期だけですからね。
阿蘇神社の門前町は、水基めぐりが楽しめます。
なかなか雰囲気の良い街ですね。
こんな感じで、いたるところで湧水が出ていて、自由に呑むことが出来ます。
利き水をしながら、ぶらぶらするのも楽しそうです。
本日のお宿は内牧温泉。
温泉街も大きな被害を受けていて、まだ営業できていないホテルも多数見られました。
営業していないホテルっていうのも、さみしい風景ですね。
今回は、阿蘇プラザホテルさんにお世話になりました。
震災直後はだいぶ被害を受けられたようですが、今はほとんど感じられません。
夕食前に、7階の展望露天風呂に。
なんと貸切。
お客さん少ないんですね。
昼間は正面に、雄大な阿蘇山が眺められるようです。
夕食には熊本の名産が並びました。
もちろん銘酒も。
食べて飲んで復興支援。
11月29日(火)
お部屋の窓に、ちょっと遅めの朝日が昇ってきました。
九州は日没が遅いけど日の出もちょっと遅いんですよね。
阿蘇山と朝日、街にはガスがかかって幻想的な風景です。
コチラのホテルも、いくつかの源泉のうちの1本がお湯が出なくなっちゃったとのことで、
駐車場でボーリングをしていました。
650mくらい掘るのだとか。
まだまだ大変ですね。
8時30分にホテルを出発。
益城町の中心部を通過して熊本市内に向かいます。
この辺りは古い住宅が多く、被害が大きかったところですね。
被災した多くの家は撤去が済んで更地になっていました。
それでもまだまだブルーシートで応急手当をしただけの家が多数見られます。
この家は1階部分が倒壊したんでしょうね。
こんな家もまだまだ残されていて、復興はまだまだ始まったばかりという印象を受けました。
市内に入って熊本城を視察。
まだ城内は立ち入りは許されていませんが、特別に城中をご案内いただくことが出来ました。
一般の方も、二の丸広場までは入れるようになっていますので、天守閣を近くから見ることは
出来ますよ。
まず目に飛び込んできたのはこんな光景。
石垣が崩れて、今にも落ちそうな建物を、クレーンのようなもので支えています。
城内では石垣がいたるところで崩れていました。
かたずけてはいるんですが、まだまだ手が回っていないようです。
石に番号を書いて別な場所で保管をして、後日組みなおすようです。
気の遠くなるような作業ですね。
ここも大変だ。
先ほどのクレーンのようなもので支えていた場所に来ました。
コンクリートを打ってその上にこんなものを組み立てて支えていたんですね。
組み立てた後、手前から奥に押して入れたんだそうです。
想像もつきませんね。
重要文化財の門も無残な姿に。
この辺りは、創建当時の建物が残っているあたりだとか。
あちこちにこんな破片も落ちていました。
こちらの門も、半分崩れ落ちてしまっていますね。
いよいよ天守閣です。
遠めには、それほど被害がないようにも見えますが・・・
やはり近づくと・・・
お城の土台がむき出しになってしまっています。
天守閣は3年を目途で、復元するそうです。
天守閣も、一番上の瓦や鯱は全部落ちてしまって、瓦が散乱していました。
これはお土産物屋さん。
中は震災当時のまま、手をつけられていない状態でした。
お城の前の観光施設、城彩園では復興城主を募っていました。
一口1万円で、城主になれるみたいですよ。
一口いかがでしょう。
城彩園で馬刺しと、だご汁の昼食をいただきました。
馬刺しは赤身・霜降りとタテガミ。
タテガミって初めて食べたけど美味いな。
県の方やマスコミの方々といろいろ意見交換させていただき、熊本視察終了です。
熊本の地震も、報道量が減って情報が少なくなっていますが、復興はまだまだ先ですね。
観光業に携わるボクらが出来ることは、できるだけ多くの人を現地に送ることが重要だと実感しました。
人が動けばお金も動き、地域の活性化に繋がりますからね。
個人でできることは、九州のものを食べて飲むことかな。
まあ、芋焼酎なら毎日のように飲んでますけどね。
これからも、がんばって飲み続けます(笑)
Posted by そーしん at 23:09