ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2020年02月26日

晴天に恵まれた乾徳山 高原ヒュッテという名の避難小屋泊

2月23日(日)~2月24日(月)

今週も雪山歩きがしたいなぁ

ということで、那須の三本槍岳をスノーシューで登ろうといろいろ準備していました。

ところが予定していた日曜日は、冬型の気圧配置が強まり新潟や那須方面は雪、しかも暴風だそうです。

こりゃダメだ。

どこに行こう。

調べてみると、関東平野や山梨県は文句なしの快晴予報じゃないですか。

それでは、雪山はあきらめて快晴の乾徳山でも行きますか。

甲府盆地を望む乾徳山には、ずいぶん前から行きたくていろいろ調べていたんですよね。

確かきれいな避難小屋があったはず。

そこで泊まるのもいいかな。

ということで、今週は乾徳山避難小屋泊をしてきました。







2月23日(日)

日本海側の暴風の影響は少なからず乾徳山にもあるはず、ということで23日は山頂を目指さず途中の小屋までで終了予定にします。

あまり早く出過ぎても仕方がないので、ゆっくり目の8時40分に自宅を出発。

高速代は節約して国道16号から奥多摩経由のオール下道で、12時20分に乾徳山登山口の無料駐車場に到着しました。

20台ほど停められる駐車場が数台分残してほぼいっぱい。

冬だというのに人気のお山なんですね。





まずは車道歩き。

台風19号の被害で登山道が荒れているという告知がありました。

どこの山に行ってもこの手の看板を見かけますね。

あの台風で、本当に大きな被害が出たのがわかります。




歩き始めたばかりですが、昼時なので林道脇に腰かけてランチにします。

冬場のランチといえば定番の袋麺。

今回もラ王の柚子塩味です。

最近はまっているんですよね。




食後もしばらく林道歩き。

左右の植生ですが、杉の林じゃなくて本当に良かった。

花粉がブンブン飛び始めてますからね。




さあ、登山口に到着しましたよ。

ここから本格的な登山のスタートです。




緩急入り混じった坂を上ります。

ここから植生が変わりますね。

基本、人の手が入った樹林の中を進みます。




銀晶水という看板がありましたよ。

近くに水場がありました。




一口いただきます。

冷たくてうまい!

乾徳山、水の豊かな山のようです。




次第に高度を上げ、眺望が利くようになってきました。

良いお天気ですね。

向こうの山まですっきりと見えます。




倒木が登山道を通せんぼしてますね。

これも台風19号の仕業でしょうか。

跨ぐか横を通るかすればどうにか通れますが、注意が必要です。




先日メルカリで登山用の腕時計を買っちゃいました。

山やさんの定番、カシオのプロトレック PRW-3500という防水モデルです。

川遊びもするボクとしては、防水モデルが欲しかったんですよね。

これはプロトレックの中でも珍しい20気圧防水、川でも山でも活躍できます。

太陽光で充電するし、電波時計で時間も常に正確、時代の進歩はすごいですね。


さっそく高度計でどのくらい登ったかをチェックしながら登ります。

登山口からの標高差が一目で見られるのも便利です。




今度は錦晶水というのががありました。




ここも看板の後ろに水が出ていますね。

ここでは水筒に水を補給。

真冬ですが天気も良く、汗をかいて思った以上に水を飲んでいたので助かりました。




林の向こうにシルエットで浮き上がっている山がありますね。

あれが乾徳山でしょうか。




歩いていると、急に地面が平らな場所に。

ここが国師ヶ原という所でしょうか。

登山道脇にテントが張ってありますね。

「乾徳山」「テント」で検索すると、雪山じゃない時期にテン泊している人のブログがけっこうヒットするんですよ。

前から気になっていたんですが、この山はテン泊OKのお山なんですかね。




白樺林の先に、高原ヒュッテというおしゃれな名前の避難小屋が見えてきました。

本日はコチラに泊まらせてもらいます。




何だかリゾート地にある別荘みたいな建物ですね。

とても避難小屋には見えません。




建物の中を覗くとこんな感じ。

まあ外観ほどおしゃれな感じじゃありませんが、避難小屋としては立派です。

先日の五色沼避難小屋はかなりのもんでしたからね(笑)




立派な薪ストーブがありますね。




薪ストーブの小屋泊なんてかっこいい!

さっそく小屋の裏で薪拾いします。




そこそこ薪も集まったことだし、火入れは後にしてまずは一杯やりますか。

当たり前ですが、人がいないのでシーンと静まり返っています。

いいねぇ




ビールの次は赤ワイン。

お山で飲むワイン、うまいなぁ




程よく酔いがまわったところで、さあお楽しみの火遊びタイムです。

松ぼっくりを着火剤に火をおこします。




さあ、無事着火しましたよ。

あれ?

煙がもくもく室内に充満、焚口から煙が噴出して室内では目が開けられないほど。

薪ストーブって、煙突効果でガンガン燃えるイメージだけどおかしいなぁ

試しに外に出て煙突を見てみましたが、煙は出ているので煙突が詰まっているわけではないようです。

とすると原因はやっぱるい薪か。

拾ったばかりの湿った薪は煙突で排出する以上の煙を出すってことですね。

乾燥した薪なんてないので、残念ですが薪ストーブはあきらめましょう。




さあ、晩御飯にしましょうか。

今回はステーキ肉を持ってきましたよ。

お山でステーキ、一度やってみたかったんですよね。




両面をじゅうじゅうとミディアムレアに焼いたら、ステーキソースをかけていただきます。

やっぱ肉はうまいなぁ




日が落ちると甲府の夜景がきれいに見えました。

星も輝いています。

明日も晴れそうです。




ワインも飲み終わったら、バーボンのお湯割りをチビチビ飲り・・・

眠くなったところでおやすみなさ~い。







2月24日(月)

朝起きて温度計を見ると、マイナス1~2度でした。

この時期にしてはそれほどの冷え込みじゃなかったみたいですね。

モンベルのダウンシュラフ#1で余裕の暖かさでした。




早ゆでパスタを混ぜるだけのソースでいただきます。

たらこはやっぱり定番のうまさですね。




ザックをデポしてサブザック一つで山頂を目指します。




明るくなってきましたね。

6時30分に出発。




しばらく登ると茅の平原が現れました。

そして振り返るとそこには・・・

オー絶景!




富士山アップ。

これはスゴイ!

こんな富士山、久しぶりに見たな。




平原にポツンと月見岩がありました。

確かにお月見できそう。

この岩、裏から回ると簡単に登れます。




月見岩を過ぎて左手に曲がると、急に登山道に変化が。

石だらけですね。

地学的にはいろいろあるんでしょうが詳しくはわかりません。




しばらく登ると・・・ありゃ雪だ。

てっきりもう雪はないのかと油断していました。




チェーンアイゼン持ってきてよかった。




雪も薄く残っていたり、一度溶けて凍っていたりとなかなかややこしい。

不通に積もっているほうが何倍も楽なんですが。

それにしても、いきなりハードな山モードですね。

今までお散歩系の山だったのに。




かなりごっつい鎖場です。

雪や氷のミックスはやっぱり厄介です。




手を使って登るような鎖場が続きます。

さあ、いよいよ核心部。




髭剃岩がありました。

岩と岩の間にわずかに隙間があります。

何かの加減で割れたんでしょうね。




隙間に入れそう。

せっかくだから先を見てみたいですよね。

行ってみまることにします。

ゴリゴリと壁に擦りながらどうにか先に進みます。

これ、かなり痩せてる人限定ですね。

標準体重マイナス5kgのボクでギリ。




奥まで行って下を見ると・・・

想像どおりの絶壁が待っていました。

うわ!腰が引ける。

こんな余計なことして万が一落っこちでもしたら笑われるな。

慌てて引き返します。




髭剃岩のすぐ上で展望が開けました。

南アルプスがきれいに見えます。

予報通りの快晴!

来てよかったな~




いよいよ岩稜帯に入りました。

チェーンアイゼンは滑るので外して、ストックも仕舞います。

3分割のストックはザックにちゃんと収まるのでこういうときに便利です。




なかなかしびれる岩場の連続。

思った以上の難易度に少し怯みます。




岩場が連続した後は・・・いよいよラスボス、鳳岩の登場です。

この岩ほぼ直角・・・ですね。




クラックに足を突っ込んだり、出っ張りを見つけて支点にしますが・・・

最後は鎖に頼って腕力で強引に。




ラスボスをどうにか攻略しました。

振り返るとこの高度感。

一応、高所恐怖症なんですが、こういう場所はどうにかなるんですよね。

でも、高いところから飛び込むとか絶対無理。




さあ、山頂にです。




山頂からは360度の絶景が拝めます。

こちらは富士山方面。




右手には南アルプスの山々。




パノラマ撮影するとこんな感じ。

雲一つないとはまさにこのこと。




山頂の看板と自撮りで記念撮影。

いや~なかなかの達成感です。

しばらく景色に見とれちゃいました。




さあ、帰りましょうか。

下りはラスボスを避けて巻き道で。

巻き道だから楽勝かと思ったら、なかなかハードな梯子場がありました。

雪と氷ミックスでけっこうやばい。

落っこちたら大けがは避けられません。

慎重に下ります。




後は来た道を戻るだけ。

さくっと高原ヒュッテに戻ってきました。




帰る前に、小屋を簡単に掃き掃除しましょ。

お世話になりました~




さあ帰りましょう。

帰りは登りとは別ルート、道満尾根ルートで帰ります。

なぜかいったん登り返すのね。

林道?を歩きます。




おや、鹿さんだ。

夜見かけることは多いけど昼間は珍しいな。

カメラ向けても逃げません。

慣れてるのかな。




このルート、尾根道をただひたすら下ります。

かなり急だな。

こっちから登らなくて良かった。




ちょこっと登り返したと思ったら、道満山の山頂がありました。




また延々と尾根道を下って車道に出たと思ったらこんな柵が。

獣害防止との事です。

イノシシかな?

しっかり鍵を閉めて外に出ます。




人里に出たら、駐車場の戻ってゴール!

お疲れさまでした~


予報通りに快晴の2日間、楽しいお山でした。

無理して那須に行かなくて良かったかな。

それにしても今シーズンはどこも雪が少ないですね。

このまま春になっちゃうのかな。

まだまだ雪山遊び足りないんだけど。




ボクの愛用プロトレックはこれ 並行輸入品だと安いんですね。

クリック  


Posted by そーしん at 22:17Comments(4)乾徳山高原ヒュッテ

2020年02月24日

折れたトレッキングポールの修理 シナノ フォールダーFP 

先日、浅間山前掛山に登った時に、トレッキングポールの先端が折れちゃいました。

特に岩の間とかに挟まったとかいう訳じゃないんですけどね。

休憩中に、ふと見たら折れてたんですよ。

ショック!




困ったなぁ

けっこう高かったのに・・・どうしよう。

そうだ!もしかしてあれが使えるかも。

先日、ココヘリという遭難救助のための保険に加入したんですが、携行品の損害補償もついているって書いてあったのを思い出しました。

さっそく家に帰ってからHP等で調べてみると・・・

登山用具が行動中に壊れた場合、最大3万円まで補償してくれると書いてありますね。

ラッキー!

ちなみにボクのトレッキングポールは、シナノのフォールダーFPという製品。

シナノはその名の通り長野県にあるトレッキングポール、スキーポールなどの専門メーカーです。

三分割できて仕舞寸法が小さくザックにもすっぽりと収まり、カーボン製なので軽く、丈夫さを兼ね備えるなどスペックでは群を抜いている商品です。

まあ、それなりにお値段もお高いわけですが。

シナノ フォールダーFP は定価で18700円。

3万円の枠なら十分ですね。

自己負担5000円となっているから再調達価格の5000円引きで保険金が降りるということでしょうか。

まあ、十分ですね。

ちなみに結局折れた先っぽはどこかにいっちゃいました。



さっそく保険金の請求手続きをしようかと思いましたが、一応修理についても調べてみまることにしました。

まあ、修理するより新品を買ったほうが安いというのはよくあるパターンなんですけどね。

株式会社シナノさんの修理に関するHPを見てみると・・・

どれどれ 

なに!

シャフト交換が1本2000円

ちなみにボクのポールの壊れた先っちょ部分はPJジョイントというらしく、1個750円だそうです。

シナノさんにメールで問い合わせてみると、修理工賃はかからないので部品代と往復の送料のみで修理してくれるとの事。

購入したお店であれば送料もかからないらしい。

※ボクの場合ネット購入なので往復1650円プラス代引き手数料300円がかかりました。

それにしてもずいぶん良心的ですね。

さすが国内メーカー!


元払いでポールをシナノさんに送って、待つこと10日間ほどで返送されてきました。




中を見ると・・・


おー!

先っちょが新品になってる。

接着剤でくっつけてあるようです。

まあ、簡単に折れちゃうというあたりに問題がないわけじゃないんですが、アフターサービスの充実っぷりはさすが日本のメーカー。

高い買い物でしたが、長く使えるので結果として安上がりということになりそうです。

安心してガシガシ使わせてもらいます。



  


Posted by そーしん at 22:43

2020年02月20日

厳冬期の谷川岳西黒尾根に挑戦!

2月14日(金)~2月15日(土)

日本三大急登のひとつ谷川岳西黒尾根、いつかはやりたいと思っていたんですよね。

そんな折、最近は川じゃなくて山友と化した異能☆さんから週末やりませんかとのお誘いが。

魔の山とも言われる谷川岳の厳冬期西黒尾根、状況によってはかなりの難易度になるルートです。

でも予定は空いているし天気も悪くなさそう、かなりハードル高そうですが、思い切ってチャレンジみましょうか。

ということで谷川岳に行ってきました。

さてさてどうなったでしょう。

※ちなみに残り二つの急登は、北アルプスの烏帽子岳のブナ立尾根と南アルプス甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根。

黒戸尾根は一昨年の夏に登ったけど、やっぱりきつかったぁ






2月14日(金)

金曜の夜22時30分に東武動物公園駅でピックアップしてもらい、午前1時に谷川岳ロープウェイ乗り場手前の無料駐車場に到着。

一杯飲んだらおやすみなさ~い。



2月15日(土)

朝方は天気も良くない予報なので、6時までゆっくりと寝て7時に出発です。

徐々に天気は良くなる予報なので、好転することを期待しましょう。

しばらくは普通の車道歩き。ロープウェイ乗り場の有料駐車場を使えばこの車道歩きはないんですが、そこは当然無料をチョイス。

今回のボクの装備は写真の通りで、ミレーの30Lザックに、12本爪アイゼン、ピッケル、ストック、ワカンにヘルメットを持参。

完全装備です。

先日折れたストックは、修理から戻ってなかったんで左右色が違うのはご愛敬。




ロープウェイ乗り場を過ぎて、さらに10分ほど歩いたところで車両通行止めに。

ここまで車道にまったく雪はなし。もしかして雪無いの?と心配しましたが、ゲートから先はしっかり雪があって一安心しました。




ゲートを抜けるとすぐに林道と西黒尾根の分岐の看板が。

ここからいよいよ本格的登山の開始です。




12本爪アイゼンを装着。




登り始めから、いきなりの急登です。

先行者さんが数名いるらしく踏み跡は明瞭ですね。

どうやら心配していたラッセルはせずに済みそうです。

やはり思ったより雪は少なめ。

部分的に地面が露出してますね。最近暖かかったからな。




気温も高いんですね。

雪山なのにまったく寒くありません。

むしろ暑すぎたので、水場で喉を潤しついでに中間着を脱ぎ手袋もインナーだけに。

なんだか春山の服装です。




しばらく登ると鉄塔がありました。

有名なベンチマークですね。

思ったより早く着きましたよ。

順調、順調。




斜面を登り終わると尾根歩きに変わりました。

風が抜けるらしく、ところどころに雪庇ができていますね。

気が付かずに近づくと踏み抜く危険があります。

気を付けましょう。




お日様が出てきましたよ。

天気は好転してくれそうです。

さすが太陽神の異能☆さん、頼りになりますね。

途中で出会った30代の若者と会話を交わしながらしばらく同行。

やっぱり若者は早いなぁ

若者に引っ張られて、ペースが上がります。




このルート、尾根道だけに眺めが良い。

冬だから木々の葉も落ちて樹林の中でも景色が楽しめます。

右手に見えるのは、以前馬蹄形縦走で登った白毛門や朝日岳ですね。

あの時は真っ白だったけど、今日はよく見えます。




以前ふじぶんさんと馬蹄形縦走して雨の中真っ白だった時の様子はコチラ



ラクダのコブと思われる一つ目のピークに到着。

ここからが核心部の始まりです。




鎖場が出てきました。

ヘルメットを着けて・・・ 気を引き締めて行きましょう。




ヒョエー!

鎖場を超えると、左右両側見事に切れ落ちた稜線が出現しました。

どっちに落ちても助かりそうもありませんね。

足運びを慎重に。

ちょっと躓いて落ちたら、あの世行きですからね。




谷川岳が全容を現しました。

テンション上がりますねー!

あの山頂まで歩くのか。

ずいぶん遠く見えるけど。




後方にも絶景が広がっています。

遠くに富士山も見えました。




雪も緩くなっていて、時々踏み抜きます。

こればっかりは、気を付けていても避けられません。

相変わらずのポカポカ陽気。

春山気分。




これから歩く稜線がずーっと見通せます。

ここから下ったところが、ラクダのコルという場所でしょう。

ふたコブラクダのように小ピークが二つあるんですよね。




なんか、もう一つのコブに取り付いている人が見えますね。

またエライ急な斜面だな。




その前に、こんな急坂を下らなくっちゃいけません。

今回はしっかり踏み跡があるのでそれほど難しくはありませんが、状況によってはダガーポジションでピッケル刺して後ろ向きに降りるレベルの斜面です。




さあ、登り返しです。

きっついなぁ

でも、やばそうなところは鎖が出ていて難易度はそれほどでもありません。




急斜面を登り切ると、またしばらく稜線歩き。

西黒尾根、まぢで楽しいじゃないですか。




わお!

これぞ、ザ・西黒尾根。

これを、ずーっとまっすぐ登っていくんですね。

しかもけっこうな斜度。

日本三大急登というのも頷けます。




急登が延々と続きます。




この辺りはキックステップで。

先行者さんがステップを作ってくれているので使わせてもらいます。




振り返るとこんな感じ。

滑落注意です。




さあさあ、まだまだ急登が続きますよ。

日本で三本の指に入る急登ですからね。




時折急坂も一休み。

左側は雪庇になっているので、うっかり近づくと危険です。




さあ、左手前方にザンゲ岩が見えてきましたよ。

かつては修験者がこの岩の前で懺悔したんだとか。

この岩まで来ると、もう少しで急登も終わるはず。

頑張りましょう。




ザンゲ岩を過ぎたところで、やっと斜度が緩くなりました。

ほっと一息つきます。




でも、右下斜面をのぞき込むと・・・

う~ん、ここも落っこちたらやばいよな。




斜面を巻いて歩いていると、突如見慣れた風家が。

肩の小屋ですね。

天神尾根ルートと合流したようです。

西黒尾根ルートの難関が無事終了したということでほっと一息。

と喜んでいるのもつかの間、さっきまでの穏やかな風じゃなくって突如強風が吹き始めました。

地形的なものでしょうね。

おそらくこの辺りは冬の間いつもこんな感じに吹いていると思われます。

風をよけたところで、バラクラバを被りアウターグローブも装着、本格的雪山態勢になります。




それじゃあ山頂に向かいましょう。

さあ、あと一息で山頂です。




はい、双耳峰二つのピークのひとつ、トマの耳に到着です。

看板がかろうじて出ていますね。




一応、記念撮影。

後ろには馬蹄形の反対側の稜線が広がります。




お隣に見えるのは双耳峰のもう一峰、オキの耳です。

その向こうは、一の倉岳と茂倉岳かな。

かっこいい稜線です。




そしてこっちの稜線が、去年登った仙ノ倉山・平標山まで続く谷川岳主脈。

ずーっと縦走することができるんですよね。歩いてみたいな。

途中で左に分かれる稜線にある薄っぺらいギザギザは爼倉というらしい。

そっちはやば過ぎでしょう。




さあ、オキの耳まで行きますよ。




はい、10分ほどでオキの耳山頂に到着です。

こっちの看板は、かろうじて先っぽが雪の上に出ているだけ。

かわいらしい看板と記念撮影。




オキの耳方面から見るトマの耳って、かっこいいんだよな。

好きな風景です。




風も強いし、さあ戻りましょうか。

来た道を引き返します。




下りはロープウェイのある天神尾根から。

どうやらロープウェイが動き始めたようです。

下から一気にたくさんの人達が登ってきました。

この時間に下れる人は西黒尾根を登った人だけ。

勝手にちょこっと優越感(笑)




熊穴沢避難小屋まで降りてきました。

小屋は雪の下です。




樹林なので風も収まりました。

さあランチタイムにいたしましょう。

登ってる途中から、ここでラーメンを食べるの楽しみに歩いてきたんですよね。

今日は、お気に入りのラ王柚子塩味です。

さてと、ガス缶を出してバーナーをセットして・・・



ない・・・ない・・・ない・・・

ガス缶はあるけどバーナーがない。

あー忘れたんだぁぁ

ボクの大好きなラーメンがぁぁぁぁぁ

ショボン




落ち込んだボクに異能☆さんがバーナーを借してくれ、どうにかラーメン食べることができました。

慌てて準備するとろくなことありませんね。

忘れ物には気を付けましょう。

柚子塩ラーメン、期待通り美味かった。




天神尾根からは西黒尾根が良く見えます。

右の稜線が西黒尾根。

これをずーっと登ったんですよね。

こうしてみると、それほど急には見えないなぁ




さあ、ロープウェイ乗り場が見えましたよ。

あそこが本日のゴールです。

下りはロープウェイで楽させてもらいます。




いや~快適、快適。

ロープウェイさまさまですね。

向かいに見えるのは白毛門。

去年は白毛門沢の沢登にもチャレンジしたっけ。



白毛門沢チャレンジの様子はコチラ


ということで、厳冬期西黒尾根からの谷川岳無事終了しました。

状況によっては厳しいルートですが、今回は先行者もあり、ラッセルすることもなく結果としては快適な登山ができました。

アクセスもいいし、適度にスリル&サスペンス、絶景も楽しめる西黒尾根、大いに気に入りました。

またやろう。

そして主脈縦走もいつかはやりたいな。


今回のログです。若者に引っ張られたからか、ヤマレコのコースタイムは標準の0.7~0.8とても速いでした。
  


Posted by そーしん at 23:38Comments(2)谷川岳

2020年02月13日

ムーミンバレーパーク&メッツァビレッジ

2月11日(火)

建国記念日のお休みは、ママと二人で宮沢湖にできたという「ムーミンバレーパーク」と「メッツァビレッジ」を見に行くことに。

特に新しい物好きってわけでもないので、オープン当初の賑わいもそろそろ落ち着いた頃じゃないかってタイミングです。

朝8時30分に自宅を出発。

オール下道で10時に到着しました。

ネットで下調べすると、駐車場代金をお得に節約する方法が出ていたのでやってみましたよ。

隣にある「宮沢湖温泉 喜楽里」の駐車場に駐めると、通常1500円の駐車料金(3時間)が無料になるらしい。

もちろん、温泉に入ることが条件ですが、温泉の入浴料はひとり1050円、二人で2100円なので実質600円で駐車ができるとのことです。

まあ、たまには温泉にも入りたいしちょうどいいかな。

ということで、喜楽里の駐車場に車を駐めてみましたよ。

同じことを考える人が結構いるんですかね、駐車場はあと10台ほどで満車になるところでした。




こちらの施設、わかりにくいんですが、ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」と、北欧のショップ&レストランの「メッツァビレッジ」の二つで構成されています。

ちなみに「メッツァビレッジ」は無料で「ムーミンバレーパーク」は有料施設になります。




駐車場からの入り口は共通。

坂を下ると、まずは「メッツァビレッジ」になります。




ショップやレストランの建物が並んでいますが、特に興味もないのでスルー。

「メッツァビレッジ」「ムーミンバレーパーク」は、ごちらも宮沢湖という人造湖のほとりにあるんですよね。

なかなか眺めの良いロケーションです。

リラックスできる椅子なんかもあって、ちょっとしたリゾート気分が味わえます。


実は2年前にハイキングついでに宮沢湖には立ち寄っているんですよね。

パークができる前の宮沢湖の様子はコチラ




湖畔には木工の工房があって、カヌーのレンタルもしていました。

木製で手作りの味のあるカヌーですね。

レンタル料ひとり1時間1000円・・・ひとり?

1艇じゃないんですね。

ちょっと高いような。

風も強いし今回はやめておきます。




「メッツァビレッジ」の先に「ムーミンバレーパーク」がありました。

ここからは有料施設になります。

入場券を買うのに行列ができていました。




ボクは会社の健保組合が加入している福利厚生企業ベネフィットワンのHPからWEB購入していたので待ちなしで入れました。

スマホを見せるだけなので、この方法はおススメです。

しかも10%のポイント還元があります。


入り口はこんな感じ。大きな本の形です。

本の世界に入るという設定なんですね。なかなか洒落ています。




湖にはかわいいカヌー?が係留されていました。

実際には漕げないミニチュアサイズです。




湖に突き出たこのお家。

アニメの世界に出てきましたよね。

水浴び小屋っていうんだ。




中はこんな風になっていましたよ。




別な建物には王様の冠が。

鏡に映る自分を自撮り。

出川のガスの宣伝みたいで笑えます。




隣にあったコメムスという3階建ての立派な建物、どうやら展示館になっているみたいです。




2階は精密な模型が展示されていました。

作者トーベ・ヤンソンの常設展にもありましたが、そちらは写真NG.

かってに作者は男性だと思い込んでいたんですが、女性だったんですね。




3階はムーミンの世界観を体験できるフロア。




絵本の中に迷い込んだみたいな空間です。




空から何か降ってきたぞ!




足を入れると波紋を広げる不思議な床。




カヌーも漕いじゃいました。




スナフキンと焚火にあたって、人生について語ったりできます(笑)




ムーミンってけっこうアウトドアな世界観だったんですね。

なかなか楽しめました。




外に出るとお隣にはムーミン屋敷が。

有料のガイドツアーなんかも設定されているようですが、地下1階と1階は無料で見られます。




地下に降りると、こちらはムーミン一家のキッチン。

ジャムやらピクルスやらが所狭しと並んでいます。

そういえばアニメではムーミン一家、よくスープ飲んでましたよね。

あれ、妙に美味そうだったなぁ

木の匙みたいので食べてたっけ。




1階に登ると、朝食と思われるテーブルがありましたよ。

これも、うまそうだ。




壁にはムーミン一家の写真も飾られていましたよ。

写真は、実写なのが笑える。




さあ、さらに先に進みましょう。


リトルミイのプレイスポットと海のオーケストラ号という有料アトラクションは素通り。

お次は湖の上を渡るアトラクションがありました。

飛行おにのジップラインアドベンチャーというらしい。

湖を向こう岸まで行って戻ってくるみたいです。

これは楽しいかも。




これもアニメによく出てきた灯台ですね。

残念ながら上には登れませんでした。




そして、一番奥にあったのがスナフキンのテント。

ティピー型のトンガリじゃないですか。

最近、流行ってますよね(笑)

ここで終了、Uターンします。




戻る途中のベンチにこんなプレートを発見しました。

しあわせとは、なんだろう?



どろ沼からボートをこぎだし うなばらにひろがる自由の値うちをしることだ 

BY ヘムレン

なかなか含蓄のある言葉です。




エンマの劇場ではショーをやっていましたよ。

リトルミイ、ちっともリトルじゃないところが笑える。




見学は2時間ほどで終了。

駐車場は3時間無料なのでちょうどいい感じです。

喜楽里で温泉に入っていきましょう。




温泉内は写真でご紹介できないのが残念。

露天風呂からは宮沢湖が一望できますよ。

サウナもあるし、なかなか良いお風呂でした。




ということで、本日のお出かけ終了。

ムーミンパーク、なかなか良くできていて楽しめました。

1回は行く価値あると思いますよ。

2度は行かないと思うけど。
  


Posted by そーしん at 23:38家族のアルバム

2020年02月11日

関東百名山 34座目は大霧山 ついでに河原でソロキャンプ

2月08日(土)〜2月09日(日)

今週末は特に遊びの予定なし。

でも近場でちょこっと外遊びがしたいなぁ ということで、久しぶりに関東百名山をやることに。

関東だけで百山もあるんで、近場にもたくさんあるんですすよね。

ちなみに関東百名山はコチラ

日本百名山に名前を連ねる有名な山から、聞いたこともない山まで盛りだくさ。

まあ聞いたことのない山が大半ですけどね。

そんな聞いたことのない山の中から、今回は秩父の大霧山をチョイス。

理由は単に、ソロキャンプをするための河原が近いから。

大霧山登山のついでに、河原でソロキャンプも楽しんできました。






2月08日(土)

近場なのでゆっくり10時30分に自宅を出発。

13時前に登山口のある橋場バス停に到着しました。

駐車スペースはけっこう埋まっていますね。

トイレを済ませたら出発です。




しばらく舗装道路を歩いたところに、ルートを示す看板が。

どうやら、ここから山道に入るようです。




手入れされた杉林の中の道。

杉かぁ

気を付けないと、こいつらそろそろ花粉を飛ばす時期なんですよね。

また今年もあの季節がやってきますか。




しばらく歩くとまた車道に出ました。

関東百名山の場合、低山だけにずーっと登山道が続くわけじゃないんですね。

里山の舗装道路を歩きます。

まあ、看板も出ているから間違いないでしょう。




GPSでチェックをすると、登山ルートはここからメインの道路から外れるようです。

民家の庭にでも入っちゃうような道ですが・・・




この道、一応車も通るんでしょうかね。

タイヤの跡はあるけど・・・ジムニーくらいしか通れないんじゃね。




粥仁田峠に到着。

ここでいくつかの方面への登山道に分岐します。

ボクは左に曲がって大霧山方面に。




しばらく登ると、気持ちの良い稜線歩きになりました。

外秩父七山縦走なんてのもできるみたいです。




残雪の先に看板が見えましたよ。

どうやらあれが山頂のようです。




はい、標高767m山頂に到着です。

標高差で550mくらいでしょうか。

意外と登り応えありました。




一応、自撮りで記念撮影。




山頂からは大パノラマが広がっていました。




男体山・女峰山から始まり、先月登った日光白根山から先週登った浅間山、武甲山までずらりと並んでいます。

久しぶりにパノラマ撮影。




ベンチがあったので腰かけてカップラーのランチタイム。

銀座ごまるの担々麺だって。

ここのところ雪山ばっかりだったんで袋麺を食べることが多かったけど、たまにはカップラーもいいですね。




さあ、先を急ぎましょう。

山頂を後にしてしばらく歩き、振り返るとやっと大霧山の姿が。

日本百名山は山の姿の良し悪しも条件になるから、大体麓から全容が見えたりするんですが、関東百名山は関係ないのかな。

ここに来て初めて山の姿が見えました。




しばらく歩くとまた舗装道路に。

と思ったら、すごいことになっていますね。

台風19号の爪痕って本当にいたるところで目にします。




またもや杉の林間を歩いて・・・




舗装道路に出ました。

バス路線になっているようです。

でも車が全く通りません。

それもそのはず、この先で道路が道路が不通になっているようです。

バスも途中で折り返し運転をしているとか。




バス通りをひたすら歩いて、車を止めた橋場バス停に戻ってきました。

あー疲れた。

歩いた距離約10km、高低差550m、約3時間のハイキングでした。




さあさあ、暗くなる前に野営地に向かいますよ。

今回は玉淀河原でキャンプする予定。

登山口からは車で15分ほどなんですよね。

駐車場に車を止めて、河原を覗くと・・・

ありゃ!

エライことになっている。

これも台風19号の影響でしょうかね。

それにしては本格的な工事をしているような。

しっかり護岸でもしちゃいそうな勢いですね。

ここもキャンプできなくなっちゃうのかな。




ということで、下流の河原に移動。

こちらはぞれほど以前と変わらない感じ。




平らな部分にちゃっちゃとテントを設営。




さあさ、一杯やりましょう。

ストロングチューハイの350ml。

川を眺めながら飲むのはやっぱりウマイ!




さあさワインもいただきましょう。

これ、昨日イオンで見つけたヤツ。

トップバリューのボージョレーですがなんとフルボトルで300円で売ってました。

ラベルを見ると、仮にもACワインですよ。

こりゃお得です。




おいしいワインにはやっぱりお肉ですよね。

好物のホルモン盛り合わせ。




豚ガツに牛アカセンマイをフライパンでジュージューと。

うまい!

やっぱホルモンうまいよな。

ワインも進んじゃいます。




冬は日が短いですね。

あっという間に日が暮れちゃった。

今晩は月明かりが明るそうだ。




シマチョウとショウチョウはもつ鍋でいただきます。

こりゃたまらん!




お腹がいっぱいになったところでテントの中に。

最近のお気に入り、トップバリューの水筒を温めて湯たんぽにしてシュラフに潜り込むとしあわせ~




温かくなったらすぐに夢の中へ。







2月09日(日)

朝は6時20分にお目覚め。

なぜか家の布団で寝るよりキャンプのほうがよく眠れるんだよな。

昨夜は結局ボージョレー1本空けちゃったな。

まあ300円にしてはうまかったぞ。

鍋の残りにヤキソバの麺を入れて朝食に。




朝の河原を少しお散歩。

河原の雰囲気は大きく変わっていませんが、でもよく見ると見慣れぬ瀬もできているし、流れも変わっていますね。




午後は用事があるので、そろそろ帰りましょうか。




ということで、今週は近場でちょこっとアウトドア。

暇な時にちょうどいいですね。

お金もかからないし。

関東百名山、またやろう。



今回のログです。

  


Posted by そーしん at 16:59Comments(2)玉淀河原大霧山