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2021年11月26日

山友の雪山装備確認に天狗岳へ 黒百合ヒュッテ テント泊

11月20日(土)〜11月21日(日)

百名山仲間のまさ☆さんが、今年は本格的な雪山テン泊デビューを計画中とのこと。

色々道具をそろえたので試してみたいというので、初冬の天狗岳に行ってきました。

思ったより雪は少なかったものの、気温は氷点下5度まで下がり、良いお試し登山になりました。







11月19日(金)

いつものように高井戸のファミマで22時に まさ☆さんをピックアップ。

調布から中央道に乗り、諏訪南IC経由で登山口のある唐沢鉱泉には1時に到着しました。

心配した道路の雪もなく、ノーマルタイヤで問題なく行くことができました。

一杯飲んだらおやすみなさい。



11月20日(金)

朝は6時に起床。

辺りに雪もなく、思ったほど寒くはありませんね。早速準備開始です。



今回のザックは、オスプレー イーサー60です。

冬はシュラフもモンベルの#1になるし、衣類なんかも増えてどうしてもザックが大きく重たくなっちゃいます。

今回も17kg、久しぶりにがっつりと担ぎます。



さあ、行きますか。唐沢鉱泉の前を通過。唐沢鉱泉ってこんなオシャレな建物だったかな?



鉱泉前のこの橋を渡って登山のスタートです。



シラビソの森の中、順調に標高を上げてゆきます。



登り始めから1時間半、稜線に出て眺望が開けると第一展望台に到着しました。



わお! 展望台からは絶景が。

こちらは北八ヶ岳方面ですね。一番奥に見えるのが蓼科山。来年あたり、この稜線を歩いて全山縦走とかやってみたいな。



こちらは南アルプス方面。天気よいですね。雲もないから中央アルプスから北アルプスまで見渡せましたよ。



第一展望台を過ぎるとフラットな尾根道歩き。北側斜面には雪が出始めましたね。でもアイゼンを使うほどではありません。



20分ほど尾根道を歩いたところで第二展望台に到着。景色は第一展望台とあまり変わりませんが、いよいよ西天狗岳が大きく見えてきました。



さあ、西天狗への最後の登りです。大きな岩ゴロゴロの急登になりました。手足を使いながらよじ登ります。



しばらく登って振り返ると、登ってきた岩ゴロゴロの急登と歩いてきた尾根がクッキリ。



スタートから3時間、急登を登り終わると西天狗岳山頂に到着しました。



山頂から西方面には、南八ヶ岳方面赤岳や硫黄岳が臨めました。



南方面にはもう一つの天狗岳、東天狗の雄姿が。



北を見ると、諏訪湖の先に北アルプスの山々。風も無いし最高のお天気ですね。



ひと休憩したら、もう一つのピーク東天狗岳に向かいましょうか。岩ゴロゴロの登山道を一度鞍部まで下ります。



さあ、登り返しますよ。



はい、あっさりと東天狗岳山頂に到着です。一番ポーズで記念撮影。



東天狗山頂からは、硫黄岳方面に続く八ヶ岳の主稜線が。全山縦走はこれを歩くんだな。楽しそう♪



こちらは今歩いてきた西天狗からのルート。見た目より案外近いです。



そしてこれが今から歩く来た八ヶ岳方面への主稜線。なかなか良い感じです。



さあ下りましょう。北八ヶ岳って一番奥の蓼科山以外に目立ったピークってないんですね。確かに名前が思い浮かぶ山の少ないもんな。



登山道には雪が出てきて部分的に氷のミックスになってきました。いかにも滑りそう。



ガマンせず、チェーンアイゼンを着けることにします。これで安心ですね。



この時期の雪は、出たり消えたりを繰り返します。アイゼン着脱のタイミングって難しいですよね。外すと雪が出てくるし、着けていると雪無くなるし。



鞍部の中山峠に到着しました。ここで主稜線とはお別れ。本日お泊りの黒百合ヒュッテに向かいます。



峠からはフラットな木道歩き。



木道を歩くこと5分ほどで、黒百合ヒュッテに到着しました。ここでテン場代をお支払い。テント1張り1000円プラス1人500円だそうです。ソロだと1500円・・・もしかして値上げした? まぁ赤岳鉱泉や行者小屋が2000円に値上げしたことに比べればましか。
などと思っているときに衝撃的な説明が続きます。こちらの小屋、テン泊の人は水は自分で雪から作るか販売しているミネラルウォーターを買ってくれだそうです。有料のテン場なのに・・・
もうちょっと雪が豊富な時期ならまだしも、雪がほとんど残ってない状況でこれはキツイですね。わかっていたら下から担いできたのに。



テン場周辺は、日の当たるところに雪は残っておらず日陰に若干雪が残っているという程度。



とりあえず、今回は雪山装備の確認なのでテントはあえて雪の上に設営。



日陰の雪が残っているところからキレイそうな雪をかき集めてきて水作りをします。雪も浅いところから取るのでどうしてもゴミが入っちゃいますね。今後は融かした水の濾過も考えないといけないな。
コーヒーフィルターを使う人もいるみたいだけど、時間がかかり過ぎでしょ。キッチンにある三角コーナー用のストッキング素材のナットか、オイルポッドに油をもづ済時に使うフィルターなんか良さそうかな。今度試してみよう。

浮いているゴミは手で除去、沈んでるゴミはそのまま捨ててどうにか2Lの水を作りました。



まさ☆さん、水問題はお金で解決。2Lのペットボトルが1000円だそうです。ぜってぇ買わねえ(笑)



水も作ったことだし、お昼にしますか。冬はカップラーだと3分待つ間にぬるくなっちゃうんで、袋麺をいただきます。

ガス缶は、まだ秋山のつもりでプリムスのハイパワーにしちゃったけど、翌朝苦労することに。



食後はまだ時間も早いのでお散歩に行くことにしました。二人ともニュウに行ったことがないので行ってみることにします。

中山峠まで戻り・・・



支尾根を1時間ほど下り、登り返すとニュウの山頂がありました。ニュウって変な名前の山ですね。一説には「乳」の形に見えるから「にゅう」だとか。でも「乳房山」とか「乳が岳」ならまだしもそのまま「にゅう」は変ですよね。



岩ゴロゴロのニュウ山頂ですが、裏側は絶壁になっていました。



ニュウの山頂からは白駒池と広がる広大で平坦な地形が一望できます。北八ヶ岳って南と違って穏やかな山容なんですね。



来た道を登り返して主稜線まで戻ります。



主稜線まで戻ったら、今度は中山を目指します。



おっと、通り過ぎちゃうところでした。

登山道脇のこの標識が中山の山頂とのこと。ほぼ山頂って雰囲気はありません。



山頂のちょっと先に見晴らし台がありました。ここも北八ヶ岳の眺望が広がります。



さあ、テン場に戻りましょうか。途中、硫黄岳・東天狗・西天狗が見える絶景ポイントがありました。



これにて約2時間半のお散歩が終了。テン場まで戻って来ました。テントの数が増えてますね。こんな時期でもテン泊する物好きさんはけっこういるようです。



さあさあお待ちかね、一杯やりましょう。かんぱ~い!



テントの中はマイナス2度くらい。まずまずの寒さです。ダウンパンツにダウンジャケット、ダウンシューズで完全防備を装着。

まさ☆さんも同様の装備なので大丈夫でしょう。



さあ、早いけど夕食にしましょうか。ボクは最近の定番スキヤキをいただきます。

山では肉がやっぱりウマイのと、スキヤキのタレの甘さも美味く感じるんですよね。



日が暮れてきましたね。

まさ☆さん、ホッカイロ系は何も持ってこなかったとか。雪山では必需品ですね。容器にお湯を入れて湯たんぽにするのもあると便利だし。寒そうなのでボクのを貸してあげて、あとは各自でまったり。

お酒も手伝って、いつの間にか夢の中へ。



夜中目を覚ますと、マイナス5度に。雪山並みの気温まで下がったようです。






11月21日(日)

朝はスキヤキの残りにうどんを投入。まあ、いつものことですが鍋の残りはカチカチに凍っていました。



まさ☆さんのテントに入れておいた高級なミネラルウォーターも1/3くら凍ってしまったそうです。まあこれも良い経験ですね。

寒さのおかげで、ホッカイロや湯たんぽの必要性も理解してもらえたし色々と収穫があったようです。

本日は下山するだけ、のんびりと撤収です。撤収時にポールが凍り付いたり、フライに雪がこびりついたりと色んな初体験ができたようです。



さあ、帰りましょうか。岩ゴロゴロの枯れ沢を下ります。前回はGWの残雪期に登ったので気が付きませんでしたが、天狗岳ってけっこう岩ゴロゴロだらけの山だったんですね。



途中からは八ヶ岳らしい苔の美しい樹林を抜け・・・



駐車場に戻ったら今回の登山終了です。


まさ☆さん、今回でわかった足りないものと余分なものを整理して次回年末に雪山テン泊に臨みます。

どんな雪山テン泊になるんでしょうか。



今回のログです。