2020年08月12日
念願の北アルプス最深部 黒部源流 三俣蓮華・鷲羽・水晶岳と雲ノ平散策 前編
8月04日(火)〜8月09日(日)
夏休みを取って、前から一度歩いてみたいと思っていた北アルプスの最深部と言われる黒部川源流域を歩いてきました。
1日目・2日目は天気に恵まれ、オレって持ってるな〜と喜んでいたら3日目はまさかの強風・豪雨で初めて停滞というものを経験しました。
まあ、それも含めて思い出に残る山旅でした。
本当ならそのまま実家に帰省・・・というのが例年の流れですが今年はコロナで帰省も自粛。
実家のそばで顔だけ見せての帰省となりました。
今回も長いので、前編・後編と2回に分けてアップします。
8月04日(火)
会社から戻ると大慌てで準備して夜8時30分に自宅を出発。
高速代が割引になる0時ちょうどに松本ICを降りて、1時30分に新穂高温泉の無料駐車場に到着しました。
ここの駐車場はシーズン中すぐに一杯になることで有名で、ここに止められないと高台にある鍋平まで行かないといけないんですよね。
鍋平に止めると、上り下りで1時間近くコースタイムが長くなっちゃいます。そんなわけでとりあえず下に駐車出来て一安心。
一杯飲んだら、おやすみなさ〜い
8月05日(水)
朝4時30分起床。
お天気良さそうですね。
駐車場はまだ余裕がありそうです。
準備をしたら、さあ行きましょう。
今回は山中で3泊の予定ですが、2Lの水を持ちながらもザックの重さを16kgに抑えましたよ。
冬は軽く20kgを越えていましたからね。
今日はザックも軽く感じます。
10分ほど歩くと登山指導センターが見えてきました。
奥に見えるのは去年の秋に登った笠ヶ岳とそれに連なる稜線です。
林道を歩いてゲートに到着。
ここから一般車両は通行止めになります。
色んな看板がありますが、こんなのもありました。
今年はコロナの影響で様々なルールが変更になっているようですね。
延々と長い林道歩きが続きます。
見覚えのある笠ヶ岳との分岐に到着。
左に行くと笠ヶ岳に登れるんですよね。
笠ヶ岳、今年は小屋も営業していないしテント場も使用禁止と書いてありました。
ということは日帰りのみですか、かなりキツイですね。
笠新道の登山口からしばらく歩いて、わさび平小屋に到着。
ここまでなら林道をハイキング気分で歩いて来られます。
小屋の裏にテン場があるというので覗いて見ることに。
う〜ん、特に魅力的なテン場じゃありませんね。
ここに泊まることはないでしょう。
しばらく林道を歩くと、ここがいよいよ林道の終点。
小池新道の入り口です。
ここから本格的な登山道がスタートします。
ここまでナント2時間近い林道歩きでした。
小池新道は、しばらくは川沿いの道となります。
この小池新道、双六小屋の初代オーナー小池さんが道を切り開き、今は3台目が整備してくださっているとか。
噂には聞いていましたが、本当に階段のように石が並べてあってビックリ。
感謝!感謝です。
おや、野イチゴですね。
う〜ん、大朝日岳のは美味かったなぁ。
これはイマイチ・・・なんて、どっちも食べてないのでわかりません。
※国立公園内での植物採集は禁止です。
沢には橋もちゃんと架けられて整備されていました。
これなら増水しても安心ですね。
それにしても天気がいい!
良すぎて汗が吹き出します。
北アルプスだからもっと涼しいかと思ったけど、どうやら猛暑の方がそれを上回っているようです。
振り返ると、西穂高岳のギザギザの稜線が見えますね。
今年の冬はあれにチャレンジしたんだよな。
恐ろしい雪壁が忘れられません。
雪の西穂にチャレンジしたときの様子はコチラ
イタドリヶ原からは笠ヶ岳方面がくっきり。
大汗かきながらも大分登ってきましたね。
遠くに乗鞍岳が見えました。
この季節らしく登山道脇はお花が満開。
名前とか知らんけど・・・①
名前とか知らんけど・・・②
出発から4時間30分ほどで鏡池に到着しました。
その名の通り、鏡のように景色が映り込んでいます。
そしてその先に見えるのは槍ヶ岳。
かっこいい!
残念ながら池に槍ヶ岳は映り込んでいませんでした。
ベンチに座ってパンを食べます。
いつものようにカップラーといきたいところですが、カップラーって水を使うので意外と重いんですよね。
今回基本昼はパンにして、重量を軽くしてみました。
鏡池のすぐ先に鏡平山荘がありました。
こちらもオーナーは小池さん。
良い場所に小屋を建てましたね。
その先にはこれから歩く稜線が。
小屋はスルーして先を急ぎます。
さすが北アルプス、雄大な景色です。
稜線まで登りますよ。
振り返ると、先ほどの池が小さく見えます。
奥に見えるのは槍ヶ岳から穂高に続く稜線。
落ち込んでいるところが大キレットかな。
一度やらねば。
稜線に向けて緩やかに登ります。
名前知とからんけど・・・お花③
奥の方に形の良い山塊が見えました。
どうやら鷲羽岳のようです。
本日はあの麓がゴールなんですが、まだまだ遠いなぁ
遠く鞍部に双六小屋が見えてきました。
そしてこれが双六小屋から槍ヶ岳へと続く西鎌尾根の稜線。
これも歩いてみたいんだよな。
それにしても山が深い。
双六小屋が近づいてきました。
手前のテン場にはテントがチラホラ。
それほど混んでいないようです。
双六小屋到着♪
このテーブル&ベンチは小屋で何かを買った人専用との事(-_-;)
石に腰かけて休憩。
水は自由に使えました。
ここで水を補給。
無料の水はありがたいですね。
双六小屋から本日泊まりの三俣山荘に行くのに3つのルートが選べます。
一つは双六岳の山頂を通る山頂ルート、槍ヶ岳の景色がすばらしいとか。
もう一つは標高差が一番少ない巻き道ルート、コースタイムも最短になります。
そしてもう一つがそれらの中間を通る中道ルート、コースタイムも中間です。
曇っていて双六岳山頂から槍ヶ岳は見えそうもないけど、山頂以外の景色なら楽しめそう、ということで中道ルートを選択。
中道ルート、お花畑のカールの中を歩くなかなか気持ちの良いルートです。
こちらは双六岳山頂から下りてくる稜線のルート。
ここで合流して三俣蓮華岳を目指します。
この稜線を歩きます。
いったん下って更に登り返すと三俣蓮華岳の山頂ですがガスが出てきましたね。
歩き始めて9時間30分、ようやく三俣蓮華岳の山頂に到着しました。
いや〜暑かったのもあってバテバテ。
テン泊装備を担いで9時間は堪えるな。
一応、標識前で自撮り。
山頂からは、今晩泊まる予定の三俣山荘が見えました。
もうひと頑張りだ。
後ろにそびえるのは鷲羽岳。
三俣蓮華山頂から下りていると、すれ違った人が今そこで熊を見たとのこと。
小熊だったけど気を付けてくださいね、だそうです。
おいおい、小熊ってことは近くに母熊いるでしょ。
登山道場にも熊のモノと思われる糞もあったし。
ドキドキ緊張しながら歩きます。
無事、テン場に到着して一安心。
先に見える小屋でまずは受付をします。
三俣山荘に到着しました。
歩き始めから10時間、長かった〜
テン場の申し込みも、今はマスクしないといけないんですね。
持ってきて良かった。
さっさと設営完了。
2張りで貸し切れる良い場所をキープできました。
眺めも最高!
さあ、小屋で買った9%とちょっと濃いめのチューハイをいただきますよ。
うめ〜
今回は荷物を軽くするために、お酒はブランデーにしました。
焼酎やワインよりアルコール度数が高いですからね。
しかも常温、ストレートでも美味しいといいことずくめです。
500mlで3日間・・・足りるかな。
テン場の脇には小川が流れていました。
触ってみるとめちゃ冷たい。
雪渓の雪解け水ですね。
顔を洗って・・・
空き缶に水を汲んで、ブランデーを水割りにしてみました。
冷たくてめちゃ美味い。
美味すぎて飲みすぎそうなので残念ながらこの後は封印。
テントの反対側は先ほど登った三俣蓮華岳。
日が傾いてきました。
さあ、夕食にしましょう。
今回はウルトラライトのために秘密兵器をもって来ましたよ。
アマノフーズのフリーズドライカレー。
重さはほとんどありませんが、こんなで本当にカレーができるんでしょうか。
まずはクッカーでご飯を炊いて・・・
カレーをお湯で戻して・・・ なんだなんだ!具材がいろいろ出てきたぞ。
ナスやらヤングコーンやら。
さすが世界のアマノフーズ、やるなぁ
味もうまい! リピート決定です。
そうしているうちに山の稜線に日も落ち・・・
朝も早かったので、気を失うように爆睡。
いや〜 長い1日でした。
とりあえずこの辺で後編につづく・・・
今回のログです。
夏休みを取って、前から一度歩いてみたいと思っていた北アルプスの最深部と言われる黒部川源流域を歩いてきました。
1日目・2日目は天気に恵まれ、オレって持ってるな〜と喜んでいたら3日目はまさかの強風・豪雨で初めて停滞というものを経験しました。
まあ、それも含めて思い出に残る山旅でした。
本当ならそのまま実家に帰省・・・というのが例年の流れですが今年はコロナで帰省も自粛。
実家のそばで顔だけ見せての帰省となりました。
今回も長いので、前編・後編と2回に分けてアップします。
8月04日(火)
会社から戻ると大慌てで準備して夜8時30分に自宅を出発。
高速代が割引になる0時ちょうどに松本ICを降りて、1時30分に新穂高温泉の無料駐車場に到着しました。
ここの駐車場はシーズン中すぐに一杯になることで有名で、ここに止められないと高台にある鍋平まで行かないといけないんですよね。
鍋平に止めると、上り下りで1時間近くコースタイムが長くなっちゃいます。そんなわけでとりあえず下に駐車出来て一安心。
一杯飲んだら、おやすみなさ〜い
8月05日(水)
朝4時30分起床。
お天気良さそうですね。
駐車場はまだ余裕がありそうです。
準備をしたら、さあ行きましょう。
今回は山中で3泊の予定ですが、2Lの水を持ちながらもザックの重さを16kgに抑えましたよ。
冬は軽く20kgを越えていましたからね。
今日はザックも軽く感じます。
10分ほど歩くと登山指導センターが見えてきました。
奥に見えるのは去年の秋に登った笠ヶ岳とそれに連なる稜線です。
林道を歩いてゲートに到着。
ここから一般車両は通行止めになります。
色んな看板がありますが、こんなのもありました。
今年はコロナの影響で様々なルールが変更になっているようですね。
延々と長い林道歩きが続きます。
見覚えのある笠ヶ岳との分岐に到着。
左に行くと笠ヶ岳に登れるんですよね。
笠ヶ岳、今年は小屋も営業していないしテント場も使用禁止と書いてありました。
ということは日帰りのみですか、かなりキツイですね。
笠新道の登山口からしばらく歩いて、わさび平小屋に到着。
ここまでなら林道をハイキング気分で歩いて来られます。
小屋の裏にテン場があるというので覗いて見ることに。
う〜ん、特に魅力的なテン場じゃありませんね。
ここに泊まることはないでしょう。
しばらく林道を歩くと、ここがいよいよ林道の終点。
小池新道の入り口です。
ここから本格的な登山道がスタートします。
ここまでナント2時間近い林道歩きでした。
小池新道は、しばらくは川沿いの道となります。
この小池新道、双六小屋の初代オーナー小池さんが道を切り開き、今は3台目が整備してくださっているとか。
噂には聞いていましたが、本当に階段のように石が並べてあってビックリ。
感謝!感謝です。
おや、野イチゴですね。
う〜ん、大朝日岳のは美味かったなぁ。
これはイマイチ・・・なんて、どっちも食べてないのでわかりません。
※国立公園内での植物採集は禁止です。
沢には橋もちゃんと架けられて整備されていました。
これなら増水しても安心ですね。
それにしても天気がいい!
良すぎて汗が吹き出します。
北アルプスだからもっと涼しいかと思ったけど、どうやら猛暑の方がそれを上回っているようです。
振り返ると、西穂高岳のギザギザの稜線が見えますね。
今年の冬はあれにチャレンジしたんだよな。
恐ろしい雪壁が忘れられません。
雪の西穂にチャレンジしたときの様子はコチラ
イタドリヶ原からは笠ヶ岳方面がくっきり。
大汗かきながらも大分登ってきましたね。
遠くに乗鞍岳が見えました。
この季節らしく登山道脇はお花が満開。
名前とか知らんけど・・・①
名前とか知らんけど・・・②
出発から4時間30分ほどで鏡池に到着しました。
その名の通り、鏡のように景色が映り込んでいます。
そしてその先に見えるのは槍ヶ岳。
かっこいい!
残念ながら池に槍ヶ岳は映り込んでいませんでした。
ベンチに座ってパンを食べます。
いつものようにカップラーといきたいところですが、カップラーって水を使うので意外と重いんですよね。
今回基本昼はパンにして、重量を軽くしてみました。
鏡池のすぐ先に鏡平山荘がありました。
こちらもオーナーは小池さん。
良い場所に小屋を建てましたね。
その先にはこれから歩く稜線が。
小屋はスルーして先を急ぎます。
さすが北アルプス、雄大な景色です。
稜線まで登りますよ。
振り返ると、先ほどの池が小さく見えます。
奥に見えるのは槍ヶ岳から穂高に続く稜線。
落ち込んでいるところが大キレットかな。
一度やらねば。
稜線に向けて緩やかに登ります。
名前知とからんけど・・・お花③
奥の方に形の良い山塊が見えました。
どうやら鷲羽岳のようです。
本日はあの麓がゴールなんですが、まだまだ遠いなぁ
遠く鞍部に双六小屋が見えてきました。
そしてこれが双六小屋から槍ヶ岳へと続く西鎌尾根の稜線。
これも歩いてみたいんだよな。
それにしても山が深い。
双六小屋が近づいてきました。
手前のテン場にはテントがチラホラ。
それほど混んでいないようです。
双六小屋到着♪
このテーブル&ベンチは小屋で何かを買った人専用との事(-_-;)
石に腰かけて休憩。
水は自由に使えました。
ここで水を補給。
無料の水はありがたいですね。
双六小屋から本日泊まりの三俣山荘に行くのに3つのルートが選べます。
一つは双六岳の山頂を通る山頂ルート、槍ヶ岳の景色がすばらしいとか。
もう一つは標高差が一番少ない巻き道ルート、コースタイムも最短になります。
そしてもう一つがそれらの中間を通る中道ルート、コースタイムも中間です。
曇っていて双六岳山頂から槍ヶ岳は見えそうもないけど、山頂以外の景色なら楽しめそう、ということで中道ルートを選択。
中道ルート、お花畑のカールの中を歩くなかなか気持ちの良いルートです。
こちらは双六岳山頂から下りてくる稜線のルート。
ここで合流して三俣蓮華岳を目指します。
この稜線を歩きます。
いったん下って更に登り返すと三俣蓮華岳の山頂ですがガスが出てきましたね。
歩き始めて9時間30分、ようやく三俣蓮華岳の山頂に到着しました。
いや〜暑かったのもあってバテバテ。
テン泊装備を担いで9時間は堪えるな。
一応、標識前で自撮り。
山頂からは、今晩泊まる予定の三俣山荘が見えました。
もうひと頑張りだ。
後ろにそびえるのは鷲羽岳。
三俣蓮華山頂から下りていると、すれ違った人が今そこで熊を見たとのこと。
小熊だったけど気を付けてくださいね、だそうです。
おいおい、小熊ってことは近くに母熊いるでしょ。
登山道場にも熊のモノと思われる糞もあったし。
ドキドキ緊張しながら歩きます。
無事、テン場に到着して一安心。
先に見える小屋でまずは受付をします。
三俣山荘に到着しました。
歩き始めから10時間、長かった〜
テン場の申し込みも、今はマスクしないといけないんですね。
持ってきて良かった。
さっさと設営完了。
2張りで貸し切れる良い場所をキープできました。
眺めも最高!
さあ、小屋で買った9%とちょっと濃いめのチューハイをいただきますよ。
うめ〜
今回は荷物を軽くするために、お酒はブランデーにしました。
焼酎やワインよりアルコール度数が高いですからね。
しかも常温、ストレートでも美味しいといいことずくめです。
500mlで3日間・・・足りるかな。
テン場の脇には小川が流れていました。
触ってみるとめちゃ冷たい。
雪渓の雪解け水ですね。
顔を洗って・・・
空き缶に水を汲んで、ブランデーを水割りにしてみました。
冷たくてめちゃ美味い。
美味すぎて飲みすぎそうなので残念ながらこの後は封印。
テントの反対側は先ほど登った三俣蓮華岳。
日が傾いてきました。
さあ、夕食にしましょう。
今回はウルトラライトのために秘密兵器をもって来ましたよ。
アマノフーズのフリーズドライカレー。
重さはほとんどありませんが、こんなで本当にカレーができるんでしょうか。
まずはクッカーでご飯を炊いて・・・
カレーをお湯で戻して・・・ なんだなんだ!具材がいろいろ出てきたぞ。
ナスやらヤングコーンやら。
さすが世界のアマノフーズ、やるなぁ
味もうまい! リピート決定です。
そうしているうちに山の稜線に日も落ち・・・
朝も早かったので、気を失うように爆睡。
いや〜 長い1日でした。
とりあえずこの辺で後編につづく・・・
今回のログです。