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2020年05月25日

百名山60・61座目は長野遠征 高妻山・雨飾山

5月22日(金)~5月24日(日)

いよいよ休業期間もあと1週間。

週に1日出社をしていたとはいえ、本当に長い休みでした。

まさか定年前にこれほど休みが取れるとは思いもしませんでしたねぇ

長い休みの良いところは、天気予報を見て出かける日を決められること。

ということで、今回も2日連続して晴れる日を選んで、ソロで百名山にチャレンジしてきました。

日帰り2山、荷物も軽いしコースタイムもたいしたことないと完全に舐めてましたが、高妻山に雨飾山残雪期ということもありどちらもなかなか手ごわい山でした。



5月22日(金)

夜8時30分に自宅を出発。

高速代節約のため下道で東松山ICまで走り、関越・上信越道に乗って長野ICを0時ちょうどに降り、午前1時30分に戸隠キャンプ場の駐車場に到着。

一杯飲んで車中泊しました。


5月23日(土)

朝4時起床。

う~ん、さっき寝たばっかりのような気もしますがこの時期4時過ぎると明るいですからね。

早速準備して出発します。



4時30分スタート。

本日は高妻山に登りますよ。

まずは戸隠キャンプ場を抜け戸隠牧場の中を歩きます。



牧場を歩いているとちょうど朝日が昇ってきました。

なかなか絵になる風景ですね。



牧場の奥に登山口がありました。

ここが戸隠コースと弥勒尾根コースの分岐です。

真っすぐ行けば戸隠コース、右に行けば弥勒尾根。

どうしよう・・・ ギリギリまで迷います。

せっかくなので、ちょっと難易度上がるみたいですが、今回は弥勒尾根ピストンじゃなく時計回りの周回コース、登りを戸隠ルート下りを弥勒尾根で行ってみることに。



戸隠コース、登山道は沢沿いに付いていました。

何度も渡渉を繰り返しながら沢沿いを登ります。



しばらく登って振り返ると、先ほど歩いた牧場がもうすっかり小さくなっていました。



滝が現れましたね。

どっちに登山道があるのかな?



よく見ると滝の脇に鎖が付いていました。

これ登るんだ。

濡れていて滑りそう。



どうにか鎖登ったのはいいけど、この先登山道はどこ?

もしかして、沢の真ん中を登るってことか。

なかなかワイルドな登山道ですね。



なんか、前方に見える岩壁を横断するように鎖が付けられているんですけど・・・

もしかしてあれを歩くの?



はい、正解でした。

まあ、下から見るよりちゃんと歩くところはありますけどね。



でも、下を見るとけっこうな高度感。

ここに雪が無くて良かった。



まだ鎖場が続きます。



鎖を登ったと思ったらまた沢の中歩き。

苔が生えていて滑るし。

このルート、下りでは使いたくないですね。

雨の後も。



水場があったので水の補給しながらひと休憩。



尾根に出たな、と思ったら一不動避難小屋がありました。



中を覗いてみましょう。

まずまず快適そうな小屋ですね。

でも、緊急時以外の宿泊は不可と書いてありました。



小屋のそばには一不動の祠が。



尾根を右に曲がって稜線沿いを歩きます。

ちなみにここを左側に曲がると戸隠山になって、有名な蟻の塔渡りというないフリッジがあります。

まあ、そっちは今度にしましょう。

一不動からは尾根ずたいをアップダウン。

二釈迦がありましたよ。

なかなか眺めが良い。



登ってきた牧場方面。

見えているのは飯縄山ですね。



反対側にはついに高妻山の姿が!!

三角形でかっこいい!



ところどころ雪が出てきました。

まあ、アイゼンを使うほどではありませんね。

そしてこの見えている稜線上をずーっと歩いて行くことになります。



振り返ると歩いてきた稜線。

山肌の色が変わったところが戸隠山になります。



この独特な形は黒姫山ですね。



五地蔵まで歩いてきました。

三と四は見落としたな。



五地蔵岳から弥勒尾根ルートと合流して方向を変え、高妻山方面にまっすぐ進みます。

見晴らしの良い尾根歩き。

右手には妙高山から真っ白なのが火打山ですね。

どちらも百名山、今度やりましょう。



左手には戸隠山。

絶景の稜線歩きです。



ところどころ雪がありますが、それほど踏み抜きもなくつぼ足で十分。



七薬師を通過。



正面には高妻山が見えています。

こっちのほうから見ると少しなだらかで、右に稜線が続いています。



さあ、八観音です。



一度下って登り返しますよ。



下ったところに九勢至がありました。



さあ、いよいよ最後の急登です。



いやぁ本当に急登だ。

手足を使って登ります。



もうすぐ山頂・・・と思ったら最後の最後で雪に阻まれちゃった。

ラスボスの出現ですね。



少し登ってみたけど、アイゼン無いとヤバイ感じ。

ということで12本爪アイゼンとピッケルを出しました。

もう使わないかもと思ったんだけど、持ってきて良かった。



斜度はたいしたことないんですが、雪が腐り始めていてアイゼンが効かずずるずる滑る場面も。

なかなか手ごわいラスボスです。

ラスボスの登場と同時にガスってきて日も陰り、演出効果満点です。



けっこうな高度感。

緊張します。

※後で知ったんですが、同日に単独行の方がここで滑落され県警に救助されたようです。すれ違った単独の方といえば・・・牧場入り口で会話した方かも。お見舞い申し上げます。




県警ヘリからの写真

県警のHPはコチラ


どうにか雪の壁を越えました。

ここからは夏道です。



ついに十阿弥陀に到着しました。

十阿弥陀には立派な銅鏡がありましたよ。

そして山頂はもうすぐそこ。



歩きにくい岩場を通って・・・はい、山頂に到着しましたよ。



一応自撮りで記念撮影。



山頂からは360度の絶景・・・とはいきませんが北アルプスの峰々が雲の上から顔を出してくれました。



さあ、帰りましょう。

下りの方が厄介ですからね。

慎重に慎重に。



雪の壁でてこずりましたが、無事五地蔵岳の分岐まで戻ってきました。

帰りは弥勒尾根で下ります。

下には牧場が見えていますね。



特に刺激のない長ーい尾根歩きがあって、やっと牧場まで降りてきました。

本当に長く感じたな。



キャンプ場の中を通って駐車場に戻ったら本日の登山終了です。



さあ、雨飾山の登山口に向かいますよ。

途中白馬のスーパーで買い物をして、雨飾山の登山口を目指します。



雨飾山の登山口がある雨飾高原キャンプ場は広い駐車場があるので、そこでテン泊もしくは車中泊のつもりでしたが、3kmほど手前の雨飾荘で通行止めになっていた。

雨飾荘下の駐車場じゃ落ち着いて泊まれそうもないので、手前の駐車場に車を止めました。

そこにはナント、キャンプ禁止の看板が。

しかたない、今日も車中泊することにしましょう。



駐車場には、気の利いたこんなベンチが。



さあさあ、一杯やりますか。

どうせ寝るだけだから、ストロング9%500mlいっちゃいますよ。



ガス缶を出してバーナーで簡単調理。

ここのところずーっと詰め替え君を使っていたのでノーマルのガス缶久しぶりに買ったんですが、蓋の形が変わりましたね。

まあ、どっちでもいい感じですがちょっと開けやすくなったかな。



スーパーで買った見切り品の手羽元を茹でて焼いて塩コショーでいただきました。

やっぱり肉はうまいなぁ



そしてスーパーで見つけてどうしても食べたくなっちゃったのが、長野県民のソウルフード「山賊焼き」。

この食べ物、割と最近まで長野独自の食べ物だって知らなかったんですよね。

確かに子供のころよく食べたけど、東京に出てからは食べてなかったよな。

唐揚げとかバーコーとか油淋鶏とか何となくにたものはあるけど、ズバリなものってないんですよね。

フライパンで温めなおしていただきました。

やっぱりウメーなぁ



寒くなてきたので、車に入って焼酎をいただき・・・

夕べはほとんど寝ていないこともあって、あっという間に夢の中へ。





5月23日(土)

4時過ぎ、明るくなって目が覚めました。

夕べは20時には寝ちゃったから8時間は寝たな。

車を雨飾荘下の駐車場に移動。



準備をしたらさあ行きますか。

これが例の通行止め。

ここから片道3km往復で6km余計に歩かなくちゃいけません。



途中の林道から雨飾山が見えました。

あんなところまで行くのか。

ずいぶん遠くに見えるな。



45分ほど歩いて、やっと登山口の駐車場に到着しました。

無駄に歩いたと思うとなんか余計に疲れるんですよね。



建物脇から登山道に入ると、いきなり下ってる。

慌ててGPSで確認しましたが、間違ってはいないようです。

少し下ったところで湿原になって木道が整備されていました。



湿原には水芭蕉ですね。

水芭蕉といえば、今年は尾瀬も行けなかったな。



湿原が終わると本格的な登りの登山道になりました。



ところどころにこんな標識が。

3/11って・・・ なんで11分割なんだろう。



急登を登りきったあたりで完全に雪道になりました。



先行者もなく踏み跡もないのでルートファインディングしながら歩かなくちゃなりません。

後ろから来たソロの方がいたのでラッキー!

と思ったらその方も雨飾山は初めてとのこと。

二人であっちやらこっちやらウロウロしながらどうにかリボンを探して進みました。



やっと目印ポイントの荒菅沢に出ました。

ここから、この斜面を大きくトラバースして沢まで下るようです。

滑りそうなので、ここでチェーンアイゼンを装着。



よく見ると、これって雪崩の跡ですね。

こんな大きな雪の塊に直撃されたら一溜りもありませんね。




これは山頂方面。

やっぱり上部は雪崩れています。



下を見るとこんな感じ。

山が深いなぁ



沢を渡りきるとまた急登。

雪が部分的に残っていてかえってややこしいことになっています。



ルーファイに苦労しながらも尾根に出て尾根上を進むことに。

だいぶ夏道が出てきました。

これで一安心です。



急登を登り切ると、急に視界が開けて平原が広がりました。

どうやら笹平に出たようです。

やっと山頂が見えました。



フラットな笹平を歩いて山頂が目前に。



荒菅沢に続く雪渓、上から覗くとものすごい斜度。

とても直登できそうもありません。



最後の登りがまた岩ゴロゴロで大変。

簡単には登らせてくれませんね。



山頂直前まで来ると山の反対側の風景が見えました。

北アルプス・後立山連峰が勢ぞろいですね。

去年の夏歩いた白馬三山から唐松、鹿島槍までくっきり。



さあいよいよ、山頂に到着です。



記念の自撮り。



日本海まで見渡せます。

意外と近いんだ。



こちらは歩いてきた笹平。

右上が火打山と焼山。



360度の絶景はパノラマで。



反対側も。



これは昨日登った高妻山。



さあ、帰りましょうか。

急登を今度は下ります。

ホント山深いなぁ



帰りも荒菅沢をトラバース。

山頂方面です。



帰りはルーファイする必要もなく、気持ちの良いお散歩。

ルーファイしないって本当に気持ちが楽です。



急登の夏道を下って、木道に出ました。



水芭蕉の群生です。



さあ、キャンプ場の小屋が見えてゴール・・・ じゃないんですよね。



おまけの3kmの林道歩きをしてやっとゴール。


帰りは高速代を節約して藤岡ICから下道で帰りました。

しばらくは、土日でも割引にならないんですよね。


ということで今回の長野遠征終了。

どちらの山もなかなか登りごたえがありました。

今シーズンの雪山はこれで終わりかな。

ソロ登山も飽きてきたし、わいわい宴会登山がしたいなぁ



高妻山のログです。


雨飾山のログです。

  


Posted by そーしん at 12:00高妻山