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2021年06月09日

今度は谷川岳から逆向きに主脈縦走 越路避難小屋泊

5月31日(月)〜6月02日(水)

GWに初めてやった平標山から谷川岳の主脈縦走、すっかり気に入っちゃって今度は反対から歩いてみました。

日本三大急登の西黒尾根を登って、谷川岳から平標山まで。

主脈縦走では、絶景の稜線歩きを楽しめたのは言うまでもありませんが、夏道の西黒尾根は、日本三大急登をたっぷりと味わうことになりました。





5月31日(月)

仕事はワクチン接種会場の運営業務をすることになり、しばらくは平日休みです。

木・土・日以外は比較的自由に休めるので、天気予報の様子をみながら、今週は火水で連休を取りました。

月曜日の21時15分に自宅を出発。24時30分に白毛門登山口の駐車場に到着。

一杯飲んだらおやすみなさい




6月01日(火)

目覚ましをかけて4時30分起床。

さすが平日、駐車場はガラガラですね。

お天気も良さそう。



朝ご飯は、こんなものを持ってきましたよ。

「飲むおにぎり」

早朝ってあんまりお腹が空かないからこれでちょうどいいかなと思って。

何より投げ売りで5個100円でした(笑)

さっそくいただいてみましょう。

ウゲっ!

これは不味い。

おかゆみたいなものかと思ったら、中途半端にご飯だ。まぁエネルギーだと思って無理やり飲み込みました。



今回は、ウルトラライト仕様で行きますよ。といってもボクにとってのですが。

ザックは水3Lを入れて12kgです。 

前回は避難小屋がいっぱいだった時のためにテントを持ってきましたが、今回は平日だしいっぱいてことはないでしょ。一応ツェルトだけは持ちました。



さあ、行きますか。

車道を歩いて、見慣れたいつもの西黒尾根の登山口に到着。

ここから日本三大急登のひとつ、西黒尾根が始まります。



いきなりの急登です。

この尾根、雪の時期に2回登っているんですが、よく考えたら夏道で歩くのは初めて。

雪の時期はひたすら直登するんですが、夏道はクネクネとつづら折りが延々と続きます。

登り始めて1時間ほどで鉄塔に到着。

そういえば、3月に登った時は鉄塔もショートカットして登っちゃったから、久しぶりの鉄塔です。



西黒尾根ルートは、ひたすら樹林の登りが続きます。

振り向くと木々の間から白毛門が見えました。



雪の時期は葉っぱが落ちて、木々の間からけっこう景色が見えるんですが、この時期は緑に覆われて変化の乏しい樹林帯歩きが続きます。

やっと、開けた場所に出たと思ったら、あれは天神平のスキー場ですね。

1か月前は雪で覆われていたのに、見事に溶けて無くなっています。



どうやらラクダのこぶまで来たようですね。

長かった樹林歩きが終わり、こんな岩場が現れました。



岩の間にはこんな可憐な花が疲れた心を癒してくれます。

ミヤマキンバイだったかな?花の名前はけっこうテキトーです。

まあ、ボクのブログを見る人でお花に興味のある人はいないと思うので、そういうことにしておきましょう(笑)



ついに谷川岳が見えましたよ。

やっぱり存在感があるなぁ



右に目を転ずると、こちらは白毛門、笠ヶ岳、朝日岳から馬蹄形縦走の山々がくっきりと見えました。



野に咲く花々、これはイワカガミ?だったかな。コイワカガミってやつかもしれません。

まあ、テキトーです。



う~ん、こんなに岩場があったのか。

雪の時期には歩いた記憶の無い壁が現れました。こんな壁も雪に覆われていると、キックステップで登っちゃうからそんなに意識しないものですね。



振り返ると登ってきた尾根道。



樹林帯を抜けて、ついに谷川岳が全容を現しましたよ。

でっかいなぁ



こちらは白毛門方面。谷が深い。



ラクダのコブ、ギザギザのアップダウンが続きます。



これはシャクナゲですね。葉っぱの形でわかります。

シャクナゲも〇〇シャクナゲとかって、いろいろあるようですがシャクナゲってことで(笑)



本当にこんなに鎖場記憶にありません。

雪の時期、いったいどうなっていたんだろう。



岩場鎖場の連続は、雪の時期よりむしろ手こずりますね。

宿泊装備のザックもずっしりと肩にのしかかります。



さあ、ラクダの背までやってきましたよ。すっかり樹木も無くなり視界が開けました



振り返ると登ってきたラクダのコブ。



谷川岳への直登ルートが見えました。



さあここからは正面の山を直登しますよ。

さすが日本三大急登といわれるだけあって本当に急登ですね。



このルートってこんな岩場だったんだ。雪の時期はただの急登なんですが、夏道は岩壁になって冬以上に手こずります。



少し登って振り返るとこんな感じ。気を抜くとケガをしますね。



岩の間には、名前も知らない高山植物。



さあ、いよいよ谷川岳大きく迫ってきましたね。



西黒尾根は岩壁が続きます。



ザンゲ岩まで登ってきました。

ここまで来ればあと一息です。



お隣の天神尾根が良く見えますね。人気のルートですが、ロープウェイ運行前なので人の姿は見えません。



こちらが登ってきた西黒尾根の稜線です。



ザbゲ岩を過ぎると、いよいよ山頂が近付いてきましたよ。



山頂直下、天神尾根と合流すると急に完全な雪山になりました。そういえば1か月前はこんな感じでしたね。直登します。



後方に肩の小屋が見えましたよ。



さあ、あと一息で双耳峰のひとつトマの耳に到着です。



トマの耳に到着♪

一か月ぶりの山頂です。



お隣が双耳峰のもう一つ、オキの耳です。

奥に見えるのは、馬蹄形縦走の一ノ倉岳と茂倉岳。



そしてこれが、これから歩く谷川岳の主脈稜線。ずーっとまっすぐに続いています。

テンション上がりますね。



肩の小屋まで下りたらいよいよ主脈縦走のスタートです。

それにしても、宿泊装備の西黒尾根はキツかったなぁ 普通ならこれで終了、達成感も十分っていうところですが、主脈縦走はここからがスタートです。



小屋の下で咲いていた、これはハクサンイチゲですかね。高山植物って「ミヤマ〜」や「ハクサン〜」って名前多いので、名前分からなければ、ミヤマ〇〇って言っておけば大体それっぽくなります(笑)



さあ、まずはオジカ沢の頭を目指しますよ。



途中、中ゴー尾根ルートの分岐がありました。谷川岳の山域って全く知らないルートが結構あるんですね。今度調べてみよう。



マツダランプの標識が出てきました。

今は聞かない会社名ですが、調べると現在の東芝と関係がある会社みたいです。



見た目より岩々で手強いオジカ沢の頭への登山道。



左右はキレ落ちてますね。とにかく山深い山域です。



さあ、オジカ沢の頭に到着しました。

前回、平標から歩いたときは西から東に向かって歩いたんで、午前中は山が逆光だったんですよね。

今回は思った通りの順光。絶景が広がります。



山頂直下には避難小屋が。

ところどころに避難小屋があるので、安心して歩ける稜線です。



途中で大障子の頭を経由して正面に見える万太郎山までまっすぐの稜線を歩きます。



雪が消えて一斉に花が咲く季節なんですね。



登山道脇にはお花がたくさん。



名も知らぬ花ですが、癒されます。



先日泊まった大障子避難小屋に到着しました。



この稜線からしばらく下ったところに水場があるはずなんですよね。

それにしても急坂だな。



まだ持ってきた水はたっぷりあるんですが、補充していきましょう。



雪渓の上部まで下りてみましたが、水場は見当たりませんでした。

水場が雪渓の下だったのか、それともこの枯れた沢が水場だったのか。

ここがダメだとこの稜線上に水場は無いってことになるな。



ちょっと小腹がすいたので、またまた飲むおにぎりをいただきますよ。

う〜ん、やっぱり不味いなぁ

おかゆなら問題ないんだけど、おにぎりってとこに無理がある感じですね。これを作った企業の幹部も試食しただろうに、よく商品化にGOサインが出したな。



さあ、稜線歩き再開です。



お次は大障子の頭を目指しますよ。

振り返ると歩いてきた稜線が。



これが大障子の頭。

小ピークとはいえ、なかなかのもの。



ガツっと登って大障子の頭ピークに到着です。

お次はいよいよ万太郎山。



だけど、その前にまたこんなに下るんですね。

キツイな。



鞍部まで急な坂を降りてきましたよ。岩場もあったりしてちょっとした難所でした。

さあ、万太郎山山頂を目指しますよ。



しばらく登って振り返ると、歩いてきた稜線が。



万太郎山山頂手前に分岐の看板がありました。

吾策新道だそうです。これも調べてみよう。



この山域とにかく山深い。

そして、平日ということもあるんだろうけど、とにかく人を見ない。

ここまで見かけたのは、トレランの人一人だけ。



さあ、万太郎山山頂に到着です。

もちろん絶景独り占め。



誰もいないので、自撮りで記念撮影。



万太郎山からの360度絶景は動画でどうぞ




ここからまたまた絶景の稜線歩き。

左手には谷川岳からの歩いてきた稜線が。



右手にはこれから歩くエビス大黒から仙ノ倉山への稜線です。

前回はガスってこの景色が見られなかったんですよね。念願がかないました。



花溢れる登山道。



さあ、ここから真っすぐ伸びる稜線を歩きますよ。

左の尖ったピークがエビス大黒、右のなだらかな山頂が仙ノ倉山です。



しばらく下って越路避難小屋に到着しました。

まだ昼過ぎなんですが、本日はこちらで終了にします。



中は大障子避難小屋よりだいぶ狭いですね。

でも本日も貸し切りのようですから広々と使えます。



小屋のすぐ下に雪渓がありました。

ラッキー!



まずは持ってきたチューハイをキンキンに冷やします。



大分水も飲んじゃったので、水作りをしましょう。

明日も暑くなる予報です。



キンキンに冷えたところで、かんぱ〜い!

うめ〜



おつまみはポテチ。

このシリーズ、不思議と壊れませんね。一緒に持ってきたパンとかかなり潰れているんですけど。



夕食は、先日まさ☆さんにごちそうになった焼きカレーをパクらせてもらいました。

チョリソーはただのソーセージ、ミニトマトは省略ですが。

これやっぱり美味いなぁ 軽くて簡単で美味い。山メシとしてはかなり強力メニューです。

夏の定番に昇格ですな。



日が落ちてきました。

夕焼けを楽しみにしていたんですが、この写真を撮った後シュラフに潜り込んでいたら寝落ちしてしまい見そびれました(-_-;)




6月02日(水)

4時30分に目が覚めました。

夕焼け見そびれたなぁ 失敗失敗。

さあ朝食を食べましょう。朝食はまたまた飲むおにぎりです。だって買いすぎちゃったんだもん。



お湯に入れておかゆにしてみましょう。

中身をフライパンに出して、水を入れてみます。見た目も、恐ろしいほど不味そうですね。

お湯を沸かして一口パクり・・・ そのままよりは、ちょっとましですがそれでも不味いな。



準備をしたら2日目の行動開始。

さあ、行きましょうか。

あれ?今日はガスってるな。



鞍部に向けて下っていると・・・ うわ!真っ白だ。何も見えません。

このぶんだと今日は修業だぞ。



鞍部を過ぎて、エビス大黒の稜線を登っているとガスが晴れてきて万太郎山が姿を現しました。



正面にはエビス大黒の頭も見えましたよ。



標高を上げると様子が分かってきました。

万太郎山とエビス大黒の鞍部がちょうど雲の通り道になっていて、関東方面から新潟方面に流れていたんですね。

ちょうど避難小屋のあたりがあのガスの中にあったわけです。



エビス大黒の頭山頂に到着です。

晴れではないものの視界はクッキリ。修行にならなくてよかった。



さあ、お次は仙ノ倉山です。



いやぁまたずいぶん下るね。

その分登り返すんだよな。



山の天気って変わりやすいんですよね。

さっきまであんなにハッキリ見えて居た稜線が一瞬でガスに覆われました。

ガスが斜面を下っていきます。



ガスは一瞬で晴れて、エビス大黒避難小屋が見えました。

この避難小屋は狭いうえに湿っているからあんまり泊まりたくない小屋です。



ガツっと登り返して振り返ると、先ほどピークに立っていたエビス大黒の頭が。



急登をガツっと登って仙ノ倉山山頂に到着です。

ここに来るのは3回目ですが、前2回は真っ白だったんですよね。

やっと景色が見れました。



仙ノ倉山からはハイキングコース。木道も整備されています。ここまで来れば一安心。



左手を見ると、エビス大黒の頭が雲にポッカリと浮いて見えました。



さあ、平標山に向かう稜線。広々として気持ちがいい。



仙ノ倉山からのんびりと稜線を歩いて、1時間ほどで平標山の山頂に到着しました。

平日とはいえ、お花を楽しむ登山者の姿もちらほらと。



これが平標山から下る最後の主脈稜線、有終の美にふさわしいきれいな稜線です。。



苗場山を見ながら気持ちの良い稜線歩き。



松手山山頂に到着しました。いくつものピークを越えてきましたが、いよいよ最後のピークです。



振り返ると平標山。



見覚えある鉄塔まで下ってきました。

西黒の鉄塔よりずいぶん立派な鉄塔です。



本日のスタートから5時間、登山口まで下りてゴールです。



縦走ですからね、車を止めた白毛門登山口まで戻らなくちゃいけません。

まずはバスで越後湯沢駅に向かいます。



バスに乗ること30分ほどで越後湯沢駅に到着。



電車の時間まで40分ほどあったので、お昼を食べることに。

食べログで評価の高かった、ぼんしゅ館の中の雪ん洞で爆弾おにぎりをいただきます。

南魚沼産コシヒカリの中でも一番美味しいと言われているしおざわ地区で収穫された"本物"のコシヒカリ米100%を自家精米し、越後湯沢の美味しい水を使い大きな羽釜で一気に炊き上げた逸品だとか。



デカっ! 



それもそのはず、米1合のおにぎりです。

具はボクの大好きなフキ味噌でした。

普通、1合なんて食べられないんですが、下山直後とあってペロリといっちゃいました。

米ってやっぱりうまいなぁ。



電車で土合駅まで戻ります。

土合駅と言えばホームが地下深いので有名ですよね。あれを登らなきゃいけないのか・・・と内心ブルーだったんですが、上り電車のホームは地上だったんですね。ほっとしました。



土合駅から徒歩10分ほどで白毛門登山口の駐車場に戻って、今回の主脈縦走終了です。


すっかり気に入っちゃったこの縦走路、やっぱりいいですね。

ただ、この先は雪渓も融けちゃうから水場が問題でしょうね。

来年またやろう。



今回のログです。

  


Posted by そーしん at 21:14Comments(2)平標山仙ノ倉山越路避難小屋

2021年05月11日

念願の谷川岳主脈縦走 平標山から谷川岳まで

4月29日(祝)~5月01日(土)

今年のゴールデンウィークは、2泊3日で燕岳から蝶が岳までパノラマ銀座縦走ってのをやるつもりで計画を練っていたんですよね。

ところが、周期的に天気が崩れる予報で、とても北アルプスの稜線を2泊できるような状況じゃない。

ということで天気の良さそうな日を狙って、前からやってみたかった谷川岳主脈縦走と奥穂高岳を1泊ずつでやることにしました。

群馬から長野、いったん埼玉に帰るのも無駄なので長野の実家近くで2泊滞在(コロナ禍で帰省できないので、あくまで近く)。

長大な遊びになったので、何回かに分けてレポさせていただきます。




4月29日(祝)

谷川岳の主脈縦走というのは、平標山から谷川岳まで伸びる長い尾根をひたすら縦走するというプラン。

当然、周回コースと違って登山口と下山口が変わるわけで、公共交通機関とかを使って移動しなければなりません。

今回でいうと、谷川岳の玄関口であるJR土合駅と平標登山口のあるバス停の間をJRと路線バスで移動しなければなりません。

ローカルな電車とローカルなバスなのでとにかく便数が少なく、変な時間に移動しようとすると3時間もかかっちゃうんですよ。

ということで、時間の読める回送を先に済ませるプランを練っていたんですが、それだと2日目の天気が持ちそうもない、ということで急遽前日の夜車中泊に切り替えて行くことに。

20時に自宅を出発して、節約モードでオール下道を使い、24時に平標登山口の駐車場に到着しました。

一杯飲んだら、おやすみなさい。



4月30日(金)

4時30分に起床。

ゴールデンウィークだというのに車は3台だけ。

まだ残雪期なので、登山者は多くないみたいですね。



過去数年分の記録を探しましたが、この時期に主脈縦走をしている方のレポートはありませんでした。

誰もやらないって、もしかしたら大きな問題があるのかな?クラック?雪崩?崩落?

登山道の様子が分からないので、12本爪アイゼンにピッケルも持ってザックは18kgになっちゃいました。

ちょっと不安ですが行ってみましょう。5時に登山口を出発です。




いきなりの急登でスタートです。

まずは1合目の標識。これから長いぞ。



下界は青空も見えていますが、上の方は雲がかかっているビミョーな天気です。



標高を上げると雪が出てきました。

アイゼンを着けるほどではないので、ツボ足で進みます。



残雪の稜線。

本当なら、平標山が見えるはずなんですがね。山頂はガスの中です。



手前の小ピーク、松手山の山頂に到着しました。

残念ながら眺望は無し。



ここでチェーンアイゼンを装着します。



少しですがガスが晴れてきました。

上空は晴れているんですが、山頂付近だけガスが掛かっているようです。



風が強くて雲の動きもすごく早い。

突然雲が切れたと思ったら、太陽が顔尾を出し平標山の山頂が見えました。



スタートから3時間弱で平標山山頂に到着です。



一応、自撮りで記念撮影。



山の家方面は晴れていますね。

途中で敗退の場合はこの尾根を下って山の家でテン泊するとしましょう。そうならないことを祈りますが。



霧が凍り付いて霧氷になっています。

気温はそれほど低くないはずですが、体感温度は通常の雪山レベルかそれ以下。

じっとしていると体温を奪われます。



仙ノ倉山への広い稜線も残念ながらガスで真っ白。

霧交じりの強風で、ほぼ修行です。



こんな標識がありました。肩ノ小屋まで10500mだそうです。

これを2日間で踏破します。

それにしても東芝ランプってなんだ?



はい、平標山から1時間ほどで仙ノ倉山山頂に到着しました。

眺望もなければ、かなりの強風で完全に修行状態です。

唯一先行した方がいたんですが、その方も引き返したのでここからは一人旅です。



仙ノ倉山からはガツっと下ります。

これ登りたくないから、もう引き返すって選択肢はないな。



稜線上にエビス大黒避難小屋がありました。

谷川岳周辺でよく見るシェルタータイプの避難小屋ですね。



中を覗いてみましょう。

思ったよりだいぶ小さい・・・ 2人がせいぜいでしょうね。



小屋前には平らなスペースがあるので、ここでテン泊した方がいいかも、



明日は昼前から天気が崩れる予報なので、先を急ぎます。

残雪の稜線を今度は登り返します。



エビス大黒ノ頭に到着です。

相変わらず真っ白ですが、一応記念撮影。



尾根をまたまた下ります。



完全に降りきった鞍部、毛渡乗越まで来たら急に雲が切れて眺望が。

ちょうどいい時間だし、ここで休憩してランチタイムにしましょう。

今回は時間もないので簡単にパンで済ませます。



パンを手ベている間にガスが晴れてきたぞ!

目指す万太郎山の頂がうっすらと見えます。



振り返ると今降りてきたばかりの稜線も。



こうなると一気にテンションアップ!

元気モリモリになりました。

万太郎山(左のピーク)もはっきりと見えますよ。



振り返ると、エビス大黒から仙ノ倉山、歩いてきた稜線が見えます。



万太郎山が近付いてきましたよ。



稜線上に越路避難小屋がありました。

例によってシェルタータイプです。



中はエビス大黒避難小屋よりは少しマシな広さですね。

3人は行けるでしょう。



こちらは眺望もバッチリなので、一度泊まってみたいかな。



さあ、万太郎山を目指しましょう。

さっきまでの天気が嘘のように晴れています。



万太郎山の稜線まで上がると、ついに谷川岳が顔を出しました。

やっぱり雪の量が多そうですね。



さあ、あと一息で万太郎山の山頂です。



万太郎山山頂に到着~

またまた自撮りで記念撮影です。

この広い山域、一人占めです。



こちらが今登ってきた稜線です。



そしてこれが、これから歩く谷川岳への稜線。

いいですね~



鞍部まで下りてきました。

ギザギザのピークがいくつかありますね。

アップダウンを繰り返して進みます。



右手を見るとまだまだ雪深い谷、山深いルートです。



大きく登り返して振り返ると、今降りてきた万太郎山。

もうこんなに歩いてきたんだ。



ギザギザピークの大障子ノ頭に到着です。



谷川岳もだいぶ近くなりました。



もう一度降りると・・・



本日の宿泊予定地、大障子避難小屋に到着です。

スタートから9時間、18kgのザックを担いでいたから長かったなぁ



中はこんな感じ。

今まで見た避難小屋の中では一番広いですね。

でもちょっとキタナイ感じですが。



棚にくしゃくしゃになっていたソロテントのフライと思われるものと銀マットを敷いて寝床を設営。



ここもなかなか眺めの良いロケーションです。



さっそくチューハイをキンキンに冷やして・・・



いっただきま~す!



こんな天然のイスとテーブルがありました。



さあさあ、水作りをしなくちゃですね。



百均の漏斗が活躍します。



風が冷たくなってきたので小屋の中に移動。

焼酎のお湯割りにします。



今回の晩御飯は、米を炊いてレトルトカレーです。

このカレーはスパイシーで美味かった。

外は風がますます強くなって、雪も降り始めましたね。

早めに小屋に着いて正解でした。


天気が崩れたので夕景の写真も撮れず。

朝も早かったのでいつの間にか夢の中へ。





5月01日(土)

朝は予報通り快晴に。



朝食は、昨夜の残りごはんでお茶漬けに。

永谷園、定番のウマサですね。



準備をしたら、さあ行きましょう。

朝5時スタートです。

ちょっと早いですが、今日は何としても9:53土合駅発の電車に乗らないといけませんからね。



これから歩く稜線です。



振り返ると今まで歩いてきた稜線。



小障子ノ頭に到着です。



お次はラスボスのオジカ沢の頭。

こいつは登り甲斐がありそうです。



オジカ沢ノ頭中腹から振り返ると、まっすぐに伸びた稜線に登山道。

これ、反対から歩いてみたいな。



さあ、もう少しだぞ。



オジカ沢ノ頭避難小屋が見えました。



こちらも、なかなか絶景の避難小屋です。



中はというと・・・ Rがあるので、寝れるのは一人か二人ですかね。



小屋からは大展望が。



これは絶景の小屋だ。



さあ、あと一息で山頂です。



オジカ沢ノ頭到着です。



360度の絶景は動画でどうぞ



さあ、最後は谷川岳を目指しますよ。



山が深いな。



さあ、鞍部まで下りてきました。最後の登りです。



振り返るとオジカ沢ノ頭から続く稜線。



さあ、谷川岳山頂直下の肩の小屋が見えました。



これをずーっと歩いてきたんだと感慨にふけります。



まあ、今回の目的ではありませんが、せっかくなので谷川岳山頂も踏んでおきましょう。



ロープウェイは動いてませんが、西黒尾根から登ってくる人がいても良さそうですが、まったく人の気配はありません。

結局、仙ノ倉山からはずーっと一人だったな。



一応記念撮影。

今回やけに自撮りが多いな。



さあ、それでは天神尾根を下りましょう。

ここは雪がたっぷりとあります。



熊穴沢避難小屋まで下りてきました。

小屋もずいぶん露出してますね。



ロープウェイで登ってきた人たちがいました。

久しぶりに人の姿を見ました。



ロープウェイの駅について登山は終了。

谷川岳主脈縦走、すっかり気に入っちゃいました。

またやろう。



ロープウェイはリニューアルされていました。

前より広くなったよな。



ロープウェイの駅から車道を15分ほど歩いて土合駅に9時に到着。9:53発の電車だから余裕で間に合いましたね。

よかったよかった。



土合駅は無人駅です。どうやら乗車駅証明書というのを持って下車駅で精算するようです。



長い廊下を歩いて・・・



ものすごく長い階段を降りたところに・・・



ホームがありました。

電車は期待したようなクラッシックな電車じゃなかったのが残念。



越後湯沢駅でバスに乗り換え・・・



バスは乗ってから降りるまでお客はボクひとり。

とにかく、ボッチな旅でした。



いや~長いな。

ここから諏訪に行って北アルプスも歩くんですが、今回はこの辺で。

続編に続く


今回のログです。

  


2019年06月09日

楽しい稜線歩き 平標山・仙ノ倉山・大源太山 平標山之家テント泊

5月31日(金)~6月02日(日)

今週は山!

久しぶりに、山友ふじぶんさんと山歩きをしてきました。

平標山に仙ノ倉山、あまりメジャーな山ではありませんが、なかなか絶景を楽しめる

良い山でした。








5月31日(金)

金曜の夜22時にわが家を出発して、月夜野IC経由で1時頃登山口の駐車場に到着。

登山口の駐車場というと、狭い林道の奥みたいな場所にあることが多いんですが、

今回は苗場スキー場のちょっと先の、立派な道の脇に登山口の駐車場がありました。

いつものように、一杯やっておやすみなさ~い。




6月01日(土)

朝6時に起床。

のんびりの山ですから目覚ましはかけませんでした。

朝食を食べ、準備をしたら7時に出発です。

駐車場は7割ぐらい埋まっていましたかね。




駐車場の脇からスタートです。

今回は松手山から時計回りの周回で歩きます。




登り始めから、いきなりの急登が続きます。

その分、あっという間に高度が上がり、しばらくして振り返るともうこの高度感。

奥に見えるのは、なまずの里さんのホームゲレンデ苗場スキー場ですね。





前方に山頂らしきピークが見えました。

あれが松手山の山頂でしょうか。




途中、巨大な鉄塔がありました。

送電線のようですね。

ふじぶんさんに、「この電線、どっちに電流が流れているんでしょうね?」って聞かれて、

???

そういえば送電線って発電所から街に向けて電力が送られているものなんですよね。

送電の鉄塔、間近で見ることってあまりないですからね。

近くで見ると、本当に巨大で驚きました。




樹林が少なくなると急に視界が開けました。

あれが目指す平標山ですね。

あそこまで、ずーっと景色の良い稜線を歩けるんだ。

思わず頬が緩んじゃいます。




もう森林限界を超えたんですね。

360度景色の景色が広がっていました。

開放感があって気持ち良いですね~




斜面にはところどころに雪渓が残っていました。

なぜここだけ残っているんでしょうね。

山は春山の雰囲気ですが、日差しはもう夏です。




ご機嫌で稜線を歩いて、あっというまに平標山山頂に到着です。

あれあれ、ガスってきちゃいましたね。

ボクとふじぶんさん、揃うといつものこと(笑)

今更気にもしません。

山頂でザックを下ろして大休憩。




さあ、お次は200名山の仙ノ倉山を目指します。

ずーっとまっすぐな道が見えますね。

いや~楽しい♪

いったん下って登り返します。




この稜線はお花がたくさん咲くので有名みたいです。

時期は少し早かったみたいですが、そこここに小さなお花が。

名前も知りませんが、一応写真撮ってみたりして。




気持ちの良いルートだなぁ

登山道もよく整備されていて歩きやすい。




振り返ると平標山。

いいねぇ




残念ながら、谷川岳方面は雲の中みたいです。

いつかは谷川まで歩いてみたいものです。




最後に階段をガツっと登って仙ノ倉山山頂に到着しました。

それほど疲れなかったんで達成感はありませんが満足感はありますね。

こちらも山頂到着時にはガスっちゃいました。

山頂に来るとなぜかガスっちゃうんだよな。




山頂でランチタイムに。

ボクはいつものようにカップラー。

今回は日清の花椒シビうま激辛麻辣味。

日清のカップラーもいろいろ食べてきたけど辛さはこれが最強だな。

でも味はイマイチかな。

辛いだけでうまみが足りない感じ。

スープと麺の愛称もイマイチ、これはもう買わないな。




さあ、来た道を戻ります。

遠くの稜線に本日のテン場・平標山之家も見えましたよ。




もう一度平標山の山頂に戻ってから南側の斜面を下ります。

おやっ 雪渓歩きですか。

アイゼン持ってないので、滑らないように慎重に慎重に。




それより、雪があるってことは、お酒を冷やせるじゃないですか!

ぬるいの覚悟で担ぎ上げてきた缶チューハイをキンキンに冷やします。

雪の上でクルクル回して急速冷蔵。

冷やしたところで、早くテン場に行って一杯やらなくっちゃ!




途中にも、登山道脇にはいろんなお花が咲いていましたよ。




お花の名前、まったく知らないけどこれは確かシャクナゲだったかなぁ

甲武信ヶ岳で教えてもらったような。




これは桜みたいだけどちょっと違うかな。





さあ、本日のテン場がある平標山之家に到着しました。




受付でテン場代をお支払い。

500円とは今時お安いですね。




水場は小屋の真ん前。

蛇口からは流しっぱなしのお水が。

もちろん無料、良い小屋ですね。




おまけにテン場からは絶景が。

これだけ長めの良いテン場もなかなか無いですよね。

気に入っちゃいました♪




それじゃあ、お待ちかねの、かんぱ~い!!

雪渓でキンキンに冷やしましたからね。




きく~





本日の晩メシはジンギスカン。

疲れた体には肉肉肉。

うめ~





チューハイの後は、芋焼酎を冷えた清水で割っていただきましたよ。

朝も早かったので、16時ごろテントに入ったらあっという間に眠っちゃいました。






6月02日(日)

さすがに早寝したので朝は5時前に起床。

山の稜線から朝日が昇ってきました。




朝メシは昨夜のジンギスカンの残りにうどんを入れて簡単に。




小屋のおばちゃんのオススメで、大源太山までお散歩に行くことにしました。

大源太山って上越のマッターホルンと呼ばれる秀峰だよな。

楽しみ。

いったん下って登り返すのかと思ったら稜線が続いていました。

前方の山・・・あれがマッターホルン?




振り返ると、平標山&仙ノ倉山の絶景が。

昨日はあの稜線を歩いたんだよな。




左に目を転じると、苗場山の稜線が。

いつかはあそこも登らなくっちゃ。




分岐を左折して少し歩くと大源太山の山頂がありました。

なかなかの景色ですなぁ

でもどう考えてもマッターホルンって感じじゃないよな?

調べてみたら、同じような山域に大源太山という名前の山がもう一つありました。

マッターホルンはもう一つの方ですね。

こんな名前の山が二つあるなんて・・・




一応、山頂で記念撮影。

朝のお散歩にはちょうど良いお山でした。




来た道をピストンで小屋まで戻ってきました。

おやおや、さっきまで快晴だったのに、あっというまにガスってきちゃましたよ。

山の天気はわからないですね。




さあ、帰りましょう。

のんびりと撤収。

下りは沢沿いをそのまま下り・・・





やたら長いフラットな林道を歩いて・・・




駐車場まで戻ってきました。

あー疲れた。

フラットな道もけっこう疲れるんだよな。




ということで、今回の山歩き終了。

標高が低い割には森林限界も超えて、眺めの良い稜線歩きが楽しめました。

お手軽に絶景のテント泊が楽しめる良い山でした。

今度はこの稜線を谷川まで歩いてみたいものです。


今回のログです。


  


Posted by そーしん at 08:13Comments(2)平標山仙ノ倉山平標山の家