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2023年08月22日

夏休みは実家に帰省と槍ヶ岳縦走で日本の3000m峰21座完踏!!

8月10日(木)~8月14日(月)

今年も夏は、コロナも収まりつつあるし久しぶりに実家に帰省しつつ北アルプスへ行くことに。さて、どんなルートがいいかな。
調べてみると、日本には3000mを越える山が21座あるんですが、今まで何と19座も登っているんですよね。登っていないのは大喰岳(3101m)と中岳(3084m)という比較的マイナーな2座。どちらも槍ヶ岳のそばなんですね。遠回りにはなるけどまだ歩いていない西鎌尾根から槍ヶ岳に登って、大喰岳と中岳を縦走すれば日本の3000m峰完踏になるじゃないですか。
ということで、ちょっと大変なルートではありますが、頑張ってみることにしましたよ。どうなりますか。

右がご存知槍ヶ岳、真ん中が大喰岳、左が中岳で3つ子のように連なっているんですね。




8月10日(木)

今年の渋滞予測を見ると、8月10日の朝から渋滞が予測されていたので、9日の夜自宅を出発。諏訪のサービスエリアで仮眠して登山口のある新穂高ロープウェイの駐車場には朝5時に到着しました。
予想はしていましたが、登山口に近い無料の駐車場はすでに満車。無料の駐車場だとロープウェイをひとつ登ったところにある鍋平しかありません。鍋平に停めると下り30分、登りで40分歩くのが追加になるんですよね。
ちょっと迷ったんだけど、思い切って有料の駐車場に停めることにしました。2泊で2400円お支払い。



おにぎりを食べて、準備をしたらさあ行きますか。
今回のザックはこんな感じ。水3L持って13kgです。2泊の装備としては頑張りましたよ。テントは超軽量のビッグスカイ・ウィスプ1Pです。



まずは林道歩きでスタートです。この道は笠ヶ岳や三俣蓮華に行ったときに通ったので勝手知ったる道です。



途中にお助け風穴があるんですよね。エアコンのような冷たい風が出てきて汗ばむ顔に当たると気持ちいい。



スタートから1時間20分ほど林道を歩くと、わさび平小屋に到着しました。ここでひと休憩。



小屋を後にして20分ほど歩くといよいよ小池新道の入り口です。さすが夏休み、たくさんの登山者がいますね。



小池新道は、本日テン場に泊まらせてもらう双六小屋のご主人の小池さんが作った道なんですよね。今でも2代目か3代目の小池さんが道を整備してくださっています。岩がランダムに並んでいるようで実は階段のように足がフラットに置けるように並べなおされています。



本日、お天気良いですね。
お天気はありがたいんですが、坂もキツイし直射日光もキツイぞ。



振り返ると遠くに見えるのは焼岳ですね。なかなか眺めが良くて気持ちいい。



スタートから4時間、一旦平らになったと思ったら鏡池に到着しました。ここは槍ヶ岳が見える絶景ポイントなんですよね。池に槍の穂先も映っているじゃないですか!ついてるなぁ
明日は、ちょうど見えている槍の左から右の稜線を歩くんですよね。楽しみです。



おなかがすいたのでランチタイムにします。ランチはいつものスナックサンド、チキンタルタル味です。この手のパンってサンドイッチ風ですが、常温保存で賞味期限が長いんですよ。手軽で美味しくて一石二鳥です。



お腹がいっぱいになったら先を急ぎましょう。鏡池からすぐに鏡平山荘がありました。ベンチで休憩している人がたくさんいますね。快適そうですが、休憩したばかりなのでここはスルーします。



小屋から急登をがっつり登ったら弓折乗越に出ました。やっと尾根上に出たんですね。



地図で見ると、すぐ近くに弓折岳という山の山頂があるみたいのなので、反対方向ですが行ってみることにします。



10分ほど登ると、本当に弓折岳の山頂がありました。お手軽に北アルプスの1座ゲットです。



ここから先は、抜戸岳・笠ヶ岳への稜線が続いています。いつか歩いてみたいところですが、下山があの笠新道だと思うとちょっと萎えますね。



さあ、寄り道はこのくらいにして本来の稜線歩きに戻ります。奥に小さく本日泊りの双六小屋が見えましたよ!



右手には、明日歩く西鎌尾根の稜線が槍ヶ岳に向かって伸びています。これは楽しみ♪



さあ、双六小屋に到着しました。テント場にはたくさんのテントが並んでいますが、まだ張るスペースはいっぱいありそうです。



小屋で受付をしたらさっそく設営です。池のほとりの眺めの良い場所が空いていましたよ。今日はちょっと風がありますね。トレッキングポール1本で立てるウィスプ1は風にはあまり強くなさそうな感じ。ストームガードをしっかりと張りましたが、けっこう風に煽られるのでちょっと心配です。


ちなみにボクが使っているトレッキングポールはコレ。一時はカーボンを使っていたんですが、折れちゃってからは比較的丈夫なアルミにしました。ブラックダイヤモンドで3分割出来て雪山にも使えるのはこれだけです。

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本当はお疲れ~って一杯飲みたいところですが、前回登らなかったので裏山の双六岳に登りに行かなくちゃ。空身で双六岳を往復しに行きます。



なかなかの急登を登り切ると、広くてフラットな山頂部が待っていました。ピークまで一直線に道が伸びています。



お散歩気分で山頂へ。



山頂に到着♪ 双六岳ゲットです。



山頂の向こうには大パノラマが広がっていました。
この姿がかっこいいのは黒部五郎岳ですね。



右手には三俣蓮華岳方面への稜線です。右奥は鷲羽岳、左奥は薬師岳の黒部の源流方面、これを見ていると先に行きたくなっちゃいますが今回はガマン。



今回はあくまで西鎌尾根から槍さんやって3000m峰21座完踏が目的ですからね。来た道を引き返しましょう。



帰りの道は槍に向かって真っすぐ伸びていますね。天空の滑走路みたいでかっこいい!



さあ、テン場に戻って来ましたよ。さすがにテントも増えてきましたね。



それでは、お待ちかねの一杯やりましょう。自販機で買ったチューハイはキンキンに冷えていました。電気は偉大だ。



ちょっと早いけど夕食も食べちゃいましょう。今日はチキンラーメンをいただきますよ。美味しくて軽くて玉子インすれば栄養も満点!言うこと無し。



日が暮れるころなってガスってきました。すがに寒くなってきましたね。ウルトラライトダウンを着てダウンシュラフにもぐりこんだらおやすみなさい。


テント内のランタンはコレで決まり。明るくて軽くて場所も取らない上に、太陽光で充電できちゃいます。

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8月11日(金)

朝は3時に起床。朝食はチョコレート味のグラノーラをスキムミルクでいただきます。軽くてちゃっちゃと食べられるのがいいですね。



明るくなり始めた4時30分にスタートします。夏場は涼しいうちに距離稼がないと。



西鎌尾根の起点、籾沢岳に登っていると太陽が昇ってきました。北アルプスの峰々が輝きます。



籾沢岳を登ると槍さんが見えましたよ!



当たり前ですが西鎌尾根は槍さんに続いているので、ずーっと槍さんを見ながらの稜線歩き。これはたまりませんな!



これほど槍さんをずーっと見られるルートは他にないでしょうね。



ニヤニヤが止まりません(笑)



さあ、いよいよ最後の急登が始まりますよ。



振り返ると、今まで歩いて来た西鎌尾根の稜線です。



岩場の尾根は巻きます。ザレているので慎重に。



歩いて来た巻き道を振り返る。



さあ、ひたすら最後の急登を登ります。さすがに近すぎて槍さんは見えなくなっちゃいました。



ようやく穂先の直下まで来ましたよ。



登り切ると見覚えのある槍ヶ岳山荘がありました。



穂先が良く見えますね。登山者が登っているのも見えます。まだ時間が早いようですね。それほど混んでいません。



腹ごしらえしたらさっさと登ることにしましょう。ランチは本日もスナックサンドです。



さあ、いよいよ穂先に取り付きますよ。先行者さんと話しながら山頂を目指します。



下を見るとやっぱり高度感がありますね。おー怖!



さあ、最後の梯子です。これを登れば山頂が待っています。



梯子のぼり切って山頂に到着♪ おばちゃんに拍手されちゃいました(笑)
これで3度目の穂先です。



お社の裏側にあるのが北鎌尾根の稜線です。槍沢、東鎌尾根、西鎌尾根と槍へのルートは3ルートやりましたが、残るは北鎌なんですよね。有名な登山家が何人も亡くなっているという最難関の北鎌、いつかやりたいような・・・ やりたくないような・・・



こっちは昨年歩いた表銀座の稜線ですね。北アルプスには素晴らしい稜線がいっぱいあります。



そしてこれがこれから歩く大喰岳、中岳、南岳への稜線。こちらも素晴らしい。



山頂ではいろんな方とお話をして、ずいぶんのんびりしちゃいました。
さあ、降りましょうか。時間が遅くなったせいか下りはちょっと渋滞が始まっていました。



さあ、それでは縦走の続きです。いよいよ大喰岳に登りますよ。



振り返ると、穂先と槍ヶ岳山荘が見えます。



急登を登ったら、3000m峰20座目大喰岳山頂に到着です。ちなみにこの山頂は3101mで日本10番目の高峰です。



お次はいよいよ21座の中岳ですよ。一旦下って中岳を目指します。



さあ、中岳への登りです。



さすがラスボス、簡単ではないですね。梯子が現れました。



梯子を登り切ると・・・じゃーん!
中岳山頂に到着です。これで3000m峰21座完踏です。日本の3000m峰を全部登ったということは、当然日本一の標高の高いに山1番から21番まで登ったということになるんですよね。調べてみたらすでに22番から34番も登っていました。



自撮りで記念撮影。ミッションコンプリートです。



さあ、先を急ぎましょう。中岳山頂から大きく下ったらお次は南岳を目指します。



鞍部まで下りて振り返ると、今歩いて来たばかりの稜線。右から槍ヶ岳、大喰岳、中岳です。



さあ、最後の南岳への稜線歩きが始まりますよ。



この稜線、もっとなだらかなイメージだったけど意外とアップダウンあるんですね。岩場も始まりました。



けっこう岩ゴロゴロの道を歩いて天狗平への分岐まで来ました。去年は槍沢からここまで登ってきたんですよね。



振り返ると今歩いて来た稜線が。ここから見ると歩きやすそうに見えるんですよね。



さあ、南岳山頂に到着しました。南岳も一応標高3032mで3000m峰なんですよね。



山頂直下に南岳小屋が見えました。



本日は山の日なので、テン場も相当混むかと思われましたが、まだ早いからか笠ヶ岳ビューの眺めの良い場所に張ることができました。



一杯飲んだら、小屋裏の高台に大キレットを見に行きましょう。
明らかにヤバイやつですね。昨年はこれを歩いたなんて・・・よく歩いたものだ。



反対側も眺めが良さそうなので行ってみました。ポツンと立っている人が絵になりますね。この後、この方と意気投合してテン場で宴会になりました(笑)



そうこういしているうちに、テン場の向こうに日が沈んでいきました



さあ、夕食にしましょう。夕食は最近のお気に入り、日清の袋麺の焼きそばです。玉子を一緒に茹でてソース混ぜ混ぜしていただきました。


ブランデーチビチビやったらおやすみなさい。




8月12日(土)

朝はやっぱり3時に起床。朝食は温かいものを食べようとカップヌードルご飯にしてみました。



う~ん、この味は普通に麺の方が良いな。なんかご飯とは会わない感じ。どうせならリフィルのカップヌードルにすればよかった。



さあ、下山しましょうか。
実はこの下山ルートが今回の登山の一番の問題点なんです。南岳新道といって登山者から酷道と呼ばれて嫌われている道なんですよ。なんとかこのルートを通らない方法を考えたんですが、大キレットを越えるか槍まで戻るしかないんですよね。
ということで、あきらめて南岳新道を下ります。



なんだか危ない橋が出てきましたよ。



ザレた岩場の下りが続きます。滑らないように慎重に。
あれ?このまま岩ゴロゴロを下るのかと思ったら、登山道が尾根に登って行きますね。



ちょこっと登って尾根上に出ました。



尾根上だけあって、なかなか眺めがいいですよ。穂高連峰にも朝日が当たってきました。



笠ヶ岳方面もキレイです。



うわっ! ずーっと下に槍平小屋が見えますね。かなりの急角度。これを下るんだ。



途中に救急箱が設置してありました。親切ですね。



酷道といわれる所以はこの辺りですね。木で作られた梯子はところどころで崩れ落ちていました。



コースタイムで3時間30分だったんですが、2時間30分くらいと思ったより早く槍平小屋まで下りて来ました。
結論的に南岳新道は「酷い道」でしたが「ものすごく酷い道」ではなかったかな。



小屋の裏には広くて平らなテン場がありました。



テン場の手前の水場は水がじゃんじゃん出ていました。冷たくてウマイ!



後は沢沿いのなだらかな道になります。涸沢岳が美しい。



開けた場所に出ましたよ。ここが滝谷出合ですね。クライマーたちはここから北穂高岳の岸壁に登るようです。



滝谷の沢に架かる細い橋、轟々と水が流れているので緊張しちゃいました。



次に開けた場所が白出沢です。砂防ダムは石で埋まっちゃっていますね。



澤のちょっと先にあるここが白出沢出合ですね。奥穂の小屋から真っすぐ下ってこれるんですよね。そのうち歩いてみたいものです。



白出沢出合からは車も通れる林道になりました。とぼとぼ林道を歩いていると穂高平小屋に到着しました。



ここで最後のランチタイム。パンってこんなおかずパンでも常温で持ち歩けて便利ですよね。



この小屋の前からショートカットコースなるものがあるらしいんですよ。林道歩きを大幅に短縮できるようです。話には聞いていたんですが、目印も何もないので危うく見落とすところでした。



うわ!なかなかの急な下りですね。まあ、南岳新道を下ってきた人には何てことも無い訳ですが。



ガツっと下ったら林道に出ました。登り口にはちゃんと看板もあって分かりやすいですね。かなりの距離の林道をショートカットできたみたいなので、これはアリですね。



またまた林道をとぼとぼ歩いてロープウェイが見えたら林道の終点です。、



2400円支払ったおかげで鍋平まで40分登り返すことなくゴールです。


お疲れさまでした~  ということで夏の北アルプス縦走が終了です。
3000m峰21座無事完踏できました。



おまけ

コロナ禍で何年ぶりかに諏訪の実家に帰りました。
もう何回も当ブログには登場していますが、実家のお風呂は源泉かけ流し。ということで実家に着いたらすぐ風呂に。
久しぶりのサービスショットです(笑)



夜はおふくろさん、兄貴と焼肉食べ放題!



翌日はおやじさんのお墓参りして、長野県民のソウルフード、テンホウラーメンをいただきました。帰ってくると無性にこれが食べたくなるんですよね。



午後は例年だと軽く霧ケ峰でもお散歩するところですが、どうも天気が怪しいみたい。
博物館か美術館でも行こうかなと思っていたところで閃いた。
郷土の作家新田次郎の記念館みたいなものがあるって聞いたような気がするな。ネットで調べたら諏訪市立図書館の2階にあるというじゃないですか。市立図書館ってどこにあるんだろう?調べてみたらナント!わが家から徒歩3分(笑)
文化センターの一角に図書館がありました(ボクが住んでいた時は図書館ってもっと遠くにあったんです)。



立派な図書館ですね。2階に行くと・・・



新田次郎の書斎が再現されていました。ちなみに新田次郎というのはペンネームで、生まれ育った地域である諏訪市角間新田(かくましんでん)の新田から取ったということです。新田の次男で次郎なんですね。知らなかった。



新田次郎が使っていたピッケルや登山靴も展示されていました。



これは映画にもなった「剱岳 点の記」の取材メモや生原稿。新田先生は小説を書くときに必ず現場の山に登ったんだそうです。



愛用の筆記具なんかも展示されていました。



新田先生の蔵書はナント、貸出もしているようです。すごくないですか。



さすが、気象学や地理学の難しい本もたくさん並んでいました。
ボクが展示コーナーにいる間、2階に登ってくる人は一人もなく、じっくりと見学できましたよ。まさかこんな近くにこんな施設があったとは!!



ふらっとお隣の文化センターに寄ると、平山郁夫の版画展なるものをやっていました。
実際にはシルクスクリーンやリトグラフの販売会だったみたいですが、入場無料とのことなので目の保養になりました。



夜はいつものように実家でお寿司と地酒。



家の前で花火を見て今回の帰省が終了。


まあ、毎回変わらない帰省のパターンですがここ数年はコロナ禍で出来なかったんですよね。
ようやく日常が戻って来ました。
年に2度くらいはおふくろさんに顔見せないとな。またこのパターンで帰省しよう。


  


2016年09月12日

あこがれの槍ヶ岳へ

9月2日(金)~9月5日(月)

深田久弥はその著書「日本百名山」で、槍ヶ岳についてこう書いています。


「一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に

興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう」


遠くから見てもひと目でわかるその勇姿。

登山をする者のはしくれとして、このボクもいつかは槍ヶ岳!という野望を抱いていました。

山歩きを始めて2年、早くもその日がやってきました。

あこがれの槍ヶ岳。

ついにやりました。










9月2日(金)

ご一緒していただいたのは、いつもの ふじぶん さん。

今回も21時30分にわが家にお迎えに来ていただき、首都高・中央経由で長野道の松本ICで

降り、沢渡の駐車場に1時30分到着。

お疲れ様でした~

明日は行程も短めでゆっくり出発です。

まあ一杯飲んで寝ましょう。







9月3日(土)

今回の槍ヶ岳、月曜日まで3連休をとっているので、全体として行程はゆったり組みました。

朝もゆっくりで、6時20分起床。

準備をしてバスターミナルに向かって歩きだすころ、沢渡の町営駐車場に朝日が昇って

きました。

さすがに9月の1週目ともなると駐車場も空きスペースが目立ちますね。





目指す上高地は、マイカー規制のためバスじゃないと入れません。

アルピコ交通の7:10発のバスに乗りました。

ちなみに料金は往復2050円です。





バスに揺られること約40分、上高地バスターミナルに到着です。

ここからが登山のスタート。

さあ、行きますか。





最初は梓川沿いをのんびりとお散歩。

本日はババ平のテン場宿泊の予定なので、コースタイムで5時間程度。

あまり早く着きすぎてもする事が無いので、のんびりと歩きます。

時間に余裕があるっていいですねぇ

前方に有名な河童橋が見えてきました。





河童橋に到着です。

久しぶりの上高地ですが、このあたりもずいぶんと賑やかになりましたね。

お土産物屋さんの建物がずいぶん立派になりました。






河童橋から見る穂高岳の絶景。

本当なら奥穂高岳やジャンダルムのてっぺんが見えるはずなんですが、残念なことに

山頂付近は雲の中。





下流方面に目を向けると、百名山の焼岳がくっきりと。

こっちもいつかは登らなくっちゃな。





しばらく梓川沿いをお散歩です。





森も独特の雰囲気でいいですね。





水も清らかで、絶好のお散歩コース。

ママの嫌いなアップダウンもないので、今度はママと来よう。





1時間ほど歩くと、明神池の看板が。

明神岳に向かって歩いていくと・・・





穂高神社の奥宮がありました。

池のほとりに行くのは300円かかるみたいなのでここでUターン。





神社の手前には嘉門次小屋が。

日本近代登山の父、W・ウェストンの山案内人として知られる上條嘉門次さんが作った

山小屋です。

雰囲気ありますね〜





中をのぞくと、囲炉裏でイワナを焼いていました。

ウマそうう♪





ここで明神橋を渡って対岸に。





振り返ると明神岳がきれいに見えました。





河原に降り、きれいな水で顔を洗ったりしてひと休憩。





明神館の脇を通って、さらに先に進みます。

ここまで基本、完全フラット。

お散歩コースが続きます。

川面に映る青空がきれいだったのでパチリ。





川が見えたり隠れたり。

基本、梓川沿いのルートになります。

梓川は槍ヶ岳に源を発しているので、今回歩く槍沢ルートはこの川沿いを源流まで

遡ります。






明神橋から1時間ほどで、徳澤園に到着。

気持ちの良さそうなテン場ですね。

ここにテントを張って、山に登らずにのんびりするなんてのもいいかもな。





ちょこっとお腹がすいたので、ベンチに座ってランチタイムに。

今回は初挑戦の袋麺のヤキソバ。





今回のために、テフロン加工のエスビットのアルミフライパンを新調しました。

ソースの焦げた香りが食欲をそそります。

これ、晩めしでもいけそうですね。

定番に昇格決定です。





徳澤を過ぎても、まだまだ林間のお散歩道が続きます。

道も広くてあれやこれや喋りながらのまさにハイキング。





徳澤園から1時間ほどで、横尾山荘に到着。

ここは、穂高方面との分岐になります。

この橋を渡って進むと、あの涸沢や穂高岳に行くことができます。

来年はこっちかな。





横尾を過ぎると、やっと登山道らしい雰囲気に。

さすがに歩く人もぐんと減りました。

その代わり傾斜もキツくなるわけですが。





脇を歩いてきた梓川も槍沢と名前を変えて、だんだん細くなります。





横尾から1時間30分ほどで、槍沢ロッヂに到着です。

今晩の宿泊地、ババ平のテン場はコチラの管理となるので、宿泊料1日1000円×2日分

をお支払い。

ふじぶんさんは、がまんしきれずこちらでビールを飲んじゃいました。

だるくなっても知らないよ〜

テン場まで30分も歩かなきゃいけないので、ボクはがまんがまん。





槍の文字が書いてある岩を発見!

もしかして、あれが槍ヶ岳か!!と一瞬思いましたが、そんなわけないな。





槍沢ロッヂから30分、ついにババ平キャンプ場に到着です。

谷合の絶景のテン場。

急いでテントを設営。





何でそんなに急ぐかというと・・・





もちろん、このためです。





すっかり温くなったビールですが、それでも十分うめー!

ちなみに、後ろに見えているのが東鎌尾根です。

明日はあの尾根を歩いて槍ヶ岳に向かう予定ですが、あんなところ歩けるのかな。





やっぱり北アルプスは眺めが違うなぁ

見とれます。





ちなみに、今回こんなものを買っちゃいました。

SOTO ポップアップソロテーブル フィールドホッパー です。

ワンタッチでコンパクトに折りたためる、365gの超軽量テーブルです。

お山でも、テント内とかでちょっとした平なスペースがあると便利なんですよね。

百均のまな板とかでもいいんですが、やっぱりちゃんとしたテーブルは違います。





このテーブル、軽くて小さくて優れものなんですが、値段がかわいくないんですよね。

こんなテーブルで5000円もします。

ところが、ナチュラムで販売しているこのセット、クッカーが付いて5000円とちょっと。

今までファミキャン用のステンレスクッカーを山でも使っていたんですが、さすがに重い

かなぁ ちょうどクッカー買おうかなと思っていたんですよ。

そんな時にこんなセットを見つけ、思わず買っちゃいました。


SOTO ポップアップソロテーブル フィールドホッパー+ミニクッカーセット

クッカーも合わせてほしいという方には絶対お得なセットです。





まだ早い時間ですが、クッカーに雑炊の元とサトウのご飯、溶き玉子を入れて雑炊に。

クッカーのフタでいただきます。

クッカーも大活躍。





さっきまで晴れていたのに雲が垂れこめてきました。

予報どおりだなぁ

明日の予報は曇り時々雨。

せっかくの槍ヶ岳、雨は勘弁してほしいな。

そして、どうにか穂先が見えるといいんだけど。





18時にはテントにもぐりこんでお休みなさ~い。

夜トイレに行くとき少し雨が降っていました。

明日までに止んでくれることを祈りましょう。








9月4日(日)

朝3時45分起床。

とりあえず、テント内でスキムミルクを水に溶かしてシリアルの朝食。

シリアルって、軽くて手軽で栄養満点。

山の朝めしにはぴったりかも。





準備を整えて外に出ると小雨が降っていました。

ショックガーン

予報通りといえば通りですが、どうにか槍の穂先だけは拝めますように・・・

と祈る気持ちで、ヘッドライトを点けて4時30分に歩き始めました。





しばらく歩くとだいぶ明るくなってきましたよ。

雨は上がりましたが、山の上には雲?ガスがかかっています。





山の稜線が明るくなってきましたね。

そろそろ日が昇るころでしょうか。





太陽に照らされる稜線。

あれ!もしかして青空じゃね?





完全に太陽が昇ると・・・

全く期待していなかった、青空が一面に広がりました!

やったー!!






森林限界を超えているので見晴らしも良い。

さすが北アルプス、雄大な眺めです。

こうなると、自然とテンションが上がりますね。






振り向くと雲海が広がっていました。

気温が上がるとガスが上がってくる可能性がありますから、気は抜けませんね。

先を急ぎましょう。





見晴らしの良い場所に出ました。

おっ!

もしかしてあれは・・・

そう、前方についに槍の穂先が現れました!

槍さん、やっぱりかっこいいなぁ





ここからはずーっと、槍の穂先を見ながら歩きます。

さらにテンション上がりますね〜

途中、播隆窟がありました。

江戸時代に最初に槍ヶ岳に登っって開山した播隆上人が泊まったという岩窟です。

これがあの岩窟か。

播隆上人の伝説は、新田次郎の小説で読んでいたので感慨もひとしおです。





ひと休憩して歩いてきた道を振り返ります。

これまた絶景。

でも、やっぱりガスは上がってきていますね。

山頂に着いた頃には真っ白なんてならないか不安が脳裏をよぎります。

さあ、もう一息。

がんばりましょう。





この天気だと、下ってくる人たちもみんな上機嫌です。

「いい天気ですねぇ」

「上からの眺め最高ですよ」

すれ違う人みんなと、にこやかに挨拶をしながら登ります。






槍さん、すぐそこに見えているのに意外と近くならないものですね。

近くに見えてからが意外と長かった〜





最後の急登を登り終えると槍ヶ岳山荘に到着です。





この坂をずーっと登ってきました。

あれ?心配していたガスもどこかに行っちゃったみたいです。

これでひと安心。





山荘前からは、槍の穂先がばーん!

岩稜にへばりついている人が小さ見えます。

けっこう手こずっている感じの人もいるようですな。

大丈夫かな。

シーズン中は渋滞することもあるらしいんですが、幸いにこの日ががらがら。

さあ、楽しみましょう。





槍の穂先、いよいよ行きまーす!





矢印やマークがあるのでルートはわかりやすいですね。

まずは、鎖も梯子もない岩登り。





稜線に出ました。

ちょこっと飛び出ているのが小槍です。

ちなみに、アルプス一万尺♪で歌われている、アルペン踊りを踊っちゃう「小槍の上」とはこの

小槍なんだそうです。

あまりの天気の良さに浮かれて、アルプス一万尺を歌いながら登っちゃいました。





時々足がかりを探すようなところもありますが、それほど難しい感じはしません。





梯子もしっかり固定されていて安心です。





まあ、振り向くとこんな高度感なので怖いのは怖いんですけど。





ずんずんと進みます。





手がかりが少ない岩場にはこんな鉄杭が打ち込まれています。





両手両足を使って慎重に。





どうやらあの梯子の先が山頂みたいです。

ワクワクテヘッ





いよいよ最後の梯子です。





振り返っちゃうとこんな景色が。

振り返るんじゃなかったなガーン





ついに念願の槍ヶ岳山頂到着です。





念願かないました。

しかも晴天。

最高です。

お決まりの看板を持って、はいポーズ。





山頂からは北アルプスの山々が。






景色も最高。

やったー!

達成感ありますね。






GOPROもどきも持って行ったんですが、SDカードをさし忘れて使えず。

とりあえずデジカメで動画も撮ってみました。






この絶景、いつまでも眺めていたいところですが、そうもいきません。

さあ下りましょう。

あれ?

なんか、下りの方が怖いぞ。





登りは上ばっかり見ていたのでそれほどでもないんですが、下りはどうしても下が見え

ちゃうんですね。

まいったなぁ





一歩一歩慎重に。






ふー!

どうにか無事下りてきました。

いや~ほかの山では味わえない達成感がありますね。





振り返るとこんな感じ。

これ登ったんだ。

満足、満足テヘッ





山荘でお約束のお山バッジゲット!

ついでに缶チューハイも買ったんですが、それはテントに戻ってからのお楽しみ♪





山荘前のベンチで、穂先を眺めながらカップラーメンの昼食。

充実のひと時です。





登ってきた沢沿いの道の上に見えるのが東鎌尾根です。

その名の通り、両側が鎌のように切れ落ちた尾根道。

本当は登りで通ろうかと思ったんですが、天気が悪かったので回避しました。

でも、天気は持ちそうですね。

せっかくなので、下りは東鎌尾根で戻ることにしました。





右下が登ってきた槍沢ルート。

明らかに難易度が違います。





しばらくして振り返ると槍ヶ岳が。

この角度から見る槍の方が尖ってかっこいいかな。





稜線上にヒュッテ大槍が。

こんな稜線までどうやって建材を運び上げたんだろ。





いつの間にかガスが晴れて稜線の左側も眺望が。

おー!こっちも絶景。




このルート、いわゆる表銀座と呼ばれるルートでこのまま行くと大天井や常念・燕岳まで

歩けるんですよね。

いつかは歩いてみたいなぁ





鞍部から、槍沢が見えました。




沢のずーっと先をアップにすると・・・

あったあった、ババ平。

ふじぶんさんとボクのテントも見えますね。

やっぱり昨日見えていたあの稜線上にいるんだ。

下からはとても歩けるようには見えなかったけどな。





こちらは槍から続く北鎌尾根。

遭難者がたくさん出ているヤバい尾根です。

さすがに、ここを歩くことは無いだろうな。





振り返ると槍ヶ岳。

このルートは登りで使うと、ずーっと槍が見えるんですね。

やっぱり、かっこいい。





おや!ごっつい梯子が。





さすが難ルートと呼ばれるだけありますね。

このあたりからが核心部です。





今度は登りの、ごっつい梯子だ。





高度感もたっぷり。

緊張するなぁ





東鎌尾根もあと少し。





水俣乗越に到着しました。





ここで東鎌尾根終了。

槍沢まで1時間は急激な下りです。

登りに使わなくて正解だったかも。





大曲の分岐まで下りてきました。

高度が下がると気温も上昇。

日差しはまだまだ夏の太陽です。

ということで、沢まで下りてみました。





沢の水頭からジャブジャブ。

冷てぇ~

風呂も入れなかったので、こちらで沐浴。





槍ヶ岳山荘で買ったチューハイも冷やします。





沢水で体も拭いてリフレッシュ!

生き返った〜





ということで、お昼過ぎにはテン場に戻ってきました。

テン場に戻ったら、何はともあれチューハイ、チューハイ。

沢でキンキンに冷やしたんでチョーうまい!

これ、間違いなく人生でいちばんウマいチューハイでした。


ちなみに、正面に見えているのが東鎌尾根。

さっきはあんなところから見下ろしていたんだ。





つまみか晩めしか、よくわかりませんがチャーハンを作ります。

ちゃんと玉子も持ってきましたよ。





サトウのご飯を炒めて・・・





五目チャーハンの素を入れて混ぜるだけ。





簡単チャーハンの出来上がり~

うまし。





こちらが今回の宴会場。

絶景を眺めながらの宴会でした。




宴会に飛び入り参加の山鳩くん。

チャーハンの残りをうまそうに食っていました。




この日も18時にはおやすみなさ~いZZZ…

充実感を感じながら眠りにつきました。





9月5日(月)

3時45分起床。

この日も朝はスキムミルクでシリアル。

小雨が降る中、テントも撤収。

さあ、帰りますか。





歩き始めると雨がやみ・・・

昨日と同じパターン。

ついてるなぁ





槍沢ロッヂに着くころ、朝日が昇ってきました。





槍沢ロッヂは木々の間からわずかに穂先が見えるんです。





おー見えた見えた!

槍さん、別れを惜しむように最後までお見送りをしてくれました。

また来るね。





帰りも沢沿を歩きます。





横尾に到着。

今日は前穂もはっきりと見えました。

来年はあっちかな。





結局この日も良いお天気になりました。

気持ちの良いお散歩コース。





徳澤園では、リンガーハットの袋めんちゃんぽんの昼食。

乾燥野菜たっぷり入れてうまし。





前方から何か歩いてくると思ったらお猿さん。

こっちを無視して堂々と歩いていきました。





帰りは小梨平のキャンプ場経由で。

この絵、売っているみたいですね。





なかなか雰囲気の良いキャンプ場。

一度泊まってみたいものです。





河童橋に着いてゴール。

帰りもアルピコ交通のバスに乗り、沢渡駐車場乗り換え関越道で帰りました。

渋滞もなく、17時には無事帰宅。

お疲れ様でした〜




ということで、雨予報を覆しまさかの晴天の槍ヶ岳。

これで念願がかないました。

でも、思ったより早く念願かなっちゃったなぁ

次なる目標は、劔? 奥穂? ジャンダルム?

マッキンリーだったりして(笑)







  


Posted by そーしん at 06:34Comments(10)槍ヶ岳(北アルプス)