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2016年07月07日

八ヶ岳 天狗岳から硫黄岳縦走 オーレン小屋テント泊

7月1日(金)~7月3日(日)

夏には念願の槍ヶ岳遠征が控えていますからね。

しばらくやってないので、そろそろテン泊でもして慣らておきしましょうか。

ということで週末は、ふじぶんさん、kanohanaさんと八ヶ岳に行ってきました。

ちょっと緩めのテン泊登山でしたが、どうにか天気も持ってくれて楽しい予行演習になりました。

来月は久しぶりの南アルプス、再来月はいよいよ槍ヶ岳だ!









7月1日(金)

いつものように、金曜夜10時過ぎに出発。

諏訪南ICで降りて、一路桜平に向かいます。

あれ?

何かいるぞ。

鹿さんですね。

最近多いなぁ





鹿さんとぶつかることなく、悪路を通って無事登山口のある桜平に到着。

とりあえず、かんぱ~い!

そして、おやすみなさ~い。





朝6時起床。

駐車したスペースはこんな感じです。

もっと大きな駐車スペースが先にあるようですが、登山口の目の前なので車を止めるなら

ここがベストです。





6時40分準備完了。

さあ行きますか。

久しぶりに大きなザックを担ぎます。

今回、ボクのザックは水2L+ビール2本でも17kg。

冬場は軽く20kg越えていましたからね。

やればできるじゃん、オレ。





しばらくは車道歩きが続きます。

いきなり急登でしたが、ゆっくりと景色を眺めながら歩きます。





30分ほど歩いたところで、夏沢鉱泉に到着しました。

こんな山の中のお宿で、のんびり過ごすのも良さそうですね。





夏沢鉱泉を過ぎると、いよいよ山道に入ります。

沢沿いのゆるやかな登り。

道はよく整備されていて、とっても歩きやすい♪





歩き始めて1時間20分で、今晩の宿泊地オーレン小屋に到着しました。





小屋でテン泊代1000円をお支払い。

小屋の中、雰囲気がいいですね。

そのうち、小屋泊なんてのもやってみたいものです。





早速テン場に向かいます。

まだ早かったので、テン場は誰もいませんでした。

早いもの順に使えるというスノコの上にテントを設営。

スノコ・・・真っ平でごつごつしていないっていうのもいいですね。

でも、ペグを刺す場所が限られているので、テントは張りにくい感じ。

林間にもかかわらず風が強いので、張り綱も全て張って万一に備えます。






何だかんだで、1時間が経過しちゃいました。

9時に再出発です。

八ヶ岳らしい、苔むした登山道を歩きます。





ボクとふじぶんさんは、もちろんサブザックですが、今月南アルプス縦走を控えている

kanohanaさんは、大きなザックを担いでトレーニングだそうです。

ご苦労様です。

30分ほど歩くと稜線に・・・

えっ!!

林間歩きでは感じなかったんですが、稜線上はものすごい風が吹いています。

少し歩いてみたんですが、歩くのもやっとという強風。

おまけに、ガスって視界もほとんどありません。

強風で体温を奪われるのでこのまま行くと低体温症になっちゃいそう!!

稜線上は隠れる場所も無く、命の危険を感じたのでUターン。

這松帯まで戻って、一息ついてから雨具を着ました。

このポイントで、前後して歩いていた二組ほどが、勇気ある撤退をしていました。

まあ、われわれはこのくらいで敗退というわけには行きませんね。

他に人はいませんが、先に進むことにします。





まったく視界もないままひたすら歩いて、何か看板があると思ったら手前のピーク

根石岳山頂でした。

あまり実感もありませんが、一応自撮りして先に進みます。

ちなみに頭に巻いているのは今回初投入のBUFFと呼ばれる筒状のバンダナ。

ヘッドバンドや今回のように寒い時には耳あてのようにも使えるし、ネックウォーマーや

フェイスマスク、ヘッドキャップ代わりにもなる優れものです。

本物はお高いんですが、パチものなら6枚1200円。

実戦向きで使えそうです。





まあ、とにかく歩くのもやっとというひどい風の中、もくもくと歩き続けます。





眺望もまったく無いので、どこに何があるかも分かりません。

ただひたすら歩くという修行状態。

このままだと、悟りが開けちゃうんじゃないかな。





神のお告げが聞こえる前に、どうやら東天狗の山頂に到着です。

こちらも、何も見えないのであまり実感はありません。

写真だけ撮ってもうひとつのピーク、西天狗に向かいます。






何しろ、右も左も真っ白。

本当なら西天狗、その辺にピークが見えるはずなんですが・・・

登山道に沿って歩き始めたんですが、なんかおかしいぞ?

その場にいた登山者に聞いたら、実は西天狗は90度右でした(汗)






何も見えない中、坂を下ってまた登り・・・

どうやら西天狗山頂です。

まあ、一応記念撮影。

やっぱり眺めがないと、どうもなぁ

そうそう、この山頂を踏むのは実に30年以上ぶりなんです。

諏訪地方の中学校って、学校行事で八ヶ岳登山があるんですよね。

そのせいで、登山が嫌いになる人が多いんじゃないかな。

ボクも最近まで嫌いだったし。

地元の友達で山やってるヤツなんていないもんな。





お腹がすいたので、いつものカップラーメンの昼食です。

今回は、激辛ジャークチキン。

麺にまで唐辛子が練りこまれているとか。

さらに超絶激辛オイルまで。

これは辛かった。

辛ラーメンなんて問題じゃないですね。

あまりの辛さにむせちゃったけど、夏にはいいかも。





お腹もいっぱいになったし、さあ、戻りましょうかね。

と、東天狗の山頂まで戻ってきたら、突然ガスが晴れた!!






あれがさっきまでいた西天狗の山頂です。

そして、今歩いて来たばかりの稜線。







これが、小屋方面から来た時の稜線。

やっと見えた・・・ 感動です。






視界が開けて眺望があるっていうことは・・・






いいことばかりじゃなく、こんな怖いところ歩いてたんだ・・・

なんて場所があったりします。

行きはまったく視界がありませんでしたからね。






帰りは眺望もある楽しい稜線歩き。






下のほうも随分見えるようになってきました。






振り返ると、西天狗の雄姿が。

こうでなくっちゃ!

テンション上がりまくりです。







根石岳まで戻ってきました。

根石岳山荘ってあんな登山道のそばにあったんだ。

来る時に、身の危険を感じたあの場所です。

あの脇の道を歩いていたのに、小屋にはまったく気がつかなかった(汗)





さあ、お次は硫黄岳に向かいましょう。





木々の間から硫黄岳の山頂が見えてきました。

やっぱり眺望があるっていいですね。





ヒュッテ夏沢に到着。

このヒュッテ 夏沢のある夏沢峠が、実は北八ヶ岳と南八ヶ岳の境なんだとか。

ここから天狗岳方面を北八ヶ岳、硫黄岳方面を南八ヶ岳と言うのだとか。

そうすると、今回は北から南八ヶ岳縦走ということになります。

名前だけはすごいな(笑)

ちなみに、ここからテン場のあるオーレン小屋はすぐ近くなんです。

眺望まったく無かったらここで終わり、もありでしたが、天気も良くなってきたので、

当然硫黄を目指します。






大きなザックのkanohanaさん、さすがにハバてきましたかね。

口数がすくなくなるのですぐに分かります(笑)





先ほどのヒュッテ夏沢が、もうあんなに小さくなっちゃいました。

遠くに見えるのが、先ほど歩いた東天狗に西天狗。





そして下のほうに小さく見えるのが、本日のテン場オーレン小屋です。





その左にあるあの山は何?

どうやら、峰の松目という八ヶ岳のひとつみたいです。

知らなかった。

オーレン小屋から意外と近そうだけど。





やっと硫黄岳山頂?が見えてきました。






振り返ると、天狗岳からの稜線がはっきりと。

あんなところ歩いて来たんだな~




登山道沿いには立派なケルンが。

ガスったり雪山の時は、ありがたいですね。





硫黄岳の横には爆裂火口が。

その名のとおり、噴火口跡です。





迫力ありますね~





さあ、あと一息。





ついに硫黄岳山頂に到着!

山頂といっても、だだっ広い広場みたいですが。





バックには赤岳・横岳・阿弥陀岳がばーん!






真ん中が、八ヶ岳最高峰の赤岳。

冬はあの山頂で苦労したっけ。





山頂から見る爆裂火口も大迫力。





最高の眺望も楽しんだし、さあ下山しますか。





赤岳の絶景もここで見納め。

朝はどうなるかと思ったけど、これが見られてよかったなぁ





赤岩の頭まで降りてきました。

ここまでくれば、あとはもう1時間ばかり下るだけ。





気持ちの良い樹林帯をお散歩して。





八ヶ岳といえば、美しい苔の森。





日が刺すと美しさが一段と冴え渡ります。





テン場まで戻ってきました。

さすがにテントの数は増えていましたが、窮屈な感じは全くありません。





お疲れ~

待ちに待ったこの瞬間を迎えました。

かんぱ~い!!





うめ~!!

この一杯のために歩いてきたようなものですからね。





さあさあ、時間も早いですが、さっそく晩飯タイムです。

今回は早茹でパスタとママーのミートソース。





ミートソース?

ボロネーゼと呼ばないところがちょっと気になりましたが、安くて量があったんで・・・

今回はちゃんとパルミジャーノレジャーノも摩り下ろして持参。

これでうまいパスタが食えると思ったら、やっぱりミートソースはミートソースだった・・・

これボロネーゼじゃない(汗)





朝も早かったし、昨夜もろくに寝ていなかったので、18時過ぎにはテントにもぐりこみ、

おやすみなさ~い。









7月3日(日)

さすがに、昨夜は18時に寝ちゃったので、朝は4時30分に目が覚めちゃった。

天気は曇り・・・ 風がごうごうと木々を揺らしています。

もう一眠りって・・・ できるわけ無いですね。

寝すぎだもん。





まだ皆さん

じゃあまあ、朝ごはんを食べたら出発しちゃいますか。

どこに?

昨日、硫黄山に登る途中で見えた、峰の松目に行ってみます。





下山途中に分岐があったので、大体の方向はわかっていますからね。

ただ、コースタイムがわからないんですよね。

まあ、時間を決めて、山頂まで行けなかったら引き返すとしましょう。

赤岩の頭方面に登り返すと、峰の松目方面への分岐が。

これぐらいしっかりした看板があるので、まず道迷いはないでしょう。





しばらく歩くと、稜線に出ました。

峰の松目コルの標識が。





標識を右折して、しばらく歩くとたぶんビューポイントと思しき場所が。

残念ながら、眺望まったくありませんねぇ





いきなり手を使わなくては登れない急登が。





急登を登りきると・・・

じゃーん!

峰の松目山頂に到着です。





一応、自撮りで記念撮影。





みんなそろそろ起きたかな?

心配するといけないので、とっとと帰りましょう。

霧に煙る幻想的な林間を下ります。





往復で1時間、テン場に戻ってきました。

お二人はまだ起きてない様子。

あーよかった。





コーヒーを飲んで、ほっと一息。

そのうち皆さん起きてきました。

早起きして峰の松目まで行ってきたって言ったら、冗談だと思われました(笑)

ちゃんと証拠写真あるでしょ。





さあ、天気も崩れる予報なので、名残惜しいんですが下山します。

オーレン小屋で、天狗岳のバッジゲット!





帰りも沢沿いの道を下り・・・





雨がぱらつき始めたころ、登山口に到着。

お疲れ様でした〜







今回、一時はどうなることかと思いましたが、どうにかお天気にも恵まれ、楽しいお山に

なりました。

さあ、いよいよ夏山シーズンですね。

来月は南ア、再来月は北アと連続して遠征の予定。

楽しみだな♪




今回のログです。
峰の松目ピストンが取れていませんでした。