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2021年07月30日

百名山東北遠征! 早池峰山、岩手山、八幡平 馬返しキャンプ場泊

7月19日(月)〜7月20日(火)

5月から仕事内容が変わって、ほとんど土日が休めなくなっちゃったんですよね。それもこれもみんなコロナのせい。

でも、捨てる神あれば拾う神あり。同じような環境のお仲間がいましたよ。先日皇海山でご一緒したTさんです。

それでは、ということで平日に休みを合わせて北東北の百名山3座をゲットしに東北遠征に行ってきました。

向かったのは盛岡。最初は安く上げるために車に乗り合いで行こうと言っていたんですが、調べてみるとJR東日本の新幹線トクだ値スペシャルという50%割引で行った方が安いし楽だということがわかりました。

問題は20日前までに予約しなくちゃいけないということ。いざとなったら無料で変更できるからいいやと例年なら梅雨の真っただ中の7/19.20で予約。すると見事に梅雨明けが早まって晴れてくれました。

1泊3座の強行軍。はたしてどうなりましたでしょうか。




7月19日(月)

大宮駅を朝6時29分発のやまびこ号に乗車、9時17分に盛岡駅に到着しました。片道6760円なので格安です。

盛岡駅が近づくと。、車窓には南部片富士と呼ばれる岩手山が見えてきました。

岩手山、明日行くからな!待ってろよ。



駅前でレンタカーを借りて、登山口に向かいます。



盛岡駅から車で1時間ちょっとで早池峰山の登山口がある河原坊の駐車場に到着しました。

さすが、人気のお山ですね。月曜だというのに7割がた埋まっていました。



準備をしたら、さあ行きますか。記念すべき東北遠征1座目のスタートです。

まずは車道歩き。Tさんは格好でもわかる通りトレラン系の人なんですよね。とにかく歩くの早くて、付いていくのがやっとです(-_-;)



車道を歩くこと30分ほどで登山口に到着。いよいよ本格的な登山のスタートです。



スタート直後は樹林歩き。気温は早くも30度超えたでしょうか。風も無く汗が吹き出しました。



登り始めて間もなく、森林限界を超えて眺望が開けました。

樹林歩きが短くてなかなか良い山です。

眺望が開けたのは良いんですが、直射日光が体を刺しますね。しかも、風がほとんど無い・・・暑い。



すぐに固有種のハヤチネウスユキソウを見つけましたよ。固有種ってだいたい探すのに苦労するものですが、その辺にいっぱい咲いていました。花には詳しくないボクですが、これはヨーロッパでエーデルワイスと呼ばれる種類なんですよね。



早池峰山は蛇紋岩という岩でできているんですが、これがけっこう滑るやっかいな山。けっこうハードな岩稜帯歩きです。



ひと登りするとさらに展望が開けました。



どうやら左奥に見えるのが山頂のようです。



それにしても暑い。東北ってこんなに暑いのか?

汗だくだくのバテバテです。

変な形の岩がありました。御金蔵というらしい。上の四角い部分が千両箱に見えるからみたいです。岩の前が少しだけ日陰になっていたので休憩&ランチタイムにします。

どうやらここが5合目のようです。まだ半分か。



本日のランチは久しぶりにカップラー。東京・中野の青葉さんです。

しかし、このクソ暑いのにカップラーは失敗でした。暑さでボーっとして味の記憶がありません汗



御金蔵を過ぎてしばらくすると更に急登に。しかも岩ゴロゴロの登山道で歩きにくい。



でも振り向くと絶景が。景色に癒されます。



岩の間から高山植物がたくさん。名前は知りません(笑)



突如長~い梯子が現れました。こんなに長いのは珍しいですね。



いやぁ高度感たっぷりだ。



梯子の上、山頂近くはなだらかな台地になっていました。



木道が整備されていたりして別天地です。



高台に避難小屋が見えましたね。あのすぐ先が山頂のはずです。



早池峰山頂避難小屋に到着です。立派な避難小屋ですね。



避難小屋のすぐ先に山頂がありました。



看板を持って記念撮影。無事、百名山76座目ゲットです。



高台の上も広い平坦な場所になっていました。



山頂からは下界の眺めがすばらしい。



登ってきた登山道や、お隣の薬師岳がはるか下に見えます。



さあ帰りましょうか。ついでに避難小屋の中を覗いてみました。

広いしキレイですね。緊急避難用みたいですが。



帰りは来た道を戻ります。

山頂部分はかなり広い平坦部です。



今度は梯子を下ります。

やっぱり見えちゃう分、下りの方が怖いですね。



そろりそろりと降りてきました。



後は絶景を見ながらの下山です。下りはトレランのTさんに倣って小走りで下ります。太ももに負荷がかかる直前で次の足を出すのがコツみたいですね。案外足に負荷がかかりません。しかも下山時間が短縮されるので、トータルすると小走りの方が疲れない気がします。



岩ゴロゴロのところはスピードを落として慎重に。



最後は今登ったばかりの早池峰山を見ながら舗装道路を歩いてゴール。

お疲れさまでした。



ということで本日の登山は終了。明日の朝から登る岩手山の登山口に移動します。馬返しの登山口には無料?のキャンプ場があるらしいんですよね。

その前に夕食と明日の朝食・昼食の買い出しをしていきます。



馬返し登山口の駐車場に到着。キャンプ場は駐車場の隣にあるはずなんですが・・・どこ?

もしかしてココ?

駐車場のすぐ上の斜面にテントを張っている人がいたので、「ここがキャンプ場ですか?」って聞いたら、その人も「たぶんそうじゃないか」とのこと。

ほとんど平らな場所無いじゃないですか。しかたない、ここで張りますかということでかろうじて平らな部分に設営完了。



斜面の奥に水場があったので、やっぱりここがキャンプ場なんでしょうね。不思議なキャンプ場だ。



まずは一杯やります。とにかく暑かったのでビールが美味い!



つまみはスーパーで買ったホルモンを焼き焼き。とにかく肉が食べたかったんですよね。



お次も別な部位のホルモン。野菜を追加していただきます。


Tさんとは、やっと酒が飲めましたね。前回は日帰りでしたからね。

今後の百名山の予定なんかを話して、酒が回ったところでおやすみなさい。




7月20日(火)

朝です。相変わらず斜めってます(笑)

登山口にテントを張ると、テントをそのままにして出発できるのが有難いですね。



朝食は昨日スーパーで買ったおにぎり。

地元産の味噌おにぎりです。



準備をしたら、さあ行きましょうか。

斜面を登ったところに開けた場所が・・・ こっちが本当のキャンプ場じゃね。

でも駐車場から遠いよな。



いよいよ本格的な登山道がスタート

ザレた砂利の登山道を登ります。



振り返ると、雲海の向こうに昨日登った早池峰山。やっぱり目立ちますね。



溶岩が固まった登山道歩き。眺望の無い樹林の中を進みます。



新道・旧道の分岐があったので旧道をチョイス。旧道の方が眺望が開けたコースみたいです。森林限界を抜けると下界の絶景が広がっていました。



火山独特の歩きにくい登山道が続きます。

こんなところを登って来ましたよ。



それにしても昨日同様とにかく暑い。東北ってこんなに暑いんだ。標高の問題でしょうか。長野の方がよっぽど涼しいぞ。



今度は砂のような登山道。ずるずると滑って歩きにくい。

ヒーヒーいいながら登り続けます。



でも下界は相変わらず眺めが良い。



大きな岩の後ろに日陰があったので大休憩。この暑さは参った。



やっと七合目まで到着しましたよ。



ここで初めて山頂が見えました。どうやらあの上が山頂のようです。



七合目の少し先に立派な避難小屋がありました。八合目避難小屋ですね。



おー!小屋の前に水場があるじゃないですか。しかも水がジャージャー出ているし。水は雪解け水でものすごく冷たい!

顔を洗って息を吹き返しました。



この小屋は避難小屋といっても管理人さんがいらっしゃる小屋なんですよね。泊まる場合は有料で1700円だそうです。

中を拝見すると・・・ さすが有料だけあって避難小屋というレベルではないですね。



さあ、先に進みましょう。



八合目から先はほぼ平坦になりました。不動平と呼ばれる場所になります。

左前方に避難小屋が見えました。後で立ち寄ってみるとしましょう。



さあいよいよ最後の登りです。



この登りががまたサラサラの砂で登りずらい。一歩踏み出すとずりっと半歩下がる感じ。標高差1400mを登った足にはキツイ。




不動平の回りはどうやら外輪山になっているようですね。縁の向こうには東北の山々。



さあ、噴火口の縁まで登って来ましたよ。石の像が並んでいますね。やはり古くからの信仰のお山ですね。



噴火口の縁を半周するといよいよ山頂です。



さあ、山頂まであとちょっと。



はい、山頂に到着しましたよ。百名山77座目ゲットです。




山頂には小さなお社がありました。



これが噴火口の中の部分。溶岩ドームが盛り上がって山になっています。



山頂からは3660度の絶景が。動画でご覧ください。



さあ、反対側の縁をぐるりと回って戻りましょう。



これが真ん中の盛り上がり。多分元溶岩ドームだと思われます。



縁には石の像が並びます。



縁から少し降りたところに何かありますね。立ち寄っていきましょう。平らな部分には岩手山神社の奥宮がありました。



お社もかなりの年代物ですね。



不思議に平らな地面。さあ、もう一回縁に登って戻ります。



歩きにくい砂地を下って、不動平まで下りてきました。



先ほど見えた、不動平避難小屋に立ち寄ってみましょう。



こちらはかなり新しい感じ、広くてキレイです。水場がないのが弱点ですが、こちらは管理人さんもいないので無料。

ボクはこっちで十分かな。



小屋の前からの景色。ロケーションも良い小屋ですね。こんなところで泊まりながらのんびりしてみたいものです。



さあ、八合目避難小屋まで戻ってきました。冷たい水でリフレッシュしたらランチタイムにします。

昨日スーパーで買った味噌おにぎり。



このおにぎり、実は中に大根の味噌漬けがたっぷり入っていてびっくり。昔の人は汗して働くことが多かったから塩辛いものを好んだんですよね。

登山で大汗をかいたときにこれは美味い。



八合目避難小屋を後にして、七合目まで下りてきました。ここからは新道で下ります。



新道はひたすら樹林の中。その分地面は少しだけ歩きやすい感じです。下りは昨日同様小走りで。



長い長い、とにかく長い景色の無い単調な下りを終えると、キャンプ場に着きました。水場があったので、ここで頭から水をかぶってリフレッシュ。



やっとテントまで戻ってきました。

しばらくくつろいでクールダウンしてからテントを撤収。



さあ、今度は八幡平に向かいますよ。アスピーテラインは気持ちの良いドライブコースです。



登山口?のある八幡平山頂レストハウスの駐車場は有料だったのでUターンして100m下の無料駐車場に止めました。



八幡平は百名山でも有名ならくちんコース。もはや登山と呼べるかどうか。

こんな道が整備されています。



遊歩道の脇にはきれいな沼が。



これが有名なドラゴンアイになる沼でしょうか。雪渓が残っていますね。



その先に見えたあの展望台。もしかしてここが・・・



はい、山頂でした(笑) 

歩き出しから20分かな。百名山78座目あっさりゲットです。

苦労が無い分、」達成感もありませんが。



まあ、一応記念撮影。一番楽な百名山だったぜ。



展望台の上からはこんな風景が。まあ、いい景色っちゃいい景色だけど・・・



遊歩道は先に続いていたのでもっと奥まで行ってみましょう。



もっと大きな沼がありました。八幡沼だそうです。

何やら左岸にキレイな建物がありますね。ちょっと見に行ってみましょうか。



建物はログハウス風ですが、どうやら避難小屋のようです。



中を覗くとこんな暖炉が。おしゃれー!



でも本当に避難小屋みたいです。ここは一度泊まってみたいな。



小屋前からはこの景色。こりゃいいや。



実はこの小屋を後にしてからが、八幡平のハイライトでした。

沼の回りは高層湿原になっていてそこがお花畑に。この景色はミニ尾瀬・・・というかはっきりいて尾瀬以上じゃないでしょうか。



ワタスゲの群生や他の花々が咲き乱れる草原です。



池塘もありますね。



源太森?への分岐がありました。ちょっと寄り道してみましょう。



源太森はちょっとした展望台でした。気持ちの良い眺めです。



分岐まで戻ったら、八幡沼をぐるっと一周して戻りましょう。ニッコウキスゲも見頃ですね。良い山だ。



レストハウスが見えました。これで今回の1泊3座ゲットの旅は終了。



帰りの新幹線まで時間はたっぷりあるので温泉で汗を流して帰りましょうか。ということで、車で3分の藤七温泉へ。入浴料650円をお支払い。



藤七温泉は乳白色の温泉です。硫黄の匂いがスゴイ。



まずは内風呂。ぬるくて気持ちの良いお風呂でした。

疲れた体が癒されるようです。



露天風呂も堪能しました。でも外で涼んでいるとアブが。どうしてキレイな場所ってアブがいるんですかね。



さあ盛岡まで戻って、名物の冷麺を食べましょうって話に。

どうせなら老舗がいいですね、ということでチョイスしたのが大同苑さん。昭和40年沿い業の老舗です。



大辛の冷麺をいただいて、今回の東北遠征が終了です。



これで百名山は78座です。

残り22座ですが、あとは遠い山ばっかりなんですよね。

北海道だけで9座だし。

まあ、気長にやるとしましょう。