ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2021年08月17日

トランギアのメスティン買っちゃった、という話

今さらながら、トランギアのメスティンを買っちゃったという話です。

最近は何やらキャンプブームとか。

確かに変なものが品薄になったり高騰したりしているらしいんですよね。

ボクが愛用しているホットサンドメーカーのバウルーも一時倍以上の値段が付いていたし、フュアーハンドのハリケーンランタンなんかも調べてみたら高騰しています。メスティンなんて、ただの四角いアルミ飯盒なのに、老舗メーカーのトランギアのはプレミアム価格で販売されているんですよね。

そんなメスティンですが、ソロキャンプ用に一つ持っていてもいいかな、と思っていたんですが買おうと思ったら定価の3倍もする。プレミアムを払ってまで買うのはありえないですよね、と思っていたら、ふと立ち寄ったモンベルでたくさん売っているじゃないですか。もちろん売値は定価の1760円の税込みです。ボクはモンベルプラチナ会員なので8%ポイント還元なので、まあ適正価格でしょう。



い買い上げして家に戻ったら、さあ、早速例の儀式をしましょうか。



トランギアのメスティンといえば、縁にバリがあるので有名なんですよね。メスティンタイプの飯盒は、後発の色んなメーカーが作っていて、ダイソーでは500円で売っていたりするんですが、未だにバリ取りしなきゃいけないのはトランギアだけです。日本製ではありえないんですが、メードインスウェーデンのクオリティはこんなものなんでしょうか。むしろ、この儀式が味みたいな事になっています。



サンドペーパで縁を丁寧にバリを削ります。



バリ取りが終わったら、今度はシーズニング。

米のとぎ汁でグツグツトと15分ほど茹でます。こうすると、黒く変色しにくくなるんだとか。ま、一安心ですね。



はい、シーズニング完了です。思ったほど面倒くさくはなかったですね。

ちょっと色が変わりました。これで被膜が出来たんだとか。



今年のお盆は梅雨時のように雨が続きますね。雨でもソロキャンならタープの下で焚火するだけなので大丈夫でしょう。

そこで、いつもの河原に行ってみると・・・ 河原が川底になってる(-_-;)

とんでもない雨だ。ということで自宅に帰ってきました。



メスティン用に食材も用意してあったのに。ということで、自宅でメスティンを使ってキャンプ気分を味わいます。

まずはシューマイを蒸します。蓋の密閉度が高いメスティンは蒸し物も得意なんですよね。




はい、良くできました。電気も消してランタンの灯りで気分はソロキャン(笑)



続いて、ポテサラをリメイクしたなんちゃってグラタン。業務スーパーの大量マカロニポテサラが冷蔵庫にあったので、牛乳とブイヨンを入れてチーズをかけました。仕上げはバーナーで焦げ目をつけて出来上がり。


はい、良くできました。

今度は、基本の炊飯もやってみなくっちゃ。

それにしても、今年のお盆は雨が続きますね。

山の予定は全部中止になっちゃったし、テニスもなかなかできないし。

まあ、久しぶりに体を休めるお休みでした。


  


Posted by そーしん at 21:24

2021年08月13日

百名山79.80座目は、北アルプス奥部 薬師岳・黒部五郎岳

8月05日(木)~8月08日(日)

百名山を目指すお仲間と、北アルプスの薬師岳・黒部五郎岳に行ってきました。

当初は、南アルプス南部の難関、光岳・聖岳を縦走するはずでしたが、お仲間の体調不良により急遽営業小屋のある北アルプスへと変更に。

台風の接近もあり、最後まで決行を悩むような状況でしたが、結果はうまいこと隙間を縫って好転に恵まれ、大満足の山旅になりました。

そして、大きなミスから奇跡を体験することも。



8月05日(木)

自宅を17時30分に出発。

途中で、まさ☆さんRyuさんをピックアップして松本インターを経由して有峰林道東谷ゲートには24時に到着。

さすが富山までは長かったなぁ でも、高速で新潟を回るよりは早いし安かったので良しとします。

ゲートは6時に開くのでそれまで仮眠。




8月07日(金)

朝6時にゲートがオープン。通行料1900円(往復)を払って通過。

ここからは延々とワインディングロードが続きます。


有峰林道は、有峰湖の脇を走る眺望を楽しみながらのルートです。途中ダムの上を通ったりしながら7時前に折立登山口の駐車場に到着しました。

さすが連休前の金曜日、駐車場はボクらの車が最後の1台で満車に。後から来る人達は、300m離れた臨時駐車場まで行かなくてはなりませんね。



準備をしたら登山口からスタートです。



しばらく登るとアラレちゃんの絵が描いてある看板がありました。この看板は登山者の間ではかなり有名な看板です。

でもなぜアラレちゃん? そして多分著作権の問題アリかと(笑)



樹林帯を延々と登っていると、不意に視界が開けました。

目の前に薬師岳がバーン!テンション上がりますね。



標高を上げるにつれ、だんだん樹木の背が低くなってきました。もうすぐ森林限界を越えそうですね。



森林限界を越えると一気に景色が広がりました。

下には有峰湖も見えます。



上空には荷揚げのヘリが。遭難?荷揚げ? どうやら、登山道補修のために荷揚げをしているようでした。ご苦労様です。



傾斜が緩くなりました。正面の稜線上には目指す太郎平小屋も見えます。

アルプス系なので、風はそこそこ冷たいんですが、それでもこの日差し、汗が滴り落ちます。



傾斜がほとんどないので、お散歩コースです。北アルプスにしては珍しいですね。道もよく整備されていて歩きやすいし。



スタートから3時間ほどで太郎平小屋に到着です。



小屋の奥にはバーン!明日目指す予定の黒部五郎岳です。



小屋前でひと休憩したら、テン場のある薬師峠に向かいます。

正面には薬師岳の雄姿が。



小屋から15分ほどで薬師峠のテン場に到着しました。



3連休前とあって、テン場が混んでいるんじゃないかと心配しましたが、まだ時間が早かったらしく黒部五郎ビューの一等地に張ることができました。



ここのテン場、水場がずいぶんちゃんとしています。なんとコンクリート製。

水もジャンジャン出ていて心強い。ちなみにトイレもすごくキレイでした。



さあ、アタックザックだけで薬師岳山頂を目指しますよ。まずは樹林歩き。



15分ほどで平らな場所に出ました。薬師平ですね。奥には北アルプスの象徴ともいえる槍ヶ岳の姿が。

槍さんを見ると、なぜかテンションが上がります。



山頂へのルートが見えました。正面の尾根に乗り上げて右に進むようです。さすがアルプス、雪渓も残っていますね。



この時期、山はいたるところにお花畑が。花に興味が無いボクも、一面のお花を見るのは壮観ですね。



薬師岳山荘まで登って来ました。山頂方面、ガスが登ってきているのが気になるなぁ



とりあえず、ひと休憩。最近お気に入りのランチパックの昼食です。気圧の関係で袋がパンパンですね。パンが潰れなくて便利だ。



さあ、気を取り直して山頂を目指しますよ。ガスも晴れてきて一安心。



ガツっと急登を登り終わると薬師岳避難小屋跡に到着しました。ここは下から山頂に見えた場所。



下には広大なカールが見えました。



カールの縁に沿って歩いて、山頂を目指します。



さあ、あと一息で山頂です。



山頂に到着。お社がありますね。名前からもわかる通り、信仰のお山です。



百名山79座目ゲットです。



お天気最高!山頂からは北アルプスの山々がクッキリと見えます。



山頂からの360度動画はコチラ



さあ、帰りましょうか。またカールの縁を戻ります。



来た道を戻り、薬師岳山荘で買ったチューハイを水場でキンキンに冷やしたら・・・



お待ちかねの乾杯です。

うめ~ 体に染みわたります。



ちょっと早いけど夕食に。今回も、軽量化に貢献しつつ美味しい、さらに約200円とお財布にも優しいカレーメシです。

今回は生卵をインして栄養価もアップです。生卵ってよく考えると常温保存ができるし価格も安いし美味しいし、3拍子揃ったスーパーフードですよね。



日が暮れる前に宴会は終了。明日も朝が早いので日が落ちたらおやすみなさい。




8月08日(土)

午後から天気が崩れる予報なので、早朝?深夜?2時30分に起きて3時30分にヘッデンスタートです。

朝食は簡単にスキムミルクとシリアルで。



真っ暗な中歩いていると、東の空が明るくなってきました。

昨日登った薬師岳のシルエットが浮かび上がります。



最初に太郎山に登り上げた後は、緩いアップダウンのお散歩コースに。ハードな登山道が多い北アルプスにしては珍しいですね。



お花畑の向こうに、目指す黒部五郎岳が見えました。まだけっこう距離があるな。



緩くアップダウンを繰り返しながら北股岳山頂まで来たところで、ついに太陽が顔を出しました。



雲海が美しい色に染まります。まさにマジックアワー。しばらく時間を忘れて見とれていました。



登山道も光り輝きます。



さあ、先を急ぎましょう。



時々小ピークが現れます。



山頂部は岩を乗り越えて進みます。



黒部五郎岳へと続くなだらかな稜線。



振り返ると今歩いてきた稜線です。



さあ、すべての小ピークを越えて、黒部五郎への最後の登りです。



クネクネとつづら折る登山道で一気に高度を稼ぎます。



振り向くと歩いてきた稜線が。この稜線全部歩いてきたんだよな。



さあ、あと一息で山頂です。



じゃーん! 出発から4時間30分、ついに山頂に到着しました。百名山80座目、黒部五郎岳ゲットです。

長かったなぁ



テンションあげあげで3ショット。



山頂の裏側は大きなカールになっていました



黒部五郎岳のカールを見降ろしながらランチタイムにします。今日のパンはBBQ味のハンバーガー。不通にスーパーで売っているパンですが、これがけっこう肉肉してウマイ。リピート決定だな。



山頂からの360度動画はコチラ



さあ、下山しましょうか。

この時に重大なミスを犯しているんですが、本人はまったく気が付いていません。



午後から崩れる予報でしたが、やっぱりガスってきましたね。まあ、山頂まで晴れていたのでもうどうでもいい感じ。それよりテン場で飲むチューハイに心は飛んでいます。



ガスの中、太郎平小屋まで戻ってきましたよ。さあ、あとちょっとで冷たいチューハイです。




太郎平小屋小屋で冷たいチューハイを買い、テン場に戻ってさあ乾杯・・・おっとその前にログを止めなきゃ。

あれ?無い・・・

スマホが無い。まさか・・・ ポケットに入れていたはず。

考えられるのは、どこか途中で落としたか?それしか考えられないな。

やばいぞ!

チューハイはそのままに、疲れた体にムチ打って急いできた道を戻ります。

慌てて引き返し始めて間もなく、山頂で写真を撮りあった親子の姿が。

ダメもとで声をかけると、なんと!ボクのスマホを拾って持ってきてくれました!

こんな山の中で落としたものが、すぐに手元にもどるなんて奇跡ですね。

下山し始めてすぐに、あまり人が歩かないルートで下山したんですが、その途中に落ちていたとのこと。

そもそもあっちのルートを歩いてくれたのがスゴイ偶然。

しかも、頂上で言葉を交わしていたので、おそらくボクのスマホだと思って持ってきてくださったそうです。

感謝!感謝!

逆向きの人に拾われていたら、どうなっていたか分からないところでした。



気を取り直して、やっと乾杯です!

いや〜本当に良かった。チューハイの美味さが何倍にもなったのは言うまでもありません。



夕食はカレーメシシリーズの、「蒙古タンメン中本」版。めちゃめちゃ辛いんですが、生卵をインしてボリュームアップ&マイルドに。

これもウマイな。定番に格上げです。



天気が崩れそうなので、宴会は終了。

その語テントに入ったところで激しい雷雨が。予報通りに崩れましたね。

夕立だったようで、その後天気は回復。でもお昼寝している間に夕焼けタイムは過ぎちゃったようです。

追加の一杯を飲んでまたおやすみなさい。




8月08日(日)

台風の影響もあり、天気が怪しい。それに、連休中ということもあり中央道の渋滞にも引っかかる恐れがある、ということでこの日も4時30分にヘッデンスタートで下山することに。

朝はやっぱりスキムミルク&シリアル。とにかく手早く食べられるのがいいですね。



スタートしてしばらくで空が明るくなってきましたよ。



上空は晴れているのに下界は雲海です。雲の下は曇っているんですよね。



来た道を戻り、樹林の中を下ったら登山口に到着です。帰りは2時間30分で降りてきました。

さあ帰りましょう。



帰り道、新平湯温泉の藤屋さんに立ち寄って入浴。

3日分の汗を洗い流します。



入浴料は500円。内湯は檜風呂でなかなか雰囲気良いですね。

シャンプー&リンス、ボディーシャンプーも備え付け。



露天風呂もあって3日ぶりの風呂を堪能。疲れも吹っ飛びました。


オリンピックの関係で、八王子料金所はゲートを2か所に絞っていました。少しでも遅くなったら渋滞は必至でしたね。

渋滞前に都内を抜けて、15時には帰宅できました。

天候その他、色々と不安要因の多い山行でしたが、蓋を開ければ大満足な山旅でした。

百名山はいよいよ80座の大台に乗りました。

さあ、次はどこに登ろうかな。
  


2021年08月08日

新しく買った登山靴 スポルティバ トランゴテックレザーのワックス加工

ボクが今まで履いていた登山靴は、スポルティバのトランゴアルプです。

岩登りより山歩きを優先したデザインで、歩きやすくて気に入っていたんですが、購入から2年半経ちついにつま先には穴が。


踵もミッドソールまですり減っちゃいました。



そこで思い切って買ったのが、同じスポルティバのトランゴテックレザーGTX。

軽くて柔らかい、最近流行りの楽に歩ける登山靴です。


レザーという名の通り、アッパーがヌバックレザーでできていて、足馴染みが良くなるようになっています。

ちなみにヌバックというのは、起毛っぽい加工で独特の風合いを出したレザーで、指で触ると跡が残るようなふわっとした触感のあれです。

ただ、あまり強度は高くないみたいですね。先日の白峰三山の縦走で岩場をガシガシ歩いたら革に傷が付いちゃった。



強化する方法はないのかな?ネットで調べていたら、ワックス加工というのが出てきました。

ネットで紹介されているのはいろいろな薬剤を使って手間をかけていますが、要はレザーワックスというのを塗ることで、表革の風合いに戻すということのようです。

みなさんがおススメのコロニルというメーカのワックスを塗ることで、防水性も高まるし、防汚効果も期待でき耐摩擦性も上がるので傷もつきにくくなるようです。



シンプルに水洗い後これだけを塗ってみます。

指で塗ると、革にワックスがしみこむ感じが分かりますね。色もグレーから黒に。

手前が塗布後、奥が塗布前のトランゴテックレザーです。独特の光沢が出ましたね。数日置いて3回くらい繰り返し、ブラッシングすると良い味が出るようです。この味を出すためにわざわざワックス加工をする人もいるみたいですね。



両足とも塗布完了。ブラックで精悍な登山靴、男前になりました。


さあ、夏山シーズンですね。ガシガシ使って効果を試してみよう。




※この靴が雪山で使えるかどうか知りたい方が多いみたいですね。ボクはガンガン使ってますよ。12本爪アイゼンとの相性はコチラで生地にしています。


ワックス加工はやって大正解でした。ボクはこれを使いましたよ。



ボクの愛用の登山靴はコレ。踵にコバが付いているのでセミワンタッチアイゼンに対応していて4シーズンこれ一足です。
平行輸入品なら刻みで購入できるので足にピッタリなサイズを見つけられますよ。

  


2021年08月04日

お山デビューした思い出の北岳に再訪

7月22日(木)〜7月25日(日)

ボクが本格的にお山デビューしたのは7年前のこと。

昔からの友人T田くんに北岳に連れて行ってもらったんですよね。

日本で2番目に高い北岳・3番目に高い間ノ岳を縦走するという、今にして思えばかなりハードルの高いデビュー戦でした。

でも、このチョイスがズバリはまり、その後毎月のように山に登り、百名山も78座まで登ることになるわけですが。

ワクチン供給不足の影響で暇になった週末、北岳・間ノ岳に加え、農鳥岳まで歩く白峰三山縦走をやってきました。

7年前を思い出しながら。7年後の北岳はやっぱりすばらしい山でした。

7年前のお山デビュー戦の様子はコチラ


ボクに山のすばらしさを教えてくれたT田くん。当時から自分のお店を持ちたいといっていたんですが、夢をかなえて居酒屋のオーナーになりました。T田くんが開いたお店は魚貝ののぶ。高円寺の駅から近いのでお近くの方はぜひ行ってみてください。

T田くん、毎日晴海の市場で新鮮な魚介を仕入れています。仕入れの様子はフェイスブックで確認できますよ。



7月22日(木)

木曜の夜20時に自宅を出発。

オリンピックで料金が値上がりしている首都高を避けて川島ICから圏央道・中央道経由で1時に奈良田に到着。

さすが世間は4連休とあって駐車場は満杯。路駐する車がずーっと連なっており、なんとか隙間を見つけて駐車しました。

朝も早いので一杯飲んだらおやすみなさい。




7月23日(金)

朝4時30分起床。

延々と路駐の車が連なっています。連休2日目ですから昨日から止めている人も多いんでしょうね。



急いで準備をしてバス停へ。5時30分発の始発バスに乗って北岳登山口のある広河原に向かいます。

バスは乗車人員に合わせて増車するんでしょうか。この日は4台のバスが奈良田を出ましたが全員着席できました。

芦安=広河原のバスは立って乗ることがありますからね。1時間近くたたされるのはけっこういついのでラッキーでした。



乗車前に係員に1250円お支払い。特に説明もありませんでしたが、内200円はマイカー規制協力金だったようです。



高度感のあるクネクネ道を50分ほど揺られたら広河原インフォメーションセンター前に到着です。

ビジターセンター横では何やら新築工事が行われていました。川向こうの広河原山荘がリニューアルするみたいですね。アフターコロナを見据えての対応でしょう。すばらしい。



ビジターセンターからは北岳のてっぺんが見えました。さあ、行くぞ!



懐かしの吊り橋を渡ったらスタートです。



少し登ると分岐がありました。

右に行っても左に行っても山頂には向かうんですが、今回も前回と同じ左に折れて大樺沢ルートで行きます。



えっ! さすが4連休ですね。登山道はまさかの渋滞発生中。

少し歩いては止まって・・・ こりゃあまいったな。



大樺沢ルートは沢沿いなので、爽やかな風が吹き抜けます。先日の東北遠征では暑さにやられたけど、さすがにアルプス系は風がエアコンのようで気持ちがいい。



歩みの遅い団体さんが休憩しだしたので、脇を追い抜いて渋滞解消。ほっと一安心です。



北岳さん、徐々に見えてきましたよ。



振り返ると鳳凰三山が。そういえば鳳凰三山からも北岳が良く見えたっけ。



沢にはこの時期にも大きな雪渓が残っていました。



スタートから2時間ほどで、大樺沢二股の分岐に到着です。

前回はここを左に行って八本歯のコルに登りましたが、今回は右に行って肩の小屋から一筆書きで登ることにします。



右に折れたら正面の尾根まで登るんですが、ここが一番きつかった。延々と急登が続きます。



左手には山頂が見えます。だいぶ近付いて来ました。

さっきまで雲一つない青空だったのが、雲が沸いて来ましたね。急がねば。

午後になると天気が崩れる予報です。



急登を登ること1時間30分、ヘロヘロになりながらどうにか尾根まで登って来ました。テント担ぐとやっぱりキツイな。

尾根まで来ると、向こうに仙丈ケ岳が見えました。さすが南アルプスの女王と呼ばれるだけあって気品が漂います。



ここからは比較的傾斜の緩い尾根歩きに。山頂付近がガスっているのが気になるな。



南アルプスは山深いんですよね。尾根の下はどこまでも続く斜面です。



ちょっとした岩場が出てきました。乳酸の溜まった足には効きますね。



振り返ると歩いてきた稜線です。本格的にガスが上がってきましたね。



北岳肩の小屋のテン場に到着しました。ここは予約がいらないので、ここに泊まるつもりでいましたが、昨夜ネットを見ていたら北岳山荘のテン場に空きが出ていたのでそちらを予約しました。白峰三山をやるときは、北岳山荘まで行った方が全体のバランスがいいんですよね。

山頂方面はガスで覆われちゃいました。



肩の小屋に到着しました。ひと休憩したいところですが、山頂まではあと少し。晴れている間に登っちゃいましょう。



肩の小屋も増築をしていました。コロナの時代、密を避けるためには小屋を大きくするしかないですもんね。正しい選択だと思います。



さあ、山頂まで急ぎますよ。



北岳といえば固有種のキタダケソウが自生していることで有名です。時期が遅いのでもう見れないと思っていましたが、たぶんこれがキタダケソウ。



仙丈ケ岳がクッキリと見えました。



振り返ると方の小屋がずいぶん小さくなりました。下からガスが登ってきていますね。



さあ、あと一息で山頂!やっと着くぞ。



と思ったら、山頂はまだ岩稜帯の先でした。ショック!

前回は反対から登ったからこんあ風になっているとは知らなかった。



振り返ると歩いてきた岩稜帯。3000mを越えているだけあって迫力がありますね。



ついに山頂に到着!どうにかガスに覆われる前に山頂まで来ることができました。

懐かしの山頂です。7年前ここでT田くんと歓喜の握手したっけ。



自撮りで記念撮影。看板が大きすぎて文字が入らなかった(-_-;)



いや~疲れた。

ここで大休憩。ランチタイムにいたします。今回のランチはランチパック。コンパクトだし食べ応えもあっていいですね。気に入りました。



さあ、下山しましょう。今度は反対側に下ります。



ちょうどお花の季節なんですね。登山道脇はお花畑になっていました。



尾根の向こうに北岳山荘が見えましたよ。本日のゴールはあと少し。



尾根を歩いて、予定よりだいぶ早く12時30分に北岳山荘に到着しました。

北岳山荘は今年からテン場も完全予約制になったんですよね。前日にネットで予約してテン場代1100円もネット決済で完了しました。スマホで決済完了の画面を見せてチェックイン。住所を書く手間もありませんでした。山小屋にも新たな時代が訪れつつありますね。



さすが完全予約制、テン場は空いていますね。眺めの良さそうな場所に設営完了。



冷たい飲み物はお金で解決。1本500円のチューハイですが、ダブルで逝っちゃいました(笑)



昨年買ったエスパースソロというテント、メルカリで格安で手に入れたんですが、軽いし思ったより広いですね。

長く歩くような縦走の時はこれを使おう。

朝も早かったのでテントでお昼寝タイムにします。



どうやら御昼寝している間に夕立が降ったようです。夏山は午後になると天気が崩れるんですよね。

目が覚めると日が射して虹が出ていました。



手が届きそうなところにでっかい虹です。



さあ、夕食にしましょうか。

今回は、八ヶ岳でまさ☆さんに作ってもらった焼きカレーをパクってもどきを作りたいと思います。

ソーセージを冷凍して持ってきました。お湯でボイルします。



そこに袋に移し替えたカレーメシを投入。



スライスチーズを載せたら出来上がり。ミニトマトとか端折っちゃってますが、あくまでもどきです。



軽くて美味い!ヤマメシとしてはかなりの出来じゃないでしょうか。気に入ったのでまた作ろう。


一杯飲んだらまた眠くなり、おやすみなさ~い。





7月24日(土)

朝は4時にお目覚め。

本当は食べたくないけど、まだ残っているんですよね、飲むおにぎり。

持ち運びには便利だし、日持ちもするから登山のメシとしてはかなり使えるはずなんですけどね。

いかんせん不味い。



万能調味料お茶漬けの素でどうにかごまかします。

ご飯ものでゼリー飲料のようなパッケージ、アイデアは良いんですが・・・ どこか別のメーカーがリニューアルして再販してくれないかな。

普通におかゆ的な味にするだけで良いんだけど。



外に出ると、間ノ岳方面はガスってますが、山の影はみえています。



北岳も姿を現しましたよ。



東の空が明るくなってきました。



間ノ岳も姿を現しましたよ。どうやら晴れみたいです。



ついに太陽が顔を出しました。



朝5時、テントを撤収して本日は間ノ岳・農鳥岳を縦走します。



あれ?テン場を後にして5分ほど歩いたところでポケットにこんなものが入っているのに気が付いた。

いけね!テントに付ける目印持ってきちゃった。これ再利用するやつだよな。

荷物を置いて小屋まで戻りました。



さあ、気を取り直して再スタートです。

これから歩く3000m天空の縦走路、楽しみです。



振り返ると、北岳がずいぶん遠くになりました。



これが歩いてきた縦走路です。



歩き始めて間もなく中白根山山頂に到着。これも立派な3000m峰です。



今日もいい天気です。

こんなに良い天気なのに午後は崩れる予報なんですよね。先を急ぎましょう。。



遠くなる北岳。右側にちょこんと出ているのは甲斐駒さんですね。



右手には中央アルプスの山々が見えます。



さあ、目指す間ノ岳が近付いて来ました。



あれ!間ノ岳山頂にガスが。いくら何でも早すぎでしょ。



山頂まであとちょっと。ガスが上がって来てるなぁ



ガスのおかげで良いこともありましたよ。山頂直下でブロッケン現象です。これは儲けた。



出発から1時間30分、山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。



ありゃりゃ、山頂がガスで覆われちゃ居ました。まだ7時前なのに。矢印を頼りに先に進みます。



う~ん、ガスガスだ。



少し下るとガスが晴れてきました。山の麓に見えるのが農取小屋ですね。そうするとその上の山塊が農鳥岳か。



小屋の手前に農鳥小屋のテン場がありました。

稜線上で風が強いんですかね。ずいぶん頑丈な壁が作ってありました。



農取小屋に到着しました。

こちらの小屋は色んな意味で有名なんですよね。まずは名物小屋番の「農取おやじ」さん。理由は様々みたいですが、このおやじさんに怒られた人は数知れず。良く言えば昔ながらの小屋のおやじさんのようです。この日は売店にいらっしゃいました。話しかけてブログネタを作ろうかとも思いましたが、朝から気分を害す恐れがあるのでやめておきました(笑)

もうひとつの名物はトイレの匂い。これは小屋に近づいただけでかなり匂っていました。まあ、昔ながらの小屋といえばそれまでですが、北岳山荘はじめバイオトイレなんかを導入する小屋が増える中、時代に取り残されてしまいそうです。



さあ、それでは農鳥岳への登り開始です。なかなかの急登。



ガスの中に山頂がある?もう少し。と思ったらら山頂はもっと先だったという良くあるパターン。



今度こそ山頂!と思ったら左前方のが山頂みたいです。



さあ、今度こそ本当の西農鳥岳の山頂です。



農取小屋から1時間で西農鳥岳の山頂に到着しました。



さあ、お次は農鳥岳を目指しましょう。



これは去年のGWに登った塩見岳ですね。ずいぶん近付きました。



さあ、今度こそ農鳥岳の山頂でしょうか。



あと少しで白峰三山縦走が完成です。



出発から4時間で農鳥岳山頂に到着しました。自撮りで記念撮影。



今日もランチパックのお昼ご飯です。



南アルプスはやっぱり山深いなぁ



さあ、下山しますか。この尾根を下っていくようです。



ここも東海特殊フォレスト所有の山なんですね。何気に「ここはオレっちのやまだけんど、お前らにあそばせてやってるんだぞ」という意識が見え隠れする看板です。



農鳥岳からの下りは意外とハード、こっちから反対回りで回る人がいるみたいだけどそいつはごめんだなぁ



尾根から少し逸れて下り始めました。



大門沢の分岐に到着しました。さあここから2時間ひたすら下ります。



樹林の中で景色もない下り。最近身に付けた小走りで下ります。さすが、トレランもどきなのでどんどん人を追い抜きます。



これが大門沢でしょうか。雪解け水で強い流れになっていました。



11時30分大門沢小屋に到着しました。ここでテン場代1000円をお支払い。昨日の北岳山荘といい大門沢小屋といい、コロナを理由にテン場代を2倍に値上げする小屋があるなか、お値段据え置きは良心的です。サービスと対価が見合わないビジネスは長く続きませんからね。



眺めの良い一等地にテントを設営。



なんと、徒歩0分に専用水場もありました。



テントからの眺めです。



下りてくる途中で知り合った南アルプスマスターのおじさんと意気投合。一杯飲みます。

おじさんはなんと!熊の平の小屋に1週間滞在して南アルプスを満喫していたとのこと。1週間か、スゲエなぁ

とにかく南アルプスのことなら小屋や水場登山ルートまで何でも知っているのでいろいろと教えてもらいました。



さすが4連休、夕方にはテン場もかなり混んできてこの状態に。



本日も午後はお昼寝タイム。やっぱり夕立がありました。

お昼寝から目覚めたところで夕食にしますか。冷たいハイボールをもう一本。



今日はカレーメシの姉妹品、ウマーメシの夕食です。

韓国風のクッパ風です。



これもなかなかいけました。これからは、夏の定番にしよう。


お腹がいっぱいになったらテントでひとり焼酎を飲み、いつの間にか夢の中へ。



7月25日(日)

朝はゆっくりめの起床。テントの前には富士山がドーンと。

昨日は曇っていてわからなかったけど、富士山ビューのテン場だったんですね。



今日も朝メシは飲むおにぎり。慣れたっちゃ慣れたけど不味いものは不味い。



無理やりお茶漬け味にしてるけど、それでも不味い。ただのお茶漬けなら美味いのに。



めずらしくのんびりコーヒーブレイク。今日は3時間ほど下るだけですからね。



6時に撤収完了。さあ帰りましょうか。



ちなみにこの小屋のトイレの小便器はこんな感じ。立ちションとどう違うのというレベルです。

立ちションの方がもう少し人の見えないところに行くけどな(笑)



大門沢を渡渉しながらの下りです。



昨夜の夕立のせいでしょうか。登山道が川になっていました。



途中からは苔むす森に。



大きな吊り橋がありました。



突然広い河原に出ました。ここで登山ルートが不明に。



先を行っていたご夫婦と後から来た男性と一緒になって登山道を探します。

どうやらこの川に架かっていた仮設橋が流されてしまったようです。仕方がないので岩伝いに渡渉。これはかなりスリルがありました。

実は後から知ったんですが、車道に一度出て奥に見えるコンクリートの橋を渡れたみたいです。



もう一度大きな吊り橋を渡り。



最後は林道歩き。



ゲート前に5台ほどの駐車スペースがありました。オフ期ならここに車を止めてバスに乗るのが正解ですね。



バス停までは1分ほど。



30分ほど車道を歩いて、第2駐車場まで戻ってきました。



道路脇にあんなにたくさん止めてあった車もスカスカになっていました。


さあ、帰りましょう。

ボクが山登りを始めるきっかけとなった北岳。7年ぶりに再訪しました。

やっぱり良い山ですね。あれから百名山には78座登りましたがやっぱりベト1は北岳。

それを確認した山旅でした。