1月28日(日)~1月29日(月)
今年も厳冬期の八ヶ岳テン泊に行ってきました。
この時期の八ヶ岳って、どうも相性がよくないんですよね~
一昨年は、赤岳で突風とガスにやられたし・・・ (
その時の様子はコチラ)
昨年は、硫黄岳で腰までのラッセルとガスにやられたし・・・ (
その時の様子はコチラ)
そして今年・・・ 横岳~硫黄岳も、突風にキッチリやられました(汗)
来年こそリベンジだな。
1月28日(日)
ここのところ定番となった、ふじぶんさんとの日・月登山。
今月は恒例行事の八ヶ岳に。
赤岳以上に難易度が高いといわれる厳冬期の横岳。
そろそろチャレンジしてみましょう。
ということで、土曜の夜21時30分にわが家を出発。
毎度のことですが、問題は美濃戸口から赤岳山荘までの悪路。
特に雪の時期は凍結すると四駆でもチェーンを巻かないと登れなくなっちゃうんです。
そうなると、プラス片道1時間の林道歩き。
がんばれ!デリカD-5
と心で声援を送っていると、どうやら無事赤岳山荘の駐車場に到着しました。
ひと安心したところで、いつものぷしゅ!
ちょっと話に花が咲いちゃって寝るのが2時すぎちゃったのはご愛嬌。
朝は5時30分に目覚ましで起床。
起きたら即準備して6時に出発・・・ のつもりでしたが、あまりの寒さにシュラフの中でグズグズ。
出発が6時30分になっちゃった。
歩き始めてすぐ、いつもの看板の前で記念撮影。
まずは、北沢ルートで赤岳鉱泉に向かいます。
北沢ルートは半分林道歩き、急な登りも無いお散歩ルート。
雪も思ったほどではないですね。
関東で大雪が降った翌週なので、どんなことになっているかと思ったら、むしろこっちは
それほど降らなかったみたいです。
本格的な雪山歩きは今年初。
この景色、やっぱりいいですね。
歩き始めから2時間ほどで、あっけなく赤岳鉱泉に到着。
名物のアイスキャンディ、今年も立派に成長していました。
本日はこちらでテン泊です。
できるだけ平らで風が当らなそうな場所を選んで踏み固めて整地。
ボクはデコボコとかあまり気にならないんですが、ふじぶんさんが一生懸命やっているので
お付き合い(左側のデコボコがボクの幕営地です)。
雪山では普通の山用のペグじゃ利きにくいので、みなさん工夫して自作のペグを作ったり
するんですよね。
ボクも昨年、100均の竹のしゃもじで自作の竹ペグを作りました。
こいつは、けっこう使えます。
宴会用に入り口同士を向かい合わせにしてテント設営完了です。
なんか日が当ってきましたね。
今年は天気、大丈夫かな。
本日は、横岳から硫黄岳、雪の狭い稜線縦走なので座って休憩する場所とかありませんからね。
腹ごしらえを済ませます。
木村屋総本店のカレーパン。
今年初の本格的な雪山。
足元は、12本爪アイゼンで完全武装。
さあ、行きますか。
まずは、行者小屋への林間コース。
いよいよ雪山らしくなってきましたね。
30分ほどで行者小屋に到着。
向こうに見えるのは阿弥陀岳ですね。
そのうち、あっちもやりたいな。
それにしても、先ほどまであったお日様はどこ行っちゃったんだろう。
今年もなんか、いやな予感がするなぁ
さあ、ここから地蔵尾根の急登が始まります。
樹林帯の中は無風。
今年は突風とかナシですかね。
と思っていると・・・
あれ?
やけに早く降りてくる人がいるぞ。
どうしたんですか?
「稜線まで上がったんだけど、風がすごくてあきらめました」だって(ガ~ン)
ここは無風なのに・・・やっぱり今年もか。
ん・・・
写真の縦横比がいつもと違うなぁ
寒さでカメラの調子がおかしくなったのかな?
それとも、手が悴んで誤操作したのか・・・
さすが厳冬期の八ヶ岳、水筒の水も凍っちゃいました。
まあ、ザックの中にお湯を入れたポットにお湯も持っているので問題はないんですけどね。
きっつい急登です。
風はまだありません。
本当に稜線は吹いているのかな。
それにしても、この縦横比は違和感あるなぁ
この縦横比、こういうアングルだとむしろ迫力が出ているような・・・
稜線近くの危険なナイフリッジは、鎖が付いて問題なくなっていました。
あれ?
いつの間にか縦横比直ってるし(笑)
急登を登りきって地蔵尾根のお地蔵さん。
てっきり雪に埋れているかと思ったら、まったく雪がありませんね。
今年は雪が少ないんでしょうか。
そしてやっぱり稜線上はものすごい風。
岩陰に隠れて、ゴーグルを着けフードをかぶり風対策をしました。
さあ、これから歩く横岳の稜線。
見るからに険しそう。
しびれますね。
相変わらず突風が吹いています。
バランスを崩して滑落しないよう慎重に歩きます。
おー!
雪の壁だ。
先行者の足跡があるので、蹴りこみながら進みます。
岩峰の南側はまだましなんですが、北向きの斜面に出ると突風が。
立って歩くのがやっと。
この辺りで、生まれて初めて風にやられて転びました。
風でバランスを崩している時に追い討ちのような突風。
思わず手をついて、岩に痛打。
いてー! 大丈夫か?
ヒヤッとしましたが、どうにか骨は折れなかったみたいです。
待っていても風は止まないので、先に進みましょう。
左側は切れ落ちています。
滑落注意ですね。
風にも煽られてバランスを崩しそうになるので緊張します。
ちなみに、顔はこんな状態。
ヘルメットにゴーグルで目から上を覆い、バラクラバとハードシェルで鼻から下を覆っています。
少し視界が開けました。
どうやら、いよいよ横岳山頂の奥の院でしょうか。
振り返れば、赤岳・阿弥陀岳の絶景が。
前回の赤岳はガスって何も見えなかったから、リベンジしなくちゃな。
ハシゴ場を登ったらいよいよ横岳山頂です。
なんか晴れてきたぞ。
記念撮影。
いぇーい、ついにやりました~
けど、風がすごて、山頂はとっとと後にします。
山頂を越えたあたりが最後の難関。
あれ?また、縦横比が変になったぞ。
技術的に難しいというより、この辺りが一番高度感があって怖い。
難関が終わってホッと一息。
後はなだらかな硫黄岳までのお散歩ルート・・・
のはずだったんですが、ここは、まさに風をさえぎるものが何も無い場所。
風は1秒の止み間もなく吹き続けています。
しかもまともに歩けないくらいの風。
耐風姿勢でじっとしているものの、風が弱まる気配が無い。
じっとしていても埒が明かないので、風上側に体重を預けて這うような姿勢で前進。
吹き飛ばされながら、どうにかノロノロ。
それでも進まないと何も解決しません。
本当はこの区間がクライマックスだったんですが、本当に必死だったので写真がありません。
とにかく必死で硫黄岳山頂まで来ました。
地撮りでさっさと記念撮影。
ゴーグルも凍り付いて前がよく見えません。
山頂を過ぎたあたりから、やっと風が収まり始めました。
ほっと一息。
もうすぐ赤岩の頭。
あそこまで降りれば樹林帯はもう目と鼻の先です。
赤岩の頭からの下りは、樹林帯まで急ぐあまり、正規ルートははずれて踏み抜き地獄に。
油断すると、太ももまでズボっといっちゃいます。
急がば回れ、ですね。
方向感覚を頼りにどうにか正規ルートに復帰。
赤岳鉱泉まで戻ってきました。
お疲れ様でした~
いやぁ 今回はしびれた。
まだ16時だけど、もう始めちゃいましょうかね。
その前に、自作したものを紹介。
前回の雲取山で、風でちっともお湯が沸かなかったときに、異能☆さんに借りて便利だった
MSRのウィンドプロテクター。
小さく折りたためて便利だったので、自作することに。
自作といっても、百均で買ったガスレンジ用のアルミの衝立をハサミでチョキチョキしただけ。
だも、軽い上にコンパクト。
こんな感じに立派に風除けに。
今回はテントで調理するので使いませんが、実践投入レポはまた今度。
雪が降り始めちゃったので、入り口は閉めたまま声だけで、かんぱーい!
いつものキムチ鍋をいただきます。
寒い時はあったまりますね~
ビールの後は、例の、いいちこ。
アルコール度数10度って珍しいですよね。
日本酒感覚で、ぐいっとそのまま飲めます。
アルコール度数が低いだけで味はそのまま。
それにしても、いいちこってうまいですね。
何かで割っちゃうのはもったいない。
ひとしきり飲んで、、シュラフにもぐりこんだら即撃沈。
おやすみなさい
1月29日(月)
冷え込みはそれほどでもなかったみたいですね。
ふるさと納税で手に入れたモンベルの高級シュラフのおかげで、朝までぐっすり。
八ヶ岳の向こうから日が昇ってきました。。
朝ごはんは、鍋の残りにごはんと玉子を入れて、おじやに。
これ、本当はうまいんだけど、まったくそうは見えませんね(笑)
テン場からは、昨日歩いた横岳の稜線が。
険しいねぇ
よく歩いたもんだ。
のんびりと撤収したら、さあ帰りますか。
確か去年も帰る日は天気が良かったような(汗)
振り返ると、横岳。
次に歩くのは、八ヶ岳全山縦走の時かな。
北沢ルートをのんびりと歩いて、駐車場まで戻ってきました。
これにて無事、厳冬期の横岳登山終了。
なかなかタフな山行だったけど、少し経験値も上がったんじゃないでしょうか。
なんだかんだいって、やっぱり雪山は楽しいなぁ
次はどこ行こうかな。
草津白根山のせいで、ママから活火山禁止令が出ちゃったんだよな。
困ったなぁ
今回のログです。