2月26日(土)~2月27日(日)
毎年やっている雪の武尊山・稜線テン泊。本当なら先週大勢で行く予定だったんですが、悪天候で中止に。まあ、その代わりに先週は雪洞遊びができたんで、それはそれで楽しかったんだけど・・・
今週はリベンジということでソロで行ってきましたよ。この遊び、本当に楽しい。また来年もやろう。
2月26日(土)
朝6時に自宅を出発。この時期の関越って渋滞するんですよね。どうせ時間がかかるならお安く下道で行きましょう。ということで国道17号をひたすら走りました。
目指す武尊山が見えてきましたね。いい感じに白くなっています。
9時30分に川場スキー場の駐車場に到着。こちらのスキー場、土日は立体駐車場に止めると駐車量が1000円かかります。でも手前の平場の駐車場なら無料なんですよね。もちろんボクは無料をチョイス。立体駐車場までは歩いて5分ほどです。
黙っていると立体に案内されちゃうんですが、平場でと言えばこんな駐車票をもらえます。
今回のザックはこんな感じ。水3Lを入れて19kgです。今回は土日の上に天気も良いのでトレースはバッチリでしょう、ということでワカンは持って来ませんでした。
まずは建物内にあるリフト券売り場横で、オリジナルの登山届を提出。登山届には車のナンバーを書かされるので要注意です。以前、ナンバーが思い出せなくって苦労しました。
ここでリフト券代2500円をお支払いします。下山時にICリフト券を返却すると、500円戻って来るので実質2000円です。
登山者にはココヘリ加入が義務化されているのでも加入していない人はプラス1100円かかりますよ。ボクはもちろん加入しているので番号を伝えればOKです。
それでは、行きましょうか。
若い男女のスキーヤーやスノーボーダーに混じってリフト待ちの列に並びます。毎度のことながら大きなザックを背負ったおっさんは場違いな感じです。
リフトで、本来ならヒーヒー言って登らなくちゃいけない斜面を一気に登ります。
リフトを2本乗り継いだら、ゲレンデトップに到着です。ここで12本爪アイゼンを装着します。ピッケルを出したら準備完了。
さあ、行きましょう。まずは正面に見える岩山の上部を目指します。
思った通り、土日でこれだけ天気が良いとあって人がたくさん。当然トレースもバッチリです。
左手に見えるなだらかな稜線が獅子ヶ鼻山ですね。最近、「山と渓谷」で見たんですが日帰りできる楽しいルートみたいです。今度歩いてみたいな。
さあ、急登が始まりましたよ。トレースが無いとちょっと緊張するくらいの斜度なんですが、ステップが出来ていてほぼ階段状態。足場がしっかりしているので心配はありません。
急登が終わると急に平らになり視界が開けます。奥には剣ヶ峰が見えましたね。
さあ、剣ヶ峰の登りです。しかし、今年は人が多いな。ずーっと前後に人がいる感じです。
さあ、剣ヶ峰山頂に到着です。狭い山頂は渋滞中。
山頂からは、眼下に獅子ヶ鼻山が見下ろせました。これは歩きたくなる稜線だ。
さあ、剣ヶ峰からの下りです。このルートで一番気をつけないといけない場所ですが、やっぱりよく踏まれていて問題なし。どっちかというと渋滞の方が問題ですね。
問題なく剣ヶ峰を下りてきましたよ。ここらへんから幕営適地を探さないといけません。この辺りも平らで良いんですが、風を遮るものが無いので吹きっさらしなんですよね。もうちょっと先に行ってみましょう。
この小山の右側が例年ベストポイントになるんですが、今年は風裏になる場所がありませんね。しかも雪庇の一部っぽい。ここはスルーです。
小山を2つほど越えたところに良さげな場所がありましたよ。適度な斜面で北西側からは風裏になり、南東側は景色が良いじゃないですか。ということで、ザックをデポしてアタックザックで山頂まで往復してくることにします。
ここからは景色の素晴らしい稜線歩きが続きます。
スノーモンスターくんたちにも会えました。今年はスノーモンスターの肉付きもよろしいようで(笑)
稜線上は、風も美しい模様を描いています。
先週行った谷川連峰も絶景だな。
だいぶ歩いて来ましたね。振り返ると、剣が峰がずいぶん遠くに見えます。
さあ、山頂まではあと少し。
最後のガッツリした急登もステップが切って逢って問題なし。
振り返ると歩いてきた稜線がずーっと見えます。
さあ、山頂に到着しましたよ。おっとこれはスゴイことになっていますね。けっこう広い山頂なんですが、あっちもこっちも人・人・人です。山頂の看板なんて写真を撮る人達が行列してるじゃないですか。
これはゲンナリですね。ということで予定してなかったんですが山頂には止まらずに中ノ岳に行くことにしました。
これは前にもお会いしたヤマトタケルさんですね。夏道ならここから下るんですが・・・
冬季限定の稜線ルートで中ノ岳を目指しますよ。この稜線、夏は藪で歩けないんですがこの時期なら気持ちよく歩けます。
さすがにここまで来ると、登山者はいるものの静かな山歩きが楽しめます。やっぱ雪山はこうでなくっちゃ。
楽しく歩いて中ノ岳山頂に到着です。
この山もこれといったピークがある訳じゃないんですよね。一応この辺りが一番高い場所がピークということで自撮りで記念撮影。バックは新潟の山々。新潟の山ってあまり知られていないような山でも真っ白で迫力あるんですよね。
武尊山の山頂も少し人が少なくなったみたいですね。戻りましょうか。
この辺りもスノーモンスターさんたちの遊び場です。
30分ほど歩いて武尊山山頂に戻って来ました。だいぶ人が減って、ようやく看板の写真が撮れました。
さあ、幕営地まで戻りましょう。左右の眺めの良い稜線上を歩きます。
左側は地面のように見えますが、雪庇になっていてその下は空洞なんです。よく見るとトレースの脇にクラックが走っていて崩壊寸前って感じ。歩いていて崩壊したら悲劇ですからね注意しましょう。
さあ、ザックをデポしたポイントに戻って来ましたよ。
さっそくスコップで整地してテントを設営。
今回は剣ヶ峰ビューのポイントに張りました。やっぱ剣ヶ峰ビューはテンション上がるな。
赤城山もバッチリ見えるし。
ちなみにこの写真は通りがかりの方に撮っていただいたんですが、インスタでメッセージと共にいただきました。
さあ、いただきましょうか。
今回はおつまみにこんなものを持って来ましたよ。崎陽軒じゃないシウマイです(笑)
メスティンで蒸します。メスティンって気密性が高いので蒸し物をするのに最適なんですよね。
しまった。これって醤油とカラシ付いていないんだ。ということで常備している塩コショーでいただきました。お味はというと・・・・やっぱり醤油で食べたかったな(汗)
珍しくこんなおつまみも。これはママからもらったバレンタイン。わが家のバレンタインはチョコじゃなくってお酒とおつまみです。
テン場から見える360度絶景の風景動画はコチラ
さあ、日没ですね。ここからがショータイムの始まりです。
谷川連峰も赤く染まります。
そして武尊山も。
この景色、稜線に泊まった人だけしか見られないんですよね。今年も堪能しました。
夜は夜景も楽しみましたよ。
おやすみなさい
2月27日(日)
朝目が覚めるとテント内はマイナス6度くらいですかね。それほど冷え込んでいない割には少し寒く感じました。
ボクの冬期用シュラフモンベル#1ですが、最近温かさが落ちているような気がするんですよね。なんかロフトが以前より無くなっているんじゃないかと。かなりハードに使っているので。そろそろ洗濯して乾燥機にかけてみようかな。
朝食はカチカチに凍ったおにぎりをお湯で溶かしてお茶漬けの素を入れていただきます。
そうこうしていると、お待ちかねの日の出タイムです。
剣ヶ峰も朝日を浴びて輝きます。夕日も素晴らしいけど、朝日も負けていないな。今回も良いものが見られました。
さあ、ショータイムも終わったことだし帰りましょうか。
今回、この稜線に泊まったのはソロの人が3人でした。ボクの幕営地から小山一つ登ったところに張ったスノーボーダーさんはノースフェイスのかっこいいテント泊。ガスバーナー忘れたって言ってたんでお湯だけ沸かしてあげたけど大丈夫だったかな。
もうお一人は剣ヶ峰直下でイグルー泊。イグルーはよく見ると隙間だらけだったけどこれで眠るのってのは相当タフですね。
剣ヶ峰を越えて、最後に武尊山見納めです。
リフト乗り場まで戻って来ました。
帰りもリフトで下ります。リフトで下る人って珍しいからチラチラ見られて恥ずかしい(-_-;)
リフト券を返却して下山報告をしたら500円返金してもらって今回の登山は終了です。
ああ今回も楽しかったな。毎年やっているこの遊びですが来年もまたやろう。