雪の那須岳(茶臼岳・朝日岳) 初めての避難小屋泊

そーしん

2016年03月15日 22:45

3月12日(土)~3月13日(日)

最近春めいてきましたね。

雪山のシーズンも、そろそろ終わりかなぁ。

でもまだまだ雪山がやりたいよな。

ということで雪を求めて北上、那須岳に行くことに。

さすが那須岳、期待通りの雪山歩きができました。

雪に降られたのは、想定外でしたが(笑)





3月12日(土)

朝6時、いつものように、ふじぶんさんにお迎えに来ていただきました。

あざーっす!

東北方面なので、国道4号をひたすら走って大丸駐車場には9時30分に到着。

夏のシーズンは、この先の峠の茶屋まで車で入れるんですが、冬季はここまで。

どーんと見えるはずの茶臼岳も、残念ながら雲の中ですね。





天気予報は午前中晴れと言っていたのに、雪降ってるし・・・

しかも、寒いと思ったら気温はマイナス3度(汗)





防寒対策も、きっちりやって準備完了。

さあ、行きますか。






駐車場からはこんな階段を登ってスタートです。

ちなみに今回の那須岳、初の避難小屋泊を予定しているので、テントは持って行きません。

ただし、水場が無いので水2.5Lを背負っているのでやっぱり20kgくらいになっちゃいました。

肩にずっしりとくる重さです。





那須岳ロープウェイの乗り場を横切り、峠の茶屋の駐車場を過ぎたところにこんな鳥居が。

夏はもっと高かったんですが、雪が積もったせいでこんなに低くなっちゃって・・・

どうにか、くぐって行きます(笑)





樹林帯をしばらく登ると、稜線に出ました。

ここからは、前方に朝日岳の雄姿が見られるはず・・・なんですが、やっぱり見えませんね。





足元は岩ゴロゴロなので、アイゼンは着けずにそのまま登ります。






登れば登るほどガスが濃くなってホワイトアウト寸前に。





出発から1時間40分ほど歩いたところで、峰の茶屋跡避難小屋に到着です。

この稜線、常に強風が吹いていることで有名なんですが、本日はお休みのようで

風が無くって一安心。





ちょうど昼時なので、小屋に入ってランチタイムにしました。

バーナーでお湯を沸かして、いつものカップラーメン。

寒い時は体があったまって、ウマイ!





食事の後は、小屋の前にザックをデポして茶臼岳を目指します。





岩ゴロゴロなので、まだアイゼンはザックの中。





分かるでしょうか。

山の中腹からは、水蒸気が上がっています。

そういえば、この山も活火山でしたね。





ガスガスで真っ白な中、ただひたすら登って山頂に到着しました。





当然、眺望もありませんね。

ということで、記念撮影だけして、とっとと山頂を後に。





何も見えませんが、一応お鉢めぐりも。





結局アイゼンは着けずに、峰の茶屋まで下ってきました。





那須岳避難小屋へは、三斗小屋方面に稜線を下ります。

こっち方面は、極端に踏み跡が少ないですね。

まあ、冬季は三斗小屋もやっていませんから当然といえば当然。

この時期にこっち方面に来るのは、よっぽどの物好きさんだけでしょう(笑)





那須岳避難小屋方面へは、三斗小屋方面に向かいます。

こっち方面は、極端に踏み跡が少ないですね。

まあ、冬季は三斗小屋もやっていませんから当然といえば当然。

この時期にこっち方面に来るのは、よっぽどの物好きだけでしょう(笑)

方向はわかっているので、道迷いの心配は無いんですが、ときどきルートをロスト。





方向はわかっているので、道迷いの心配は無いんですが、ときどきルートをロスト。

たぶん、こんなところ夏道じゃないよな、と思いながらも前に進むと・・・





ありました!

那須岳避難小屋です。

峰の茶屋跡避難小屋の方は宿泊が禁止されていますが、こちらは時々宿泊をされている方

もいるようです。





この日は、他に登山者いらっしゃいますかね?

どきどきしながら中を見ると・・・どうやら、先客はいらっしゃらないようです。

本日は貸切。

避難小屋、外観より中はかなりきれいな印象ですね。

三畳ほどのスペースが2段になっていて、それが土間を挟んで左右にあります。

ゆっくり寝るなら、15.6人でいっぱいでしょうか。





何はともあれ、まずはかんぱ~い!





外は雪ですが、テント設営の手間も無く広々と足が伸ばせるなんて、ちょー快適です。

非難小屋泊、くせになりそう♪





ビールの後は、焼酎のお湯割を飲みながら、つまみはお得意のジンギスカン。

フリーズドライじゃ、味気ないですもんね。






ふじぶんさんと、山のことや家族のこと、あれこれながら・・・



眠くなって、シュラフにもぐりこんだらあっという間に夢の中。

おやすみなさい






3月13日(日)

シュラフ2枚重ねのおかげで、朝6時までぐっすり。

でも室内が寒いので、シュラフから出るのに勇気が必要でした。

温度計を見ると、外気温はマイナス7.7度。

小屋の中もマイナス2.3度。

寒いわけだ。





昨日の残りのジンギスカンと、おにぎりの朝食。

本当はおにぎり茶漬けにしたかったんだけど、お茶漬けの素忘れちゃった。

おにぎり、そのままかじってみたんですが、氷点下になると、おにぎりってパサパサで

まずくなるんですよね。

結局、ジンギスカンの汁の中にぶち込んじゃいました。





小屋の外に出ると、何かの動物の足跡が。

ウサギさんでしょうか?

夕べ小屋を訪ねてくれたようです。






朝8時、準備完了。

前日は結局使いませんでしたが、この日は朝からアイゼンを装着しました。

今日は山の稜線がはっきり見えていますね。

天気予報は曇りでしたが、もしかして眺望も期待できるかな?





峰の茶屋まで登り返す途中、樹林帯を抜けたところで振り返ると絶景が。

ちなみに、真ん中の白い広場の右隅に見えるのが避難小屋です。





今日は遠くの山々まで見渡せます。

やっぱり眺めが良いと、テンション上がりますね~





さあ、もう一息で稜線です。

ちょうどあの稜線まで登ると、峰の茶屋跡避難小屋があります。





前日の雪がついて、木々も雪化粧。

日も差してきましたよ。





稜線に出ると、ばーん!

前日には昨日見ることの出来なかった、茶臼岳の全景が。

テンションMAX!!





剣が峰から右奥に朝日岳も見えますね。

本日は、朝日岳に向かいます。

こちらルートはちょっと危険なので、ヘルメットとピッケルを準備してと・・・

あれ?

ピッケルはあるけど、ピッケルに付けていたヘルメットが無い(汗)

途中どこかで落としてきてしまったようです。

がーん!!今更降りて拾いに行くのもなぁ

まあ、安物なのであきらめるか・・・

う~ん、ショック。





下界を見下ろすと、ガスがけっこうな勢いでモクモクと昇ってきています。

まずいなぁ。

早く登らないと、ガスっちゃうぞ。

ということで、ヘルメットはあきらめて先を急ぎます。





冬場は剣が峰を直登するのが一般的みたいですが、直登は踏み跡も無く、夏道の

トラバースルートには踏み跡があったので、とりあえずトラバースルートで行ってみます。






トラバースルートは、雪崩や滑落の危険ポイントがあるんですよね。

ここのところ気温がだいぶ下がった関係で、雪もしっかりしていたので一人ずつ

距離をあけて慎重に歩きます。






2回ばかり緊張のトラバースがありましたが、そこを過ぎると前方に恵比寿大黒さんが

見えました。





振り返ると、雲海が。

でも、やっぱり空も雲が多くなってきましたね。

急がねば。





左側が切れ落ちた斜面のトラバース。

滑らないよう、慎重に歩きます。





こんなところで滑落したら命はありませんね。

慎重に、慎重に。





朝日の肩に出ました。

山頂はもう少し。

どうにか天気もってくれよ!!





最後の急登を登ると・・・





朝日岳山頂です。

後ろには、茶臼岳もばっちり。

どうにか間に合った~





登ってきた稜線を振り返ります。

よくあんなところ歩けるもんだって感じですね。





後方に目を移すと、奥のほうに去年登った三本槍岳。




さあ、戻りましょうか。

下りは登り以上に慎重に。





行きも通った危険ポイントです。

ガスってきて、さらに見えにくいので慎重に。





無事、峰の茶屋に戻ってきました。





峰の茶屋で、ふじぶんさんが、「看板のところくらいまでヘルメット探しに降りてみます?」

とのご提案。

う~ん、確かに安物とはいえヘルメット無いと困るしなぁ

「じゃあ、看板のところまで行って見ましょう。なかったらあきらめます」

ということにして、ヘルメットを探しながら降りてみることに。

キョロキョロしながら約束の看板まで来ましたが、やっぱり無い・・・

はぁ・・・残念だけどあきらめるか。

と思ったとき、まさに看板の20mほど先に黒い物体が!!

あった!!






偶然とは恐ろしい。

まさに看板のちょい先にヘルメットが落ちていました。

あわてて拾って、ヘルメット装着。

満面の笑みでピース

よかったよかった。





無事、ヘルメットも見つかったことだし、帰りますか。

稜線まで登ってた後、きた道を下ります。





昨日くぐった鳥居が見えてきましたね。

駐車場はもうすぐ。





最後の階段を下ったら、大丸駐車場に到着です。

お疲れ様でした~



前日は眺望も無く、修行のような山でしたが、本日は思いがけず眺望にも恵まれました。

やっぱり山って楽しいですね。

ちなみに今回の山行、高速も使わなかったし小屋代も無料。

帰りのコンビニまで、一度も財布を使いませんでした。

那須岳、お財布にもやさしい良い山です。

季節を変えて、また来よう。


ヤマレコ登録してみました。



あなたにおススメの記事
関連記事