筑波山でなんちゃって雪山でテント泊

そーしん

2016年02月09日 21:59

2月6日(土)~2月7日(日)


ボクの登山靴はキャラバンのGK-68、基本的には春から秋までのスリーシーズン用です。

お高くて冬専用のシューズなんて買えないので、どうにかこれで雪山もやっちゃっています。

まあ、ラッセルするようなハードな雪山には行きませんからね。

でも、今月はちょいとハードな赤岳をやるつもりなので、何かもうちょっと寒さ対策ができないかなぁ

って考えていたら閃きました!

サーマレストのマットみたいに中敷の裏にアルミを付けたらどうだろう。

最近では、ユニクロのウルトラライトダウンも、裏地にアルミを蒸着させてるみたいだし、熱を反射

する効果がちょっとはあるんじゃないかな?

そう思ってググってみたらいろいろ出てきましたよ。

簡単そうなのでやってみました。

まずは、中敷を取り出します。






中敷の裏にアルミホイルを貼り付け・・・

ようとしたら、すかさず邪魔しんぼの、くうちゃんがやって来ました。

こらこらかじるなよ!

君のおもちゃじゃないんだぞ。






くうと戦いながらも、どうにか作業完了。

完成度はかなり低めですが(汗)

どうせ、中敷きの裏なんで誰にも見えないしな。

そもそも、こんなんで効果あるのかな?







さっそく試してみましょう。

ということで、土曜日の午後から近場のお山に出かけてきました。

11時30分、早めのランチを食べたら出発です。

下妻を過ぎると、筑波山が見えてきましたね。

今回は、久しぶりに筑波山でなんちゃってテン泊したいと思います。

雪、あるかな?






13時40分、登山口近くの駐車スペースに到着。

さすがにこの時期は、がらがらですね。ウチのほかは1台だけでした。





もう一つの雪山対策の秘密兵器はコレ。

庶民の味方ワークマンの保温ソックスです。

すごく薄いので、ソックスの上から履くことができます。

SKILLというポリウレタンフィルムを使っているので、透湿性もあるとか。

コイツとアルミホイルで冬靴並みの防寒性を目指します。






準備完了、さあ行きますか。

今回のザックは21kg。

前回の大菩薩嶺よりはずいぶん軽くなりましたが、それでもずっしりとくる重さです。






しばらく車道を歩いて、橋を渡ったら登山道のスタートです。






沢沿いをせせらぎの音を聞きながら歩きます。

道もけっこう整備されているし、登りもあまりきつくないので気持ちの良いお散歩コース。

それにしても、雪無いなぁ

先日の大雪、もう少し残っていると思ったんだけど。





こちらの登山道は、関東ふれあいの道として整備されています。

いたるところに、こんな標識が。







しばらく登ると、ありましたよー!

日陰には雪が。

せっかなら、もっと雪山になってくれないかなぁ。







登るにつれて徐々に雪も増え、スタートから1時間ほどでキャンプ場に到着です。

おー!期待通り、一面の雪ですね。

こちらのキャンプ場、冬は営業していないので、当然誰もいません。

登山ルートの途中にあるので、冬でもトイレだけは使えます。

期待通り、ぽっつんの雪中キャンプが楽しめそうですね。






このキャンプ場、景色がいいんですよ。

ちょっとガスっているのが残念ですが、本当は絶景のパノラマが広がります。





設営前に、一人でプシュ

ウマし!





ちょい飲みしながら、トレックドーム2を設営。

積雪は20cmといったところでしょうか。






あとは、木製のベンチをテーブルにして、一杯やります。

こんな絶景を独り占め。

こりゃたまりませんね。






まずは、スーパーで買ったお惣菜を温めてつまみに。






お次は、近所のスーパーで買ったお一人様用の鍋。

これ、いろんな食材が入っていて、すごく便利ですね。

味もうまいし!

仕上げにうどんを入れていただきました。





芋焼酎のお湯割りを飲みながらぼーっとしていると、あっという間に夕暮れに。

ソロキャンプって、この時間が一番好きかも





あっという間に暗くなり、パノラマも夜景に変わりました。




寒くなったのでテントに入り、シュラフにもぐってぬくぬくしていると携帯に着信。

「こちら、○○警察ですが」

「はあ」

「登山口に止めてある車が夜になってもそのままなので、遭難もしくは自殺の恐れが

あるのでは、と地元の方から通報がありまして」

「えー!安心してください!ボクなら、山の中腹のキャンプ場で元気にキャンプ中ですよ」

「それなら結構です。お騒がせしました」

というような会話が。

まあ、地元の方もこんな時期に一人でテン泊するおバカがいるとは思わないでしょうからね。

後から妻に確認したところ、車のナンバーから自宅の電話を調べ、ボクの携帯の番号を聞いて

連絡をくれたということのようです。

お仕事とはいえ、こんなボクのおバカな遊びのために警察の手を煩わせてしまったとは

深く反省

登山計画書とか出す山じゃないですからね。

車に、いつまでに戻るって書いてメモ残しておけば良かったのかな。

地元の方も、登山者の安全を気にかけてくださっているんですね。

ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。


そんなハプニングもありましたが、夜は大菩薩嶺ほど冷え込む事もなく、シュラフカバー

なしでも暖かく眠れました。

暖かさの基準が、どんどん下がっているような(笑)





2月7日(日)

6時50分、あたりが明るくなって目が覚めました。

テントのファスナーを開けると目の前には絶景が。

どうやら今日は天気も良いみたいですね。





夕べは雪が降ったようです。

そういえば、夢の中で雪がテントをたたく音が聞こえたような。





奥に見えているのは、方向からすると日光あたりの山々でしょうか。

雪をかぶってきれいです。

白根山なんかも雪のシーズンに行ってみたいな。





コンビニのおにぎりと永谷園のお茶漬けの素を入れたおにぎり茶漬けの朝食。

見た目はイマイチですが、寒い朝にコレ、かなりウマイです。






準備をして、さあ山頂を目指しますか。

キャンプ場のある裏筑波からは、いくつかの登山ルートがあります。

メジャーなのはキャンプ場ルートや旧ユースホステルルート。

あまり知られていないルートに、男の川ルートや女の川ルートというのがあります。

特に女の川ルートは、ほとんど整備されていないので、知る人ぞ知るというルートです。

そんなマイナールートなので、踏み跡がないとヤバイかなと心配しましたが、けっこう新しい踏み跡が

あったので、このルートで行くことにしました。





女の川ルートは、その名の通り「女の川」という川(沢)沿いを登るルートです。

沢沿いを渡渉を繰り返す楽しいルートなんですよね。

このルート、全編北向きの斜面なので、なかなか日が差さないモノクロの世界。

これはこれで美しい。

もちろん、他に歩いている人はいません。




沢筋が二つに分かれるポイント。

ここが迷いやすいんですが、今回は踏み跡もしっかりしていたので問題なし。





尾根近くまで登ると辺りが明るくなって、キャンプ場ルートに合流。

急に白黒写真からカラー写真になりました(笑)

普通はこっちを歩くんだよな。





山頂近くは白銀の世界。





樹々も真っ白に雪化粧。





見上げると、空の蒼さと雪と氷のコントラスト。

これだから雪山はやめられませんね。





キャンプ場ルートに合流すれば、山頂はすぐそこ。

快晴の山頂です。





女体山頂からの大パノラマ、いつ見てもすばらしい!

遠くには富士山も見えました。






左の方に目を移すと、真ん中に見える山頂に鉄塔が立っている山。

お気に入りの宝篋山ですね。

また登りに行きいたいな。





自撮り棒でも記念撮影。

お手軽だけど、筑波山やっぱり楽しい山です。





下りは滑りそうなのでアイゼンを装着。






快適なお散歩を楽しめるキャンプ場ルートで。





帰りは40分ほどで、あっというまにキャンプ場に戻って来ました。

ところで、アルミホイルの効果は??

この程度の山じゃ全く分かりませんが、少なくとも冷えは全く感じませんでした。

赤岳で実戦投入決定です。





一休みをして、テントをたたんだら撤収完了。

さあ、帰りますか。

キャンプ場からはノーアイゼンなので、滑らないように慎重に下ります。

杉の森も昨日とはまったく違う印象。

お天気でこんなにも違うんですね。

途中からは雪も無くなり、快適快適。





下っている途中で、おー!あったぞ。

前日登っている途中、暑くなって手袋を脱いだ時に、片方落としちゃっていたんですよ。

帰りも同じルートを降りるので、運が良ければどこかに落ちていると下を見ながら下っていた

んですよね。

どなたか拾って、目立つように木の上に乗せておいてくださいました。

指先とかに穴が開いちゃったりした手袋ですが、縫ったりしながら使っている愛着のある手袋

だったので喜びもひとしおです。

これからは気をつけなくっちゃ。






下りも、せせらぎの音を聞きながら気持ちの良い山歩き。





ガードレールが見えたところで、今回のなんちゃってテン泊登山終了です。





お手軽ですが、やっぱりこの遊び楽しかったなぁ。

またやろっと。

今度はメモ書いてね。




今回のログです。





あなたにおススメの記事
関連記事