日本百名山青森遠征(前編) 90座目は八甲田山

そーしん

2022年06月15日 05:43

6月08日(水)~6月11日(土)

挑戦中の日本百名山ですが、現在89座で達成まであと11座。もう少しで完登かと思われる数字ですが、残りの11座が北海道9座と青森2座なんですよね。どちらも遠い・・・
今週は平日休みを利用して、中でもまだ近い青森2座に挑戦してきました。
長いので全編・後編に分けてレポさせていただきます。



6月08日(水)

今回は、旅費節約のため往復とも夜行バス利用、1泊4日で行きますよ。
仕事の後、自宅で食事して風呂入って準備して・・・22時40分、大宮駅に到着です。



23:10発のJAMJAMライナーで弘前に向かいました。



JAMJAMライナーは3列シートなんですよね。500円アップで窓側を指定できます。たまたま窓側しか空いて無かったんですが、窓側はほぼ個室状態になるので快適ですね。500円払う価値はあります。





6月09日(木)

車中でグッスリ眠って7:40に弘前駅に到着。これで5500円はとってもお得でした。



駅前のオリックスレンタカーは8:00から営業開始なので、駅でトイレをすまして少し待って受付。2日間のレンタカー代8970円をお支払いしました。都市部は競争が激しくてレンタカー代も安くなるんですが、弘前はちょっとお高めですね。



駅からレンタカーで1時間ちょっと、八甲田山登山口のある酸ヶ湯温泉公共駐車場に到着しました。平日とあって車は数台だけ、ガラガラです。



準備をしたら、鳥居をくぐって登山スタートです。



この辺りは火山性有毒ガスに注意なんですよね。確か以前に自衛隊の方が何人か亡くなった事故がありました。あまり長く立ち止まらないようにしましょう。



登山道にはまだ雪が残っている箇所もありました。さすが北東北ですね。



しばらく歩くと南八甲田方面の眺望が開けました。う~ん、どうも山の上だけ雲がかかっているパターンみたいですね。



急斜面の雪渓トラバースが出てきました。急斜面ですが、トレースしっかりあるのでそれほど心配はありません。



トラバース中に下を見るとこんな感じ。気を抜いて滑落したら大けがですね。



渡りきったところにスコップが常備されていました。渡り終わってからあっても・・・下山者には安心なんでしょうけどね。



八甲田山最高峰の八甲田大岳が見えました。
よくあるパターンですが、八甲田山という名前のピークは無くて、この山塊のいくつかのピークの総称が八甲田山というんですね。その中でも百名山の対象は最高峰ということになっているので、今回は大岳登頂で百名山ゲットということになります。



急に視界が開けたと思ったら湿原が現れました。木道もあってプチ尾瀬といったところでしょうか。



湿原の脇からは残雪が本格的に出てきましたよ。下から見る限り山頂あたりに雪は無いようなので、チェーンアイゼンは着けずにツボ足で行きます。



登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません。
※この先、このパターンたくさん出てきます。調べるのが面倒だし覚える気も無いので気になる方は自分で調べてください(笑)



登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)



思った通り、雪のある区間は少しで夏道に戻りました。振り返ると眺望はこんな感じ。



登山道にはお花がいっぱい。名前は知りません(笑)



少し登ったらあっけなく山頂に到着しました。



日本百名山90座目ゲットです。単に百名山ハントするだけならピストンで戻ってもいいんですが、やっぱり山の雰囲気を味わわないとね。ということで、いくつかのピークを縦走することに。



その前に腹ごしらえ。ランチタイムにします。



さあ、一旦大岳を下山して、正面の井戸岳方面に登り返します。



鞍部への下りは雪がたっぷり。先行している年配の登山者たち、アイゼンも着けずにすいすいと下っていきます。聞いたら地元の方々でした。やっぱり慣れているんですね。



鞍部には大岳避難小屋がありました。



中を覗いてみる・・・とてもきれいですね。これなら泊まってみたい感じです。



さあ、井戸岳に向かいましょう。噴火口跡と思われる池に映る山の景色がキレイです。



もう一度登り返しますよ。



登りきると、思いもかけず裏側は巨大な噴火口になっていました。これはダイナミックな光景だな。これが八甲田山らしい景色なんですね。



噴火口の縁を歩いて井戸岳山頂に着きました。あまり山頂という感じではありませんが。



噴火口とは別れて、お次は赤倉岳方面に向かいます。



赤倉岳山頂がありました。特にピークという感じではありませんね。景色も特にないんですけど・・・



下に見える湿原が毛無岱ですかね。後ほど通る予定です。



赤倉岳の右側は絶壁になっていました。何でも爆発で吹き飛んでこんな形になったのだとか。



すごい規模の爆発だったんですね。ここまできてやっと赤倉岳の山頂の意味が分かりました。



しばらく樹林の中を下ると毛無岱への分岐がありました。目立たないので危うく見落とすところでした。



ここからが大変弟子tあ。道はドロドロ、笹薮が登山道を覆っていてプチやぶ漕ぎを強いられます。



おまけに残雪の場所はトレースも不明瞭でルーファイ必須。どっちかわからない不安って地味に心を削られます。



延々続いたドロ道もやっと終わりました。急に開けたと思ったら湿原の毛無岱です。これで一安心。木道に癒されます。



この花はボクでも知ってますよ。水芭蕉ですね。



でもこっちは知りません(笑)



お花いっぱいの登山道です。名前は知りませんが(笑)



池塘がありました。やっぱりプチ尾瀬ですね。



ゆるーく下って酸ヶ湯温泉の脇に出ました。ゴールです。



車で1分、今晩のお泊り酸ヶ湯キャンプ場に着きました。チェックインすると、今年はこの日からの営業でボクが今年最初のお客さんだそうです。



ちゃっちゃと設営完了。広い芝生のキャンプ場です。



まずは汗を流しに行きましょうか。車で2分、酸ヶ湯温泉に戻ります。



雰囲気のあ温泉ですね。



千人風呂・・・なんと混浴です。うっほほーい!なんて喜ぶ歳でもないんですが・・・やっぱりご年配が端っこの方にいらっしゃるだけでした。

※写真はHPから拝借しました。


さあ、夕食の買い出しに行きましょうか。
その前に、八甲田山といえば新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」ですよね。小学生の時に映画を見て、山をやり始めてから原作を読み、興味を持って実際に何が起こったかいくつかの文献も読んだんですよね。雪山で200人近い方が亡くなった日本の山岳遭難史上最大の事故です。
まずはその象徴である後藤伍長の銅像です。一人救助を呼ぶため青森に向かい仮死状態で立っていたんだそうです。後ろに見えるのが八甲田山。



雪の多さにてこずり露営することになった第一露営地です。



すぐ先に第2露営地がありました。悪天候で道に迷い1日でわずかこれしか進めなかったんですね。



そしてこちらが本来泊まるはずだった田代の温泉。わずか数キロ手前まで来ながらたどり着くことはありませんでした。



田代には記念碑がありました。最近は訪れる人も少ないのか、草で道が覆われていました。



最後は後藤伍長が発見された場所。ここで力尽きたんですね。仮死状態となりながら立っていたため発見が早まったといわれています。



マックスバリューでお酒と夕食を買ってキャンプ場に戻ります。



キャンプ場に戻ると、すっかりお天気になっていました。大岳もくっきり見えますね。



さあ、いただきましょう。



まずは、煮物とお浸し。この小さなタケノコはこの地方でよく食べられるんですよね。ネマガリタケのタケノコです。ウマイ!



仙台名物の鶏の味噌漬けもいただきます。



〆はイカソーメンの軍艦。青森ってイカが名物だったりするんですよね。



結局キャンプ場にはバイクソロのお兄さんとボクだけ。広くて平らで気持ちの良いキャンプ場です。



焼酎を飲みながら初日の夜は更けていくのでした。



後編につづく


あなたにおススメの記事
関連記事