川場谷野営場でキャンプ&修験者の足跡をたどる武尊山

そーしん

2020年09月16日 18:58

9月12日(土)~9月13日(日)

日本列島、今週末はどうも天気が怪しい・・・

そこで天気が良さそうな地域を探すと・・・ありましたよ!

かろうじて群馬県北部から新潟にかけては大丈夫みたい。

ということで、久しぶりに武尊山に登ってきました。

前泊はお初の川場谷野営場、今時貴重な無料キャンプ場です。

野営場・・・その名の通りとってもワイルドな幕営地でした。



9月12日(土)

午後1時に自宅を出発して、東松山ICから沼田ICまで関越に乗り、16時30分に川場谷野営場に到着。

林道の先にぽっかりと整地されたスペースが現れました。

ワイルドですね。トイレがあるだけで水場は無いようです。

キャンパーはボクを入れて4組だけみたい。

自転車ツーリングが一人、ただのキャンパーが1組、山かな?と思われる人たち1組です。

週末でも密になる心配はありませんね。



早速VS-20を設営。

雨天対策としてにモンベルのグランドシートをタープのように張って前室を強化してみましたよ。

でも、これじゃテントとシートの間を水が流れるので意味無いな。

見た目はそれなりだけど、実際に雨が降ったら使えませんね。

ムササビくらい持って行かないとダメなのかなぁ



野営場の隅には小屋があったので見に行ってみました。



避難小屋だそうです。

う~ん、これは緊急時以外寝泊まりしたくはないですね。



さあさあ、久しぶりのソロキャン。

近くの森で枝を拾ってきて、折り畳みのノコギリで適度な長さにカット。



今回はモーラナイフも持ってきましたよ。

このナイフ、ネットで2000円弱で買えるんですがなかなかの優れもの。



刃に厚みがあるので、このくらいの枝なら薪にすることができます。

ナイフの先の部分を薪割りの要領で叩きます。

バトニングといってブッシュクラフトというワイルドな遊びをする人たちがやってるんですよね。



巻き割りってスパっと割れると独特の快感があります。

楽しい~



作った薪は、ソロキャンパー御用達のピコグリルで焚火します。

もちろんボクのは中華製のパチもんですが、こいつは超優秀な焚火台です。

軽さ、コンパクトさ、デザイン、燃焼効率のどれをとってもすばらしい。

きれいに火が燃えます。

しかし・・・バトニングって何となくワイルドっぽいけど枝を折ってそのまま燃やす方がワイルドじゃね。

まあ、楽しいからいいんだけど。



この焚き火台、コンパクトで軽いけど調理もできる優れもの。

家で仕込んできたタンドリーチキンを焼き焼き。



さらにご飯をイン。

旨い!

米が絶妙なカレー味のチャーハンになってご飯がすすんじゃんます。

おまけに食べ終わった後のフライパンもキレイになって一石二鳥。

これ、定番にしよう。



後は焚き火を肴にちびりちびりとワインを飲んで・・・


眠くなったらお休みなさ~い。





9月13日(日)

朝は4時30分起床、早起きです。

今日は昼くらいから雨が降る予報なんですよね。

コースタイムが7時間くらいだけら、5時に出ればギリギリ降られないという計算。

スキムミルクのシリアルで簡単な朝食。



準備をしたら予定通り5時に出発。

朝5時はまだ暗いんですね。

ヘッデンを点けて出発です。



暗い樹林の中をヘッデンの明かりを頼りに進みます。



登山道を塞ぐ巨大な岩が現れましたよ。



よく見ると、下に人が一人ギリギリ通れる穴が。

これが胎内くぐりっていうやつですね。

このルートは昔から山伏とかが修行した道なんです。

修験者はここで生まれ変わってから修行に励むんだそうです。

一瞬くぐろうかとも思いましたが、ドロだらけになりそうなので止めて右の木を使ってよじ登ることにしました。

ボクも大人になったもんだ(笑)



稜線まで上がると太陽が顔を出しましたよ。

いい天気だ。

午後から崩れるなんて信じられませんね。



下界は雲海が。



日光白根に燧ケ岳、北関東の山々が勢ぞろいです。



こちらは赤城山ですね。

さすが存在感があります。



修行系の登山道だけあってなかなかやっかい。

鎖場が連続します。

足場が滑るので、がっつり鎖を持たないと登れません。



なかなかハードな登山道を2時間ほど歩いたところで、前武尊山山頂に到着しました。



山頂には、武尊山の名前の由来でもある日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の像が奉られていました。

何でもヤマトタケルの東方遠征でこの山を根城にしていた豪族を倒したことから名前が付いたとか付かないとか。

由来はおいといて、この像は江戸末期に建てられたものだそうです。

ヘリもリフトもない時代に人が担ぎ上げたなんてすごいことですね。



前武尊山を一旦下ると前に川場剣が峰が現れました。



さすがにこれは右側を巻きます。

前方にはこの先登る小ピークが続きます。



分岐の看板がありましたよ。

真っすぐ行くと、かなりヤバイ岩場らしい。

左に行けば巻き道。

いつもなら嬉々としてヤバイ方に進むところですが・・・ 何かイヤな予感がするなぁ

ここの岩はけっこう滑りやすいんですよ。

ここまででも悪路で苦労はしてきたけど、ヤバイ場所はなかった。

う~ん、こlこは第六感に従い巻き道を行きましょう。

ボクも大人になったもんだ。



巻き道を過ぎてもアップダウンが続きます。

前方には小ピーク。



家ノ串山という山頂に到着。

変わった名前の山だなぁ



目指す武尊山の山頂が見えましたよ。



下を見るとうっすらとですがブロッケン現象。

わかりますかねぇ 真ん中にボクの影をくるり取り囲むように虹が出ていました。



正面には岩場の痩せ尾根が。

これをずーっと歩きます。

その先の山頂は雲に隠れちゃった。



左手には雪の時期に歩いた川場スキー場からの稜線です。

剣が峰も雲の中だ。



登山道脇にはエーデルワイスっぽいお花が。



中ノ岳直下に水場がありました。

ちょろちょろですが、冷たくてウマイ!



水の豊かな山ですね。

池がありました。

奥には山頂、だいぶ近づいてきました。



本日はじめて人を見た!

と思ったら日本武尊像がこんなところにもありました。



さあ、山頂はあと一息ですよ。



最後の急登を登りきると見覚えのある看板が。

歩き始めから3時間半ほどで武尊山山頂に到着です。



ちなみに今年の2月はこんな感じでした。



ポーズを思い出しながら一人自撮り(笑)



山頂からは絶景が広がっていました。



これが歩いてきたギザギザの稜線。



そしてこっちが冬場に歩いた稜線。

奥に見えるのが剣が峰です。

やっぱりかっこいいな。



ひと休憩したら、さあ戻りましょうか。

午後から雨予報ですからね、先を急ぎましょう。

日本武尊は何を見る。

沼田の街を見下ろしているのか、赤城山を見ているのか。



さあ、またアップダウンの始まりです。

さすが修行の山。



池にはオタマジャクシがいっぱい泳いでいました。



さあ、川場剣が峰ですよ。



ここがヤバイ岩場ルートとの分岐です。

行きたいなぁ

でも・・・何かイヤな予感がするんだよな。

帰りも自分の感性に従って巻き道を選択。



この上だもんな。

やばいよな。

落ちたら間違いなくあの世です。



巻き道といっても後から無理やり作った道なんですよね。

決して楽な道じゃありません。

かなりの悪路です。



あれ?

雨だ。

あんなに晴れていたのに、ついに雨が降り出しちゃいました。

予報より1時間早いですね。

久しぶりに合羽を着るはめに。



けっこうな雨の中、野営場まで戻ってきました。

野営場にはボクのテントだけがポツン。



お昼を食べ損ねたのでテントに入ってカップラーのランチタイム。

今回は名古屋の行列店 麺屋獅子丸 の魚介鶏白湯らぁめんです。

泡仕立てと書いてありますが、本当にお湯を注ぐだけで表面に泡が浮いています。

味はクリーミーな白湯味。

後入れの油とか使わないけど美味いぞ。

これなかなか好み。

せっかjくなので、これからはカップラーに☆を点けることにしましょう。

今回の麺屋獅子丸の魚介鶏白湯らぁめん ☆☆☆☆ ということで☆4つです。

またリピートしても良いというレベルでした。



ということで今回のソロキャン&お山が終了。

最後は雨にやられちゃいましたが、山頂では絶景も見られたし満足、満足。



帰りはオール下道で3時間半で帰りました。

あれ?

高速使っても下道でも時間変わらないじゃん。

この辺りは、今度から下道で来ようかな。


今回のログです。

山頂から前武尊山までが一直線に(汗)


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