5月23日(水)
水曜日にお休みを取って、ふじぶんさんと二人の「平日お山倶楽部」に行って来ました。
おっさん二人で、チョロイお山をハイキングってわけにもいかないですよね。
ということで、関東の山でも屈指の難ルートといわれる妙義山にロックオン。
妙義山といえば、鷹戻しっていう崖登りの難所が有名で、ザイルで確保しながら登る人も
いるようなルートですが、確保ナシの生身でチャレンジ!
はたして、どうなりましたでしょうか。
5月22日(火)
前夜のうちに出発するいつものパターン。
21時30分にわが家を出発して、東松山まで下道を走り、その後関越、上信越道経由で
松井田妙義ICを24時ちょうど(24時以降深夜割引)に降り、道の駅妙技の駐車場に到着。
いつものように、一杯やってからお休みなさ~い。
5月23日(水)
5時30分に目覚ましをかけて起床し、登山口のある中之嶽神社前の駐車場に移動。
妙義山の岩山が見えますね。
本当に変わった山容です。
本日は、午後から雨の予報なんですよね。
昼までに戻って来ないと雨にやられる可能性があります。
急いで行きましょう。
準備をしたら、さあ行きますか。
中之嶽神社の鳥居をくぐってスタートです。
今回は、中間道というハイキングルートで途中まで行って、そこから金洞尾根ルートという
鎖場だらけの尾根を戻ってくる予定です。
境内には、でっかい大黒様。
観光客も訪れる、有名な神社みたいです。
どうやらこのルート、いきなりこの階段を登るみたいですね。
長いなぁ
階段の先には巨石が祀られていました。
信仰・修験のお山なんですね。
このルート、所詮はハイキングコース・・・と思ってなめていたら、実はかなりの急登の連続。
最初から息があがる展開です。
しばらく登ったところに、展望台なる看板が。
一応、行ってみることに。
たぶん・・・というか、やっぱり真っ白。
何も見えません。
残念ですが、まあ雨が降らないだけ良しとしましょう。
展望台からしばらく歩くと、何だかすごい岩が出てきましたよ。
第4石門と書いてありました。
いきなり第4?第1~3はどうしたの?と思って付近の看板を見ると、どうやら別なハイキング
ルートがあったんですね。
第1~3はそっちにあったみたい。
ボクらが歩いてきたのはバリエーションルートだったんですね。
どうりでキツイわけだ。
門をくぐってしばらく歩くと、右方向に大砲岩方面との看板が。
「危険な箇所がありますので、一般の登山者はご遠慮ください」と書いてあります。
それはおもしろそうですね。行ってみましょう。
おー!
さっそくタフな鎖場が。
こりゃ一般登山者はムリだな。
岩を登ると、すごい高度感。
怖!
右手に見えるのが、たぶん大砲岩ですね。
確かに大砲だ。
そしてコチラの断崖の上にあるのが・・・
胎内くぐりみたいです。
確か、数年前にニュースになっていましたね。
岩に穴が空いていてくぐれるとか。
それはやってみなくっちゃ。
慎重に、慎重に。
すぐ下は断崖絶壁ですからね。
落ちたら確実にあっちの世界に行けます。
ボクも行ってみますよ。
やばっ!
足場は崖に向かって傾斜してるし。
手掛かりもなく不安定。
そして谷底が見えるし。
ブルブル
穴が見えました。
思ったより小さいな。
大丈夫か?
狭い穴でしたが、ザックを背負ってどうにか通過できました。
良く考えたら、ザック置いていけば良かったんだ。
最後がまた一苦労。
横になって岩のしたを通り、どうにか生還。
いや~怖かった。
まぢで死の恐怖を味わいました。
何だかんだいって、剣岳も槍の穂先もリアルに死ぬとは思わないんですよね。
そういう点で言うと、死の恐怖を感じたのは、金峰山の五丈岩以来かも。
大砲岩にも行けるみたいですね。
ということで行ってみました。
普通に歩いていますが、よく考えるとここも断崖絶壁の上なんですよね。
いや~恐ろしかった。
今回の核心部は、てっきり金洞尾根だと思っていたんですが、いきなりすごいのやっちゃったな。
また、ハイキングコースの中間道にもどりって先に進みます。
ハイキングコースといっても、こんな場所や・・・
こんな場所もあって、なかなか楽しめます。
堀切方面への分岐に到着。
ここから一般のハイキングコースとお別れです。
この看板、よーく見てないと見落としちゃいますね。
看板といっても、CDサイズだし(笑)
いきなり注意の看板が。
ザイル等の装備のない方は登山を自粛してください・・・だそうです。
ザイルは持っておりませんが、本当に危険なら引き返します。
まあ、実際には引き返したことありませんが。
さすが破線ルートといった急坂を登りきると堀切到着。
さあここからが、金洞尾根ルートの始まりですね。
ここでヘルメットを装着しました。
気を引き締めて行きましょう。
いきなり鎖場が出ましたよ。
鎖場も普通の登山道のクサリより難易度高い。
普段はクサリを使わずに登ることも多いんですが、ここはそれどころじゃない。
しばらくアップダウンを繰り返すと、眺望が開けた場所に出ました。
おっそろしい断崖です。
どうやら、ここからが難所として有名な鷹戻しのようですね。
緊張MAXです。
高度感のあるハシゴを登りきったら、腕力勝負の鎖場。
鎖場を登ったと思ったら、更に続く鎖場。
ここからは写真を撮る余裕も無かったので、動画をご覧ください。
いや~腕が疲れたけど、無事に鷹戻しの頭に到着。
テクニック的に難しいところはありませんが、とにかく高度感があるので緊張しました。
ザイルは無くても十分登れますね。
もちろん、あった方が安心でしょうけど。
鷹戻しを過ぎたらひと段落・・・するはずも無く、実はここからが難所の連続。
90度の壁を降りると・・・
まさか・・ ここ降りるの?
という崖。
こんな崖や・・・
こんな崖が続きます。
落っこちたら、死なないまでも骨折は必至ですね。
先ほど降りたピークを振り返ります。
あのピーク直下の溝部分を下ったんですね。
恐ろしい。
しばらく歩くとガスが晴れてきました。
下界が見えるようになっちゃって怖さが増した感じです。
よく見ると、先ほどの胎内くぐりの岩だ。
あそこから随分登ったんですね。
どこが山頂かよくわからないので、小ピークの上で記念撮影。
怖いのも慣れっこになっちゃいました。
えっ!今度はそっちに下るんだ。
歩いている稜線の脇はどこも絶壁なんですよね。
恐る恐る下をのぞいて見ます。
ひゃー!
落ちたら確実に逝けます~
祠のあるピークに出ました。
これが中ノ岳かな。
とにかく登って降りての繰り返し。
まだまだ90度の絶壁下りは続きます。
どうやら、これが最後の鎖場です。
とにかく腕が疲れた~
この山、本当に腕力勝負ですね。
11時30分、無事駐車場まで戻ってきました。
駐車場に着いたタイミングで、とうとう雨が降り出しました。
ラッキー!
最近の天気予報って精度が高いですね。
うまいこと予報を利用して、歩いている間は雨に降られずに済みました。
先を急いで途中で昼食も食べられなかったので、駐車場脇の東屋でカップラーの昼食。
恵比寿の名店つなぎの味を再現したとか。
このカップラー海鮮味で、なかなかうまかった。
帰りは、道の駅に寄ってで地元野菜のお買い物。
野蕗と大根、チンゲン菜。
野蕗は煮付けていただきました。
こういう、季節を感じられる食べ物っていいですね。
久しぶりの、ふじぶんさんとのお山。
しびれるお山でしたが、楽しかった~
さあ、岩場経験も積んだ事だし、今年はジャンダルムかな。
今回のログです。