スリル満点 妙義山! 胎内くぐりに鷹戻し

そーしん

2018年05月25日 21:58

5月23日(水)

水曜日にお休みを取って、ふじぶんさんと二人の「平日お山倶楽部」に行って来ました。

おっさん二人で、チョロイお山をハイキングってわけにもいかないですよね。

ということで、関東の山でも屈指の難ルートといわれる妙義山にロックオン。

妙義山といえば、鷹戻しっていう崖登りの難所が有名で、ザイルで確保しながら登る人も

いるようなルートですが、確保ナシの生身でチャレンジ!

はたして、どうなりましたでしょうか。







5月22日(火)

前夜のうちに出発するいつものパターン。

21時30分にわが家を出発して、東松山まで下道を走り、その後関越、上信越道経由で

松井田妙義ICを24時ちょうど(24時以降深夜割引)に降り、道の駅妙技の駐車場に到着。

いつものように、一杯やってからお休みなさ~い。








5月23日(水)

5時30分に目覚ましをかけて起床し、登山口のある中之嶽神社前の駐車場に移動。

妙義山の岩山が見えますね。

本当に変わった山容です。

本日は、午後から雨の予報なんですよね。

昼までに戻って来ないと雨にやられる可能性があります。

急いで行きましょう。




準備をしたら、さあ行きますか。

中之嶽神社の鳥居をくぐってスタートです。

今回は、中間道というハイキングルートで途中まで行って、そこから金洞尾根ルートという

鎖場だらけの尾根を戻ってくる予定です。




境内には、でっかい大黒様。

観光客も訪れる、有名な神社みたいです。




どうやらこのルート、いきなりこの階段を登るみたいですね。

長いなぁ



階段の先には巨石が祀られていました。

信仰・修験のお山なんですね。

このルート、所詮はハイキングコース・・・と思ってなめていたら、実はかなりの急登の連続。

最初から息があがる展開です。

しばらく登ったところに、展望台なる看板が。

一応、行ってみることに。

たぶん・・・というか、やっぱり真っ白。

何も見えません。

残念ですが、まあ雨が降らないだけ良しとしましょう。




展望台からしばらく歩くと、何だかすごい岩が出てきましたよ。

第4石門と書いてありました。

いきなり第4?第1~3はどうしたの?と思って付近の看板を見ると、どうやら別なハイキング

ルートがあったんですね。

第1~3はそっちにあったみたい。

ボクらが歩いてきたのはバリエーションルートだったんですね。

どうりでキツイわけだ。




門をくぐってしばらく歩くと、右方向に大砲岩方面との看板が。

「危険な箇所がありますので、一般の登山者はご遠慮ください」と書いてあります。

それはおもしろそうですね。行ってみましょう。




おー!

さっそくタフな鎖場が。

こりゃ一般登山者はムリだな。




岩を登ると、すごい高度感。

怖!

右手に見えるのが、たぶん大砲岩ですね。

確かに大砲だ。




そしてコチラの断崖の上にあるのが・・・




胎内くぐりみたいです。

確か、数年前にニュースになっていましたね。




岩に穴が空いていてくぐれるとか。

それはやってみなくっちゃ。

慎重に、慎重に。




すぐ下は断崖絶壁ですからね。

落ちたら確実にあっちの世界に行けます。




ボクも行ってみますよ。

やばっ!

足場は崖に向かって傾斜してるし。

手掛かりもなく不安定。

そして谷底が見えるし。

ブルブル




穴が見えました。

思ったより小さいな。

大丈夫か?

狭い穴でしたが、ザックを背負ってどうにか通過できました。

良く考えたら、ザック置いていけば良かったんだ。




最後がまた一苦労。

横になって岩のしたを通り、どうにか生還。

いや~怖かった。

まぢで死の恐怖を味わいました。

何だかんだいって、剣岳も槍の穂先もリアルに死ぬとは思わないんですよね。

そういう点で言うと、死の恐怖を感じたのは、金峰山の五丈岩以来かも。




大砲岩にも行けるみたいですね。

ということで行ってみました。

普通に歩いていますが、よく考えるとここも断崖絶壁の上なんですよね。



いや~恐ろしかった。

今回の核心部は、てっきり金洞尾根だと思っていたんですが、いきなりすごいのやっちゃったな。



また、ハイキングコースの中間道にもどりって先に進みます。

ハイキングコースといっても、こんな場所や・・・




こんな場所もあって、なかなか楽しめます。




堀切方面への分岐に到着。

ここから一般のハイキングコースとお別れです。

この看板、よーく見てないと見落としちゃいますね。

看板といっても、CDサイズだし(笑)




いきなり注意の看板が。

ザイル等の装備のない方は登山を自粛してください・・・だそうです。

ザイルは持っておりませんが、本当に危険なら引き返します。

まあ、実際には引き返したことありませんが。




さすが破線ルートといった急坂を登りきると堀切到着。

さあここからが、金洞尾根ルートの始まりですね。

ここでヘルメットを装着しました。

気を引き締めて行きましょう。




いきなり鎖場が出ましたよ。




鎖場も普通の登山道のクサリより難易度高い。

普段はクサリを使わずに登ることも多いんですが、ここはそれどころじゃない。




しばらくアップダウンを繰り返すと、眺望が開けた場所に出ました。

おっそろしい断崖です。

どうやら、ここからが難所として有名な鷹戻しのようですね。

緊張MAXです。




高度感のあるハシゴを登りきったら、腕力勝負の鎖場。




鎖場を登ったと思ったら、更に続く鎖場。




ここからは写真を撮る余裕も無かったので、動画をご覧ください。



いや~腕が疲れたけど、無事に鷹戻しの頭に到着。

テクニック的に難しいところはありませんが、とにかく高度感があるので緊張しました。

ザイルは無くても十分登れますね。

もちろん、あった方が安心でしょうけど。



鷹戻しを過ぎたらひと段落・・・するはずも無く、実はここからが難所の連続。

90度の壁を降りると・・・




まさか・・ ここ降りるの?

という崖。




こんな崖や・・・




こんな崖が続きます。

落っこちたら、死なないまでも骨折は必至ですね。




先ほど降りたピークを振り返ります。




あのピーク直下の溝部分を下ったんですね。

恐ろしい。




しばらく歩くとガスが晴れてきました。

下界が見えるようになっちゃって怖さが増した感じです。




よく見ると、先ほどの胎内くぐりの岩だ。

あそこから随分登ったんですね。




どこが山頂かよくわからないので、小ピークの上で記念撮影。

怖いのも慣れっこになっちゃいました。




えっ!今度はそっちに下るんだ。




歩いている稜線の脇はどこも絶壁なんですよね。

恐る恐る下をのぞいて見ます。




ひゃー!

落ちたら確実に逝けます~




祠のあるピークに出ました。

これが中ノ岳かな。

とにかく登って降りての繰り返し。




まだまだ90度の絶壁下りは続きます。




どうやら、これが最後の鎖場です。

とにかく腕が疲れた~

この山、本当に腕力勝負ですね。




11時30分、無事駐車場まで戻ってきました。

駐車場に着いたタイミングで、とうとう雨が降り出しました。

ラッキー!

最近の天気予報って精度が高いですね。

うまいこと予報を利用して、歩いている間は雨に降られずに済みました。




先を急いで途中で昼食も食べられなかったので、駐車場脇の東屋でカップラーの昼食。

恵比寿の名店つなぎの味を再現したとか。

このカップラー海鮮味で、なかなかうまかった。




帰りは、道の駅に寄ってで地元野菜のお買い物。



野蕗と大根、チンゲン菜。

野蕗は煮付けていただきました。

こういう、季節を感じられる食べ物っていいですね。


久しぶりの、ふじぶんさんとのお山。

しびれるお山でしたが、楽しかった~

さあ、岩場経験も積んだ事だし、今年はジャンダルムかな。





今回のログです。



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