1月24日(金)~1月25日(土)
今年も雪山シーズンがやってきましたね。百名山も終わっちゃったし、次は何しよう・・・ということで考えたのがバリルート。バリルートっていうのは一般の登山者が歩かないルートのことです。そんなバリルートの中でも比較的やさしいとされる阿弥陀岳南陵にチャレンジしてきました。
やさしいといっても、2018年には大きな滑落事故のあったルートですからね。気を引き締めてがんばりましょう!
1月24日(金)
いつものように、まさ☆さんを22時にピックアップして、中央道経由で登山口のある舟山十字路には0時30分に到着。一杯飲んだらおやすみなさい。
1月25日(土)
朝は4時に起床。3時間ほどしか眠れませんが、まあいつものことですね。今日のルートは長いので朝5時すぎにヘッデンスタートです。
しばらく林道歩きが続きますが、この看板からいよいよ登山ルートに入ります
急坂を登り、尾根上に出たら明るくなってきました。
しばらく歩くと、あまり山頂って感じじゃありませんが、立場山山頂に到着。残念ながら景色も何も見えませんね。
ここからも延々と尾根上の樹林帯歩きが続くんですが、時々木々の間から眺望も。奥に見えるのは雪をかぶった中央アルプスですね。
バリルートだからノートレースで鬼ラッセルを心配したけど、先行者もいらっしゃるようでトレースバッチリ。これ助かりました。
視界が開けたと思ったら、ついに阿弥陀岳が姿を現しましたよ。こっちの角度から見るのは初めてですが、独立峰っぽくてかっこいいですね。今回の南稜はどうやら右側のギザギザの上を登るようです。
急登を登ったら無名ノ頭に到着。少し広いので、ここでハーネス&ガチャを装着して準備を整えます。ストックからピッケルに武器もチェンジしましたよ。
やっと樹林帯を抜けましたね。景色が一変。これを見たかったんですよ。前方に見える岩峰に緊張感も高まります。
阿弥陀岳の基部までやってきました。いよいよここからが本番です。
たぶんP1と思われるギザを左に巻いたらお次はP2。こちらも左に巻いている足跡がありますね。初めてのルートなので助かります。
斜度があるところは滑落に注意。慎重に通過します。
全編、雪・岩ミックスのルートです。雪山より歩きにくいんですよね。
さあ、いよいよ核心部のP3が迫ってきました。今までのP1P2と比べてもはるかにデカいですね。
P3も左に巻くんですが、ここが怖かった。左は切れ落ちていて、滑ったら止まらない斜度です。一歩一歩慎重に行きます。
核心部のP3ルンゼに到着しました。ここで確保器を出してボクが確保、まさ☆さんが先に行きます。見るからに途中で支点を作れなさそうですね。確保しているといっても落ちたら数十メートルは止まりません。おー怖(汗)
2ピッチ目もまさ☆さんが先行。初めてのルートなのでどっちに登るかわからないんですよね。ここは右側が正解でした。
3ピッチでどうにかP3のピークに到着しました。緊張感と全身運動で息が上がりました。でもどうにか核心部を通過しましたよ。やったね!
息を整えながら、ランチタイムにします。今回もランチパックです。寒い時でも硬くならないから美味しいんですよね。
P3ピークからは南アルプス、中央アルプス、北アルプスまで絶景のパノラマが。がんばったご褒美ですね。
さあ、あとはビクトリーロード。前に見えるのが阿弥陀岳山頂です。
ついに山頂に到着。何度も登っている阿弥陀の山頂ですが、今回の達成感はひとしおです。
山頂からはお隣の赤岳の雄姿がバッチリ。赤岳にもバリルートとして主稜や南峰リッジなんてあるんですよね。山頂左下の黒々とした部分ですが、いつかやってみたいな。
さあ時間も遅いから、とっとと下山しましょう。下りは一般ルートの御小屋尾根から帰ります。
一般ルートとはいえ急な下りです。足も疲れているので転がらないように慎重に下ります。
またまた長い樹林帯を歩いて、ここが山頂?っていう御小屋山を通過。
最後は林道を歩いてゴール!
長かったけど、達成感のある山行でした。少し自信もついたかな。